Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE587. キッチュ

2013年02月28日 | field work
 おおっ!、この古くさい退廃的な感じは、いかにも熱海。実は、こういう風景は、今ではあまり存在していない。街が整頓されてしまったからか。温泉旅館街からマンションなどに変わり、当然客層も変わり、街自体が健康志向になってからか。
 健康的な街、自治体の標語のような街が果たして面白いか。私には、美観などかなぐり捨てた退廃的でキッチュな混沌とした街の方が、いかにも日本的猥雑さが表出していて、反逆的な視点からは面白く感じる。だから街をつくる意識と、街を徘徊して撮影する時の意識とは、実は全く逆な場合が多い。
 さてこのときは旅の道具などに加え、2台のオリンパス・ボディに12mmと45mmのレンズ、おまけにMac book airまで20リットルのドイターのリュックに詰め込んでいた。軽くて楽チンな高性能デジタルシステムである。特に 大変軽いので持っていることを忘れさせてくれる E-PM2が活躍する。OM-Dのシャッターの感触がライツのように心地よい。それに違和感なく使えるデジタルファィンダーを覗いていると、ミラーなんてフィルム時代の遺産だと思わせてくれる。

熱海市,2013年2月24日
OLYMPUS PEN E-PM2,M ZUIKO DG 12mm/F2.0
ISO400,露出補正−1/3,f9,1/1250.
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PEN LIFE586.  作法のない年配関東人

2013年02月26日 | field work
 旅の記憶が薄れないうちに書きだめ。
 今回の熱海の街の徘徊は、起雲閣までの往復とした。起雲閣は、1919年に東武鉄道創始者根津嘉一郎によって建てられた別荘である。その後買い取られ旅館として営業され、舟橋聖一、山本有三、志賀直哉、太宰治、武田泰淳、三島由紀夫などの文豪達が投宿した宿となり、現在は熱海市指定有形文化財である。
 池泉回遊式庭園の周囲に建築が取り囲むという特異な形態のため、背後に温泉旅館群の建築が姿を表すという珍奇な庭からの風景は、現代たる所以か。もう文化財というよりは、空中分解しかけているからなんだろう。現代人の美意識とはその程度か。
 文豪達が利用した和室が保存されており、少し往事をしのぶことができる。和室の入り口でスリッパを脱ぐのだけど、きちんと出口に向けてスリッパを揃えて脱いだのは私だけか。あとは乱雑に散らかっている。こういうところで、お里が出ますよと思っていた。
 そういう旅の恥はかき捨てという人々は、実は標準語を気取って話す関東人ばかりで、みんな私以上の年配者なのだった。関東人ってお体裁屋だよな。それに熱海って、作法のない年配関東人達の大衆歓楽地だと思った。
 古い老舗の定食屋でお昼を食べようとしたが、時間切れで終わってしまった。だからマクドナルドで遅いお昼、そして公衆浴場で温泉につかり、夕方の新幹線で帰った。熱海から京都迄こだま号で3時間さ。
  
熱海市,2013年2月24日
OLYMPUS PEN E-PM2,M ZUIKO DG 12mm/F2.0
ISO400,露出補正−1/3,f2.5,1/1000.
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PEN LIFE585. 文化消費

2013年02月25日 | Kyoto city
 月曜日は、朝8時半から夜9時迄、入試業務があるので、まとめだしをしておこう。週末は東京で泊まり、翌日、帰り道の途上、熱海に立ち寄った。実は私は、これまで熱海で降りたことが一度もなかったからだ。
 海に向かう急傾斜な地形は、世界遺産イタリアのアマルフィーを思い起こさせる。しかしその上の現代の建物は、アマルフィーとは似ても似つかない、美意識を欠いた欲望の固まりのような景観である。現代の日本人は、本当に美意識がなくなったというほかない。それは、戦後日本の経済成長の縮図のようでもある。
 戦前の松の緑の中に隠れるように木造家屋が建ち並ぶ景観は、おそらく美しかっただろう。それを文人達が愛した理由もうなずける。戦後の経済成長とともに、熱海は変わりに変わり果て、団体客志向の巨大な旅館群が建ち並び、そうした志向が去ると、こんどはマンション群が建ち並ぶといった具合に、美意識ではなく欲望、正確に言えば経済合理主義あるいは拝金主義によって景観がつくられてきたといってよい。
 そんな欲望の街づくりの狭間に生まれるキッチュな退廃した風景は、森山大道さん流に反逆的な視点でみれば、面白かったのかもしれない。時代は平成になり、団体客も昔のようにはこない時代になってから、街づくりのかけ声で、街自体はこぎれいにはなったが、あわせてキッチュな風景も失われたように思われる。そうなると、私にはますますつまらない街になってきた。
 街の景観も文化表現である。そして文化はつくられてから、何百年も後世に伝えられるべきものである。そこに後世の人にとっての価値が生まれてくる。私たちは、後世に何を伝え残そうとしているのであろうか。そう考えると、私たちがしていることは、文化創造ではなく、後世の人々に何も残せないという文化消費だけではないだろうか。
 熱海の景観を見ていると、もう戻れないところ迄、現代という消費の時代は、非文化的な道に踏み込んで来てしまったと感じさせてくれる。

追伸
 今日は朝の8時から夜の20時迄、入試の試験監督&採点で、12時間労働だった。身体を動かさない仕事ばかりで、ストレスたまり疲れたと言うべきなんだろう。身体があーあっあ!という気分で固まり、なんのことやら。

熱海市,2013年2月24日
OLYMPUS OM-D E-M5, LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8, ISO200,露出補正−1/3,f8,1/800
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PEN LIFE584. 週末は東京へ

2013年02月24日 | Tokyo city
 相変わらず母の容態が思わしくないので週末は東京ですごした。いつも慌ただしく東京駅で乗り換えて東久留米の老人ホームに向かうのだか、昨日は復元された辰野金吾のデザインを少し堪能した。
 よくよく建築のディテールをみてゆくと、やはり辰野金吾のデザインは、少し鈍重でださいのだ。同時代に、あの迎賓館赤坂離宮を設計した片山東熊の華麗な巧みさは、辰野金吾にはみられない。建築史家藤森輝信の言葉を借りれば、設計の才能がないので努力の人、ということになる。まあ、それでも明治晩年の空気を感じさせてくれる。
 現実的な話をすると、近代産業遺産である東京駅の上には建物が建つ可能性は永久にない。そこでJR東日本は、東京駅の空中権を新丸ビル事業を行っている三菱地所に売却し、その売却益を東京駅の復元事業に当てたのである。現代の事業手法を巧みに応用した、明治の復元といえるだろう。

東京駅,2013年2月23日
OLYMPUS OM-D E-M5, LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8, ISO320,露出補正−1/3,f2.8,1/1250
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PEN LIFE583. 暗示的な風景

2013年02月22日 | Shinkansen commuting
 いつも新幹線のなかから撮影していると、この高架下からの風景はどんなのだろうという好奇心がわく。それは私にとって暗示的な風景と言ってよいのだろう。
 実は昔、この鳥居ある風景を、広田尚武さんの写真で見た記憶がある。だが彼は鉄ちゃんなので新幹線と鳥居が中心にあり、少しばかり民家が写っていたかもしれない。やはり自分で見に行くほかないが、そんなに古い集落があるところではなさそうなので、特に期待できる風景とも思われない。
 車窓から見ていると、もう少し歩いてみたいと思わせるような、そんな暗示的な風景に出くわすことがある。最近そんな関心ある暗示的な風景の一つが、熱海だ。
 さて週末は、母の見舞いもあるから東京なのだが、帰りしなに時間があれば熱海に立ち寄ってみたいと思いつつ。だけど、何かと用事もあり、いつもできないでいる。それは暗示的いや憧憬的風景というべきか。

新幹線米原-岐阜羽島,2013年1月28日
OLYMPUS OM-D E-M5,LEITZ ELEMARIT28mmF2.8,ISO400,露出補正±0,f8,1/1000.
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PEN LIFE582. 情報リテラシー

2013年02月21日 | Shinkansen commuting
 事務からメールで、国土交通省の研究助成応募の案内が来た。そこでe-radからアクセスし助成案内をダウンロードした。PCの画面ではわかりにくいので出力したら148ページあった。これは、膨大すぎる!。でっ、大いに斜め読みで勧めると、応募は私の専門分野ではないことがわかった。そこで出力した148ページのペーパーは、ゴミ箱へ捨てた。そのときには、もう夕方、この一連の作業で午後の仕事時間が多いにそがれた。
 連日官庁の書類で、ものすごく効率の悪いことが続いている。どうして必要な情報をトップの1ページにまとめられないのだろうか。案内自体は体系的に書かれてあるが、どうも非構造的で、それに書き過ぎだろう。
 情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことを情報リテラシーという。どうも受け手の情報リテラシーに依存しているような体系である。そんなに膨大な案内であれば、むしろ情報リテラシーの対象外ではないか。
 さらに言えば、1日100件は越すメールを削除していると、これは情報化社会ではないと思われる。本来の情報化社会は、相手にとって有益な情報を提供することにあり、無益な情報を手当たり次第送れば、それは広告媒体である。だから WEBもいまでは、テレビ並みだね。
 つまり有益情報の伝達と広告媒体とを、混在させていることに難がありそうだ。情報化社会=新手の広告媒体という使われかたが圧倒的に多い。それは少し違うんではないかいと私は考えている。だからテレビ化したWEBサイトは無視し、PCにさせることと、させないことを仕分けるのも、私流の情報リテラシーなのである。
 さて、今日も関ヶ原では雪が降っていた。新幹線も徐行運転である。といって5分の遅れだったが。今日の画像、あら、遠くの電線の上に人がいる(笑)。

京都-米原,2013年2月21日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8, ISO500,露出補正−1/3,f11,1/1000.×2テレコン
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PEN LIFE581. 脱力感

2013年02月20日 | Shinkansen commuting
 今日は学術振興会の科研書類作成に追われた。というのも100ページは超える解説をPDFで事務から送りつけられ、素早く斜めに読んでも提出書類の様式がWEB上に見当たらない。結局同僚の先生に尋ねたら、簡単に解決してしまった。それにしてもあの大量の解説書はなんだったんだろうか。事務もわからないままに、送ってくるようだ。脱力感だけが残る。
 帰りに都心で行われている卒業制作展に出向いた。今年は低調だな。気もそぞろ。結局仕事はできず脱力感ばかりの一日かぁー。
 定食屋で昼飯をたべながら中日新聞を読んでいたら、「かんだやぶそば」で火事、店舗の4/1が焼け、女将の話では秘伝のたれも失われたとあった。やぶそばの濃いタレ、そして注文を伝える独特の声とともに、まさに東京の蕎麦を代表する老舗である。折角東京方面に眼が向いたところだったのに、せいろが食べられない。半年後には営業再開したいという関係者の話だが、これが本日一番の脱力感だね。
 
新幹線京都-米原,2013年1月7日
OLYMPUS OM-D E-M5,LEITZ ELEMARIT28mmF2.8,ISO200,露出補正1/3,f8,1/2000.
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PEN LIFE578. 浮き沈み

2013年02月15日 | Shinkansen commuting
 昨日は大学院の試験=口頭発表であった。私の研究室にも院生がおって、ああっデータのここ弱いんだと知りつつ、試験の場では予想通り指摘されたり、でっ結局時間切れで終わってホっ。そんな神経戦争みたいなことがあって、審査員の判定をかき集め、ようやく合格の書類をだして気分は浮いている。
 そう思っていたら、今度は実家の母の具合が悪いという知らせだ。酸素マスクをつけているから、危篤状態。もう93歳だもんな。週末は、また東京へゆかねばなるまい。人間とは何かといった答えのでない命題を考えさせられる気鬱な週末だ。
 まあ、浮き沈みというやつだな。今年はいろんなことが片付く年回りなのだろうか。さあて東京の宿はどこにしようか。やはり居酒屋に近いところがいいよな。気鬱な時間は、一人居酒屋ですごすのが一番良い。
 太田和彦さんの書籍にも、居酒屋の片隅に座り酒と肴を前に一人の時間を楽しむところ、と書かれてあった。そういう一人の時間の過ごし方ができるのが居酒屋だ。だが東京というのが難点で、私には退屈なところだからあまり出かけたくないと思うのだが・・・。

米原市柏原,2013年1月29日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正±0,f7.1,1/1000.
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PEN LIFE577. 感性腕

2013年02月13日 | Shinkansen commuting
 今日、明日と大学院修士課程の最終試験=論文発表会である。途中でのぞいたが、今ひとつ興味がわかない。明日はうちの研究室の番だ。それも朝一からである。もう5時半起きだね。
 そんなわけで、こちらは、たまっている仕事が手につかない。だから今日は、気分転換にデスクの片付けをした。様々な書類や道具がデスクの上に積み重なり、そして散乱していたからだ。それは、半日仕事位の散らかりかただと思った。全部かたづけてみたら、スッキリ感である。
 その勢いで一ヶ月ぶりにクロッキー教室へ出かけた。久しぶりに手と感性を動かすと、忘れていた爽快な気分を取り戻したようである。手の中には、脳細胞が詰まっているのだ(笑)。今封切りの映画「脳男」の反対概念だからなんだろうか。さしあたり、「感性腕」とでもよんでおこか。
 明日は、画材屋で黒ケント紙と白い芯の鉛筆を調達しておこう。綺麗に片付いたデスクの上には、プリズマカラーとニューパステルだけが置かれている。絶筆宣言をしてドローイングに没頭する。邪魔すんなよ!!!。

米原市柏原,2013年1月29日
OLYMPUS OM-D E-M5, LEITZ ELEMARIT28mmF2.8, ISO200,露出補正±0,f8,1/640.
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PEN LIFE576. 打ち止め宣言

2013年02月11日 | Shinkansen commuting
 ブログも忙しいときには、書きだめをしておく。でっ、当日になったら書き溜めた原稿をつかうかというと、実は使わなかったりすることが多々ある。というのも意識が、すでに書き溜めた原稿を使うようには働かないのである。そう考えれば、そのときの意識でブログを書いている、つまり日記に相応しいわけだ。今日も、今日の私の意識の書き下ろしである。
 それぐらい人間の意識は、日常の多彩な出来事に刺激されて、変わってゆくのだろう。他方でそうでない原稿もある。論文がその典型であり、データベースから読み取れる範囲を超えて語ることはありえないので、いつ書いても同じ原稿になる。だから真理には近いかもしれない。
 そういう原稿を何回か書かされると、書く側は退屈である。そんな原稿がまだ片付かずにPC上に残っている。これを片付けて早く楽になりたいといつも思うが、どういうわけか、次から次へと論文テーマが登場し、終わる機会がない。
 そうなると、もうこれ以上は書きませんという打ち止め宣言が必要になる。そろそろ溜まっている論文を片付けて打ち止め宣言を出そうかと思う。
 実をいうと私はデッサンを描きたいのだよ。それにCGを用いた都市デザインとか、あるいは昔少しだけ勉強しただけですが、カーデザインとか少々。PCには、ムルシエラゴとかアベンタドールの画像がおいてあるのが・・・。
 
米原市柏原,2013年1月29日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG ELEMARIT45mmF2.8, ISO200,露出補正±0,f6.3,1/1000.
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PEN LIFE575. 途中下車

2013年02月09日 | Shinkansen commuting
 いつも車窓からの撮影ばかりでは、つまらない。たまには途中下車だ。さすがに外気温1°はすこぶる寒い。中山道60宿目の宿場町柏原を、ライツ・ライカレンズを付けたオリンパスシステムを持って散策した。
 今回の寒波は、雪が少なかったようだ。昨日はよく降っていたのだが、今日は時折晴れ間がのぞいている。一寸来るのが遅かったか。それに街道筋の道路は融雪装置が働いているので雪がない。従って寂しい雪景色であるが、地元の人からは大降りになららなくてよかったね、という声が聞こえた。
 以前この宿場街を訪れたときに、土壁の土蔵が二つ並んでいた風景が記憶にあり、雪の中でこれを撮影しようと目論んでいたが、土蔵は1棟だけとなっており、ブロック塀などができ、あまり絵にならない。風景は、少し時間を置くと変わってゆく。皮肉なことに私にとっては、前より悪くなる方向へ動くようだ。
 雪の街を散策するというのも、エイやっと出かけてしまえば結構面白い風景に出会える。やはり雪の街を散策するならば、新潟以北だろう。
 京都も寒いが、三連休でもあり新幹線の人手は多い。京都駅のスタンドで、いつものようにホットティーを調達しながら、店の叔母はんと、「こんなに寒いのにどこへゆくんだろうね」、そんな会話をしていた。
 冬の街の徘徊をすると、身体がカロリーを欲するためか俄然食欲が出てくる。冬の街の徘徊は、ある種冬の健康法なのかもしれない。

米原市柏原,2013年1月29日
OLYMPUS OM-D E-M5, LEITZ ELEMARIT28mmF2.8, ISO200,露出補正±0,f8,1/1600.
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PEN LIFE574. つもれ、つもれ・・・

2013年02月08日 | Kyoto city
 今日の通勤は、待望の雪!。だから朝の通勤新幹線は、撮影に没頭する。微地形の関係もあるのか、一山超えると晴れたり、雪だったりとめまぐるしい天気。もちろん私には、楽しみな風景である。
 こういう時の通勤は、ものすごく楽しい。もちろん遅れることなどおかまいなし。それでも「こだま」号は、10分程度の遅れだった。ちと残念。だが2月にもなると、京都にも雪が吹雪いてくる。今日は帰りの道すがらも雪であった。このまま積もるといいなと思いながら歩いていた。積もったら明日は、京都市内へ撮影に行くか、新幹線で撮影するか大いに迷うところだ。
 つもれ、つもれ・・・・。

新幹線京都-米原,2013年2月8日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正−1/3,f14,1/1000.
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PEN LIFE573. 東京へ

2013年02月07日 | Shinkansen commuting
 昼過ぎに一週間ぶりに修理が終わり、再び研究室にエアコンが入るようになった。ようやく自分の部屋に戻り、エアコンフル稼働。だが冷えきっていた部屋は、足下がなかなか暖かくならない。これでは正月あけと同じだ。夕方ようやく部屋全体が暖まるころには、帰宅。いつもの始動タイマーをセットして帰ってきた。今日は、冬の風が吹き抜ける寒さである。間一髪といったところだった。
 こういうときに、エアコンのありがたさを感じる。やはりエアコンなしでは、名古屋はとても寒いのである。それは、もちろん東京以上の寒さである。私に言わせれば、東京なんか暖かいぐらいだ。
 その東京へ、週末はでかけざるをえないかな。お袋のお見舞いで。ついでに泊まって、東京の居酒屋へ行くとか。さて東京に飲み友達はいなかったかと、頭をめぐらせる。
 今年は、東京の古い居酒屋を徘徊ついでに、PEN持参で東京の街を撮りあるこうかと思いついた。

新幹線米原-岐阜羽島,2013年2月6日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正−1/3,f9,1/1000.
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PEN LIFE572. 清々しい時間

2013年02月06日 | Kyoto city
 今日は、学部生の作品審査が終わった。この一ヶ月ほど学部生達は、スタジオに泊まり込みで自炊しながら、つくりあげてきた作品である。
 学部生曰く、この一ヶ月が楽しかった。そうそこには毎年ドラマがある。手伝いの下級生を集めたり作業の指示する苦労、インフルエンザにかかってスタジオで寝込み完治した輩などなど、作品の出来映えが良かろうが悪かろうが、一つのデザインや成果物として結集させてゆくために、生活のすべてをこれに注ぎ込むという非日常的なライフスタイルや時間を、大いに楽しんでくれたようだ。当然それこそが最大の教育効果である。こううして学部生達は、しっかりとした大人になってゆく。
 こういう瞬間は、私としても大変清々しい時間でもある。多分夜は、学部生達の待望の打ち上げコンパに出かけるようである。私は、他の仕事をする意欲もなく、早々に退散した。今日一日この審査にかかりっきりであったので、疲れました。
 ようやく明日、私の部屋のエアコンの修理が来るようだ。明日の夜にはスタジオの仮住まいから、私の部屋に戻れそうだ。大車輪で溜まっている仕事を片付けなきゃ。それに来週は、大学院生の審査がある。
 朝方、雨の車窓をながめながら、いつもの出勤であった。雨の風景の中に薄日が射してきた。足早に通り過ぎる新幹線から、そんな瞬間を撮影した。憂鬱な風景にも、明るい春の兆しが垣間見えるのかもしれない。

新幹線米原-岐阜羽島,2013年2月6日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正−1/3,f13,1/1000.
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PEN LIFE571. “I”モード

2013年02月05日 | Kyoto city
 久しぶりのブログアップとなった。この間に京都は、旧正月の節分があった。この日は、日曜日、天気がよい、となれば大いなる人ごみは必須。とても撮影どころではない。撮影には関心外の世界です。
 さて、今日は卒業制作の提出日。今年はいつになく低調の限り。さてどうすんだろうか。まあ解決策はあるけど・・・しばらくほっておこうか。
 話題は変わり、ライカマクロエルマリートで撮影していた時に気がついたのだけど、シャッター速度1/1000以上、絞りF8以上で設定したら、変数であるISOAutoで撮影できるモードがないのは、不備だと思われた。特に車窓の撮影では、それぐらいの設定でないと写らないのですね。シャター速度優先だと絞りが解放となって画面が甘くなり、絞り優先だとシャッター速度が遅すぎて風景が流れ、どちらも撮影には向かないのですね。Pモードではどちらも果たせずですから。
 つまり簡単な設定なのだけど、フィルム時代と比較してISOという新しい変数フェーズが加わったのだから、そんなところを基軸にしたiモードという設定があってもよさそうなのだが、相変わらず機材は、P、A、S、Mモードしかないですね。つまり”I”モードですよ、私が欲しいのは。あれっ、PENには、あったっけ!?。iモードではないですよ。
 Macでは、やたらにiモードがばっこしているのですが。じつはこれ便利なのです。といって私が言うところの撮影機材の”I”モードとは、機能が違うんですけどね。

新幹線米原-岐阜羽島,2013年2月5日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEICA DG MACRO ELEMARIT45mmF2.8, ISO400,露出補正−1/3,f9,1/1000.
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