Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1102. レンズフェチ

2015年01月31日 | Shinkansen commuting
 最近の車窓撮影では、E-M1にズミルックスの標準レンズのシステムが多い。
 まずE-M1の使いやすさに慣れてきたこと。シャッターは今一つぬけるようで軽々しく、E-M5のライツ的なシュボッという感触の方が私は好きなのだが、しっかり作られていて使いやすく、それに邪道かも知れないがデジタルテレコンが意外に便利であり、結構多用している。
 標準レンズの作例を海外のサイトで見ると、得も言われぬストレートな画面の面白さがあり、こう撮りたいといつも思う。そんな影響で、最近LEICAの標準レンズを多用しているのかも知れない。今日の画像を見ていると、どこか昔のズミクロンを思い出させてくれる。標準レンズには、余計な知識をバサッと切り捨ててしまう思いっきりのよさが心地よい。レンズフェチかな。
 となると、ZUIKO12mm広角、SUMLUX25mm標準、TELE ELMARIT45mm準望遠とシステムは完成する。こうなるとF2.8ZUIKOズームレンズ1本で機能的には間に合うのだが、どんな画角でも撮れるように予め用意しておくのではなく、そんな準備意識を切り捨ててしまうところに、単焦点レンズの面白さがある。
 あとは LEICA NOCTICRON42.5mm/F1.2は絞り環があるのがよいし、ことのほかE-M1によく似合う。さらに将来もし販売されればLEICA90mmも欲しいところだか、これは旧LEITZのマニュアルTELE ELMARITで代用するか。こちらの色は被写体を選ぶけど。つまり渋い物はより渋く写るのだが。
 さて今日は、大学主催のパーティーでいささか疲れた。今日のブログは昨日書きためておいたものです。

新幹線 京都-岐阜羽島 1月26日
OLYMPUS E-M1,LEICA.DG.SUMILUX25mm/F1.4×2倍
ISO200,露出補正0,f/5,1/500
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記事PEN LIFE1101. 残酷な四季の変化

2015年01月30日 | Shinkansen commuting
 今日の京都は、底冷えである。深々と空気が冷たい。名古屋は雨だし、今朝は東京で雪が降っていたようだ。日本全体が冬の気候だ。名古屋では午後まで雨であり、大学では雑用に追われ、午後から別キャンパスで期末試験の監督という退屈な仕事をしていた。今日1日の車の走行距離は12km。
 さて春が近いと騒いでいるが、というのも最近彼方の方で雪だと思わせてくれるこんな雲が見られなくなったからだ。それは明らかに天空全体を覆う雲というのではなく、普通のちぎれ雲だ。あるいは霞んだ風景の時もある。春遠からじであろうか。
 ふと思うのだが、毎年繰り返される四季の気候が、時には残酷なように思われる。このブログだって8年続いているから、毎年同じような気候の変化を書き連ねているだろう。8年間も同じことの繰り返しで人生が漫然と通り過ぎてゆくというのは、全く進化していない証拠を突きつけられているようで、そこが残酷だと思われる所以だ。
 新幹線の車窓からみられる寒風の中に立ち並ぶ民家をみていると、そんな残酷な四季の変化を静かに受けていれているようにも思われる。

新幹線 京都-岐阜羽島 1月9日
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO.DG12mm/F2.0
ISO6400,露出補正0,f/2,1/8000
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PEN LIFE1100. 雪予報

2015年01月29日 | Shinkansen commuting

 京都も名古屋も寒いだけの日が続いている。雪は降らない。関ヶ原も雪は皆無。きっと北からの風向きが変わったのだろう。この調子で暖かくなるのだろうか。画像は、正月明けに撮影したが、こんな風景も今は見られない。

 日本の二十四節季は、結構季節の変わり目を捉えている。節分が過ぎれば春の始まりだ。それにしても今年は少し厳しい冬だった。そんな冬が通り過ぎるのは、今となっては寂しいようでもある。

 そう思っていたら京都は雪予報。それはいつもの風花とちゃうか。だが確かに今夜は冷え込んでいる。明日以降にに期待してよいだろうか。

 

新幹線 京都-岐阜羽島 1月9日

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO.DG12mm/F2.0

ISO3200,露出補正0,f/2,1/8000

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PEN LIFE1099. 春遠からじ

2015年01月28日 | Shinkansen commuting

 天気予報通り冷え込んできた。今日は風花が待っていた。もう一度正月のように雪が積もらないかなと期待しているが、次第に陽が長くなっているので大地も暖まりつつありそうだし、もう今年は雪は無理かなと思っている。つまり春遠からじというわけだ。

 振り返ると12月からお正月のあたりが一番寒く感じた頃である。それは体が慣れていおらず、どこか秋仕様のまま冬を迎えたからとても寒く感じたし、それに陽が短く大地が冷え込んでいたと勝手な類推をしている。

 だが節分までは冬なので、もう一度ぐらい雪が積もる景色が見られても良いと思うが。

 

新幹線 京都-岐阜羽島 1月10日

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO.DG24mm/F2.0

ISO200,露出補正0,f/4,1/2000

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PEN LIFE1098. あり得る話

2015年01月27日 | Shinkansen commuting

 夕陽を受けた伊吹山か・・・。あまりにも平凡な夕陽なのでphotoshopで一寸色をいじったら、なんとか絵になったか。

 そんなことをしていてふと気づいたのが、世の中に出回っている雑誌などの写真の多くは、photoshopでたっぷり加工されている。であれば、レタッチャーさえいれば、どんな画像でも簡単に見栄え良く加工できる。ポスターの人物なんかは、もろ肌をレタッチしているのがわかる。もうプロカメラマンが成立しない時代ではなかろうか。

 随分前に見た商業写真の世界は、もうレタッチャーの世界としかいいようがないぐらいに加工の技が相当に加えられている。それぐらいにコンピュータの画像処理技術は進化している。

 となるとヴァーチャルスタジオも既にあるんだろうと推測する。「外観だけでいいですからデジカメのCADデータでそのままください。レンダリング画像の方が加工しやすいので。スタジオもセットも商業カメラマンもいらないので、こちらの方が安くて早いですし、加工がいくらでもききますので」とくれば、ビジネスは成立する。

 WEBのオリンパスOM-D E-M1の画像なんかみていると、あれって商品撮影をしないでE-M1のCADデータをそのままレンダリングしているのではなかろうかと類推してしまう。あり得る話だよね。

 余談だけど余っているレンズって何に使えると思う。僕はプロトレックの光の充電用に巻き付けてある。プロトレックって自立しないから、ボディ付きレンズに巻き付けてスタンドの側に置いておくと充電できるんだよね。

 そんなことを考えていると、今はデジカメってシニアの玩具ぐらいしか使い道がないんじゃないかなぁー。

 

新幹線 岐阜羽島-米原

OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO.DG17mm/F1.8

ISO320,露出補正-1/3,f/2,1/1000

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PEN LIFE1097. 冬の光

2015年01月26日 | field work

 21世紀美術館から小さな水路のある住宅街の裏道をとおり竪町商店街を抜け香林坊まで歩いてきたら、古いビルの3階に純喫茶ローレンスという看板がみえた。

 あそこならば煙草が吸えるだろう。複雑な階段を上がり店に入るとドライフラワー状態の植物だらけのタイムスリップしたような古い喫茶店。WEB情報だと作家の五木寛之氏が足繁く通った店とあり、直木賞受賞の連絡もこの店の黒電話で受けたという話だが。店内は、気だるい北陸の冬の光が射し込んでいた。

 金沢は、まもなく北陸新幹線が開業するので、その前に訪れようという気分の方が強かった。東京から2時間半というのが微妙な距離。私ならば東京からだったら飛行機で1時間15分を選択するけど。だが金沢は小松航空だから市内からは距離があるか。そんな気分で少し気が抜けた金沢の町を歩き抜けて家路についた。JR特急サンダーバードは、途中福井にだけ停車し京都まで2時間10分でついた。金沢は関東からも関西からも同じ位の所要時間なんだ。

 それにしてもJR特急料金は高い。そこで車ならば高速道路を使ってみてたらどうなるかと思い調べたらJRよりは少し安いぐらいか。北陸というのは、結構交通費のかかる行きにくい場所だと思った。つまり鉄道屋と道路屋が儲かる都市というわけだ。

 そういえば、大分前に石川県珠洲市から東京へ出るのに2日がかりだった。日本で一番遠い都市であったことを思い出した。現在では、高速道路があるのでなんとか1日圏内になったようだ。北陸は、それ位僻地なんだという認識がいまだに消えないところである。

 

金沢市

OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO.DG9-14mm/F4-5.6

ISO6400,焦点距離9mm,露出補正-1/3,f/4,1/60

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PEN LIFE1096. ジャパン・アーキテクツ

2015年01月25日 | field work

金沢21世紀美術館で開催されている、ジャパン・アーキテクツ1945-2010へ出かけた。

 戦後日本建築の集大成だ。それがドローイングと建築模型とで構成されているのは、面白い企画だ。模型は相当に色あせた台座に木を削ってつくったのか。模型自体が古色蒼然としているのが時間の長さを感じさせてくれる。現代に近づくとようやく見慣れた緻密な模型に変わってゆく。現代建築自体が、一つの歴史的意味を保有しつつある。

 誰か現代建築の総括本でも書いてくれないかな。現代という時代もそんな時間の長さを持つようになった。

 曇天で雪もなく冴えない金沢の街、2台の機材を持って行ったが数えるほどしか撮影していない。

 

金沢市

OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO.DG9-14mm/F4-5.6

ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f/11,1/320

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PEN LIFE1095. 話題無し

2015年01月24日 | Shinkansen commuting

 さて昨日の名古屋は前日の雨が大気中のチリを吹き飛ばし、夕方「星と月は天の穴」という吉行淳之介の小説のフレーズを思い出していた。風は冷たいが大変クリアな夜空だった。

 さて冬真っ盛りだで、正月の雪の京都の画像はあるが、今時こんなのみせられてもね。だから 画像も話題も無し。

 

新幹線 岐阜羽島-名古屋

OLYMPUS E-M1,LEICA DG SUMMILUX25mm/F1.4

ISO200,露出補正±0,f/2.8,1/4000

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PEN LIFE1094. ハウジング

2015年01月23日 | Okinawa

 沖縄の話を書きながら、海の画像がない、スキューバダイビングの画像がない。もちろん免許取りの講習中にいくらでも撮影できる機会はあったけど、海から上がったら寒くて撮影どころではない。それ以前に撮影機材を持って来ていない。そんなとき、いつも持参しているiPhoneが相変わらず重宝する。やはり撮影機材っていつも持ち歩けることが一番重要だ。

 ダイビングの講習は、午前中、宜野湾市のプールで練習し、午後はこの時期としては波が来ない本島南部の奥武島(おうじま)で練習した。冬の練習場所として、いろんなグループが来ていた。海の透明度はあまりないが、それでも彩り鮮やかな魚やウミヘビぐらいはいて、沖縄に来ていることをたっぷり実感させてくれた。

 さて宜野湾市のプールは、透明感ある寝転がれるほどの陽ざしの割には海よりも水温が冷たい。今あらためて画像でみると、あの講習の寒い時間がとても懐かしい。でっ、寒さに耐え忍んだ甲斐あり後日PADIというダイビングクラブからオープンウォーターライセンスが自宅に届いた。レジャーの免許って不思議ととても嬉しくなる。まあついでにダイビング機材一式も調達したけど。アドバイスしてくれる先生がいるときに調達した方が世話ないし、それに研究仲間も自分の機材があると上達しますよといっていたから、面倒なくて調度よい。

 次回は自前の機材でダイビングに来れる。今度はオリンパスE-M1のハウジングも調達し、水中撮影を試みたい。さらに魚眼レンズが登場するようなので興味津々。このハウジングにこのレンズが使えるのかな。ダイビングスクールの先生は、魚眼レンズを使うんですよとといっていた。なるほどね、海の中ではそれは理に適っている。わてもオリンパス機材でそうしたいのですが・・・。まあ修理から戻ってきた9-18mmも水中撮影に使えるけどね。

 

宜野湾市

iPhone

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PEN LIFE1093. ホテルソルヴィータ

2015年01月22日 | Okinawa

 今日は終日雨。仕事も片付いたし足助への車の練習も取り止めて午後は帰宅。それにしても仕事は全部大学にもっいったので、家ではなんもすることがない。

 さて画像は、沖縄に滞在していたホテルソルヴィータの窓からの風景である。低層のコンクリート建築、オープンなテラス、雑な意匠、派手な看板などを見ていると、これはやはり日本の風景ではない。むしろグァムや台湾あたりの風景だ。

 そう思わせるぐらいに沖縄は、少し異国的な空気だ。そんななかで、最近あきらかに本土の建築だとわかる退屈な意匠のマンションやオフィスやホテルが随分増えてきた。つまり街が次第につまらなくなってくるようにも思われる。

 私が滞在したホテルは旧遊郭のあたりにあるので、周辺は飲食店やバーが多いのだが、少しばかり異国の空気がある。それはホテルに各国の外国人客が泊まっているからである。朝飯でいつもそんな多彩な外国人達と鉢合わせしていた。

 ホテル前の駐車スペースには数台のレンタカーがショールームのように斜めに駐車してあった。多分これは中国人の仕業だな。「このほうが格好良く車が見えるでしょう」なんて彼らならば言いそうだ。たかがレンタカーだろうがな。直角に置けばあと2台ぐらいおけるのになぁーと、せこい日本人は考えてしまう。

 沖縄に行くとき最初に目指したのがホテルロコア沖縄だったが喫煙室がとれなかったので、ホテルソルヴィータにしたのだが、ここは下にコンビニがあって便利だった。まあ改装してあるし安いし次回もここだな。

 さて沖縄一人旅、ダイビングの免許取りと研究仲間と宴会ができたから沖縄にでかけたわけだが、旅って出先に仲間が必要だよな。それがないと見知らぬ街をすり抜けてゆくだけで退屈でつまんないだろうね。

 

iPhone 

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PEN LIFE1092. 至極普通の冬日

2015年01月21日 | Okinawa
 沖縄の市場に戻り迷路のような横町から横町へと渡り歩く。結構大きな市場だ。南国風のあでやかな衣装が軒先に所狭しと並んでいたりする。 こういう狭い空間こそ広角ズームが最適なのだが、ブログラムエラーで使えないので今一つつらいところだ。
 それにしても最近こうした雑然とした風景に、昔ほど熱心にはなれない。見飽きたのかな。だがどこもかしこもファストファッション店のようになっても、それはつまらなさそうだ。狭い空間にビッシリと商品が納まっている空間も捨てがたい。東京・竹下通りなんかは、そんな市場の現代版でもあると思うが。ただし私が見たかっての竹下通りではあるが。今はどうなっているかは、京都人としてはわかりませんね。
 さて今日の大学の仕事は、雑用、授業、米の買い出し(卒業研究の学生達が大学に泊まり込んで制作にはげんでいるのですね、それで夕飯は自炊しているので米を差し入れたわけです)、出張といささか疲れた。明日は京都も名古屋も雨100%だ。終日研究室でデスクワークの1日かな。大寒をすぎたのでこれからは、春に向かうことは確かなのだが、相変わらず至極普通に毎日寒い日が続いている。
 今日のブログはタイトルをつけるのが難しそうだな。

沖縄県那覇市
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-1/3,f2.8,1/100 
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PEN LIFE1091. 大寒

2015年01月20日 | Okinawa
 今日は、暦の上では大寒。一番寒い頃、冬の底といったらよいだろうか。これから上向きになることを期待しながら沖縄の話でも続けよう。
 識名園から農連市場でタクシーを降りて再び市場の徘徊である。お正月の買い出しは、やはり少しばかり活気があって屋台も出ていて賑わっている。
 タクシーの運転手さんのはなしだと、市場に来るのはお年寄りや年配の人が多いそうだ。若い人は郊外の大型スーパーへ出かけるようだ。そういえば、イオン最大の巨大ショッピングモールが北中城村に今年の春オープンするそうだ。だから世代が変わるとともに、こうした都心の市場も次第に無くなりつつあるのだろうか。いや、商品を入れ替えて東京の竹下通りみたいになるかも知れない。
 それにしても沖縄のおばあちゃん達は元気だ。高齢でもしっかり家族の仕事をしているところがたくましい。実際沖縄は長寿の社会だと聞いたこともある。冬のないところで、あまりあくせくせず暮らしているのが健康によいのだろう。
 沖縄は、本土の人達にも結構人気なのですね。住み着く人もままいるようです。冬のないところで、気ままに暮らすのもどこか社会の荒波を忘れて、幸せかも知れない。

沖縄県那覇市
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-1/3,f2.8,1/100
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PEN LIFE1090. 識名園

2015年01月19日 | Okinawa
 今日も冬真っ盛りの寒い日が続いている。天気予報では、毎週末に雪マークがでているが、こちらは降らないで氷のような冷たい風だけが吹いている。きっと北部の方では、降っているのだろうことを思わせてくれる冷たさだ。
 ここ一番が我慢のしどころという冬日が続く。寒いので人もあまり出歩かない。昨日は、三十三間堂で新成人による弓の投射が行われていたはずだ。こちらは、寒くて出かけられないです。節分が過ぎると冬も終わるという暦を信じて、冬が通過してゆくのをじっと耐えながら待っている。今日は、ようやく後期の授業がすべて終わりやっと一息つく頃だと思ったら補講などが残っていたりして、なんだまだ片づかないではないか。昼から気分転換に足助まで車の練習をして帰って来たら、就職セミナーの講師が来ているとか、実習の授業とか、とどめはゼミなどがあったりして、フルに1日動いていた。
 さて寒い話はパスして沖縄の話を続けよう。5日目は夕方の便で京都に帰る日だ。昼間は那波の街を徘徊した。さて首里城はかつて出かけたことがある。ならば同じ世界遺産の識名園にいってみよう。
 だがあいにく本殿は修復工事中だった。本来の沖縄瓦屋根でも撮影したが(恐らくこれが本物だろう)、なにしろ45mmレンズ1本しかないのだから、地泉回遊式庭園も気もそぞろ。というかこのあまりにものどかすぎて刺激のなさすぎる南国的な樹木が生い茂る庭園は、何故かドッと疲れが露出する。さて京都に帰るのにはまだ少し早い。もうしばらく迷路のような市場を徘徊してゆこう。

沖縄県那覇市
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-1/3,f4.5,1/250 
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PEN LIFE1089. フィジビリティ・シティ

2015年01月18日 | Okinawa
 画像は、朝牧志の公設市場へ向かう道すがらで再会した安藤忠雄さんの建築である。
 1980年代、私が仕事をしたプロデュース企業が開発したものであり、当時”Festival”という名前のファッションビルとして全国の話題になった。そのこと自体は、沖縄の認知という点では大いに貢献したであろう。建築は、安藤建築そのもののコンクリート打ち放しの外観に、壁に明け放れた縦横に連続する小窓は外気の取り入れ意図したものである。大きな吹き抜けを内部に有し、少しでも沖縄の気候風土になじませようと努力したわけだ。
 その後オーナー企業の経営本位姿勢でテナントはOPAに代わり、やがてこのオーナー企業もなくなり、今では量販店のドンキホーテとなってしまった。商業建築の推移をみるようで興味深い。
 つまり長期的視点のない凡人サラリーマン集団が文化をつくろうとすると、彼らの手法はフィジビリティの経営収支だけだし、文化といってもたしなんでいるわけではないので口あわせの口実だけであり、そうした結果単なるつまらないテナントビルに落ちこぼれてしまうという通例の転落の道を歩むことになる。そんな経営本位のビル群によって、実は現代日本の都市景観が成立している。当然つまらない景観が乱立するわけだ。経営本位でつくられたつまらない都市をフィジビリティ・シティと呼んでおこうか。
 現代都市は、生活する上で便利ではあるが、その都市固有の空気は薄れ、どこでも同じような顔になってくきた。日本のように敗戦の復興から立ち直るのに精一杯で、文化や建築様式に思い至らなかったのは、長い目で見ると次第に、そうした欠如が顕著になってくるようだ。様式を捨てた都市の末路は全国いたるところでみられる日常的な風景でもあり、誰も不思議には思わない。そんな非個性的都市を我々は営々とつくって来たんだ。
 そんななかで今でも確固たる建築群だと思わせるのは、宮本忠長:小布施堂界隈だ。日本の都市景観といえば、この方向が正解の一つなのであろう。沖縄で長野を思い出す。

沖縄県那覇市
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO500,露出補正+1,f2.8,1/100
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PEN LIFE1088. 赤瓦

2015年01月17日 | Okinawa
 牧志の市場の迷路から抜け出して、今では少なくなった古い民家を探し歩く。それでも微かに古民家はあるようだ。周囲がビルなので、案外ビルが風よけになってよいかもしれないと思いながら、国際通りの裏を徘徊していた。
 赤瓦は、実は維持管理がとても大変なんだという話を聞いた。台風が直撃するところだから、瓦の痛みも大きいのだろう。飛ばされては漆喰で塗り固める作業の連続なのかも知れない。
 それにしても都心だからビル群が多く、チェーン展開する居酒屋などもあり、どこにでもある都市の風景に近いのだが、かすかに風前の灯火のようにかっての沖縄の空気がただよったているようにも感じられる。
 そう思って街を歩いていたら体がだくるなってきた。というかダイビングの疲れかもしれない。さて市場の二階で沖縄そばをたべて少し元気になる。旨いまずいという評価軸ではなく、夏の暑さの中で元気になるための沖縄料理なのだろう。

沖縄県那覇市
OLYMPUS E-M1,LEICA MACRO ELMARIT45mm/F2.8
ISO500,露出補正+1,f2.8,1/100
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