Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ784.定点撮影

2024年10月31日 | field work






 東海道新幹線の車窓撮影画像を並べてみると、季節の変化が光となってあらわれる。狙いを定めたポイントの一つ猿木集落の四季の画像を並べてみた。いわば定点観測ならぬ定点撮影。トップ画像は2015年2月の画像だ。
 猿木集落は上りの新幹線では米原の手前にあたり、犬上川を渡り藪を越すと突然現れる。背後の特徴ある形の山は多賀大社のご神体であり、山の反対側に社殿がある。
 こういうときは予めマニュアルフォーカスでピントを設定しておき(置きピン)、川を渡り終えたら連写開始である。大体20〜30カット程撮影しておくと、そのなかの1カットぐらいが使える画像になる。それにここは電柱が必ず入るから、それを含めての集落である。今ではドローンを使えば撮影可能だが、当時はなかった。
 通勤時というのは誰でもが毎日撮影できる。そのためには少し早いすいている電車に乗り窓側に陣取ればよい。ロングシートの電車では後ろを振り返る必要があるからドアのところが良い撮影ポイントだろう。多分都市の商店街のストリートや公園や河川などが被写体になるだろう。だが大体都市の生活はいつも同じである事が多いから面白い被写体があるかは疑問だ。その点では自然が被写体ならば光や雲の天候状態によって毎日ドラスティックに変化してくれる。
 東海道新幹線ならば、新横浜-熱海の間などは山が迫り変化ある被写体が撮影できそうだ。あとは京都-名古屋の集落。新幹線は高架を走るから大変撮影に都合がよい。しかし近年スピードアップに伴い防音壁が増設され撮影できないところが増えてきた。それは残念というほかない。

滋賀県多賀町猿木
OLYMPUS E-M5、M.ZUIKO75-300mmⅡ、Lietz Tele Elemarit45mm、EOS1Ds mark3,EF28-300mm.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ783.1/4000秒の記録

2024年10月30日 | field work






 この頃定期券を買い毎日京都から名古屋まで新幹線通勤をして大学に通っていた。そして車窓撮影に没頭していた。そのあたりの画像はブログカテゴリーShinkansen commutingでアップしている。
 東海道新幹線は1秒間に75m程進む。だから線路際の風景は一瞬で消え去る。毎日通勤していると目にとまる光景が幾つかできる。その一つが愛知県稲沢市明蔵寺だ。名古屋を出ると左側に三重塔を要するお寺さんのある一体が古い民家が集まる集落のようだ。だが線路際の施設や電柱や樹木や対向列車に阻まれ容易に全貌が現れない。だから毎日機材のシャッター速度を1/4000に設定し、トライ・&エラーで撮影していると光や天候によって、また季節毎に表情が違う表情が現れそれは愉しい通勤時間だった。そんな一つが明蔵寺界隈だった。
 通勤のときは京都駅で紅茶を買い、こだま号自由席は空席ばかりであり、窓側に陣取り、紅茶と機材をテーブルに置き、あとは天気を勘案しながら車窓を注視して被写体を探せばよい通勤時間だった。だから新幹線定期券の1/2を自己負担しても損した気分ではない。むしろ愉しい時間を作れたことが意味がある。
 おかげで休日まで大学へ出勤し出勤簿一ヶ月分の全ての日に押印があり、事務から出勤簿に休みが皆無では困ると泣きを入れられた。だから適当に出勤印を消したけど出勤簿ってええ加減だと思われた。

愛知県稲沢市
OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO75-300mm F4.8-6.7 II
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ782.そろそろ本数増やしまへんか?、追記

2024年10月29日 | field work


 関空へNIKKAを見送りに連れていった。京都からはリーブナブルでラクチンなのが高速バスである。帰りは混んでいることもあり往復割引のチケットはパスした。さてどうしようかな・・・。
 時刻表をみたら南海のラピートがある。ホームの特急券カウンターは出発20分前にあく。だからカウンターにリュックをおき数分待つ。あくやいなや特急券!、『もう満席に近いので席はどこでもよいですか?』、はあっー!!、すでに満席って、それってカウンターの意味あらへん。
 つまり利用者の大半は海外からの旅行者であり、大方はネット予約だった。車両に乗り込むと確かにインバンウド達で満席だわ。数少ない席にありつき難波でラーメンをたべて御堂筋線で梅田に出て阪急の特急で帰ろう。
 そんな案配だから私がこの列車を利用できる機会も少ない。今は30分に1本だが15分に1本と増発したらよいのに。ところがしないんですね。何故なら車両がないから。
 さて1994年に関空開業とともに登場した南海の50000系。Wikで調べたら車両デザインは京都の建築家若林広幸さんだった。車両全面に大きな長刀装飾を構えるあたりは随分とコンサバティブなデザイン。何しろ京都の建築家ですからね。
 プロダクトデザインの見方をすると、先ずトランスポーテーションデザインに大きな装飾はつけない。つける意味が無いからだ。にもかかわらず長刀を設けこれに続く足下周りのスカートは機能的な意味が皆無なので、鉄板の塊をひぎすって走ってゆくようであり、戦前の空力の意味を理解していなかった頃のみようみまねデザインみたいだ。そのあたりがコンサバティブな所以だろうか。
 だがこの車両で美しいのは断面形状である。従って車両のサイドビューが美しい。多分類似例が無いからだろう。それに楕円形の窓がアクセントとなっている。だから横からみると美しい車両デザインである。そして長刀を配した正面は鉄人28号と世間から呼ばれているのでご愛嬌か。室内は足下周りが広く快適であり椅子のモケットは上品でこのあたりは旨いですね。
 台車は新幹線と類似のボルスタレス台車。過去に新幹線と同様に亀裂事故を起こしていた。おそらく精密な加工精度が必要なことと荷重が一カ所に集中しやすいんだろうね。エンジニアリングとしては優れた台車だけど。
 そして開業当初は難波-関空を29分で結んでいた。いまは停車駅が増え40分かかる。特急料金をとるから途中駅での乗り降りはないので今でも直通でよいと思うが。これでは空港連絡特急ではなく阪急や阪神の通勤特急なみの扱いである。コンセプトも時間がたつと緩んでくる証左。すでに30年が経過しているからね。
 難波駅で撮影していたら駅員が笑っていた。ちゃう、ちゃう!、うち鉄ちゃんじゃないってば・・・。

難波駅
iPhon13pro

追記
 先日の選挙結果が統計的にみると面白い。政党別当選議員数は、自民191、公明24。それから立民148○、維新38○、国民28○、れいわ9、共産8○、保守3、参政3、社民1、無所属・他12。今の時代は単独政党で過半数は取れないからそれは諸外国同様(例えばイスラエル)に連立政権になる。
 つまりどこと手を組むか?。○は石破内閣不信任案を提出した政党。自民党が組めるのが○印以外とすれば、公明、れいわ、保守、参政、社民、無所属を候補とすれば243人と過半数を超える。だが絶対組めない政党もあるから自民、公明、れいわ、無所属ぐらいで236人となり過半数だ。
 同様の事を野党がおこなえば、立民、維新、国民、共産に無所属を加えると233となり過半数だ。無所属とれいわがキャスティングボートというわけだ。それ次第で政権政党が決まるわけだ。そうなると自民党は温存していた高市総裁をたてて刷新を図ろうとするのだろうか。どちらにせよ、現時点では少しだけ与党有利の情勢なのだろう。その論拠は株価が少し上昇したことにあり、大きな変化は無かったとする世界の見方なのだろう。
 さらに他の指標を引用しよう。日本人の平均年齢(平均寿命ではない)を国際比較すると世界第2位の48.6歳。
 他方で政府の令和6年度の歳入総額が112兆5,717億円であり、割合は所得税15.9%、法人税15.1%、消費税21.2%、そして国の借金が31.5%と世界のトップ。これが10年後には平均年齢が60歳となりつつ人口が減少するから税金の支払い手も減少する。当然所得税や法人税や消費税の割合はいまよりも低くならざるを得ないが、国の借金(日銀に返すお金)は世界トップのまのま走り続ける。あるのは経済の規律を無視して日銀の国有化(日銀は民間企業)による借金棒引きか?。そうしないとイーロンマスク氏がいうように「日本は終わった」になりかねない。
 そんなことが今回の選挙の背後で見え隠れしていた。グッバイ・ジャパンを考えなきゃ・・・、そう思わせる選挙だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ781. It's Showtime

2024年10月28日 | field work

 NIKKAが在留カードの更新手続きで日本へ来たとき、Philippine,ABS-CBNがお昼から放送するバラエティ番組"It's Showtime"を毎日見ていた。もちろんPhilippineの人気番組でありYouTubeで日本でも見られる。ゲイの司会者をはじめ複数の司会者と参加者を巻き込んでタガログ語のやりとりが絶妙なのだろう。言い換えれば日本の笑っていいともと新婚さんいらっしゃいが合体したバラエティ番組といったらよいか。
  さてPhilippine人達に受け入れられている日本のエンターテイメントをみてみよう。
 ヒット曲では、徳永英明「最後のいいわけ」が断トツに知られており、フィリピンのカラオケボックスには必ず入っている。
 Googleで検索し抽出されたWEBサイトを見るとサザンオールスターズ「いとしのエリー 」とか、宇多田ヒカルの「First Love」などがフィリピンでも歌われていると書かれてあるが、私はフィリピンでは一度も聞いたことがないし誰も知らない。日本人の一人よがりな判断なのだろう。
 そもそもフィリピンはアメリカ文化が直接はいる。だからアメリカのヒット曲なら若いフィリピン人はみんな知っている。
 日本のアニメもフィリピンで放映されている。WEBサイト「フィリピン人気日本アニメ人気ランキング10,2021年」(注1)で紹介されているが、ここに登場する全てのアニメは、私はフィリピンでは一度も見たことがない。そこでChatGTPで調べた。今見られている日本のアニメは「ワンピース」。私もこの登場人物のイラストを描かされたぐらいだからフィリピンで見た記憶があった。従ってWEB情報は、古すぎてこれもあてにならない。
 そうなるとGoogleの検索はアクセス数が大のものから表示されてゆくが、実はそこが曲者である。アクセス数が多いということは二つの視点がある。一つは絶対数が多いこと。二つは経年でアクセス数が増えたこと。この二つが混在してGoogleのアクセス数となって検索されるから、事エンターテイメントに関しては、古い情報ばかりが検索される場合もある。つまりGoogleは新しい情報検索には役に立たないのである。
 新しい情報を得たければ、フィリピンのカラオケパブのリストをのぞくかテレビをみるしかないだろう。あるいはChatGPTがある。AIは最近のトレンドを踏まえた上で回答を寄せてくる。そこがAIの長所だから、今はGoogleが少し進化した程度のものである。これからのAIの可能性を見たいですね。

注1)https://trendingspot10.com/firipin-japananime-popularranking10%E3%80%80/#google_vignette
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ780. 失われた風景3.農連市場

2024年10月27日 | field work





 2015年9月に撮影した那覇市の農連市場。国際通りに接する通り沿いにある牧志市場が観光市場であれば、この農連市場は市民の台所として機能していた。那覇は暑いから農連市場は夜遅くから朝方にかけて営業するミッドナイトマーケットであった。
 私が訪れた時は、農連市場の建て替えが決定した後だから既に市場内は閑散としていた。それでも僅かに営業している店舗を渡りあるき往事の気配を探ろうと努めていた。
 この安普請の建築で戦後からの空気をいまに伝え、そして数多くの台風の直撃にも耐えてきた。建築には、そうした時間の流れが経過した痕跡が数多くあるだろう。
 かっての農連市場は、少なくとも個人商店や農家のおばさん達にも販売の機会を与えてきたはずだし、そんな小さな世界と大きな物流とが混在していたところに農連市場があった。そこに活気ある市場固有の世界が存在していたと思われる。
 だが今は農連市場という存在自体が希薄になってきた。それは郊外に進出してきた大型スーパーや市内のスーパーチェーンが存在し、若い人達はここへ買い物にゆくので、農連市場は物流の一端をになうぐらいの存在になってしまった。もはや市場不要の時代といえそうだ。
 いま立て替えられた農連市場は物流倉庫のようでもあり、往事の活気はない。ならば、この土地につくらなくてもよかったのにと私は思う。
 さらに牧志市場も建物の老朽化のため建て替えられた。こちらは昔から観光市場だったから今も存続している。
 そんな都市機能の更新をつうじて次第に沖縄の風景が変わってきた。すくなくとも戦後の風景は、完璧なまでに根絶されたようだ。少し寂しい那覇の風景である。

 
改装された現在の農連市場とOLYMPUS EM-5
バッテリーグリップを付けたOLYMPUS EM-5はレンズを付け替え、この時代のあらゆる場面で活躍し、1日撮影していてもバッテリー切れを起こすことなく余裕で撮影できた。だからちいさなマイクロフォーサーズといっても引け目はなかった。むしろ小さく軽いというのが幸いした。

沖縄県那覇市
OLYMPUS E-M5,M.ZUIKO17mm/F1.8
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ779. 失われた風景2.珠洲市

2024年10月26日 | field work






  石川県珠洲市は2015年9月22日に訪れていた。特に保存地区などはないが古い建物は残っているだろうし、やはり都市部から離れ交通不便な場所であることが興味をそそった。
 海岸の堤防沿いを歩きながら、日本海からの風雨が直接吹き付ける海外沿いの古い民家が数多く残されていた景観は記憶に残る。やはり歩いてみないとわからないところだ。それだけに撮影するのには少し興味深かった。それが今回の地震で海岸沿いのエリアは津波の被害を受けた。だからこの画像も失われた風景といってよい。
 大学時代の同級生に珠洲市に住んでいる人間がいる。ある時東京で同窓会を企画し、当時でたばかりの交通系ソフトで来訪者の所要時間を計ったことがある。国立大学だから同級生は全国に散らばっているいるが、なんと珠洲市からのアクセスが一番時間がかかった。所要時間は1泊2日である。当時は鉄道が廃止され一般道のバス便でけであり、時刻表では1日では金沢にたどり着くのがやっとだったのだ。のと里山空港や高速道路ができたのは、近年になってからである。
 かっては国鉄七尾線が穴水から輪島市と珠洲市へ通っていた。穴水からの所要時間は2時間ほどであった。その名残は今でも街の中に残されている。
 そんな街だから特に観光客が眼を引く要素はなく、街も静かであり、それでいてこの地方固有の様式の民家は数多く残されていた。
 この時の撮影機器は、EM-5にPanasonicのライカレンズをつけたけだった。そしてレンズが大変綺麗な描写であり、マイクロフォーサーズOLYMPUSもニコンやキャノンと同等に高画質で撮れるようになった。ボディはヨドバシ価格で8万円と安かった。このボディはハウジングに入れて水中撮影にも使い私なりに八面六臂の活躍をした。
 珠洲市で宿泊した旅館。建築は輪島市内の建築家が設計しており、輪島地方の民家様式を踏襲している。柱梁なども古民家よりはるかに太く今回の地震に絶えたと思われる。

石川県珠洲市
OLYMPUS EM-5、LEICA DG SUMMILUX 25/F1.4
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ778. 失われた風景1輪島市、追記

2024年10月25日 | field work






 私は2012年9月28日に輪島市を訪れていた。石川県の伝統的建造物群保存地区の加賀市橋立地区、並びに2006年の能登半島地震から復興した輪島市黒島地区を訪れ輪島市に宿泊していた。
 そして2024年1月1日の能登半島沖地震で、街の中心地区は地震後の大火で全て焼失した。既に皆無となった街が、かって活きていた頃の画像をアップさせた。この街の風景が全て消失し失われた風景である。
 当時京都からサンダーバードがあったので金沢へは2時間でアクセスできた。そこから高速バスで3時間ぐらいかかったと記憶している。こうした高速交通システムを利用しても、やはり僻地に近い。
 先ず街の中に1軒だけのホテルは古びていて一寸ねぇーという気分だった。黒島地区の帰りにタクシーの運転手さんに地元の人がゆく飲み屋に連れていってもらった。確かに食材は旨い。
 人間には隠棲願望がある。古来から多くの文化人達が里山に隠棲していた。そんな私も当時の輪島の街を歩きながら、世の中が嫌になったら誰にも知らせること無くこの街に移り住めると考えていた。ここは都市とのパイプも希薄だし都会と縁を切って隠れ家にするには調度よい街なのである。そんな隠れ家物件を物色するようかのに街を徘徊していた。川の対岸の上町あたりならば今でも残っているが、朝市が開かれる中心地区は火災で消失してしまった。
 その後多くの救援者達が訪れ、そして街の名前が全国に知れ渡ってしまった。密かな隠れ家構想は地震とともに消えていった。
 私にとっての輪島市とはそんなところであった。

 輪島市上町周辺は落ち着いた空気が漂い住むならこのあたりだろうと考えていた。どうせ古い民家は余っているから土地毎買っても安いはずだ。これを改装すれば面白い移住になる。それに冬の酷寒の寒さを体験すれば人生の空しさも日本海の暴風で吹き飛ばされる。そんなときは酒だな。そして酒は旨いのである。この時代のオリンパスレンズは悲しいほどに解像力が悪かった。だからリーニュクレールというモードを使い写りの悪さをカバーしていた。

輪島市
OLYMPUSE-M5, M Zuiko Digital 14-150mm F4.0-5.6、
OLYMPUS E-P3,M.Zuiko Digital ED 9-18mm F4.0-5.6

追記
 ハマスがイスラエルを大規模攻撃してから1年が経過した。ChatCPTを用いてこれまでの情報を整理した。1年前ハマスがイスラエルに対して大規模攻撃を行った理由は、6つの要因がある。整理してみよう。
1.パレスチナ問題の長期化
パレスチナとイスラエルの対立は数十年続き、ガザ地区ではイスラエルによる封鎖や制裁、経済的困難、そして定期的な軍事衝突により、人道的な状況が悪化。このような背景から、ハマスはイスラエルとの対立を強化する戦略をとり、パレスチナ問題の注目度を世界に高める狙いがあった。

2. イスラエルとアラブ諸国の関係改善
近年、イスラエルはいくつかのアラブ諸国と外交関係を正常化する動きを見せている(アブラハム合意)。これによりパレスチナ問題が国際的な注目を浴びにくくなってきた。ハマスは、この攻撃を通じてパレスチナ問題を再び国際的な議題に引き戻すことを目的とした。経済的に困窮している俺たちの存在を世界は忘れるな!、というわけだ。

3. ハマス内部の政治的目的
ハマス内部でも権力争いや政治的対立が存在する。ガザ地区の統治が経済的に厳しい状況にあり、ハマスの指導部は支持を得るために過激な行動をとる場合がある。特に、過去の攻撃や軍事的行動がハマスの支持基盤を強化した例もある。今回の攻撃もその一環と考えられる。つまりハマスの内部対立が災いしている。これが紛争解決を長引かせているのか。

4. 宗教的・イデオロギー的要因
ハマスはイスラム主義的な武装組織であり、イスラエルの存在を認めず、イスラエルに対して「抵抗」を続けることを使命としている。宗教的、イデオロギー的な視点から見れば、ハマスはイスラエルとの平和的な共存を拒否しており、イスラエルに対する攻撃は「正当な抵抗行動」として正当化されている。

5. イスラエルの国内状況への影響
2023年のイスラエルでは、ベンヤミン・ネタニヤフ政権が国内での政治的危機や司法改革をめぐる大規模な抗議活動に直面。ハマスはこの国内の混乱を利用し、イスラエルが一時的に弱体化していると考え、攻撃の好機と捉えた可能性もある。

6. 報復やエスカレーションの連鎖
ハマスとイスラエルの間では定期的に小規模な衝突や報復攻撃が行われている。2023年の攻撃も、このような衝突の連鎖の一環として位置づけられる可能性がある。ハマスはイスラエルに対する過去の軍事行動や封鎖に対して報復を行ったと主張するかもしれません。

これこそ二項対立で解けない国際問題だ。
解決の方向としてパレスチナの国家承認がある。これについてみてみよう。
1.国連での地位
2012年11月29日、国連総会は「オブザーバー国家(Non-member observer state)」として認めたが正式な国連加盟国ではない。従ってパレスチナは国連では未承認国家である。

2.西側諸国の対応
アメリカやイスラエルは、パレスチナとイスラエルの二国間交渉を通じて平和的に独立国家の地位が確立されるべきだという立場。アメリカは特に、パレスチナ国家が国際的に承認されるためには、イスラエルとの紛争解決と安全保障の確立が不可欠だと主張している。

3. パレスチナの実質的な支配と限界
パレスチナ自治政府(PNA)は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区の一部を実質的に統治しているが、完全な主権を持つ独立国家のような支配は行えていない。特に、ガザ地区は武装組織ハマスが統治しており、ヨルダン川西岸地区はイスラエル軍の支配が強い地域もあるため領土全体に対する統治権は限定的。基本はイスラエルとパレスチナの問題であるが、ガザ地区を実効支配しているのは武装組織ハマスである。ここにパレスチナ政府が主導的に動けない理由があり問題を拡大させてしまった。

4.解決の方向
国際社会の多くは、「二国家解決」を支持。これは、イスラエルとパレスチナがそれぞれ独立国家として共存するという考え方。しかし、イララエル、パレスチナ、ハマスという三国家構造になってしまった。そうした三角構造の中で世界中の市民の叫び声は、どの国に対して発しているのか?。あるいはこれまでの国家という概念の問題か?。
 そう考えると、もう一つの声の主として市民というカテゴリーがある。イスラエルでもなく、パレスチナでもなく、ハマスでもない、「civil state」、あるのだろうか?。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG168.ここからがクリエイションだ!

2024年10月24日 | field work






 ようやくランドスケープソフトVUEの使い方をおもいだしてきた。ここまでの作業はオペレーションに過ぎない。ここから先が光をあやつりオブジェクトと絡まって新しい風景をつくりだすクリエイションだ。
 午後から3DCGソフトStrata Design7Jのオブジェクトのグループ化を組み替えテクスチャー毎にVUEに読み込んでいった。各ファィルには同じ座標軸上にトンボが打ってあり、これをピタリと重ね合わせれば一つの建築なる。目論見通りだった。いったん整理すると後の作業はスムーズだった。これまでの2週間のトライ&エラーは、なんだったか。
 ようやくVUEの英語版にも慣れてきた。何しろレガシーソフトだから、これ以上バージョンアップはない。ならばすべてのMacにインストールして使い倒そうというわけだ。
 VUEは動画も撮れる。これまでに制作したVUE作品も動画にしてYouTubeにアップさせてみたいですね
 今回のトラブルを顧みると、やはり読み込んだ3DCGデータが重すぎたので表示がブロックになった。またVUEを2023から2024版にアップさせたことで、IntelチップからAppleチップに対応し操作性は俄然よくなった。
 昔からVUEのレンダリングは時間がかかる。そこでM1チップを搭載したMac Book proがあった。寝かせておく場合ではない。2台体制の並行処理でレンダリングスピードをあげなきゃ・・・。
 そうなるとレガシーソフトも十分使えそうだ。ただし制約が多々ありそうだが・・・。

使用ソフト:VUE2024
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG167.レガシーソフトでようやくこぎつけた

2024年10月23日 | Design&3DCG


 レガシーソフトVUEは、アイコンが変わり、新たな機能も加わり、これまでの知識だけでは作業は難航した。それでもインテリアまで到達したけど・・・。実は建築全体はバグが出ているので未完成。
 一つのソフトの中だけで完結するプロジェクトなら、問題は発生しにくい。だが3本のソフトを渡り歩きながらVUEまで持ってくると、バグがあったとき、どこにその要因があったかを探るのは大変難儀だ。一番最初から、つまりイラストレーターでパーツをつくるところからやる必要があるそれはやだ!。
 Illustratorで制作した2D図形のパスが完璧にアウトライン化されていなかったのか、3DCGソフトstrata designなのか、ランドスケープソフトVUEのどこかに要因が潜んでいたのか?、あるいはデータ量なのか?、読み込んだときのデータの設定なのか?、あるいはコンピュータのCPUの違いか?、まてよ、MacはIntelからAppleチップに変えている。もしかしてこれかなあ?。そうであればVUEの最新バージョンのインストールで解決されるか?・・・。
 問題は解決しなかったが、Appleチップにしてから動作がよくなったようだ。ここで問題の一つが消えた。残りの問題は、オペレーションの工夫だろうか。
 ブログラム的には、書き換えたファィルを読み込んでいるので関係ないと思われるが、プログラムの構造をみたわけではないので断定できない。
 レガシーソフトVUEは今後も使いたいが、バグがあると分厚い英文マニュアルの解読は少し意気消沈する。じつにやれやれなんだ。
 それでも使いたいのはVUEのランドスケープの描写力だ。こちらは映画をつくるわけではないので、いまのところレガシーソフトで十分なのだが・・・。

使用ソフト:VUE2023
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG166.レガシーソフトの難儀なところ

2024年10月22日 | Design&3DCG

 3CGソフトで書き出したOBJファィルをVUEに読み込ませた。すると四角いブロックのオブジェクトが表示される。これはシェーディング設定だとは思うが・・・。VUEツールバーのObject→Diaplay Optionsの中に5通の表示方法があるが、どれに設定してもブロックは消えない。これではトンボが隠れてしまい編集できない。これでまた作業がストップして悩む。
 原因を考えると、ソフト自体のバグ、読み込んだデータが重すぎる、読み込んだデータに質感の設定をしてたのが災いした・・・、といっていくつかの要因は考えられるが特定できなかった。
 そこで建築オブジェクトを、柱、床、壁に分割することにした。結果は柱と床はポリゴンで表示されるが、壁で再びブロックが出現する。おそらく壁のデータ量が要因の可能性が高い。さらに壁を分割しよう。
 Diaplay OptionsはFlat Shadeに設定してあり、Vueツールバーの"Preview Export On/Off"の切り替えだったか?。これは古いマニュアルではなかったトラブルだ。
 いまだに解決方法はない。さしあたりVIEのヴァージョンをあげてみよう。つまりIntel_CPUからAppleM1チップになるが、これは試みないとわからない。
 そんなことを600頁の英文マニュアルから探すのは面倒だ。悪戦苦闘は、まだまだ続く。

この状態が普通であり編集も可能。

使用ソフト:VUE2023
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG165.3DCGソフトのバグ

2024年10月21日 | Design&3DCG


 3DCGをつくる才能があるとすれば何か?
 それは、ファィルを読み込んだ時の処理能力やバグなどを丹念に取り除く根気強さだ。私のように複数のソフトを渡り歩くイレギュラーな使い方をすると、そんな作業に没頭される。
 つまり3DCGソフトStrata design上のグループ化を解除した途端に、全てのオブジェクトがバラバラに四方に吹き飛んだ!。
 これは3DCGソフトにつきまとうバグだ。3DCGは大変小さな部品もあるので、通例は合理的に各オブジェクトのグループ化をするのが鉄則だ。
 このときは最後にグループ化しただけだった。だから全てのオブジェクト部品が画面の四方へぶっ飛んでいったわけだ。
 解決方法は、拡散したオブジェクト部品をあつめて元に戻す。地道な作業。とくに画面の四隅に飛んだ小さな対象部品は探すのは難儀だ。この復元作業だけで丸1日を費やした。
 不用部品は戻すか消去をしておかないと、以後の制作に影響を与える。例えば最後にランドスケープが完成したときにたときに、天空から部品の影が地面に落ちる。遠近法が働くと大きな影だ。レガシーソフトVUEにもってゆくと部分削除はできないから既に時遅し。完成まできてアチャー!・・となる。
 最近のAutoCADやMAYAを使えば、そんな問題はなくなるだろう。いや少なくなると言った方がよい。3DCGにバグはつきものだ。だからゲームソフトなんかよくやるよなぁーとみている。
 さて画面を撮影をしようとしたら、Macの負荷低減でスクリーンショットは削除していた。ならばスマホで画面撮影。まあバラバラになった気分は共有できるかもしれない。
 この復旧に丸一日費やした。

使用ソフト:Strata designCX7

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG164.レガシーソフトで3DCGをつくる

2024年10月20日 | Design&3DCG

 昨日の3DCGをレガシーソフトVUEへもってきてテクスチャーが反映されれば、あとは環境を整えて完成である。だが、トップ画像の如く、地形は執拗に描写するが、やはり建築のテクスチャーは読み込まない。OBJファィルに書き出すときにテクスチャー情報をいれたMTLファイルを一緒に作成してくれが、VUEは読み込まない!。ならばテクスチャー毎に複数のOBJファイルを作成しVUEに読み込ませた。そしてテクスチャーはVUEで設定する。通例は方法これしかなさそうだ。
  つまりアナロジカルな方法で、3DCGソフトの段階で、テクスチャー毎に複数のファィル(土台、木構造、ガラス、アルミサッシetc)を作成してから各ファルをVueに読み込んで、読込画像毎に異なるテクスチャーを設定する。オブジェクトはVUE上で複数のファイルで一つに正確に合わせるために
あらかじめ3DCGファイルの地面下にトンボをつくた。この複数のトンボが重なれば、ピタリと一つにの建築になるはずである。だがトラブルは続く・・・。使い方が変わったようだ。ここからが悩ましい時間の連続である。
 そこで最初に完成した3DCGオブジェクトのグループ化を解除しよう。そこから問題発生だったのだ。
続く・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG163.最近の3DCGの事など・・・

2024年10月19日 | Design&3DCG

  前回のパーツを組み合わせ3DCGソフトStrata designで制作するとトップ画像の3DCGができる。だがこれでは空気感がなく、周辺の環境も表現したくなる。このソフトは本来プロダクトデザイン志向だからだ。
 そこでランドスケープソフトVueにデータを持ってゆく。このソフトは"end of life" (EOL) 、つまりサービスが終わったレガシーソフトである。
 私はVue Infiniteが世の中に出始めた頃からMacで使用していた。世界の空や海のランドスケープを固有名詞で現しライブラリー化するなど大変優れた3DCGソフトである。GISから地形データを読み込んで現実の地形もつくれたり、この世に存在しない自然景観もつくれる。そうして制作した過去作品も数多くこのブログにアップさせてきた。
 そんな優れたソフトが今はレガシー!。そうなるとインストール数に関係なく使えそうだから、むしろ使い勝手がよくなる。最終ソフトは英語版。ある種Mac使いのソフト遺産だろうか。
 だかその最終ソフトの画面構成がこれまでと違い難儀だ。もともとよくわからない英文の難儀さが拍車をかける。私の古いマニュアルは日本語版で579頁あるが古すぎて・・・。本来Mac用のソフトだったが、Win系仕様にしたり映像仕様にしたりとバージョンアップを繰り返してきたので、使いにくくなった挙げ句に廃盤である。
  そんなわけでよくわからない英文と、古いマニュアルをみながら目下格闘中。
 因みに最近の3DCGソフトをCatGPTで検索すると以下だそうである。
  • Maya - アニメーションやモデリングに広く使われています。
  • Blender - オープンソースで、映画制作にも利用されることが増えています。
  • 3ds Max - 特にゲームや映画の制作において人気です。
  • Houdini - 特殊効果やシミュレーションに強みを持っています。
  • Cinema 4D - モーショングラフィックスに特化した機能があります。
  • ZBrush - 詳細なキャラクターモデリングに使われることが多いです。
  • Unreal Engine や Unity - リアルタイムレンダリング技術が進化し、映画の制作でも利用されることがあります。
 一番人気の3Ds MAXはWinオンリー。そうなるとMacではMAYAとかCinema4Dになる。MAYAはMacでも使えるが高価。Win系のハードウェアはMacより安いが、扱えるソフトは高価なものが多い。なんだ一緒じゃん。
 それに私は建築パース屋ではないのだ。グラフィックデザインも映像制作も建築の設計も論文も書く。そしてセキュリティに強いMacOSだから、世の中のウィルスやハッキング騒動に巻き込まれなくてすむ。
 先日余計なメッセージがくるので検証のつもりでノートンユーティリティをいれてチェックしたが、当然ウィルス皆無だった。セキュリティの強いMacでは不用なソフトだ。

使用ソフト:Strata design
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG162.Eプランver2.の3DCDについて

2024年10月18日 | Design&3DCG

 3DCGや建築の設計をしている人にしかわからない話。しかしどんな場合でもモノをつくるプロセスには必ずこういう場面がある。
 建築設計図にもとづいて3DCGを制作した。素人には図面ではわからないから3DCGで視覚的に空間を表現する必要がありそうだ。まして相手は日本人ではない。
 一つのソフト内で完結できる作り方ならば問題はない。だが異なる複数のソフト間でデータを移動させてつくると様々なバグが発生する。基本的には設定方法なのだが、レガシーソフトは日本語マニュアルがない。これを解消しないと次の作業ができない。そんな悩ましさの最中に気分転換でブログを書いている。頭を切り替えるには調度よい刺激だ。
 空間は3次元だという原則がある。正方形をつくるならば6面体であることが原理だ。「そんなことは文科系だってしってるさ、あんた!、頭が小学生かい?」といわれそうだ。だがその原理に振り回されることになる。
 というのも3DCGだって同じ原理だ。3DCGは前述の正方形の原理に従って6方向からの図面が表現される正射投影図である。トップ画像は、正射投影図の俯瞰、つまりプレビューでみた3DCG画像だ。中央にオークの質感を加えた木構造。そして建築にとりつくアッセンブリーの数々、最後に家具もある。そして背後のグレーは、図面から立体化した際に高さ方向の寸法の基準としている3DCGの物さし的パーツだ。従って設計図面に従って3DCGを制作している。こうした作り方は家を作る場合と変わらない。
 6面体の難儀な一面を紹介する。6面チェックをすると、はるか遠くに飛ばされたオブジェクトまでグループ化されている。つまり立面図の平行線の範囲内にある全てのオプジェクトをグループ化してしまうから、背後のはるか遠くのオブジェクトまで木構造のテクスチャーを与えてしまうことになる。
 わかりやすくいえば、東京駅の東海道新幹線車両の真横の立面を範囲指定してグループ化したとする。そうすると立面の正射投影図の背後にあるすべてのオブジェクトがグループ化される。つまり車両の背後にある在来線電車やホームや、さらには丸の内側駅舎や丸ビルや皇居の城門までグループされてしまうだろう。だから制作途中のオブジェクトの上下、左右、前後の6面方向からチェックし、使わないオブジェクトは平行透視範囲内におかないことが原則になる。
 なんでこんなことを書いたかというと、木構造のオブジェクトを設定するときに随分と無関係なオブジェクトまでグループされてしまい。結局この作業を10回程やり直しをさせられたからだ。そのたびごとに後から取り付けた全てのアッセンブリーを外さなければならない。自分の注意不足とアホさにに腹が立つ。それでは問題は解決しない。
 完成した3DCGをランドスケープソフトに読み込ませてフィリピンの空気にしたいと考えている。今は3DCG上であらかじめ設定したテクスチャーは、ランドスケープソフトに読み込んでくれるはずだが、それができなかった場合、3DCGソフトをテクスチャー毎にフィイルを別ける必要がある(木構造や家具の木の部分、窓ガラスやキッチンの棚のガラスや食卓の食器、さらには屋根やブレースといったスチールといった具合に)。それらをランドスケープソフトに読み込んで、再度テクスチャーを設定してから家全体の姿をつくる。
 そのためのトンボが左下の3軸方向のクロスである。すべてのファイルをらん°スケープソフトに読み込んで、トンボがピタリと重なったとき壁や窓がずれることなく一つの建築になるはずである。もちろんテクスチャーをそのまま読み込んでくれれば簡単な話だが。これも3DCGの経験をしないと理解されないだろう。
 さて、フィリピンの嫁の家の設計の続きを書き続けよう。調度ブログにはDesign&3DCGというカテゴリーをつくってあり、既に160回書いていた。だから今日は161回目。いつかカテゴリーの整理をしなければ・・・。多分しないけど!。

3DCGソフト:strata design 3SCX 7J
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Design&3DCG161.5番目の建築プラン

2024年10月17日 | Design&3DCG

 京都の夏の気温は37°まで気温が上がった。台風もこず暑いだけの猛暑日が101日続いた。
 そんな最中にアトリエに籠もって嫁のフィリピンの家の設計に没頭していた。これで5案目の建築プランだ。土地があるので前回同様に実現前提のプランとなる。
 フィリピンは、台風、地震、火山噴火と日本と同じ条件でありながら、あえて木造でつくろうという大胆な試みは、タイやミャンマーのバンブーハウスに刺激された。これは竹と鉈でつくろうというもので、フィリピンのバハイボと類似している。だが私は竹の家の作り方は知らない。ならば木造で壁ぐらいは竹を使おうという試みが5番目の提案だ。
 前案では無造作に配置していたBedroomに検討を加え、必要な面積に集約した。その分をリビングルームにあて大人数のパーティーがひらける大きな空間をつくろうと試みた。ここには吹き抜けがあり壁面から光が十分にはいる。そしてキッチンを介して屋外のテラスにも通じる。
 ロフトやトイレや浴室は外側に張り出しリビングやダイニングの使い勝手を優先した。こうすることでキッチンと一体になったダイニングルームができる。さらに1階の寝室からは、ダイニングルームを通らずに浴室やトイレに行くことができる動線としている。2階にもトイレを設け河川の増水時にもトイレがつかえるように目論んだ。従ってトイレは浄化槽がある仕様になるか・・・。
 夏の京都はフィリピンより5°気温が高い。家が完成すれば夏や冬は、半年ぐらいフィリピンに逃亡しよう。そのまま日本に戻らないこともありそうだ。つまりグッバイ・ジャパン!。
 既にアップした過去プラン大きくは3タイプに分類できる。加筆しながらまとめてみた。
 土地が決まっていなかった最初のブランである。どの土地でも配置できるように正方形の2階建てプランとした。2階部分が住まいであり、フィリピンの気候風土を配慮し壁のない通気性の良い住まいとしている。古来から高温多湿の日本では障子や襖で各部屋の間仕切りをおこなってきた事をみれば、壁の存在がいかに私達の生活空間を貧困にさせているかがわかる。
 ここではENTRANCEを入ると動線は洗濯機やオープンキッチンにと続く動線と、ユニットパス、Bedroomに続く動線とに二分される。こうした動線は大変使いやすいはずである。しかもBedroomとLivingとの間は壁ではなく高さ1.5mのパーティションだけである。コンパクトにまとめたプランだから合理的である。人の出入りが多いフィリピンでは、これで十分だろう。
 だから現代のマンションが壁で各居室を間仕切る構造は、私は間違っていると考えている。人の出入りのない日本のライフスタイルだったら、なおさら壁は不要でしょう。

 敷地が決まってから作成した3番目のプラン。各部屋をほぼ均等に割り振り、アールの突いた屋根で覆うというシンプルなプラン。模型をフィリピン人の建設会社の人間に見せたら「美しい」と称賛された。こうしたプランで良いかもしれない。だがプランからどこか陰湿な空気を感じた。実際に建てると照度的に問題は無くても、暗いという印象を与えることが読み取れた。それに人が集まる場が少し不足している。

 C3案をさらに人が集まるリビングを中心にプランを組み立てたD案である。中央に大きなオープンのアウトドアリビングを設けようというものだ。天蓋で覆えば雨がふっても大丈夫だ。だがコストが高くなりそうなうえに、日本のどこにでもある住宅じゃないですか。こんな案はくだらない。没にした提案だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする