Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE27. 私の二つの夏イメージ

2010年07月31日 | Kyoto city
 8月は、日本全国催事の季節である。東北三大祭りが、そして徳島の阿波踊り、 郡上八幡の徹夜踊り、それにお盆と花火大会等まで含めるとが、結構な数になるのではないだろうか。
 京都でも六道参り、五山の送り火、地蔵盆と、夏の催事は結構多い。それに今日迄は祗園祭が一ヶ月間行われていた。
 これらの催事で夏もピークに達するといって良いのだろう。夏好きの私に言わせれば、節分に始まる一年のピークでもある。暑い気候が続いてジッと我慢しながら、それが8月になると一斉に爆発するかのように、激しく繰り広げられるという祭が、私の夏のイメージでもある
 もう一つ私の夏のイメージがあり、それが信州の北アルプスである。むせ返るような夏の光の樹林帯を抜け、尾根筋にたどりつくと、青い空に凛とそびえる岩だらけの北アルプスの山々を眺める時に、夏のピークを感じる。
 こうした夏のピークを体感すると、この退屈な1年間をなんとかやりすごすことができる。
 北アルプスは、私が行くようなポピュラーなコースでも、7月迄は登坂路に雪がのこっており、8月の僅かお盆ぐらいまでが夏の最盛期であり、9月に入ると紅葉が始まり、冬支度が始まるといった具合で、大変夏が短いところである。そんな短い夏を思いっきり堪能したいといつも思っている。
 今週末は、天気が良ければ西穂高山荘まで、少し夏の空気を吸いに行こうと計画している。標高2000m迄ロープウェーで上がるという随分ショートカット・コースなのだが、それでも夏の空気を感じることができるだろう。だからまさにこのときのためにあるオリンパスペンを持って。

京都市・下鴨神社
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL9-18mm/f4-5.6
シャッター1/25,絞りf9.-1/3露出補正,ISO1600,iFINISH.
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PEN LIFE26. 未舗装の道

2010年07月30日 | Kyoto city
 今日のアップデートした画像を見ていると、テキストを英文で書いた方がよく似合いそうだ。奥に続く道、風化した壁を見ていると、ジャパネスクと呼びたくなる。そう思って実は英文で書き始めたのだが、実際には、それほどのことはなく、単なる私の思い入れにすぎなかった(笑)。
 実はこの写真を撮影している私の後ろ側には、前述した火災警報装置の誤作動で駆けつけた消防車が止まっており、消防士達が撤収作業していたのである。それでも一応世界文化遺産糺すの杜だけのことはあり、雨降る景色はなかなか良いではないか。
 今では、都会暮らしの身の回りのなかで未舗装の道は無いに等しい。それだけにこの未舗装の道を、見ていると少し歴史を感じさせてくれる風景に思われた。人々が踏み固めた未舗装の道は、道の原点なのだろう。

京都市・糺すの杜
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL9-18mm/f4-5.6
シャッター1/20,絞りf11.-1/3露出補正,ISO1600,iFINISH.
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PEN LIFE25. 脱力感

2010年07月29日 | Kyoto city
 今日の京都は、久しぶりの雨空だ。気温も25度と、信州の高原にいるようで、大変しのぎやすい。もう暑いのは十分堪能したから、この先このままの快適気温で行ってもらいたいぐらいだ。 隣のお寺の境内では蝉が鳴いている。 昨日大阪での会合のあとの宴会で飲み過ぎて、いささか二日酔いだ。
 何故か一仕事を終えると脱力感となり、今日は頭が全く働かない。風呂に入って静養するほかないだろう。当然撮影などをする意欲もわかない。今日は先日の下鴨神社に出かけた際の画像をアップさせた。
 夕方には、雨もあがりまた蒸し暑い気候に戻りつつあるようだ。
 
京都市・糺すの杜・河合神社
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL9-18mm/f4-5.6
シャッター1/60,絞りf10.,ISO1000,iFINISH.
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PEN LIFE24. 足付け神事

2010年07月27日 | Kyoto city
 先日、夕方からみたらし祭にでかけた。糺すの杜の入り口にある河合神社などで撮影していたら、にわかに空が稲光し、雨が激しく降ってきた。通り雨なので、ここで雨宿りである。雨の降っている神社は厳かな空気が漂っていて、良いタイミングでよかった。
 それに頻繁に落雷がある。なかなかいいではないかとそんな雰囲気を楽しんでいたら、遠くから消防車のサイレンが聞こえる。無視していたら、私達のところに入ってくるではないか。消防ホースが私の方を向いている。はて!、どこかに落雷でもあったか?。どうやら落雷で警報装置が誤作動したらしい。なかなか文化財を守るというのは、大変だと思う。
 やがて雨も上がり、人気が少なくなった糺すの杜を歩いていった。いつもなら列をなしている鳥居の脇のみたらし団子屋も、通り雨のおかげて空いている。先ずは団子を食した。
 ついで本殿にお参りをしたあと、このときだけ流される川で足付け神事だ。これが相変わらず氷のように大変水が冷たい。そんな水のなかを歩いて行き、蝋燭に火をともし祭壇に供えるだけなのだが、足が冷たくなって暑さを忘れさせてくれる。どこか面白い、いかにも夏のお祭だと思う。
 今年の京都も相変わらず湿度が高く蒸し暑いが、それでもしばしば雷雨があって普段とは違った風景が現れ、通り過ぎると入道雲が立ち上がるなど、まるで絵に描いたような夏らしい夏だ。

京都市・下鴨神社
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL9-18mm/f4-5.6
シャッター1/40,絞りf10.-1/3露出補正,,ISO1600,iFINISH.
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PEN LIFE23. 猛暑!

2010年07月26日 | Kyoto city
 最近の生活習慣として、家で仕事をしているときは、朝7時過ぎに近所のペローチェへ朝飯を食べにでかける。というのも昼間は猛暑なので出歩けないが、朝ならば比較的心地よいので、出かけようという気分になる。夏の京都は、朝が心地よい。
 今日もベローチェへ出かけると、例の身長175cmはあろうか、頭蓋骨の小さめな美形の女性店員さんがいる。頭からつま先までしっかり体型を読み解きながら、美形と並みとではえらい差だなと思いながら眼の保養をしていた。
 まあ世の中の女性の大方は並みだし、惚れてしまえばあばたもえくぼで、それでも3年ぐらいは、並みで幸せな気分になれるが、その後は飽きるというのが一般的な男の意識構造。
 まだ授業が終わっていないので、今週もお勤めの日々。名古屋は痛いように暑い。夏休みも集中講義を始めるという、自分でも考えられないお節介をするので、お盆になってから少しは休めるのだろうことを期待しつつ。
 今は、京都も暑いので撮影にでかける状態ではない。だから祗園祭・宵山の画像をアップさせておく。祗園祭自体は、今月末まで続いているので、不思議はないのだが。
 祗園祭・宵山を撮影していて面白いというのは、古い街並みの中に発生する混然とした通りと静謐な通り、梅雨明け間近の変わりやすい天候、会所や露地といった街のしつらえ、山鉾が立ち並ぶ街の風景と囃子の音、ところせましと並ぶ屋台や、この日だけの特別メニューのお店を梯子する味覚道楽、レンタル浴衣のコスプレ、和装小物などのセール、山伏の行者・・・といった具合に多彩な祭を構成する要素があり、それらが五感に訴えてくる。三日間歩き回っても足りないぐらいである。
 いささか祗園祭・宵山を肴に夏の日々のPEN LIFEを書いて、今日のブログはお開きにしたい。

京都市・新町通
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/f4-5.6
シャッター1/25,絞りf4.5.1,,ISO1600,iFINISH.
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PEN LIFE22. 道の正面

2010年07月25日 | Kyoto city
 祗園祭・宵山の夕方からは、四条通が全面歩行者専用になるので、道は大河のような人波で埋まる。四条通に接する新町や室町筋では、山鉾、屋台、人混みとが混然となって混沌とした風景が出現する。
 そんな中で、四条通の南側の鳥鉾や船鉾をやりすごした先にある木賊山や太子山といった鉾町は、屋台も人出も少なく静かであり、古い街並みとともに古都の空気を感じさせてくれる。それは、山しかないという少し地味な故かも知れない。私も毎年夕方薄暮の頃に、これらの静かでマイナーな鉾町を徘徊している。
 通の正面に山鉾の提灯がドンと置かれ、それが遠くから街並みと共に静かに見える。そんな風景は、いつも面白いと思う。道が本来の歩行者のものだということを認識させてくれる。
 これが東京三大祭りの一つ、富岡八幡宮の水掛祭だと、御輿が50基以上出る大祭であるにも関わらず、道路の一部には車が走り、どこか萎縮した祭だと思わざるを得ない。何事に付け物事を中途半端に落ち着きかせたがる東京人のなせる技だろうか。
 実を言うと東京の幹線道路の構造が放射状であり、迂回路がつくりにくいのではと思う。やはり道の正面にドンと山鉾があるほうが、街の風景としては絵になる。
 暑い日が続いている。家に籠もって制作中であった3DCGも8割がたまで仕上がってきた。あと残り一日で仕上げよう。さて今晩から未明に掛けて雷雨という予報がでている。チッ!夜中では撮影にでかけられない。

京都市・仏光寺通
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/f4-5.6
シャッター1/25,絞りf5.4.1,-焦点距離42mm,ISO1600,iFINISH.
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PEN LIFE21. バッテリー切れ

2010年07月24日 | Kyoto city
 今は、初夏から夏にかけでが好きな私にとっては1年の頂点の時期であり、その後は転がり落ちるように、時間がすぎてゆくだけだと思っている。好きとは入っても暑いことに変わりはない。
 こういう時には、山の冷気を味わいたいが、最近は締め切りが迫っている原稿に追われているため、朝早く起き、エアコンを効かせて家の中に籠もっていることが多い。
 昨日は、それでは身体によくないだろうと思い、夕方ペンをぶら下げて散歩に出た。散歩半ばでバッテリーがなくなった。同タイプのパナGF1と比べると、バッテリー自体も小さく、持ちもあまりよくないようだ。出かけるときは予備バッテリー持参が必須のように思われる。そういえばこの話は、前にもブログで書いた。経験が活きていない(笑)。
 さらに散歩をしていたら、急に空腹感と糖分が欠落した脱力状態になり、フラフラとしていて人間の方もバッテリー切れである。最近ダイエット志向で、朝はヴェローチェのサンドイッチ、昼は素麺程度をつくり、夜はできるだけ低カロリーの定食を食べていたら、暑さで体力がなくなっていたようだ。帰りしなに、ヨロヨロ歩きながら定食屋の弥生軒に飛び込み、迷わずステーキを注文した。そういえば、久しくステーキを食べていなかった。
 暑いときはステーキだ。土曜丑の日も近いので鰻も精がつくが、肉にはかなわない。
 暑い時は、スタミナをつけておかないと、ほんとにバテてしまいそうだ。

京都市・油小路通・宵山
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/F4-5.6
シャッター1/15,絞りf4.7,-1/3露出補正,焦点距離25mm,ISO1600,iFINISH
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PEN LIFE20. 行間を読むということ

2010年07月23日 | Kyoto city
 宵山の頃の新町通や室町通りの古い民家では、幔幕が張られ、それぞれの家の中に代々伝わる屏風などを、格子ごしに見学することが出来る。
 大きな民家では坪庭がみられ、その奥では、親しい人々を呼んで宴会をしている姿まで見えてしまう。そんな光景を見ていると、やはりお祭りだと思う。
 宴会というのは、祖父母、主夫婦、子供達といった普段は顔を合わせない人達が遠来から集まり、世代を超えて大いにコミュニケーションをする場である。
 宴会は私達研究の世界でも盛んであり、私が博士論文を書いていた頃の研究室で宴会をすると、鼻が利く輩(空腹の学部生が多いのだが)がおって、しっかり宴会に馳せ参じ、予想外に人が増え大いに盛り上がるのである。そんなコミュニケーションを通じて仲間が増え、そして相談相手、情報交換、或いは刺激材料、アイデア提供者、さらには愚痴のたまり場、なかには出会い系になってストレスが発散され、物事が前に進むのである。私もそうした仲間達のおかげで、博士の学位を取得できた。それが大学の研究室の健全な姿である。
 ところが最近私の勤めている大学では様子が随分異なる。宴会そのものがないといってよい。それでは研究や制作のストレスはどこに発散するんだいと言いたくなる。あげくの果てに、つまらぬ理由をつけて研究室の宴会を欠席する輩がでてくる始末だ。研究や制作ななどというのは、一人で悶々としていたって、何も出来ない。
 それに最近の酒場も、定員制とか90分飲み放題の時間制とか、方向違いのサービスをくっつけてくれて、宴会そのものをつまらなくしている。
 行間を読むという、考え方がある。テキストに書かれた文字列があれば、そうした文字列と文字列との間の行間という白い余白にこそ作者の言外の真意がある、というわけだ。つまり授業がテキストという文字列そのものであれば、宴会はまさに行間にあたる。文字列だけ読んでいたって、何にも進化しないのだな。だから行間からも学べと言いたい。人間の世の中、特に研究や制作の世界では、それがなおさらのことである。

京都市・新町通
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL 9-18mm/F4-5.6
シャッター1/10,絞りf5.6,焦点距離18mm,ISO1600,iFINISH
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PEN LIFE19. 会所の露地の面白さ

2010年07月22日 | Kyoto city
 山鉾を立てている会所の多くが露地沿いにある。そこでは山鉾の胴掛けを展示したり、チマキや山鉾にちなんだいわゆるグッズが販売されてりしている。 最奥に祠などがある。露地と入っても住まいの通庭的な半屋外空間であるから、普段は入れないし表通りからは存在自体もわからない。ハレの日だけ賑わう露地である。
 私は、建築的関心から、奥に細く続く少し不整形な狭隘な空間で人々が賑わう露地の空気を肌で味わっていた。これを露地感覚と呼んでおこう。
 通例京都の街中の露地は、雰囲気がよいところは多々あるが、生活空間そのものなので、あまり部外の人間が立ち入る雰囲気ではないし、全体に静まりかえっている。
 だがこの宵山の時に開放される露地は、空間的な面白さや、京都の町屋の空気を十分に感じさせてくれており、会所露地の徘徊は結構面白い。
 勿論狭隘な空間なので、オリパンペンの9-18mm広角ズームが必携である。ペンの液晶モニターは全方向から画像が眺められるので、手を頭の上に伸ばして撮影しても、画像の確認ができるので、良い瞬間を撮影することができる。こうした仕様は、大変重要なことである。人間は、いつも目の高さで撮影しているわけではないし、脚立を持参して街を歩き回っているわけでもない。
 これは同タイプのパナGF1も同様であり、最近のデジカメは、全方向から液晶モニターを確認することが出来るものが多くなってきた。ようやくデジタル機材も使えるようになってきたということだろう。

京都市・綾小路通
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/F4-5.6
シャッター1/25,絞りf4,-1/3露出補正,焦点距離16mm,ISO1600,iFINISH
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PEN LIFE18. レトロな街

2010年07月21日 | Kyoto city
 昨日から名古屋の大学に出かけていた。名古屋は、射すような痛い日差しで大変暑かった。こうした痛い日差しの風景は、しばらく記憶に残りそうだ。
 先週撮影した宵々山の頃の画像をアップさせた。オリンパスペンにも、レトロな仕上げをしてくれるモードがあるのだが、この画像は、ホントに街全体がレトロな色に包まれた際の実写である。
 雨上がりの夕方、西の方の空気中の水蒸気のなかを夕方の光が通り抜けると、街全体がレトロな色合いに染まるわけだ。カメラの設定や映画などで見られる、つくられたレトロ感とは異なり、やはり現実のレトロ感の方が、様々な色が混ざり合って綺麗であった。
 ところで撮影方法というのも二通りある。一つ目は、自然現象の変化に、こちらの生活をあわせて行動してゆく場合である。今日の画像も、家に帰ってから雨上がりの夕方の光が特徴的だなと思って再度街にくりだして、夕陽を追いかけていた時のもである。
 二つ目は、時間があるから撮影にでも行こうといった具合に、自分の生活の都合で出かける場合である。大方の人間は、この方法で撮影しているのだろう。ストリートフォトのように偶然性に期待したり、自然現象に依存しない被写体向きの撮影方法である。
 私のように街を美しく撮りたいと思えば、前者の撮影スタイルになる。だが仕事に追われているから、そんなに自然現象に生活を合わられるわけではない。そんなときの対応策が、鞄の隅に入れておける小さな機材をいつも持ち歩くことだ。そこに空気のようなオリンパスペンの存在価値がある。
 どんなに優れた仕様の機材を持っていても、ここぞというシャツターチャンスに私の手元に無ければ、それは無用の長物、或いは愛玩具でしかない。撮影機材もパルナックライカ位がマックスの大きさである。それ以上の大きい機材は、もはや使う意味が薄いと私は考えている。

京都市・室町通仏光寺東入る
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/f4-5.6
シャッター1/60,絞りf4.1,-1/3露出補正,焦点距離17mm,ISO320,iFINISH.
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PEN LIFE17. レンタルな時代

2010年07月20日 | Kyoto city
 先日の祗園祭・宵山で私も、和服屋のレンタル浴衣を利用したことは前にも書いた。実は、この仕組みが大変よくできていて、少し勉強になった。
 私が利用した和服屋だが、浴衣の他に帯や下駄や巾着袋までトータルコーディネーションをして、ちゃんと着付けてくれて貸してくれるのである。 返却は翌日で良い。それに着付けと同時にできる女性の髪のセットは500円と破格の値段で整えてくれるし、リボンや花のかんざしなどもコーディネイトしてくれるわけだ。
 レンタル料は6,000円弱と他所よりは料金が少し高めなのだが、浴衣は買わされるわけでビジターにとっては記念品にもなり感激ものである。浴衣自体は街中でも1,000円で売られているので、価格も安く、気分に応じて気軽に楽しめる要素なのだろう。
 だから京都の街を歩く多くのお姉ちゃん達は、浴衣姿で髪をセットしてバッチリ決めているわけだ。街を徘徊していて、そういう姿を随分見かけたのだが、ちゃんと裏側にはサービスの仕組みができていたわけだ。まさにレンタルな時代である。
 思い出せば私の親も昔気質だから、子供に着物をつくることを楽しみにしていた。だからもう随分前に、浴衣をつくってもらったことがある。何回かは着たが、しばらく押し入れに入れっぱなしにておいたら、生地が黄ばんでしまい、捨てられてしまった。今ではへこ帯だけが残っている。
 そんな昔の経験をすると、いまのレンタル浴衣の仕組みは良くできている。必要なときに、その時の流行や気分に応じて浴衣を選び、着付けやセットも含めて丸ごとサービスしてくれるて、そして誰でもがリーズナブルに楽しめるのである。
 そんなわけで、レンタルしたときの浴衣が手元にあるので、下駄ぐらいは買っておこうと心は動く。宵山では、女性用下駄が500円などというのもあった。それを翌日からは2,000円で売るそうである。つまり宵山は和装小物のセール時期なのである。だから人々が数多く集まるわけだ。そんな経験をすると、次第に和の文化に関心を持つようになり、やはり日本人だと思うのである。
 そこに祗園祭が単なる遊びだけではない、日本文化発見としての催事、という意味があるのだろう。

京都市・新町通
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/f4-5.6
シャッター1/160,絞りf8,-1/3露出補正,焦点距離56mm,ISO200,iFINISH.
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PEN LIFE16. 催事の時に考えたこと

2010年07月19日 | Kyoto city
 昨日の日曜日は、ようやく古都に祭の後の静けさが戻ってきたと喜んだのは、私ぐらいだろうか。祭の後の静かな空気を感じながら、境町通のイノダのモーニングに出かけたら、なんだ待ちの行列ではないか。山鉾巡行が終わっても祗園祭自体は、今月末まで続いている。
 来年は、宵山が土曜日、山鉾巡行が日曜日となり、今年以上の人出の多さだと思うと、一寸遠ざかりたいと思う。
 京都の大きな催事は、いつも人出が大変多いので、機材は忘れても脚立は忘れるなと自分に言い聞かせている。脚立に登ってようやく祭が見えるといってよい。
 この巡行の日も四条河原町のあたりで、他の撮影者と一緒に人垣の一番後ろに脚立を立てて撮影をしていた。山鉾巡行の最初に行われる綱切りを正面から撮影しようという意図である。そのうちに「どかないと脚立を動かすぞ」という警察官の罵声が聞こえた。なんだろうかと、思って後ろを見たら、いつの間にか遅がけにやってきた人々の群れが木屋町通まで続いており、それに私達はしっかり取り囲まれていた。やむなく脚立を引きずり、木屋町筋の報道陣がいる辺りまで、後退した。以前はこんな後ろまで人で埋まることはなかったのだが、近年は事情が違うようだ。
 私が祭の撮影に出かけるときは、通例観客の一番後ろから、できるだけ長い焦点距離の望遠レンズで撮影することを基本としている。観客というのは、その時々で場当たり的な行動をする騒々しい気まぐれ集団だし、何かのときに逃げられないので、彼らの近くには出来るだけ近づかないようにしている。
 その分手ぶれ補正のあるできるだけ長焦点のレンズが、必要になる。オリンパスペンは、長焦点のズームレンズが出てくるのが、来春だそうなので、ここは待つほかない。
 さてその長焦点レンズだが、小型軽量のマイクロフォーサーズ規格で300mm(35mm換算で600mm)は、必須なのである。もちろんそれ以上長いにこしたことはない。逆に言えば、それ以下だと全く使いものにならないのである。そして一脚がレンズにつけられれば申し分ない。明るさはf5.6以上あればなんとか使えるだろう。
 後は電池の消耗が早いので、 スタイルのよいボディに最適化されたEP2のバッテリーグリップだろう。電池を縦にすれば最大3本は行けると思うが。でもそれは予備電池3本持てばすむか・・・。
 こうした600mm迄届く小型軽量の超望遠ズームを付ければ、申し分ないシステムになる。今回綱切り撮影用にCanonのバッテリーグリップが付いたEOS40DにEF100-400mmのズームを持参したが、重すぎて、撮影途中で一端自宅に戻り置いてきたほどだ。
 もう重い機材を担いで走り回るような時代ではない。そんなことを催事の時につらつらと考えていた。

京都市・四条河原町
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/f4-5.6
シャッター1/1000,絞りf5.6,焦点距離22mm,ISO200,iFINISH.
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PEN LIFE15. 真夏の到来

2010年07月18日 | Kyoto city
 昨日の京都は、誰が見ても梅雨明け空であった。久しぶりに朝から青空が見える晴天となり、日中の気温も36度といきなり蒸し暑くなった。そんななか、祗園祭のハイライトである山鉾巡行が行われた。毎年時計を合わせたように山鉾巡行の時に真夏が到来する。しかも今年は晴天だ。
 朝から2台のペンを担いでというよりは、ぶら下げて真夏になったばかりの古都の朝の空気を堪能していた。私のペンにとっても晴天の風景は、初めてなのである。心置きなく抜けるような青空、そしてコントラストの強い夏の風景を撮影してくれた。
 新町通の炎天下に3時間ほどいると、ペットボトルは熱い湯となり、ホットなポカリスウェットは不味い。ペンのボディも熱せられた感触が手に伝わる。それはまるで初期の頃のデジタル機材のようだ。それだけエネルギーのロスがあるわけだ。従ってバッテリーの持ちも悪く、一度は交換した。
 それ以前に人間の方も大いにバテ気味である。だが小さく空気のように軽い機材には助かった。
 新町通に最後の鉾が到着すると私は、露店のかき氷屋に走った。氷の塊を手でかいて回す昔スタイルの器械である。かき氷が美味しいと思うのも、真夏ならではである。かき氷を食べながら、真夏の海辺や山の風景を思い出していた。
 山鉾巡行から、8月中旬の五山の送り火の頃までの約一月が古都の真夏である。

京都市・新町通
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/f4-5.6
シャッター1/400,絞りf9,-1/3露出補正,焦点距離14mm,ISO200,iFINISH.
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PEN LIFE14. 宵山に遊ぶ

2010年07月17日 | Kyoto city
 昨日は、祗園祭宵山だった。昼頃、浴衣を着せてもらおうと思い、近所の呉服屋にでかけた。呉服屋のビルはゆったりとしていて空いているではないか。店の人によれば、午後からが予約客満杯で戦場になるそうである。なるほどここでカットもやっているのか。最近のお姉ちゃん達の頭は、こういうところで着付けと一緒にセットしてしまうわけだ。
 そこでレンタルの浴衣を着せてもらうことにした。どうせならば一番派手なのと言ったら、淡い黄色の浴衣をだしてくれた。なんでも浴衣だけは、持ち帰ってよいというので頂戴した。ミシン掛けの浴衣だから、安いのだろう。
 そんなコスプレで鉾町へくりだした。普段は目立たない和装小物屋の店舗などが、大いにセールをしているので、随分あちらこちらに引っかかりながらの徘徊であった。大通りでは新撰組の装束の行列に出くわした。そんなタラタラした散策だったから、あっというまに夕方になり、その頃雨が降り出し、雷も鳴り、珈琲屋に逃げ込んだ。
 夕方デパ地下で、鱧と鯖のお弁当を買って家に帰った。家でウィスキーも飲んでいたので、少し熟睡していたようだ。夜9時頃眼がさめ、それから鉾町徘徊の第二弾にくりだした。相変わらず、騒々しいぐらいの囃子の音色と、大変な人出でなかなか容易に前には進まない。あちらこちらの店舗が、声を張り上げ最後のたたき売りをしている。木製の下駄が800円とは安いではないか。
 人混みに大いにもまれながら、ようやく新町通の南観音山の鉾のあたりにたどり着いた。しばらくすると、「あばれ観音」の屋台が登場し、奇声をあげて、鉾の回りを三周していた。そんな光景を見ながら、ようやく宵山が終わった。一日宵山で遊び歩いていた。
 今日は、山鉾の巡行がある。さて起きられるかな。

京都市・新町通
OLYMPUS PEN E-PL1,M.ZUIKO DIGITAL 17mm/f2.8
シャッター1/60,絞りf2.8,ISO400,iFINISH.
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PEN LIFE13. 恋人達の街

2010年07月16日 | Kyoto city
 昨日も夕方からオリンパスペンを持って少し祗園祭を徘徊していた。
 祗園祭の宵山には、浴衣掛けの若いカップルが多い。彼らにとって宵山は、格好のデートスポットである。今年見つけた新彼氏と宵山にでかけ、普段見られない和服姿を大いにアピールし、二人の仲は益々親密になり、彼女にとっては何人目かの新彼と初エッチ!?をして、気分と祭は大いに盛り上がる。これで今年は一丁上がりとなる。
 知り合ったばかりの二人の仲が親密となってゆくための舞台として、昔から祭は重宝されてきた。この時期は、恋人達の街といってもよい。
 少し時間が過ぎ、あの彼ではあかんと思ったら、京都には縁切り寺の安井金刀比羅宮がある。境内に掛けられたお札をみると、縁切りの願をかけるのは大概女達だ。それで気分をリセットし、また来年の祗園祭には、さらなる新しい彼氏を見つけようというのが、都の若い女達のライフスタイルかも知れない。
 夕方から雷雨となり、激しい雨が街を叩いた。それは梅雨明けと真夏の到来の知らせなのだろう。激しく降った雷雨が上がると夕焼けとなり、レトロな色合いに街が染まった。ああっ、夏が来るね。街を歩きながら、そんな季節が変化してゆく瞬間を感じていた。

京都市・東洞院通,2010年7月15日.
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm/F4-5.6.
シャッター1/25,絞りf5.6,-1/3露出補正,
焦点距離100mm,ISO1600,iFINISH.
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