Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE666. Leitz M2的なシステム

2013年06月30日 | Photographic Equipment
 今日で6月も終わる。梅雨らしい雨が連日続くということは、いまのところなく夏日が続いている。これから集中豪雨があるのかしらん。祇園祭りの山鉾巡航がある頃迄は、まだ雨が降る可能性が高いと思っておいたほうが良い。こちらは暑さで疲れた。
 さて、OM-DにMACRO ELEMARIT45/f2.8mm、そしてPEN E-P5にM.ZUIKO DG17mm/f1.8、この二つの単焦点レンズ・システムで日常の撮影をカバーしており、あるいは古い民家や集落などの撮影には十分といえる最適で軽量なシステムである。画竜点睛というべき標準系の延長にある17mmの準広角レンズを加えてシステム化しやすくなった。それに相互に仕様が類似していたりバッテリーが同じであるなど、互換性があるのは便利だ。解像度が上がりグリップの付いたEV4の存在も大きい。
 そして12mm/f2.0が付いたPEN E-PM2とか75-300mmの望遠ズームを加え、LeitzやZeissの高解像度のレンズを使えばオリンパスのフルシステムが完成する。まあなんでも来いという気分だ。海外に出かける際に荷物が軽いというのは大変ありがたい。
 さてこの2台システムを撮影するために、E-P2をひっぱり出してきたが、こんなだろうか思われる位に発色が古いようだ。やはりPENシリーズも日進月歩で進化していることがわかる。そういう点では、 売っちゃったけど E-P3は発色も上品なデザインもなかなかよかったと思う。一寸惜しい気分でもある。iPhoneと連携できるというので新しいボディに更新したけどね。
 M.ZUIKO DG17mm/f1.8に変わりうるレンズは、PanasonicのLeica DG SUMMILUX50mm/f1.4だろう。こちらのレンズを加えるとファインダーが50mmからスタートするLeitz M3的システムのようでもある。今回の私のシステムは35mm相当のレンズがあるので、あえていえばLeitz M2的なシステムだろう。それだけ20世紀Leitzのシステムは完成度が高かったということだが、それをリーズナブルなマイクロフォーサーズ・システムで実現できたわけだ。

OLYMPUS PEN E-P2 M.ZUIKO DG17mm/f2.8.
ISO1250,露出補正-2.f5.6,1/100.
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PEN LIFE665. スナップ機材

2013年06月29日 | Photographic Equipment
 今日は、 30°を超えたのだろうか、暑かった。暑い時は、早朝か夕方以降でないと出歩けない、という夏が近づいてきた。
 E-P5になってから登場したWiFi との交信機能がある。スマホにも使えるというのでiPhon5でリモコン機能を試してみた。つまりカメラのファインダー画像がiPhon5の画面で見られる上に、ピント調節、シャッターがiPhon5側で操作できるわけだ。どの程度の範囲迄有効なのかは不明だが、Mac使いとしてはiPhon5がPENのリモコンになると言うのは面白い機能だと思った。
 この機能ならば、記念撮影で人の手を煩わせることはない。あるいは獣道に機材を仕掛けておいて、遠くから野生動物を撮るのにもよいかもしれない。iPhon5を見ながらアングルを探して、自分のベストのポートレイトも撮れるだろう。いやお姐ちゃんだったらセルフヌードだって可能だ(笑)。
 あるいはカフェのテーブルにPENを置き、知らん顔してiPhon5を見ながら、街行く人々のスナップなんか気づかれなくてよかろうと思った。だから実際に試してみた。当然撮れるんですが、画面をタップしてピントをあわせなきゃならんし、少し動作が緩慢のようだ。スナップ撮影方法の一つと理解しておこう。
 しかし、時折iPhoneがカメラの無線機能が届いていないという認識をするので、原因は無線に慣れていないオリンパスのソフトウェアだろう。やはり日本製品の国際的協調性のなさがにじみでる。
 しまいにはPENを手にもって撮影していた。こちらの方がやはり早く確実だ。それに小さなPEN は目立たず、シャッターの音も大変小さく街のなかでは聞こえない位だ。結局手持ちでも十分スナップ可能だった(笑)。この17mmレンズを付けたE-P5はスナップ機材としてに、最適なのだろう。ただしレンズの画質は、ZeissやElemaritのように美しいわけではなく、まあ平均より少し上の位である。
 来月から京都は、祇園祭が始まる。今年の山鉾巡航日には、私は3コマの講義がありのぞむべくもないが、1日位は宵々山で終日スナップをしてみたいですね。

OLYMPUS OM-D E-M5 LEICA MACRO ELEMARIT45mm/f2.8.
ISO1250,露出補正-2.f5.6,1/100.
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PEN LIFE664. やっと届いたE-P5

2013年06月28日 | Photographic Equipment
今日発売のE-P5を購入して仕事に向かった。 これまでのE-P3の3コマ/秒とか1200万画素といった仕様は、十分だけど今となってはいささか使い勝手の悪さを感じさせる。特に車窓撮影で3コマ/秒というのはつらい。新幹線は1秒間に75m移動している。
 それにオリンパスのプロモーションにひっかかり、少年のようにこの二ヶ月ほどため息をつきながら新機種の発売を待ちこがれていた。PENは決して高価な機材ではないが、その小ささ故に愛着がわくデザインである。つまり可愛いという感覚だろうか。やつと届いたE-P5である。
 E-P5のボディに、デザインのよいフードがついた明るい17mm/F1.8レンズは35mm相当の準広角レンズ、解像度が上がりようやくクリックストップがついた新型のEVF4(これまでEVF2を知らないうちに二つ落とした)、というブラック・システムは待ちこがれていた。OM-Dと同じ仕様というのは使いやすい。
 仕事帰りに少しばかり試写をしてみた。至極普通の準広角レンズは標準レンズ並みに扱え、LEITZ ELEMAEITのような鮮明で美しい解像度といった派手さはないが、比較的良好な解像度。歪曲収差は小さいようだ。 どれか1台PENを持参するとすれば、広角レンズが意外に使いやすいこの普通のシステムだろう。このシスムだけ持って旅に出るというのは、少しオツだと思ったりして。

OLYMPUS OM-D E-M5 LEICA MACRO ELEMARIT45mm/f2.8.
ISO1250,露出補正-2.f5.6,1/100.
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PEN LIFE663. 霧の街

2013年06月27日 | field work
 出張のとき東京、つくばとホテルの渡り歩きだったのだが、この二日間どういうわけか眠れなかった。
 筑波のホテルオークラでは、エアコンが効きすぎていたためか夜中に目が覚め朝迄寝付かれなかった。といって頭はとても眠たいわけである。朝方窓から外をみると霧がでていた。霧の街かぁーとため息が出る。
 こういうときは望遠レンズの方が良いのだが、眠い頭で思慮もなく広角レンズを持ち出してしまった。広角レンズもこういう微妙に広い空間では難しいよな。最近目が望遠レンズ系なのだね。
 さて腹が減ったので早朝に人気のない霧の街へ出て、コンビニへカップヌードルを買いに行き、一人部屋ですするというのは、いかにも筑波時代の学生生活を思い出す。
 当時同級生達と学生宿舎で朝迄酒を飲み、眠くなってきたので、気分転換に霧がたなびく田舎道を自転車で走っていたらネギ畑に遭遇し、勝手に1本ネギを頂戴してみそ汁にして朝飯を食べてから寝たという記憶を思い出していた。
 霧の街、眠い朝、ネギではなくカップヌードル、筑波にはこれらのキーワードがついて回るようだ。
 さてPEN E-P3は売り払ったし、明日は新製品のPEN E-P5のキットを受け取れるはずだ。受け取ったら大学で組み立てて試写ぐらいはできるだろうか。少年のように受けとるのを心待ちにするという感覚は、デジタル機材では死語だと思っていたが、不思議とPENにはあるようだ。多分価格も安いし小さく可愛いデザインとが気軽な気分を働かせるのだろうか。論文執筆の間にそんなことをしようと目論んでいる。明日は代休日なのだけど、忙しいからそんな事務通りに休んでいる時間はない。

つくば市
OLYMPUS E-PM2 M.ZUIKO DG 12mm F2.0.
ISO1000,露出補正-0.3,f16,1/60.
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PEN LIFE662. 世界遺産

2013年06月26日 | Shonan coast
 出張から帰って、月曜日からの三日間は、授業、会議・打ち合わせの連続で空き時間がなく、さすがに疲れました。それだけなら良いのだが、自分の仕事である論文と本の企画が一向に進まないので少し気分もイライラしている。こうなると夏休みに頑張るほかない。
 出張時に筑波大の世界遺産専攻の先生と歓談していた頃、富士山が世界遺産に登録された。日本人の心のシンボルであることは認めるが、世界遺産とは、世界の人々にとっての評価基準であり、日本人の支持や心情は関係ない。だから、私は富士山が世界の人々が後世に伝えたい遺産であるかははなはだ疑問である。その程度の火山なら世界に沢山あるし、世界の人々の評価基準を、日本人だけの属地的な基準にすり替えてしまうといった具合に、実にやることが田舎芝居的である。
 私が富士山への評価が低いのは、世界と比較して自然環境自体にさしたる特徴もないことだ。例えばシチリア島の活火山であるエトナ山、イランのダマバンド山、スマトラのシナブン山、カナリア諸島のテイデ山、カムチャッカ半島のクリュチェフスカヤ、トルバチック、クロノツカヤといった具合に、富士山の形状であるコニーデ型火山は世界に数多い。 個人的にはクロノツカヤなんか日本の富士山より美しいと思う。 そのカムチャッカ半島には300の火山があり、そのうち29が活火山であり、全く手つかずの自然環境が残され、当然のことながら1996年世界遺産に指定されている。
 それに対して富士山は、一つだろう!、それに形状平凡で休火山であり、 山麓部はゴルフ場だの別荘だのと開発が進み、大いに自然が欠如し、山小屋はボロく汚く、ゴミが多い。多いから持ち帰りをPRするなんていうのは、滑稽でしかない。そんなところが何故世界遺産なのだかよくわからない。そうおもうならば、北アルプスの山小屋を見習って欲しいと私は思いますね。
 だから世界遺産基準も随分甘くなった。そうなると次は世界遺産グレードという評価基準をつくるほかない。世界の人々が後世に残すべきと評価できる遺産はグレードが高く、富士山のように国内の属地的支持しかなく自然の変化で変わるものは、グレードを最下位にするといった具合にだ。もちろん世界遺産というのは、政治的な要因も絡んでいるとは思われるが。
 それにしても2倍のテレコンバータを使用すると、色をはじめ画質が少し落ちますね。

鎌倉高校前
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 75-300mm,
ISO1000, 焦点距離140mm,露出補正−0,f5.5,1/2000.2倍テレコンバータ使用
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PEN LIFE661. YOU ARE HERE!

2013年06月25日 | Shonan coast
 湘南海岸でサーファーの撮影しいてると遠くから心地よい声が聞こえてくる。近くの鎌倉高校のテニス部の生徒たちだろうか。とても男も女も関係なく軽快な動きと笑い声で何かしらのことに一つになっている。なんと素晴らしい人間の光景なのだろうと思いながらレンズを向けていた。
 そんな光景を見ていると、うらやましいとか、なつかしいといった意識ではなく、なぜかYOU ARE HERE!という言葉を思い出した。「あたなはここにいる!」、そういう神の声だろうか。つまり私が輪の中の一人になって笑っているような劇場感覚とでもいったらよいか、そんな自分の姿が眼に浮かぶような錯覚に取り付かれていた。人間は、こんな瞬間に悟るのかもしれない。
 いつかはそれぞれの道を歩き出すけど、それまでは仲間達と目一杯活動をともにする高校時代、そんなはち切れんばかりの若さと笑い声が聞こえ、清々しいオーラを発するのは、やはりこの瞬間しかないのだなと思いながらシャッターを切っていた。
 大人になる前の、いや永遠に大人になんかならなくてよいと思いたいほどの、久しぶりに見た素晴らしいイレブンだった。

鎌倉高校前
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 75-300mm,
ISO1250, 焦点距離100mm,露出補正−0,f5.1,1/3200.2倍テレコンバータ使用
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PEN LIFE660. 焦点距離1200mm

2013年06月24日 | Shonan coast
 筑波出張の帰りに湘南海岸へ寄り道をした。そこそこの高さの波はあるし、多くのサーフアー達がいるという姿に安心して、よく行った七里ケ浜のファーストフードで海の空気を感じながら腹ごしらえをしたいたら、次第に波は静かになり、数えるほどのサーファー達しかいない。あら、海も変わり身が早い。
 もう一つの目的はOM-Dと超望遠ズームのテストだ。この大変小さなズームレンズで実際の焦点距離600mm、さらにボディに内蔵されている2倍のデジタル・テレコンバータを使用して、焦点距離1200mmの超望遠レンズの画角となる。三脚は持参しなかったので、手持ち撮影だ。当然手ぶれ防止のために両肘を膝にがっちりつけて、身を固くして構える。さてこんな安易なスタイルで写るのだろうか?。
 結果は、手ぶれ補正の機能が働いていることもあり、ブレルことなく撮影できた。オートフォーカスも早くとスッとピントをつかむ。こんな1000mmをこす焦点距離で手持ち撮影なんてフィルム時代にはありえなかった話だが、そこがデジタル時代の恩恵なのであろう。
 湘南海岸の広い空間になると 点粒位の大きさにしか見えないサーファーを捉えるためには、1000mm位の焦点距離が当たり前に必要な焦点距離になってくる。そういうことを三脚もなく小さな機材で簡単に撮影できる。マイクロフォーサーズ・システムのメリットといってよいのだろう。
 よく撮影のために大仰な機材を一式かついでゆく人を見かけるが、マイクロフォーサーズならばそんな必要はない。次回はせめて1脚位は持参しようと思う。それで十分である。

鎌倉高校前
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG 75-300mm,
ISO320, 焦点距離300mm,露出補正−0,f6.7,1/1000.2倍テレコン使用
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PEN LIFE659. 時間が止まった

2013年06月23日 | field work
 デザイン学会大会が母校であったので、約30年ぶりに石膏室を覗いてみた。当時は、西日がよく入り、デッサンをしていると光がドンドン変わってくるという案配で、学生達には大変不評だった。その後外部の光などを完全に遮るなどの改良がなされ、今では行灯部屋になってしまった。おかれている石膏像は当時のままである。
 この部屋で私も石膏デッサンしたのだが、どういうわけか懐かしいという感慨はなかった。学生時代へと自然に意識が戻ったのか、あるいはその頃から進化がないからだろうか、眼前の女子学生が、同級生のようにも思われた。そう時間が止まったような感覚かもしれない。
 建築家槙文彦さんの手による数棟の芸術系の校舎は、当時の姿でいまも健在である。東北大震災で被害を受けたところは、補修して部分的に新しくなってはいたが、大半は往事のまのまである。それは時間が停まったという感覚である。
 日本一の広さを持つ筑波大学のキャパスも緑が濃くなった。そんな濃い緑の中で時間が止まっているというのは、どこか詩的な世界のようにも思われる。

筑波大学・石膏室
OLYMPUS E-PM2 M.ZUIKO DG 12mm F2.0.
ISO1600,露出補正-0.3,f11,1/60.
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PEN LIFE658. うん台風!

2013年06月20日 | Kyoto city
 今日は本格的な梅雨の雨。湿気のためか鈍痛で頭は冴えない。先日撮影したマクロプラナーの画像でも貼っておこう。確信はないが、やはりプラナーの発色のように思われる。
 本格的な梅雨かと思っていたら台風4号がくるようだ。明日の夜には近畿圏に接近する予報。それが梅雨前線を刺激していており、週末には太平洋側を横切るわけだ。
 うん台風!、それは湘南海岸によい波がくる可能性が高いということではないか。
 調度明日からデザイン学会で東京・筑波へ出張である。湘南海岸でサーファーを撮るのにはタイミングが良さそうだ。そんなことに気がつくと、土曜日早朝に湘南海岸へ行こうという確固たる目的ができ、超望遠ズームレンズを持参しなきゃという思惑が働き、ボデイ2台、レンズ3本をリュックに詰め込むはめに。
 であれば靴はスニーカーだ、山用のヤッケも入れて行こう等と考えるとパソコンや着替えや書類が入った29ℓのリュックが調度一杯になった。あとはこちらの気力・体力が持続することを祈るほかない。
 こういう副次的な目的ができると、気鬱な台風下の難儀な出張も少し元気にでかけられそうだ。明日はN700系ひかり号で書類を書きつつ雨の風景を撮りつつ・・・。

京都府立植物園
OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Makro Planar100mm/f2.8ZF
ISO200,露出補正-1/3.f4,1/250.
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PEN LIFE657. 名古屋帯

2013年06月19日 | Kyoto city
 今日は午後から実に久しぶりに雨が降った。前回まともに雨が降った記憶というと、奈良で雨に降られOM-Dが冠水した5月20日頃と記憶している。
 京都にも待望のまともな雨、さて街の徘徊に出かけるかと思いきや、疲れ果てて身体が動かない。雨の日は静養したい気分だが、明後日からデザイン学会の大会なので、三日間関東地方だ。これも疲れる仕事だ。
 最近古典建築に関心がシフトしている。目下ルーブル美術館の図面を起こすべく、資料を集めながら熟慮している。意外なことに西洋建築は、正確な平面図というものがほとんどない。そのかわり立面に関しては、図面はもとよりたくさんの論文が存在している。それは建築への関心は立面にしかないといってもよいぐらいだ。
 しかし立面図だけでは、建築全体のCGが起こせないのですね。だから航空写真と見比べながら、案内図に近い簡略な平面図をもとにして、採寸し、寸法化してCGがつくれる平面図を起こすのですね。これが寸法とのジレンマといってもよいぐらいの悩みおおき仕事なのです。
 でっ、最近歳のせいか古典建築は美しいという美意識が芽生えちゃいました。古典建築といっても復元された東京駅なんかじゃないですよ。あれは西洋建築のコピーにすぎませんから珍奇な代物です。私が言うのは、ヨーロッパの本物の西洋建築ですよ。
 もう一つ話題、国立京都迎賓館が数年前に竣工しました。各国の国賓が泊まるところですね。日本建築の様式美の固まりなのですが、写真で見るとどこか堅実で地味で華やかさがない。その理由が日建設計名古屋支社のデザインだということを聞いて納得。つまり迎賓館は、名古屋帯なのですよ。名古屋帯のように大変に、大変に地味であるわけです。
 私的には、東京の皇居新宮殿の方が好きですね。こちらは東京下町生まれで東京芸大教授の吉村順三さんのデザインですから、どこかしゃいなとろこがある。でっ、皇居新宮殿も京都迎賓館も設計者は、東京芸術大学出身だというところが面白い。
 こんな風に現代建築に背を向けて、私的には古典主義建築にはまり込むというのも、なかなか優雅な趣味かなと思ったりして。学生達にはSANAAだ!、フランクゲーリーの三次曲面だ!、といって実習をさせているのですがね。

京都市
OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Makro Planar100mm/f2.8ZF
ISO200,露出補正-1.f4,1/400.
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PEN LIFE656. 動物的な感

2013年06月18日 | Shinkansen commuting
 今日の画像は、近景に小屋や樹木、中景に集落、遠景に山と景観の3要素があり、朝の光と鳥が飛び、水をはった水田がそれらをつないでいる。新幹線から偶然撮影できたシーンだから撮影したという記憶はないのだが、日本的落ち着きのある梅雨時の美景である。
 そんな美景は、実は意識しないで撮影していることが多い。よい言い方をすれば、こう撮影しようという意図や狙いや先入観を捨てて無意識で撮影していることが美景には多いのではないだろうか。
 世の中に出された傑作画像というのも、無意識のうちにレンズが向きシャッターを押している場合もあるだろう。それは人間の眼や意識が動くよりも早くにである。
 そういった動物的な感というものが、フォトグラファーにはあるのかもしれない、と私は考えていた。毎日同じ風景を見ていても、その時にしか撮影できない風景というものがある。それだけ地球の光は多種多様なのである。
 だから仕事鞄の済に1台だけ小さなカメラをいつも入れて持ち歩くというのが大切な心構えだな。だから昔の人はいつもライツを入れていた。さてそんな使い方をしたくて、明るい17mmの準広角レンズの付いたPEN E-P5を注文したけど、まだ発売日迄日数がある。あとはiPhoneとMac book Airを入れておけば申し分ない。話題が落ちる前に筆を置こう。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS OM-D E-M5 LEICA DG MACRO ELEMARIT 45mm F2.8.
ISO200,露出補正-0.3.f2.8,1/2500.
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PEN LIFE655. 耐久資材

2013年06月17日 | Kyoto city

 マクロプラナー・レンズの属性なのか、オリンパスのカラープログラムが向上したのか、落ち着いた発色はともかく良い写りである。風があり植物が揺れているのには、少し困った。このレンズは逆光が綺麗だ。そういう発見をするともう少し試写してみたいと思う。

 このように、レンズを調査や撮影の目的に応じて、いろいろ変えられるのが一眼レフの最大のメリットだ。ましてマイクロフォーサーズ・タイプは、ライツはもとより古いレンズから最新のレンズ迄メーカーを問わず、マウントアダプターを介して付けられる。ボディは頻繁にモデルチェンジするが、レンズは何年経っても使え、決して古くならない耐久資材だといえよう。

 なにしろ1950年代に開発されたライツレンズだって今のオリンパスOM-Dで立派に使えるのであり、モノクロフィルム時代の古いレンズの性能がデジタルで劣るということはなく、むしろデジタルで往事の特性が蘇ることもある。だからこそレンズフェチにもなろう。

 小ささが売りのボデイに大きなレンズを付けて、写りがいいのだと蘊蓄をかたむける矛盾。やはり小さなボディには小さなレンズがいいと悟り、ようやく熱が醒める。

 さて今日は夕方からの授業と研究室展示の搬出とが重なっており、右往左往の夕方だった。

 

 

 

京都市

 

OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Makro Planar100mm/f2.8ZF

 

ISO200,露出補正-1.f4,1/640.

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PEN LIFE654. 試写・マクロプラナー

2013年06月16日 | Kyoto city

 夕方少しばかり時間があったので、カールツァイスのマクロプラナーの試写に出かけた。夕方とはいえ日差しが強いのには閉口した。願わくば雨で水滴などがついている時が理想だが、そんなことはのぞむすべもない暑い夕方であった。

 それにしても重たいプラナーに加え、さらにハスキーのごっつい三脚を抱えていたから、重労働でありたっぷり私を疲れさせてくれた。

 2010年7月12日のブログにも同じ被写体をアップさせている。このときはPEN E-P2で手持ち撮影だったと記憶している。それと比較すると、発色に関して言えば、今の画像は少し落ち着きがあり、オリンパスのカラー画像の成熟を感じさせてくれるようだ。

 撮影した画像を2010年6月頃のFUJI FINE PIX ProS5とプラナーで撮影したブログ画像と見比べると、やはりこれはプラナーの色だと思われる。ここまで写れば十分OM-Dでも使えそうだと思われた。ただし如何せん三脚が重たい。やはりジッツォの軽い三脚がオリンパス機材には最適のようだ。

 一寸散歩がてらの撮影行脚であったが、最近軽い機材に慣れている。だから、体力というよりも精神的に元の重たい機材には戻れない気分だ。

 

京都市

OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Makro Planar100mm/f2.8ZF

ISO200,露出補正-0.3.f4,1/1600.

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PEN LIFE652. 続・試写

2013年06月15日 | Kyoto city

 京都は、あまり梅雨らしい気候がなかったのに、もう夏日かというような暑い日が続いている。今からこれでは先が思いやられると思ったら土曜日は、久しぶりに雨予報だ。それも少しばかりだろう。

 夕方早く帰り暮れなずむ京都の街で、カールツァイスの試写をした。これをOM-Dにつけるとスタイルは悪くないが、如何せん大きい。ニコンならば、調度良いのだろう。たまにはニコンF3でリバーサルフィルムで撮影をしてみよう、という殊勝な気持ちはみじんもない。やはりOM-Dに最適化された小さなレンズの方がいいですね。ツァイスの写りは申し分ないけど、小さなライツだって同様に写るからね。

 小さな三脚を立てOM-Dを載せてローアングル撮影で歩行者が来るのを待つ。すると擦るような足音。あら芸子さんでしたが。薄暮の一時、こんな風景が普通に見られるのが宮川町だ。

 さて週末は、東京なのでまとめてアップさせておく。こういう暑い時は、1日何も考えずに寝て静養したいところだが、あかんですな。あら、文章が散漫で本日のテーマが思いつかない。

 

京都市

OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Distagon25mm/f2.8ZF

ISO640,露出補正±0.f8,1/2.

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PEN LIFE651. カールツァイス・ディスタゴン

2013年06月14日 | Kyoto city

 コシナのレンズマウントが届いたので、カールツァイス・ディスタゴン25mmをOM-Dに付けてみた。このレンズは、元々Fuji Fine Pix S5proに使っていたものであり、今回OM-Dで初めて試してみた。

 コシナのレンズマウントだから、鏡胴など同じ塗装であり見映えは申し分ない。ただし、標準レンズ代わりに使うには、長さがマウント部も含めてオリンパスの75-300mmに匹敵するのだから、大きいことは確かだ。確かに貫禄がありすぎる。PEN E-P3にも付けたが、よい感じだったのは意外。ただしレンズのお化け状態。

 でっ、写りは抜けがよく、上品に線の細いシャープさであり大変申し分ない。それは、どうだシャープだろう!、という写り方というよりは、静かな大人の写り方といったらよいだろうか。もちろんボケ方も美しいし、トーンが綺麗だと思われる。おそらくフィルムで撮影すれば、良い結果をもたらすかもしれない。

 ここまで写れば使えるとおもいながら、それでも本来が広角レンズだから、ピントリングの大変僅かな動きで焦点が遠くに移動してしまう。だからパンフォーカスで使用するのが良いのだろう。F8に合わせる1.5m~無限までピントが合ってしまう。0.17Mまで近寄れるので、近接撮影の時はボケ味を楽しむことになるのだろう。つまりほとんどピント合わせ不用なレンズのようだ。オートフォーカスの煩わしさがないのは気持ちよいが、いつも焦点が合うというのは少し変な感じでもある。

 オリンパスの単焦点レンズの方が、OM-DやPENには、最適化された写りをするようである。またライツのレンズの方がOM-Dとは相性が良い写りだ。私はOM-Dで使用した場合にライツ:ツァイスの比較をすると、写りの良さが目に見えるという点でライツに軍配をあげるだろう。

 それにしても、このレンズを一度もフルサイズで使用したことがない。ニコンD800Eあたりのフルサイズ機で大いに実力を発揮しそうだが、私の志向性が変わりマイクロフォーサーズに走ってしまった。まあD800あたりが中判機材だと思える頃には使うかもしれないね。大変優れた名レンズの資質を十分に持つが、あまりにも遅く生まれてきたが故に使い道のない不運なレンズでもある。

 

京都市

OLYMPUS OM-D E-M5 Carl Zeiss Distagon25mm/f2.8ZF

ISO500,露出補正-0.3.f8,1/125.

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