Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編608. いやな空気

2023年05月31日 | field work

 昨日のブログでロシアの画像を使用したから、今日はウクライナの画像にしよう。というのも画像データベースのNASから今の紛争当事国同士を訪れたファィルを開いたからだが。
 日本のメディアは、今のアメリカ経済は景気後退だと報道していた。
 その理由は、FRBが金利を引き上げ続けている事で米国経済が低迷していること。さらにはシリコンバレーバンクと、主に暗号資産に資金提供をしていたジグネチャーバンクが破綻し、さらにヨーロッパに飛び火し老舗銀行クレディ・スイスも経営危機が叫ばれメガバンクUBSに統合された。次は黒字経営のドイツ銀行かと噂され・・・、金融危機拡大が報道されている事。こうなると実体経済を離れ、情報伝達が早いSNSを通じて人々の気分(センチメント)が素早く過敏に反応して世界経済が動いているようだ。
 では何故FRBは金利を引き上げたか?、というとアメリカの消費物価指数が示すように高い記録的なインフレである。
 何故高いインフレになったかというと、資源と物の不足である。これによって先進国のみならず開発途上国の経済をも圧迫している。
 何故資源と物の不足を招いたかといえば、コロナショックとこれに続くロシア・ウクライの紛争で資源・流通が滞っているからである。
 従って今の世界経済の混乱は、ロシア・ウクライナの紛争が原因である。
 では世界経済が危機的状況にあるかといえば、私はノーと答える。今の世界経済危機は、ロシア・ウクライナ紛争によって引き起こされたのであり、金融構造自体に大きな問題があったわけではない。
 ただしそのとばっちりは世界の人間が被ることになる。投資家達は欠損が続き、途上国ではインフレで高騰し食料が買えず、子供達は必要な栄養がとれないなどなど、多くの被害を世界規模で拡大させている。富める国と病める国という世界の二極化という望ましくない方向へジリジリと進んでいる。いやな空気だ。
(2023年3月27日記)
 
2016年8月17日、ウクライナ、レビフ
EOS1DsMark3,EF28-300mm/f3.5-5.6,ISO400,露出補正0,F8,1/200
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番外編607. あらぬ国からつけ込まれますよ!

2023年05月30日 | field work

 ウクランナ紛争でイギリスが劣化ウラン弾をウクライナに提供することに対し、ロシア政府は環境破壊であり、ならばロシアも核兵器使用の意図があるとするとする双方のニュース報道を聞いていた。
 さらに朝日新聞デジタル記事の冒頭を読むと意味不明の記述が登場する。以下に挙げる。
「劣化ウラン弾、過去に日本でも ロシアの批判は「どの口が言うのか」(牧野愛博2023年3月25日 17時00分)
・・・ウランを濃縮する時の副産物である劣化ウランは、硬くて重いため、弾芯に使うことで破壊力が高まる。核分裂しやすいウラン235の濃度は低いが、わずかながら放射能を帯びている・・・」
・・・
 劣化ウラン弾は原発や核兵器で使用するウラン235を生成したときの廃棄物であり、核分裂を起こしにくいウラン238を主に使用している。朝日新聞の記述はウラン235としており、実際にはウラン238を使用しており、間違っているか、紛らわしいテクストである。
 劣化ウラン弾使用に関する放射能に関しては、アメリカが湾岸戦争後に調査されたが因果関係を疫学的に証明出来なかったと結論づけられている。
 従って朝日新聞デジタル版の記述はよくわからない。私は科学に疎い文科系新聞社のなせる技だと思われるし、そんな世界の文科系の無知にロシア政府がつけ込む構図もいただけない。ロシアなら知っているでしょう、劣化ウラン弾が核兵器ではない事を。
 だから科学の知識に照らし合わせて情報は正しく理解して欲しいですね。その程度の知識は、高校生だって勉強しています。平和ボケと老人ボケのステレオタイプ化した日本人よ!!!、ボヤっとしているとあらぬ国からつけ込まれますよ。
(2023年3月26日記)

サンクトペテルブルグ(プーチンはこの街の出身)
EOS1Ds Mark3、EF28-300mmF3.5/5.6IS USM,ISO3200,露出補正0,F5.0,1/60(撮影2016,8,11) 
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番外編606. iMoveの編集

2023年05月29日 | field work

 YouTubeへの映像のアップも200本を超えた。大体1,000本以上の映像をアップしてからが一人前なのだろう。まだまだ先は長い。
 映像編集で主にしているiMoveというソフトが使いやすい。V-logならばこれで十分だ。
 このソフトのYouTubeの解説が優れものだった。若いお兄ちゃんが5分で解説します。余計な情報を省き基本技法だけを、映像制作しながら解説してくれた。その5分の解説要素の選び方が適切だったので私は脱帽した。そんなわけで映像編集は5分で覚えたソフトを使用している。あとは応用すればよいわけだ。
 それにひきかえWEB上に転がっているイラストレーターなどのソフトの使い方ガイドの実に面倒くさいこと。わざわざ目次までたてて事細かに解説するあの編集方法は実にいただけない。つまり全部読まないと解らないというわけだ。こちらとしてはたった3つのコマンドが解れば十分なのだ。時間ばかりかかり、読み飛ばすと再読しなければならない。説明というのは目次をたてて体系的におこなうものだという猛烈な勘違いが跋扈している。バカジャナイノ!?。
 つまり本や学術論文を執筆した経験がない人間がそんな解説をするから、アホな結末になる。そりゃ!、これまでお勉強をしてこなかった人間達が、突然人に講釈する場面は愉しいですよ!。しかし勘違いが甚だしい。学術論文を書いてきた人間から見れば、それは恥ずかしいといわざるを得ない。文章作法があると思うけどな!。
 そして私としては、そんな浅学無知で書かれたWEBサイトなんかまだるっこしくて付き合いきれない。なんでもかんでも本のように編集されたら時間ばかりかかり、たまったものではない。編集方法には、適材適所があるだろうよ!。
 iMoveで編集を終え、撮影機材をMacから外し、撮影画像は消去し、さて寝いている間にYouTubeにアップさせる映像の書き出しでもさせておこう。
 そしたらiMoveは編集場面ではダミーデータで編集していたのだった。映像に書き出すときに元データを読み込む構造だ。それは知りませんでしたなぁー(*^▽^*)。既に元映像は消去ずみ。水彩絵具の制作過程を映像化したものだけど再現は不可能であっても、私には実害はない。まあ、ええか・・。
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番外編605. "generalization"

2023年05月28日 | field work

  
 このテーマは以前にも書いた。
 世界的にこれだけ数多くの画像がWEB上に投稿されているにもかかわらず日本は既に写真大国ではない。製造企業はカメラの性能だのレンズの解像力だの、プロユーザーやハイアマチュア志向の発想をしているうちに肝心なことを忘れていたからだ。
 このブログでも過去に書いたが、撮影機材の仕様はいつも持ち歩ける程度の大きさであり、サッと取り出し簡単に撮影出来て、共有やストックが簡単というのが大切である事を。
 だから「シャッターチャンスに遭遇した!。リュックから自慢の機材を取りだしレンズ交換してセッティングし構えた!、すでに被写体は眼前にはいない」。それでは機材仕様の蘊蓄以前に写真自体が撮れないことになる。
 撮影機材が、静止画のプロ・ハイアマチュアといった特殊解を目材して多大の技術と資金を投資し製品開発してきた路線を走った結果だろう。従ってプロやハイアマチュアの意見を忠実に聞いていた、わが国有数のカメラメーカーを陥没させ、口うるさいプロカメラマンは消えてくれた。何故かというと、撮影技術にこだわりすぎたあまり、一般化という概念が欠落してしまったからだ。
 一般化とは、特別技術がある人に限らず、誰でも手に入れ利用できるようにゆきわたらせる事であり、科学技術を成立させている重要な概念である。iPhoneやGoproのカメラは一般化の象徴だろう。一般化のためにあらゆる技術が駆使され、世界の誰もが綺麗な画像を撮ることができる。それが一般化の象徴たる所以だ。日本のカメラの製品開発は、こうした一般化とは真逆の方向を走り製品開発をしてしまったわけだ。
 そもそもパーソナルコンピュータ自体が、専門技術を必要としない一般化の中で製品開発され普及されてきた経緯がある。あるいは一般化されているからこそ、特殊解をあつかうこともできる。変動し続ける環境で優越を保ってきた哺乳類・霊長類も一般化した形態や習性によって人類の進化を生み出してきた経緯まで話を拡大すれば、これは重要な概念である。
 だからの私達の目指す方向を一言で示せば、"generalization"ということになる。

iPhoneの動画より切り出した。フィリピンのブラカンでお祭りがあるというので急ぎトライシクルで駆けつけたら教会の催事だった。手元にはiPhoneしか持っていなかった。それでもブログ画像で使うためには必要十分な機材だった。

画像はすべてiPhon13pro
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番外編604. 私の嫌いな時間帯

2023年05月27日 | field work

 誰しもがそうであるかもしれないが、私にも嫌いな時間がある。日曜日の夕方以降だ。翌日は、朝早く起きて仕事にゆかなければならないからというのが一番の理由かもしれない。
 かって私も横浜から名古屋の大学へ通うときは、朝一番の通勤電車に乗り新幹線で名古屋にゆき、それから30分バスにのり朝9時の授業に間に合わせた事が3年ぐらい続いた。その後同僚の先生の配慮で時間帯をずらしてくれたのかもしれない。
 自由の身になっても、いまだに日曜日の夕方以降が嫌いな時間帯である。この時間になるとうつ病状態になる。何よりも京都人がでかける地元の店は休みだし、なすすべがない時間帯だ。
 しかし、日曜日の夕方以降を心地よくすごした経験もある。それがフィリピン・ブラカンにいたときだ。暑いから教会のミサが夕方からおこなわれる。そのためにシャワーを浴び新しいウェアに着替えて、親族をつれて向かう。個人的には、古い教会の内部を見たかったという建築的関心からなのだが。
 ミサが終わる頃には夜になっている。それで親族達をつれて近所の定食屋風焼き鳥屋でディナーを食べる。そうしているうちに私の嫌いな憂鬱な時間帯を忘れ、むしろ明日はどうしようかなと前向きの意識が生まれる。
 そうか・・・。日曜日の夜は家族をつれて教会にゆき、神に感謝してディナーを食べて集う時間帯を、神が設定してくれていたんだと理解することにした。
 日本の神!、家に祀ってある平安神宮のお札じゃねぇー、憂鬱な気分に変わりはないよ。日本の神、つまりパワースポットで拝んで意識が前向きになったという話を、私はきかないですね。
日曜日の夜のブラカンの定食屋。一寸前まではビーフの美味しいお店だったのだが、今はチキン・オンリーの店になってしまった。
SONYα6600、iPhon13pro
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番外編603. AIの回答にNOという評価

2023年05月26日 | field work

 トップ画像は、以前にもブログで取り上げた方法で、私が撮影した画像にphotoshopの雲を挿入した。この場合の著作権がどうなるかといえば、photoshopの雲画像は誰でも自由に使えるから著作権フリーだ。従ってトップ画像は、私の著作権と主張してもよいだろう。
 例えばAIは膨大な画像データを保有し、言葉で指示すれば画像を合成して回答してくれる。2022年にミュンヘン大学のグループが開発したStable Diffusion(注)というプログラムは、「乗馬する宇宙飛行士」と言葉で指示した出力画像が公開された。
 この場合の馬と宇宙飛行士を撮影した画像は著作権フリーと推測しているが、依拠している膨大な画像データの中には著作権画像も含まれており、無断使用された事をメディア(NHKニュースウォッチ9,2023年3月16日)が報じていた。
 AIといっても大量のデータを処理でき、合成できるブログラミングとハードウェアがあるだけ。その程度か・・・。
 さらにいうとインターネットの世界で誰が決めたかハンドルネームが多用されている。アマチュア無線時代のコードネームの名残か、はてまたラジオ深夜放送の投稿の気分なのか・・・!?。実際gooのブログでも大半がハンドルネームだ。
 つまりハンドルネームで投稿された画像や文章は著作権フリーだからAIのデータベースに組み込んでしまう事が出来る。いくら「コピー転載不可」と掲示しても実名ではないので無責任発言とみなされAIは無視するだろう。
 例えば貴方の旅ブログで紹介されたホテルの室内画像も、バンドルネームなら著作権放棄とみなされ、AIの膨大なデータストックに組み込まれ、時には3DCG化されてアダルト映像に使われる事もあるだろう。あなたの室内画像の隅に写っていた手製のオリジナルポーチも反映されて・・・。
 私の本や学術論文は、実名で書いているので、ブログ如きで伏せる理由はない。というか実名以外では論文の投稿は出来ません。
 さて・・・
 AI時代に私達に出来る事はAIが制作してきた作品を評価できる感性があるということ。まえにもこのブログで書いたが、以下の言葉をあげておこう。

 「AIに『乗馬する宇宙飛行士を描け』。そこでAIは答えを描いてきた。そこで貴方は背景が不自然だ、宇宙にしろ!。そこでAIは違う案を描いてきた。そこで貴方は退屈だから愉しいという言葉を追加した・・。こうしたやりとりをしているとAIは、指示された言葉を分析して貴方のテイストにぴったりの絵を描いてくるだろう。その結果AIの回答をみたとき、あなたはどのように評価するだろうか?」。

「NO!。AIの絵をみていたら私は具象がつまらないことに気がついた。だから私のテイストが抽象に変わったんだよ!!!」。そんなクリエイティブな主体性と感性を貫き通して、AIの回答に時にはNOといえる評価を突きつけられる人間でいたいですね。
 しかし主体性のない国民を多数擁する複製の大好きなあの国家がAIに先鞭をつけている。いやな空気だな。
(記:2023年3月16日)
 
出典:ウィキペディア
(開発元初版最新版リポジトリプログラミング、言語対応OS種別ライセンス公式サイト、「乗馬する宇宙飛行士の写真[注 1]」と指定して出力された画像、CompVisグループ (ミュンヘン大学)、2022年8月22日)
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番外編602. 今の私のクリエイション・ツール

2023年05月25日 | Photographic Equipment

 今の私のクリエイションツールを2つあげた。映像機材とドローイング画材である。映像機材は目下の所小さく軽くが目的だから、当然APS機材に3本のズームレンズと1本のマクロレンズだけ。この小ささの心地よさってあるとおもう。
 この先、手を伸ばし機種を更新してもAPSサイズは選択肢が少なくSONYのカムコーダFX30止まり。これは冷却ファンがつけられているのがベストだが、やはり熱暴走はするようだ。フィリピンの炎天下で毎日発生した熱暴走の経験があるから、やはり撮影機材には冷却ファンがあったほうがよい。
 APS映像で推奨されている焦点距離18-105mmGレンズ(私が利用頻度が高い、フルサイズ換算28〜135mmをカバーしているのが魅力的だが・・・)は市販されたのが2013年!。従ってオートフォーカスが遅い。因みに画像のツァィスレンズはなくても良かった。
 そしてドローイング画材はいつも使用しているシュミンケの絵具。
 旅に出ても、この2つのクリエイションツールがあれば退屈しないだろう。あとはMacがあれば、地球のどこにいてもクリエイションできそうだとする幻想を抱く。
 旅先で突然一週間飛行機が飛ばない。なんと素晴らしい時間を神は提供してくれたことか、と思いつつ近郊の集落へ出かけ撮影三昧。夜は画像をみながらスケッチ三昧。だがそんな機会は、私の旅ではめったにやってこない。
 実際旅先で絵具を使用したのは一度だけ。NIKKAの弟夫婦の子供に風車をつくってあげた時だけ。
 そうはいいつつも、今後何処で画材が必要になるか解らないから、やはり荷物が増えるが、これらのクリエイションツールを旅先へ持参するのだろう。
 映像機材は、小さく軽いがポイント。これまでなんであんな大きな静止画機材にこだわっていたか。よく見ても解らない解像力にそそのかされるという術中にはまっていたわけだ。いまは、そんなマニアックな世界から解脱したけど・・・。映像の1画像は、よくて4Kで800万画素程度だろう。これは、ブログ画像に使うなら十分な解像度。
 映像撮影をしているとiPhoneの活躍どころが意外にある。そして綺麗な映像が撮れるうえに撮影後は、自動的にMacに保存されているのが超便利!。だからiPhoneの使い方が、クリエイションツール活躍の度合いを決めるのかもしれない。

iPhon13pro
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番外編601. 大仰なインスタグラム

2023年05月24日 | field work

 フィリピンのNIKKAから調理中の画像が送られてきた。ライスペーパーラッパーだそうだ。レタス、マンゴー、キュウリ、カニをライスペーパーの皮を使ってくるんでスパイスソースでもつけて食べるのだろう。食べかけの蜜柑が添えられているところが笑えるが。ともかくそんな仕組みが解ればフィリピンのよくある夕飯だった。
 これをWEBサイトで検索するとフィリピン風春巻きとあり、食材や調味料や調理方法が次第に手が込んできて・・・大仰な話となり、近所のスーパーで手に入らない調味料が増え、結局そんな手間がかかるレシピを探るのはやめた。つまりレシピ通りにつくっても面倒くさいし美味しいとは限らないことに気がついたからだ。
 というのもこうした大仰な設えの典型がインスタグラムだ。『料理の写真を撮ります。ではライティング、トレペで光を散らそうか、カメラは高解像度のマクロレンズで・・・・』といった大仰な話になる。そうでなくてもカメラマニア達が、肉眼では確認出来ないレンズの解像力に蘊蓄を傾けたYouTubeを多数アップさせているぐらいだから。
 インスタグラムをみるとそうした構えて設えられた画像が圧倒的に多い。つまりプロカメラマンが撮影した画像である。今時静止画のプロっているのだろうかと疑問に思うのだが・・・。そして大仰に構えた結果、何が違ってきたのだろうか?。
 人にメディアを通じて情報を伝えるためには、虚構の大仰な構築が必要だが、そんな意識に大仰に反応する。もちろん撮影された画像は料理でも若い女の子の髪型でも綺麗ですが・・・、西麻布あたりのライフスタイルでもイメージしているのだろうか。そして画像には生活感が全く感じられない。
 レシピ通りにつくった料理が美味しいとは限らないし、綺麗な髪型の若い女の子が私のデッサンの裸婦モデルをしてくれるわけではない。神楽坂で育ち、西麻布で仕事をし、今は京都暮らしをしている私の意識でみれば、虚構の構築的世界への関心は希薄だ。
 そんなことよりは、私達の生活の中でライスペーパーラッパーをつくって食べる人間達のコミュニティが存在していることの方が重要だ。
 物事を大仰に構え虚構の世界を構築し頂点を目指そうとする姿勢は競争の原理が作用する。そんなつまんないライフスタイルよりは、多くの人間達がいるコミュニティのsuitability(適切さ)の方に意味があると私は思うけどな。
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Fieldwork800.  京都色曼荼羅・渉成園枳穀邸

2023年05月23日 | field work

 私は桜の植え方に美意識がある。
望ましくないのは、道や川沿いに一列に植えてある桜並木である。桜は色合いからゆけば、新緑の緑のなかに点景として1つ植えられてこそ生きる。従って高台寺は庭園の隅に枝垂れ桜が1つだけだし、清水寺だって点在して植えられている。
 そんな美意識で被写体を探すと・・・、まず世界文化遺産クラスなら二条城があるが、ここは密植である。なにしろ管理しているのは京都市だから美意識はない。あとはマンネリ化している東寺。ここも広い境内であるが京都駅からは少し遠い。それにいずれも入場料が高く・・、えっ、二条城1,600円!?・・・と法外に高いからパスだ。
 七条でマッサージを受けた帰りに、東本願寺涉成園の夜間拝観はみたことがない。ならば期待薄だがここだな。
 しかし予想に反して、秒単位の時間で変化するカラーフィルターでライトアップされた桜は、さながら色曼荼羅をみている空気があって面白い。そんな演出方法もあったのか。時間の変化で色が変わるのだから、ここは動画しかない。まさに映像向きのライトアップだったから、撮影と編集のしがいがあった。
 京都駅から歩いて行ける近さにありながら、渉成園は去りがたいランドスケープだった。さて最後に夜桜のヒットに遭遇したので、この辺で夜の徘徊はお開きにしよう。

Fieldwork800  京都色曼荼羅・渉成園 HD 1080p
SONYα6600,E10-18mm/F4,0
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Fieldwork799.  咲き揃う京都・清水寺

2023年05月22日 | field work

 清水寺も春の夜間拝観をおこなっている。清水寺にも桜はあるが、境内は圧倒的に紅葉が多い。だからここは紅葉の寺に分類されよう。秋が美しいのである。
 とはいいつつも私も桜でも撮りますか気分で出かけた。ビジターは着物姿などの外国人が圧倒的に多い。
 ここは地形のアップダウンがあるので、ランジスケープが変化していて面白いし、なんでも撮れそうな愉しいところだ。境内は三脚、一脚は使えないが、自撮り棒やジンバルはOKだ。だから自撮り棒をかざしてスマホ画面が空に浮かぶ様は現代の風景だ。それにしても眼前に京都の街を望む舞台の前面で自撮り棒をかざす必要は無いと思うけど・・・。
 撮影する側にとって境内に撮影のベストスポットがいくつかあるのもここの良いところだ。といってそれは教えないよ!!。貴方が感性を働かせて境内を歩けば、必ずベストスポットは見つかりますから(*^▽^*)。つまり貴方の感性次第です。
 近所でも桜は咲いている。昭和から平成に掛けてサブカルチャー志向が盛んだったから、名所よりも近所の桜だって美しいではないか、とする考え方があった。昔はそれに私も同調した。しかし近所の桜の木の背景が飲み屋だのカフェだの庶民の家ではショボいではないか。人間は桜だけ見ているわけじゃないのだから背景も大切なのだ。ここの背景は世界文化遺産である。
 さて京都の桜もまだまだ撮るべき被写体は多いが、清水寺を撮影したら春の回遊は十分だろう。今年はこのあたりで機材をしまおうかな・・・。

Fieldwork799  咲き揃う京都・清水寺 HD 1080p
SONYα6600、E10-18mm/F4.0
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Fieldwork798.  桜雲の京都・桜人高台寺へゆく

2023年05月21日 | field work

 2023年3月29日は、頭上を雲のように桜が多い満開である。この日はついていない日だった。
 歯医者にいったら奥歯が折れていると言われた。あらっ、詰め物がとれたんではないのか。それにしても折れた歯は記憶になかいから飲み込んでしまったわけだ。医者から金属ではないので便と一緒に出ますよと言われた。
 洗濯物を取り込んでいたら立てかけてあった大きな姿見が倒れた。グッと嫌な音がした。ひっくり返したら鏡が盛大に割れていた。幸い怪我はなかったが、13年使用した家具がなくなるのは悲しい。
 まったくついてない一日だったから、美しい風景でも見て気分を変えよう。
 夜の8時半に高台寺の夜間拝観に出かけた。駐車場に観光バスが7台も止まっている。・・・となると境内は人混みか。そこで高台寺の大変眺望が良い喫煙コーナーで、使わないけどジンバルをセッティング(高台寺はカメラに足のついた道具は全て使用禁止)したりして時間を潰していた。ようやく午後9時になり意を決して境内へ。
 おおっ!、雲のように桜に覆われ綺麗ではないですか。目当ては3分間のプロジェクションマッピング。ほどなく縁側の最前列に座り機材を縁台の隅に置いた。広角ズームレンズが水平を向くようにホディの底面にはクイックシューを付けてあるわけだ。あとは機材をONにして回しっぱなし。こういうところが動画のイージーなところだ。
 やはり美しい光景をみると人間の気分も変わる。帰りに河原町で信号待ちをしていたら、バイクとワゴン車の物損事故を目撃した。今日私にまとわりついていた疫病神は、あっちにいったようだ。そんな現場を横目に、高台寺でいつもはしないお賽銭をあげたから厄払いになったのだろう。
(2023年3月28日記)

Fieldwork798  桜雲の京都・桜人高台寺へゆく HD 1080p
京都市・高台寺
α6600、E10-18mm/F4.0
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Fieldwork797. 彼岸の頃に満開のソメイヨシノ

2023年05月20日 | field work

 お彼岸の頃、世間並みに伏見へお墓の掃除に出かけた。帰りに私鉄の駅まで歩く道すがら伏見北堀公園に寄り道をした。この先に、そう太閤秀吉が大茶会を催したあの伏見城があった。
 京都人が評価しない城に伏見城がある。ここはもともとレジャーランドがあり、遊戯施設の一つとして全国の城の様式をコピーしてつくられたのが今の伏見城である。もちろん秀吉時代の伏見城とは建てられている位置も様式も異なっているから、これはイミテーションである。今は建築の耐震強度が不足しているので建築内に入ることはできない。しかし伏見城はこの丘陵の稜線にスクッと立ち大変目立つ大きなランドマークである。
 彼岸桜という樹種がある。お彼岸の頃に咲く早咲きの桜だ。しかし今年はそればかりじゃなく、ソメイヨシノも満開だ。そうなると彼岸桜なとといってはおれない。
 イミテーションの城と彼岸の頃に満開のソメイヨシノとを重ねを合わせると、空間と時間がずれてゆく面白い感覚が味わえそうだ。

Fieldwork797 彼岸桜かな? HD 1080p
iPhon13pro
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Fieldwork796. 京都・花冷え

2023年05月19日 | field work
 
 2023年3月24日の京都は曇りのち雨の予報。例年より2週間は早く咲いた桜は七分咲き。しかし北からの冷たい風が吹き込み花冷えの古都だった。これで桜が散ってはつまらないから撮影にでかけた。
 小雨が降りそうな曇天だから景色は冴えない。だからホワイトバランスをタングステンモード、すなわち電球の設定にしておいた。花冷えの空気の表現か。薄暮の頃なら天気は関係ない。だが空気は澄んでいるのが救い。
 円山公園のしだれ桜も4日前はつぼみだったのに、一気に咲き出した。だからボヤボヤしていると桜の見頃を過ぎる。これだけ咲いてしまうと早く撮影しておかなければと気分は急ぐ。
 この時間は夕飯時だからお腹がすく。ならばダイエットに神経を払う立場としては脂肪分過大で要警戒のマクドナルドに駆け込む。一番カロリーの低そうなメニューでも久しぶりに食べると旨い。帰ったら真っ先に映像編集をした。
 今日は標準的な超高域ズームレンズを持参した。200mm迄の焦点距離は意外に使う。広角側は28mmだから歪まないので自然の画面だ。案外このレンズは使いやすいのかもしれない。それよりもジンバル操作の練習に努めている。これを使いこなさないと映像は撮れない。



Fieldwork796 京都・花冷え HD 1080p
SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6OSS
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Fieldwork795.  京都・桜始開(さくらのはじまり)

2023年05月18日 | field work

 桜始開という文字列がこの時の空気に近いようだ。夕食後私の散歩コースにでかけた。マニュアルレンズをつけて三脚を持参して。
 しかしこの中国製三脚のクイックシューは別のホディにつけていたことを思いだした。それがなければ使えない。クイックシューはすべてのホディに付けてこそ意味があるのだが追加部品を調達できないようだ。このあたりのダメなところが中国製たる所以だ。
 ならば頭を切り替えてソフトで手ぶれ補正をすることにして手持ち撮影の練習だ。というのも桜の名所が多い京都の寺は、三脚や自撮棒など足のついた物はすべて禁止のところが多いからだ。
 そのかわり撮影は簡単に終わった。そして閉店時間迫るマクドナルドで珈琲だ。ここは擦れたお姉ちゃんや巨乳の外国人など、大勢のビジターがいて賑わっている。そして少し退廃的空気が漂うのだが、今の私には好ましいと感じる。退廃した空気が好きだなんて私は疲れているのか?。
 春の桜が咲き始める京都は、マクドナルドもラーメン屋も満席だ。それは夜遊びの空気だ。3年間も閉じ込められていたから、やはり夜遊びの一つもやらかそう。街はそんな空気で賑わっていた。

Fieldwork795  桜はじめてひらく HD 1080p
α6600、CarlZeiss Planar50mm/F1.4ZF
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Fieldwork794. 京都・さくらつづき

2023年05月17日 | field work

 エアロビクスの教室の後、私の散歩コースを遡行した。
 時間は夜9時を過ぎていた。この頃になるとビジターなく三脚を立てて好き放題の撮影しどきである。こんな素晴らしいタイミングを逃す手はない。
 惜しむらくは撮影後にお腹がすく。こんなときに限って脂肪分満載のマクドナルドでディナーにしたいが、撮影が終わる頃には閉店。そこが悲しい。撮影後にマクドナルドが食べたくなる。多分体が疲労しているのだろう。
 さて、いつもなら4月の始めに咲き始める桜だが10日以上早く桜が咲き出していた。こうなると暑い夏が早くやってきて日本列島に居座り続けるわけだ。
 だから「さくらつづき」は、桜が咲く4月頃のことを言い表すが、開花時期が早まっているので、言葉の定義通りに運用出来ない季語である。
 ふーーん・・・、PP10のカラープロファイルを使用しているためか、撮影映像は全てカラー調整が必須だ。今日の映像でも24カットあるから、全部カラー調整する。多分広い階調を得るための設定だろう。こんな短い映像でも結構面倒な作業になる。
 作家梶井基次郎の一説「桜の木の下には死体が埋まっていいる」であれば夜桜にはシリアスな空気がただよう。だから音楽もシリアスな曲にしよう。私の感性は、おめでたく宴会する気分ではない。

Fieldwork794 HD 1080p
α6600、ZEISS Vario-Tessar16-70mmE ZA OSS/F4.0、iPhon13pro

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