Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング258. 小説:小樽の翆189. 美希姉ちゃんの処女喪失話

2020年09月30日 | Sensual novel

 

 翆は、準夜勤だから、夜中でないと帰らない。さて小腹が空いたから、チクコウのファーストフードか。これぐらいしかないあたりが地方都市の寂しいところだ。チクコウで日が傾いた秋の気配が漂う景色を見ながら・・・

「叔父さぁーーん」

聞き覚えがあるダミ声だ。ツカモッチャン家の美希姉ちゃんだ。うるさいのにつかまった。頼まなくても近寄ってくる。人見知りしないのは、この家の家訓なのか。

美希「小春から明菜の初体験を聞いたでしょう。楽しんでくれた!?」

「えっ、いきなり、その話題かよ」

美希「ねえ、あたしの初体験も聞いてくれる?」

「まあ、耳はありますから・・・」

美希「超・・・くだらない初体験だったんだぁー。私ねえ、お兄ちゃん達みたいな頭のいい高校じゃなくて、小樽で一番下の高校にいってるの。取り柄は運動部ぐらいしかないのよね。そこでの体験談」

「ほう、どんな?」

美希「高2の時ね、上級生で柔道部にいた、体ムキムキのマッチョな奴。最初は気に入ってたんだけどねぇー・・・・!? だよ

「マッチョな奴と初体験?

美希「下校が近い頃、マッチョが突然校舎の裏へ来いよ!、って呼び出されたんだ。それで彼の舎弟が外を見張っているわけ」

「なんかヤクザな感じですねぇー」

美希「それで後ろ向いて壁に手つけよ!、というわけ。言われるままにしていたら、スカートあげてパンツをさげてお尻を出すわけよ。私、何事かと思って唖然としていたの」

「ふうーーん、初体験と言うことは知らないんだ」

美希「私、言わなかったし、その頃突っ張っていたんだ」

「突っ張った見栄があるから、今更言えないよね」

美希「そうなの。それで後ろから強引に入れるのよ。そのまま押し込もうとするわけね。前戯もなにもないから膣はとても固いじゃん。マッチョは、なかなか入らないじゃないか、固いぜといって。それで美希、眼を閉じていろよ、というから言われるままにしていたの。そしたら、思いっきり膣に入れてそのまま力ずくで押し込んできたの。そりゃ身体がバリバリって裂けるように超痛いわけよ。私ぎゃーーっていいかけたら、彼が口を手でふさぐのよ。もう苦しくて、痛くて、口をふさがれて、どうにもならななかったの」

「なんか強姦に近いような・・・」

美希「もう、強姦よ!。それでへたりそうになるのを、彼が力ずくで腰を支えて、ピストンして、射精したわけ。はい終わり!、だって。その間1分よ。私、そのま下にへたり込んだよ。そしたら彼があれっ、血が出ているじゃん。なんだお前生理中かぁー、というから、彼の頬を、思いっきりひっぱたたいたの。それで彼とのつきあいはお終い。実にくだらない処女喪失でしょ」

「うーーん」

まあ突っ張っていると、どこかで怪我をすることがあるということだな。

美希「それでパンツをはいて帰る途中、彼の精子が膣から出てきてパンツを濡らすの。もう、ヤメテぇー、アイツは嫌いだぁーって叫んだわ。それが私のくだらない処女喪失。あの頃、突っ張っていたし、変なのに憧れて、アタシ馬鹿だったわって思ったもん」

それで、今の彼なんだ。

美希「彼で3人目かな。まあましな方だと思うけど・・・」

まし、というより、美希さんの尻に惹かれているけど・・・。

美希「もうじき、彼とここで待ち合わせているんだ!」

「デートの待ち合わせでしたか・・・」

もちろん、これからあのお寺のお堂にゆくのかなという、小春話は忘れることにして、二人を見送った。いいすねぇー、若い人達は自由奔放で・・・。

・・・

遠くの護岸に二人のシルエットが見えている。なかなかよさげなカップルではないですか。その背後に素晴らしい夕焼けが見えていた。

 

画像出典:tokyo-relax

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ドローイング257. 小説:小樽の翆188. 二度とない機会

2020年09月29日 | Sensual novel

 

翆のスマホに連絡があったパパのクロッキー教室へのお誘いにのった。

少し芸術の秋を堪能して翆の家に戻った。

翆「あら、お疲れさん。夕飯食べようよ!、どうだったパパのクロッキー教室は?」

「スマホで、突然呼び出されたわけがわかった」

翆「何、それ?」

「つまり、パパのクロッキー教室って、いつもモデルさん1人でしょう」

翆「そうよ、それでモデルがつかまらないと、アタシがモデルにゆくもんね。なにしろ地方都市は、モデルさん探しって大変なのよ。ポーズの取り方は絵を描く立場がわからないといけないし、ポーズを決めたら動かないが原則だもん。だってさあ、以前ポースしていたモデルさんが、突然生理になって腿を血が流れ落ちたことがあったほど、それでも動かない。だから誰でもできる仕事じゃないしね」

「それが、行ってみたら何かの手違いで、モデルさんが2人も来ちゃったというわけ。それでこんな機会は、小樽では後にも先にもこれっきりだし、もう二度とない機会だから、アチキにも声をかけてきたというわけです」

翆「そんな超ラッキーな事があったんだ。確かに小樽じゃ後にも先にも、そんな珍事は聞いたことがないよね」

「いつも翆のクロッキーばかりだったから少し新鮮でした、それも二人ポースだもん。そんなのアリ・・だよ」

翆「慌てて駆けつけたかいがあったよねぃ。さすが芸術の秋!、いや芸術の秋の気まぐれかな。さて、夕飯にしようよ。お腹空いたでしょう。今日は味噌煮込みトンカツです!」

・・・

その小樽の夜は、半袖では少し寒いほど秋の気候になってきた。きっと紅葉も早いだろう。もう小樽は秋なんだろう。

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ドローイング256. 小説:小樽の翆187. 芸術の秋ぃー

2020年09月28日 | Sensual novel

 

 今日は、公園の散歩にはゆかないんだ。ゆけば、小春が通り過ぎて色盲呼ばわりされるのもかなわない。

 そこで、翆の書架にある解剖学の本を見ながら人体デッサンのメモを作成していた。少なくとも体表面の筋肉ぐらい理解しないと、人体を描いていることにならない。

 さて解剖学の本でみると、あらっ、細かすぎる。内臓はいらないから、体表面の筋肉だけを拾い出すと、首から僧帽筋、広背筋で背中全体が覆われ、あとは大臀筋か、これは横側には別の筋肉がくるので、まさに後ろ側だけ、つまりお尻を形成して横にはついていないのが特徴か。次いで足か、大腿二頭筋と半腰様筋とで構成され、さらに他の筋肉が長手さ方向にスバイラルにつながる、膝から下は腓腹筋で構成され、これで女の後ろ側の大きな筋肉はわかった。さて待望の前面だ・・・。

 そうしていたら、翆が帰ってきた。

翆「あら、真面目に勉強しているじゃん」

「体表面の筋肉の勉強ね。デッサンするときに必要な知識だからね」

翆「つまり解剖学かぁー」

「そういって翆の身体の正面をなぞり、大胸筋があって、乳房は筋肉じゃないからパスして、あとは腹直筋が股関節までいってお終いか。それで股間の細い割れ目の中にあるのは筋肉かなぁー」

翆「それは生殖器官!。あのねえ、調度さっきパパから電話があってさあ、「アチキはデッサン勉強していたよね!」というから、そうよ、と応えたら、調度今日の午後7時から我が家でクロッキー教室があるんだけど、きませんかだって。アチキに伝えてくれというので伝えたよ。さあさあ、私の裸ばかりじゃ飽きるでしょう。パパのクロッキー教室へいってらっしゃいな」

「ふーーん、珍しいね、じゃいってみようか、芸術の秋ぃー、ですからね」

そういって、クロッキー帳と鉛筆を抱えて、久しぶりにクロッキー教室へ急いだ。つまり翆の実家だ。

翆「あら筋肉の勉強をしていたペーパーを落としていった。まあ頭の中で理解しているんだろう。さて帰ってきたら夕飯かなぁー」

 

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ドローイング255. 小説:小樽の翆186. 文さんの枕話・続き

2020年09月27日 | Sensual novel

 

晃子「文さんののろけ話って面白い。もっと聞かせて」

文子「お客さんがまだいないから、ここだけの話よ」

晃子「何ヶ月ぶりに戻ってきたときってどんなん?」

文子「先日のお店早じまいしたときよね。晃子さんが翆さんと一緒に夕飯食べに来てくれた日よね。健さんが小樽の港に夜ついて、迎えに行って、それから家に帰ってきて、お腹が空くだろうと思って食事の用意をしておいたのね。そしたら、いきなり2階へゆこう、というの!」

晃子「ホウ・・・」

文子「上がったら、いきなり来ているものを全部脱がされて、もうかたーく抱きしめられたの。あの体格であの腕でしょう。もう息が詰まるぐらい固くよね。しばらく心臓の鼓動が感じられるぐらい抱き合っていたの。それでこの臭いだっていうのよ。まだお風呂に入ってないから汗ばんでいるわよといったけど、それを犬みたいに舐めるのよ」

晃子「久しぶりの上さんの肌だ、それを堪能していた?」

文子「そうなのよ。あの人、あまり稼げなかった、といってたから、キャバレーなんかで若い女子達と遊べなかったと思うのね。だから帰ってきたみたいなところがあるのよ」

晃子「そのあたりは、男の勝手だよねぇー」

文子「稼げなきゃしょうがないよね。もう馬喰なんて、いま時そんな古くさい仕事があるのかなぁー、て思うよ」

晃子「珍しい仕事だよね、でっ・・・」

文子「しばらく健さんに、そのまま固く抱きしめられていたの。それから唇を合わせて、乳首を吸って、股間に指を伸ばして、そしたら私のお尻を抱えあげて、健さんの太いのが入ってきて、燃え上がらせてくれたわ。それがねぇ、ずっと立ってなのよ」

晃子「旅帰りの緊張した空気がぬけないんだ」

文子「そうなの、そのあとでお腹が空いたというので、用意していた牛のお鍋をたいらげて、お風呂に入って、それから、また求めてくるのよ。だから求められるままにしていたの。そしたら朝まで何回もするのよ!。それで私がくたくたになっちゃって、膣が痛いしガニ股で歩いていたの。翌日は、もう眠くて買い出しが面倒だったぐらい」

晃子「健さん、随分たまっていたんじゃない

文子「あの身体だもん、途中で自分で抜けばいいのにね、ため込んで帰ってくるのよ、お金は貯めないけどね・・・(笑)」

・・・

晃子「今日も夜勤ですぅー」

文子「じゃあ朝までね、いってらっしゃい」

晃子「今夜も健さんに愛されるんだなぁー」

文子「だって毎日よ、だから股間が痛くてさ・・・、こんな話、内緒よ!(笑)」

・・・

晃子「内緒だけど、夜勤の翆との休み時間のネタでストレス解消なんだ」

 

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ドローイング254. 小説:小樽の翆185. 文さんの枕話

2020年09月26日 | Sensual novel

 

最近病院勤めの晃子さんは、よく文さんの店でご飯を食べる。

・・・

文さん「健さん、今は家にいるから、毎晩可愛がってもらってくれるの。うん、それで私はすごく幸せ。そんな情景を思い出すと、のろけたくなるよね」

晃子「のろけちゃいなよ!、是非聞きたい!!」

文さん「時々健さんと枕話をするの。アンタ、馬喰は北海道ぐらいにして、あとはこのお店やりなよって。だって先日の大型台風の時だって、屋根が飛ばされた民家が何軒もあったでしょう。もし、健さんがいてくれなきゃ、この古い家なんかどうなっていたか、わかんないよ。そうしたらね、おまん燃えとるじゃろう、といって私の浴衣を脱がして股間に手をいれてくるのよ。それで健さんのアレ、太いのよね、スボッといれてきて、ゆかせてくれるの。もう返事しないんだから、ズルイ!。それでかわされちゃった」

晃子「ウッフフ、男の人のやり方だよね。多分店なんか馬鹿馬鹿しいと思うか、それともどうしようか迷っているか、だよね」

文さん「どっちだろうね」

晃子「馬鹿馬鹿しいと思ったら帰ってこないよ、だから健さんは迷っているかなぁー、男の人って仕事があると居座るのよねぇー。ここにいる価値のある仕事ね」

文さん「馬喰の仕事は、雪の時だと馬で木を運び出す仕事が結構あるのよ。だから冬は北海道にいるんだけどね」

晃子「男の人って女の人から沢山サービスされると、あきるのよね。もう女の世界はいいさぁーになるでしょう。だから健さんでないとできないお店の仕事をみつけることかな。そうするとお店にいざるを得ないじゃない」

文さん「うーーん、以前いっそ魚市場で働かそうかとか、漁船に乗せるとかとか、考えたけど、魚よりおまんの身体の方がええわ!、といわれて、いつものように恥じらいもなく淫らに燃え尽きさせられて、それっきりよ」

晃子「ウヒヒ!、言葉じゃ表現できない、いい世界だよねぇー・・・」

文さん「そうだ!、肉ならいいかもしれないね。うちお肉はあまりやらないけど、焼肉メニューがあったら、どうかな。それだったら健さんの仕事もできるじゃない

晃子「お肉かぁー。北海道の人ってジンギスカンとか食べるよね」

文さん「考えてみよう、健さんの引き留め策を・・・(笑)」

・・・

晃子さんは、病院へ向かう道で中島みゆきの唄を口ずさんでいた。

「愛する人と出会えることを、ひとは幸せと呼びますー」

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ドローイング253. 小説:小樽の翆184. 夕焼け空

2020年09月25日 | Sensual novel

 

 さてそれぞれの台風通過の時のすごし方もあるが、アチキ達はどうしていたかって。

 もちろん病院が台風で休みになることはなく、いつも通りの勤務で翆は日勤だった。病院は一時停電で自家発電に切り替わったが、翆は淡々と仕事をしていた。

 アチキは家にこもって、時には風で揺れ、雨がたたきつける家で少し不安を感じながら仕事をしていた。雨戸がないのは少し不安だが、二重窓だからなんとかなるさという気分で。その後の停電ではなすすべもないが、外は暗くても窓がある。

 夕方翆が帰ってくる頃には、台風が過ぎ去り、風も納まり、空が晴れてきた。多分夕陽がでるのではないか?。そこで、一番近い岸壁まで翆と一緒に散歩に出かけてみた。

 まさに台風通過の時でなければ見られない夕焼け空に遭遇できた。ただただ言葉もなく、ドンドンと変わる空の色に見とれていた。

 夕焼け、日没、薄暮、それから暗くなり出した。空は、星がクッキリと見えるほど晴れている。

翆「久しぶりに倉庫街の小樽食堂でディナーをしようよ」

蟹と生ビールかな・・・。

台風が通過してゆく、それだけで、大きな仕事をしたような1日だった。

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ドローイング252. 小説:小樽の翆183. 台風とザクロ

2020年09月24日 | Sensual novel

 

 土曜日の朝、明菜と彼氏は、待ち合わせてデートに出かけていった。あの格好いいファッションで画板を背中にしょって。デートといっても高校の裏山なんだけど。ポジションを決めて森の奥に海が見える。曇り空だけどスケッチ・デートの気分は最高だね。

・・・

彼氏「あら海が荒れているよ!」

明菜「そういえば、雨がポツポツときている」

彼氏「スマホって、・・・・!!!警戒警報、台風、小樽に接近だって。台風が来るんだ。学校まで戻ろうか」

明菜「きゃっ、雨と風が強くなってきた」

学校まで走る・・・・・、校内放送がアナウンスしている。

「警戒警報が発令されました。校内にいる生徒は天候回復まで学内に留まりなさい」

といっても台風が来るときに部活などしている学生はみあたらない。学内は静かだ。

お家にメールでもしておこう。折り返し、そのまま学校にいなさいってリプライが届いた。しばらく学校かぁー。

彼氏「美術室で雨宿りだね。部員10人しかいないから、こんなときは誰もいないだろうけど。お菓子とお茶はもってきた」

部屋の片隅の小さな美術準備室のドアがバタバタしている。あそこへ逃げ込もう。

彼氏「校舎は頑丈だから、ここなら大丈夫だよ」

小さな準備室には、生徒達の作品や画材が置いてあり、古い長いすがあった。テーブルの上にザクロが載せてあり、多分デッサンのモチーフにするつもりなのだろう。

・・・

次第に窓にたたきつける豪雨、建物を揺らす強い風、夜のように暗く、そして停電。

明菜「ぎゃっ、怖い!」と彼氏に抱きつく。

自然に唇がくっつく。

そのまま彼の手がブラウスのボタンを外して、ブラのフックを外して乳房に手をすべりこませた。明菜の大きくはないが、とても柔らかい乳房だ。

明菜「しようか!、はじめて?」

彼氏「うん」

明菜「わたしもはじめて、やさしくしてね。女の子の洋服は複雑だから脱ぐわ、みないでね・・・」

そういって明菜は全裸になって彼氏に抱きついた。

・・・・

彼氏「入れるよ!」

明菜「痛い!」

彼氏「少し我慢・・・」

明菜「少しも我慢できない!!」

彼氏「多分一瞬だよ」

彼氏が思い返したように腰を思いっきりついてきた。

明菜の身体がくの字に鈍く動いた。

固く締まった壁をこじ開けるように彼氏のペニスがググッと明菜の身体のなかを通過してゆく。

明菜「痛いってばぁー、乱暴・・・・あっああああーーー・・・」

明菜の身体が、後ろに大きくのけぞった。

ようやく明菜と彼氏の身体が一つに固まった。

明菜の指が入れたペニスの根元をなぞってる。

明菜「ホントに奥まで入っているぅー・・・」

そういって彼氏が腰を動かして明菜の中に射精した。

明菜「意外にあっけなかったね」

しばらく抱き合ったまま動けない。

ようやく明菜が起き上がって腿を伝い落ちるささやかな赤い筋をみながら・・・。

明菜「ザクロかぁー、女になったシンボルだね・・・」

バラバラバラって何かが崩れるような音が外でした。

明菜がキャーといって遠慮無く彼氏にだきついた。

彼氏「運動部のネットでも飛んだかな」

雨が音をたててガラス窓をたたいてゆく。

そのまま明菜のジャケットを二人でかけて抱き合って寝てしまった。

・・・

眼が覚めると、既に台風が通過し、外は暗いけど空は晴れかかっている。

時折強い風も吹くが、次第に納まる気配だ。

彼氏「そろそろ、帰ろうよ」

明菜があのファッションを身につけている。

明菜「うん、ここ思い出の場所だね」

そういって彼氏にキスした。

・・・

帰った晩、明菜は、美希姉ちゃんにベッドの中で、そんな話をしていた。

美希姉ちゃん「オメデトウ!!、明菜も女になったんだ。私より1年早いじゃん。痛かった!。もうウッキャーだね。でかした(笑)」

明菜「だってぇー、計画立てて準備したもん・・・」

小春は寝ているはずだが聞き耳を立てていた。また絵を描くおじちゃんに聞かせる、すごい話題ができた・・・。

・・・

小樽の街も、台風が過ぎ去って、いつもの静かな街に戻ってきた。

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ドローイング251. 小説:小樽の翆182. 野分

2020年09月23日 | Sensual novel

 

NHKラジオ第2放送が16時に気象通報を放送している。

・・・函館では南の風、風力7、天気曇り、気圧980ヘクトパスカル、気温28。浦河では南の風.風力5,990mhp、根室では南東の風,風力5,天気曇り,気圧990ヘクトパスカル、稚内東の風,風力5,天気曇り,気圧985ヘクトパスカル、。。。

それを聞いて健さんが「明日の昼間は野分が小樽を通過する」といいだした。

文さん「そんな数字の羅列で、台風の進路がわかるの?」

健さん「昔から気象通報は毎日聞いている。そうすると頭の中に等圧線がかけるんだ。大きな野分がくるよ!、家にこもるしかないな」

・・・

翌朝、健さんのいうとおり台風接近がニュースで報道されていた。

「890ヘクトパスカルの大変強い大型の台風が、日本海を北東方向に進み、ここのままの進路ですと正午遅くには小樽の沖合を通過してゆく予定」

文さん「食べ物はあるからいいけど、どれぐらいの台風だろうか?」

健さん「停電や屋根を飛ばすぐらいの力はある」

文さん「えっ、やだあ、そんなに強い台風なの?」

健さん「さしあたり雨戸を固定しなきゃ」

文さん「雨戸の固定?」

健さん「雨戸も飛ばされるよ。雨戸飛ばされたら次窓ガラスが飛ばされ、これ飛ばされたら、次屋根が飛ばされる。じゃ、あてが固定しようか・・・、下のお店も提灯や看板は外した方がいいな。停電があるからおにぎりとお新香、あとはポットにお湯でも用意しとけよ!

そういって健さんが、雨戸を釘で框に打ち付けて飛ばされないように固定した。おかげて雨戸が全部締まっているので部屋が真っ暗だ。さて炊き出しの準備か。

・・・

そうこうしていると、次第に風が強くなり、雨脚が激しくなったきた。

次第に風がエンジンのうなり音のような不気味な音をたて、家をギシギシと揺さぶってゆく。

文さん「きゃー、怖いわ」

健さん「お布団においで、抱きついて寝ているほかないよ」

轟音の風とともにギシギシと家を揺さぶってゆく・・・、電気がプツンと切れた。

家が揺れている・・・。

文さん「きゃー!、といって健さんに抱きついたの」

健さん「こうしているほかないさ」

そしたら健さんが後ろから手を回して私の股間を刺激するの。ええっ、こんなときにといったら・・」

健さん「こんなときだからさ、可愛い女を抱いていたいさ」

文さん「家が揺れているのがわからなくなるぐらい健さんが愛撫するので、そのあとはもう回りのことがわからなかった」

・・・

文さん「そういって家がギシギシ揺れる暗いお部屋の中で、ずーっと健さんに愛され続けていて寝てしまったのよ」

晃子「台風が来る時ってなんか特別の気分になるよね。怖いからガード固めて小さな所、例えば押し入れの奥なんかに閉じこもっていたい、みたいな感覚ってあると思う」

文さん「雨戸全部占めて健さんと二人で隠っていたもん。そうしたら怖いという実感は無くなった。やはり男の人がいると違うよね」

晃子「そうなんだ」

夜、晃子さんが、遅い夕飯をたべに文さんの店に寄っていた。これから夜勤なんだ。

文さん「こんな時だから、お客さんもこないさ」

・・・

夕方には台風は通過し、停電も復旧し、次第に小樽の空も星が見えるぐらいの夜空に戻ってきた。月がクリアな空気の中で、光を打ち放っている。

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ドローイング250. 小説:小樽の翆181. 明菜姉ちゃん初・・・

2020年09月22日 | Sensual novel

 

 また小うるさい小春がやってきた。

小春「おじちゃん、ニュースだよ!」

「なにがニュースなんだい」

小春「明菜姉ちゃんが明後日決行だといって、夕べ、バッチリ決めた洋服をみせてくれたの」

「明菜さんって、すごく地味な格好していなかったったけ」

小春「うん、玲香姉ちゃんと美希姉ちゃんのお下がりのお古ばっかりだったもん。それが、彼氏と絵を描きにゆくというので、すごく格好いい洋服を買ってきたんだよ。一寸絹風のブラウスにパープルグレイのスカートとネクタイ、それに黒のストッキングにダブッとしたジャケットを腰に巻いて、そして背中に大きな画板をしょってくんだって。美術やってるって感じがプンプンとする!

いつ決行なんだい・・・。

小春「土曜日よ!」

画板をしょっていくということは、美術部の学生かい。

小春「美術部の同級生!」

なんだ○×の星取り表をつくる必要もなかったじゃないか。

初エッチ!、違った初デートかあ。(余計なことを口走ったな、小春は耳がいいから・・・・)

小春「うん、初エッチすると思う?」

「しらんよ、そんなもん」

小春はまだ小学生だというのに、美希姉ちゃんからセックス教育を受けちゃったし、鍵穴からのぞいて現場も見ちゃったし、知識と現場を経験しているから超ませている。

小春「明菜姉ちゃん、うっきゃーだね」

小春がうれしがってもしょうがないじゃん。小春も早く大きくなれよ!

小春「そうしたいですぅーー」

今日は、飯の支度はないのかい?

小春「忘れてた!、土曜日は明菜姉ちゃん初エッチかなぁー?」

そんなの明菜姉ちゃんにきいてみれば、多分張り飛ばされるかなぁー。

セックスってそんなに怖いものなの?

うーーん、回りがね・・いろいろとねぇー・・・。

小春「おじさん、またはぐらかす」

いやいや、トホホだよ・・・。

土曜日って台風がきそうだという情報もあるが・・・。

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ドローイング249. 小説:小樽の翆180. 根性より、美しいこと

2020年09月21日 | Sensual novel

 

 また、学校がえりに小春が、アチキの絵を冷やかしに立ち寄ってくる。

小春「オジサン、また色盲みたいな絵を描いてるの?」

「色盲じゃないってさ」

小春「明菜姉ちゃんが、萌香ってる」

「萌香てる?」

小春「野崎萌香というセレブのタレントさんがいるの。それにあやかって美ボディなんかチェックしているの。うん、綺麗だよっていいながら、毎日鏡に自分のボディを写して、準備よし!、だって」

そうかあ明菜姉チャンの高校で彼氏がみつかったんだ。あの○×の星取り表にしたがってかい?。生物とか地学ならば、昆虫マニア、星マニア、岩石採集マニアなかあ?

小春「そこがまだ不明。いちおう空気が合いそうな彼氏をみつけたんだって。『あとは、ファッションかあ。体育会系みたいにジャージってのもダサいしなぁー・・・』だって」

「だって同級生は、バレーだのテニスのだのって、みんなやってんじゃないの?」

小春「うん、県大会目指すぞぉーーって、根性!、ガッツで乗り切れ!!、なんていってすごく張り切って、真っ黒になって練習しているよ。そしたら明菜姉ちゃんは、『根性より、美しいこと、そこが重要よ』だって」

「根性より、美しいこと、それいい言葉だねぇー、グーです!!!」

小春「小春は、根性あったほうが格好がいいと思うけどなぁー」

「それは、もう少し大きくなるとわかる(笑)」

小春「そうかなぁー・・!?、オジサンの話は、いつも、はぐらかされるからなぁー」

「おいおい、それはないだろう・・・」

そういって、小春は、台所のお手伝いがあるというので、またショボショボと帰って行った。「根性より、美しいことです・・・・!?」そういってつぶやきながら。

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ドローイング248. 小説:小樽の翆179. 夏の記憶

2020年09月20日 | Sensual novel

 

 この夏、翆は、新型コロナ禍で多忙な病院勤めだったけど、それでも僅かな休日に、夏の記憶はちゃんと残っている。

 といってもその記憶は、小樽市内の高島漁港あたりなのだが、コバルトブルーの積丹の海と積乱雲の美しい時間だった。久しぶりのデートだから、翆はレース風の黒いトップスにスカートだった。少し新鮮であり、見え隠れする翆のボディが少し色っぽいのだが・・・。

 それで小さな高速艇で青の洞窟を見に行った。もちろん地中海のカプリにある青の洞窟の規模ではないにしても。やはり洞窟の中は少し冷やっとして一寸観光気分だったけど、観光ってなんか退屈だ。

 岸壁で遊んでいたら、積乱雲は大きく上昇し、やがて頭上を多い、激しい雷雨がきた。雷はゆき場を求めて空をさまよい雷鳴と光を放っている。激しい雨があたりの風景を消してゆく。漁村の外れにある小さな倉庫に走り込んだ、扉もなくブロックの壁が僅かにあるだけの倉庫だ。激しい雨がトタン屋根をたたきならしてゆく。

 アチキは壁により掛かりながら、翆と口づけをして、スカートの下に手を回し、翆のショーツをさげて、股間に指をいれてなで回す。すると翆がアチキのパンツのジッパーを下げて股間を撫で回し始めた。翆の細い指がイチブツを握りしめている。そして激しくしごきだした。激しい雨が外からの視線をしだいにかき消してゆく。

翆「あっ、あっ、アッーー感じてくるぅー・・・」

翆の股間が濡れてゆく。

光と雷鳴が激しくなり、倉庫の中が一瞬光る。

翆の足がアチキの腰にのっかってきた。翆の尻を抱え上げた。

翆の細い指が、イチブツを膣に導いてゆく。

ピカッとあたりの光景を浮かび上がらせ、すぐに雷鳴が身体を震わせる。

翆が足をアチキの腰に回し、ただ一点を支えに翆の身体が小刻みに上下している。

やがて翆の身体がのけぞっている。

ウウッ、ウウッ・・・・

翆の胸に顔をうずめ、翆の腰を上下に動かしてユク。

翆の身体が痙攣し始め、膣が収縮をはじめた。

翆が肩にしっかり抱きつき、ただ一点に体重をかけ腰を動かしてユク。

翆「アアッ、アアッ、くるくる・・・・」

翆の身体がガクカグと震えている。

翆「はっ、はっ、はっあああああああああーーーーーー」

翆「いってぇーーーーー」

翆の膣が激しく収縮している。

・・・とどうじに思いっきり翆の中に射精した。

翆「はあ、ああああああああーーーーー」

強烈な光が二人の姿を照らし、震えるような雷鳴が翆の嗚咽をかき消した。

・・・・・

一時の静寂をおいて、愛液の残渣が腿を下ってゆく。

次第に雨があがりはじめ、回りの風景が少し見えるようになってきた

翆「一寸青姦の気分だったね。一気に燃えちゃった(笑)」

そういってアチキの腰から降りてアチキのズボンのジッパーをあげた。

翆の片足に引っかかっていたショーツをはかせてあげた。

 

・・・

やっと雨が上がり青い空と眩しい光が戻ってきた。

翆「三島由紀夫の潮騒!みたいだったねぇー」

潮騒の初江は処女だよ。

翆「(笑)」

翆「みんなデートの最後は、こんなクライマックスをするんだろうね」

もちろんさぁ。

そんな場所が漁港の回りには、多い。

お互いに少し湿った身体で重い足を引きずりながら、パス停にむかった。

・・・

それが二人の夏の記憶である。

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ドローイング247. 小説:小樽の翆178. 一陣の風

2020年09月19日 | Sensual novel

 

 土曜日の午後、花園の画材屋にでかけた。

「なんだ、明菜さんじゃないか。土曜日も美術の部活?」

明菜「あっ、オジサン、うん部活なんだけど?

「オジサン隣の茶店でお茶するけど、くるかい?」

明菜「おごってくれる?」

じゃ、ゆこうか・・・。

・・・

「明菜さんの夢ってなあーーに?」

明菜「オ・ヨ・メ・サ・ン!」

オ・ヨ・メ・サ・ンなら彼氏がいるけど・・・

明菜「目下、計画中ですぅー」

「フゥーーん、計画してできるもの?」

明菜「目星は、つけた。これからアタック!」

この間、小春から面白い事聞いた。つまり女のピークは17歳で、そのあとはみんな同じという話を。

明菜「あいつ、おしゃべりだからなぁー。つまり、そういうこと。だってさあ、17歳すぎると身体のラインが変わるじゃん。それってもう大人の体型だよね。美希姉ちゃんがそうだもん。」

「大人の体型になるとどうなるの?」

明菜「大人の体型になったら、そのまんまだよ。太らない限りね。だから二十歳だろうが、三十だろうが、四十だろうが体型はあまり変わらないよね?」

「アチキもそう思う」

明菜「でしょう。だから女が綺麗なのは17歳まで、私は断言するーー」

「17歳というと、みんな部活でスポーツを盛んにやっている頃だ」

明菜「一番綺麗な時を部活で真っ黒になって・・、知らないうちに通り過ぎるって、なんかもったいなくない?」

「そりゃ、そうだ」

明菜「でしょ、二十歳すぎたら、後は女は熟女よ。どんなに綺麗だと騒いでも、絵にすれば、ふつーーうの女の体型だからね」

「あのねぇー、どこが一番違うかというと顎の下。そこがキリリと締まっているカーブは十代のものだな。それが二十歳頃をすぎると重力も加わって次第に丸みを帯びて垂れ下がってくる。あとは年齢次第でドンドン丸く垂れ下がる」

明菜「あら、そうなんだ、オジサンわかっているね!」

そういって、フルーツパフェをたいらげ、じゃ部活にゆくね!、といって颯爽と学校へむかった。

ひとしきり一陣の風が舞ったようだった。

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ドローイング246. 小説:小樽の翆177. 綺麗な時

2020年09月18日 | Sensual novel

 

 夕方小樽公園で海の着彩をしていると、学校帰りの小春が立ち寄るのが日課になっている。

小春「おじさんまた海の絵ばかりじゃん。飽きないの?」

「楽しいさ・・・、それで今日は?」

小春「最近、明菜姉ちゃんが大変なの!」

何が大変なのかい?

小春「もう、彼氏をつくるというので、お化粧とか・・、そんなの」

「まあ年頃だからね」

小春「それが、クラスの出席簿の紙があるじゃない。そこに○×なんか入れてんの」

「彼氏にしたいとか、したくないとか・・・」

小春「それがねえ、成績がよくてクラスで人気があるのは×なの。みんなが狙っているからパスだって」

「ほう、それは面白い!」

小春「特別の科目だけ成績がよくて、クラスでまだ注目されない男の子だけを○にしているの。明菜姉ちゃんに聞いたら、もしよ、セックスして子供ができちゃったらアホが生まれる場合だってあるじゃん、それってやだよね、だって。みんな、そこまで考えるの?」

「さあ、人の事はわかんない。それで特別の科目ってなんだよ」

小春「先ず、美術。明菜姉ちゃんは美術部だから○ね。それから、物理、化学、地学、生物の優れた男の子は○なんだって。それで将来文科系コースにゆきそうなのは、遊び人だから全部×なんだって。もちろんスポーツの部活している男の子も×ね。体力あっても能力がないとダメなんだって。そうするとすごく絞られてくるわけ」

「ほう、個性のある奴をつかまうようというわけだ」

小春「それで、お姉ちゃんがいうには、女が一番綺麗なのが16〜17歳なんだって。だから一番磨いてベストの男をゲットするのよ。」

「美希姉ちゃんみたいになっちゃったら、だめなのかい?」

小春「美希姉ちゃんは、もうじき18だし、もう大人の体型じゃん、それって綺麗なときを卒業よ、というわけ」

「つまり女は17歳まで、というわけ?」

小春「そうなの、17歳すぎたら、あとはみんな一緒よ、だって。おじさん、そうなの?」

「・・・そうだ!、といっておこう」

小春「がぁーーん、私あと4年でピークなんだ」

「あのさあ、ツカモッチャン・ファミリーのなかで、明菜さんが一番絵がうまいんじゃない?」

小春「そうよ、明菜姉ちゃんが一番絵がうまいよ、どうしてわかるの?

「多分、観察眼がするどいんだよ。まあ頑張れよ!」

そういって、小春は複雑な顔をして帰っていった。今日も夕飯の支度があるんだってさ・・・。

明菜姉ちゃんかあー・・・。

・・・・

毎日、同じ海を描いていると、少しずつ、色が変わってゆくのがわかる。夏のギラギラした若さの塊のような海が次第に力を落として落ち着いてゆくと秋だ。18歳をすぎた女は、成熟した秋の海なのか・・・。明菜さん流にいえば、18歳になったら成熟女だ。成熟したらあとはみんな一緒か・・・。

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ドローイング245. 小説:小樽の翆176. マサヒロ君の初恋

2020年09月17日 | Sensual novel

 

 マサヒロ君がお彼岸も近いのでお爺ちゃんの指図でお寿司を届けに来た。

さて、マサヒロ君の初恋の人っていた?。小学校の頃、お漏らししておチンチンを拭いてくれた玲香さんかなぁー?。

マサヒロ「うーーん、その話が伝説になってしまったから、実は玲香さんは学年が一つ上なんですよ。でっ、同級生のなかに誰もしらない初恋の人がいたですーー」

ホウ、それは初耳!。

マサヒロ「小学校の頃、食あたりみたいな中毒になって。それも授業中にもどしたりして。今日みたいな夏の暑い日だった。そんな時、あまり口をきかなかった、同級生のヒロミが、後始末したり、保健室で休んでいたら様子を見に来てくれたり。

結局翆ママがきて病院につれていかれて1週間の入院。そのときひろみがお見舞いに来てくれたんだ。それでヒロミが形式的な挨拶をして帰ろうとするときに、屋上へゆこうよといって誘ったんだ。もう大丈夫なのといってたけど、峠は通り越したから歩けるし。それでヒロミと屋上で、いろんな話をしていた。それがきっかけだったです」

ヒロミが初恋の人だった。

マサヒロ「ひろみは、男の子達と遊ぶお転婆な子だったけど、面倒見がいいから、多分兄姉が多くて、いつも世話ばかりさせられていたんじゃないかな」

マサヒロ君が、また世話焼かすのが好きなんだろう。

マサヒロ「まあ、それもあるけど。天狗山の遠足の時も、ボクが足が弱くて、へばっていたら、ヒロミが頂上まで手を引いてくれたんだ。タフで元気なヒロミがうらやましかった。まあボクが虚弱児童だったのかもしれないけど」

まあ、絵ばかり描いていたからね。

マサヒロ「中学に入る頃、ヒロミは地元の中学にはこなかった。家の事情で本州へ引っ越したという話を、あとから聞いた。さよならも言わずに消えちゃったよ。人は誰でも、小さい頃にそんな思い出ぐらいは、あるんじゃないかなあ。多分今頃だったら、顔立ちの整った女になっていると思う。小学生は、恋の始まりです!」

・・・

マサヒロ君の弁「断っておくけど、トップのイラストにあるように、ボクこんなに美男子じゃなかったし、ヒロミだってこんなに美人じゃないよ!」

筆者の弁「一寸筆が滑ってしまった」

 

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ドローイング244. 小説:小樽の翆175. 文さんの店

2020年09月16日 | Sensual novel

 

 晃子「翆ーー、文さんの店へ夕飯食べにゆかない

晃子さんに誘われて、まだ陽が明るいけど、夕方、文さんの店にでかけた。

ナンタルの坂をくだって、いくつか角をまがると小さな店が数軒。その中の一つに赤提灯がかかっている。

翆「へぇーーっ、こんなところにあるんだ」

・・・

晃子「自粛の時は、お店も閉店していたの?」

文さん「もちろんそうよ。こんな日銭商売の小さな店が2ヶ月も閉店するなんて、もうどうやって食べてゆこうかと思ったわ。首でもくくるかだった。でもそうすると、アレが悲しむからさ・・・、さて何食べる?」

晃子「ここね、市場で仕入れるから魚は美味しいよ。ウニはないからね(笑)」

文さん「ウニは高いし、うちのような店で食べるお客さんはいないからね。今日は、刺身だね。数はそんなに多く入れないから早い者勝ちね。刺身の盛り合わせにしようか」

翆「それ、いきたいですぅー、生ビールも」

文さん「はいよ!、じゃ、つくる。まっててね。今日はご飯いる?」

晃子「今日は、お酒とご飯!」

翆「晃子さんの夕飯屋さんなんだ」

晃子「ウッひっひっ、そうなんだ」

・・・

文さん「あっ、そうそう、今日は8時で閉店するから、ごめんね」

晃子「ふーーん、あっ!、健さん帰ってくるんじゃない?」

文さん「わかる?」

晃子「だって、今日は明るいよ!」

文さん「うん、港に夜の9時前に着くんだって、と今朝船舶電話があったの。だから軽トラで迎えにゆかなきゃならないのよ。あの人関西にいたんだって。きっとお金節約でフェリーの2等船室でかえってくるのよ」

晃子「そりゃ、超嬉しいね!」

文さん「もう天にも昇る気持ちって、こういうことね(笑)」

晃子「じゃ、明日からお休み?」

文さん「うーーん、今度は開けるわ。しばらくいるといってるし・・・」

晃子「健さんと一緒にお店やればいいのに・・・」

文さん「私も、そうしたいけど、男の人って小さな所に納まるのがダメなのね。馬喰だから、飲み屋なんか煩わしいんじゃない」

晃子「そうかぁーー」

・・・・

帰り道で

翆「なんか文さんの気持ちって、わかるよねぇー」

晃子「でしょう。翆はアチキがいるから幸せになったよね」

翆「女にとって男の人ってなんだろうね。いないと寂しいし・・・」

晃子「うちは息子夫婦と同居だから、まあ退屈しないけどね。人間は、人間をもってしか癒やされないのよ」

・・・

夜の小樽の街も少し冷たい風が吹くようになった。秋かなぁー。

コメント (2)
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