Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Landscape55. 京都・桜5.

2008年04月08日 | Kyoto city
 昨日横浜に戻った。明日また大学に行かなければならない。ホンの一時の横浜暮らしだが、今日は、大雨強風警報が出されており、外は嵐である。桜の散り始めに加え、この嵐でこちらの桜は、大半が散ってしまった。さて京都の桜を続けよう。
 京都市内の桜も、散り始めていると思われる。市内の桜よりも1週間遅く咲くのが平安神宮の桜である。しだれ桜をはじめ園内に咲く姿は見事というほかない。調度今週中頃~週末ぐらいが、平安神宮の見頃時期となるのだろうか。
 京都市内の社寺の中で、平安神宮は大変新しい神社である。この神社のホームページの由緒は次のように書いててある。
 
平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年に遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神として創建されました。
当時、京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことは人々の心に大きな打撃を与えました。
その状況下で京都を救ったのは、京都復興への市民の「情熱」と全国の人々の京都に対する「思い入れ」でした。数々の復興事業を展開し、教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれたのです。

 京都復興の精神的象徴として造営されたことが記されている。以後京都では、我が国最初の市電を走らせ、西洋文化を取り入れながら、伝統文化再興による、現在の京都の地位を築いている。今なお平安神宮では、時代祭をはじめ多くの催事が行われている。だから今の京都市内の一般的な風景の多くは、明治期以降の姿だったのである。そうした姿も近年になって随分変わってしまった。平成という時代が新しい様式をつくれるのだろうかと考えれば、難しいですね、というのが私の実感である。

撮影2006年
FUJIFILM FinepixS5pro,CarlZeiss DistagonF2.8/25mm.
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Landscape54. 京都・桜4.

2008年04月07日 | Kyoto city
 桜が咲けば花見に行くほかないだろうというのが、昔からのライフスタイル。そこで京都・平野神社に出かけた。北野白梅町から北に10分程上がったところにある。そこではもうたくさんの桜と宴会という典型的な花見の世界が繰り広げられていた。裸電球や提灯と赤で統一された屋台が、境内の桜とよく似合う。
 歴史がある平野神社ので境内は、神殿回りと宴会とに空間が二分されているが、どちらも人がそこそこに多く賑わっていた。おあつらえ向きに着物姿まで登場し、絵になってしまった。ニッポンの風景なんだろう。桜が好きというよりは、宴会が好きというべきだろう。そんなふうに考えられる時間がいいなと思った。少し肌寒い気温を感じながら、平野神社をあとにした。

撮影2005年4月
Canon Eoskiss Digital
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Landscape53. 京都・桜3.

2008年04月05日 | Kyoto city
 もう10年以上続いているのだが、毎年春と秋には京都市内の幾つかのお寺などでは、夜間拝観を行っている。
 夜の風景の美しさが、発見できる良い機会である。昼間の風景と異なり、見えてくる要素が限られる中での、人工照明による新しい風景づくりだと言えよう。風景づくりのデザインは、毎年変わることが多い。それだけに拝観のための人手も多い。夜の風景の面白さに、気づかされるといった方がよいのだろう。元々存在している要素を見せることから一歩踏み出して、それを演出して見せるという考え方には、興味深い。
 街の構成要素には、昼の風景と夜の風景とがあることを教えてもくれる。また人々のライフスタイルが、夜志向になったこともあるだろう。街で飲んでから、夜間拝観に出向くといった新しい行動パターンも出てくるだろう。そんな私達の生活にとって、夜を活かすということの意味は、意外に大きいことがわかる。 
 

撮影1999年4月、京都市二条城
NikonF4,AF-NikkorF2.8/35-70mm, provia400.
Nikon Coolscan 9000ED.
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Landscape52. 京都・桜2.

2008年04月04日 | Kyoto city
 少しフィルムスキャナーの調整用にいくつかリバーサルフィルムをスキャンした。デジタル画像と比較すれば、やはりこちらのほうが、しっかりとした色がよく出ているようだ。ただしコントラストが高くなるのだが、その辺りは、スキャナーによる事情と考えている。
 写真は、全国的桜名所の一つである京都・円山公園のしだれ桜である。この樹木で3代目と理解したのは、同じ京都の平野神社の高札だった。幹が白いのは養生させているからであり、大分歳をとられたものと推測している。
 この時期はいつも論文に追われていて、実はあまり宴会どころではないのだが、それでもどこに行こうかと思案している。世の中を見渡しても、この時期は新入社員が入ってきて、現場は結構攪乱される場合が多いだろう。いつもそういうあわただしい時期に桜の季節がやってくる。
 もう一つ桜に関していうと、染井吉野という樹種が多いことだ。私達が見ている桜の過半以上は、これに該当する。実は染井吉野以上に、私が個人的に美しいと思っているのは、山桜なのだが。


撮影2002年4月、京都市東山区円山公園
NikonF4,AF-NikkorF2.8/35-70mm,Velvia.
Nikon Coolscan 9000ED.
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Landscape51. 京都・桜1.

2008年04月03日 | Kyoto city
 この時期は、桜の季節である。今年は、少し桜の咲く時期が早かったのではと思われるような、咲き方なのかもしれない。この時期に満開になると、入学式の頃には散っているのではと思われる。新学期なのだが、論文などの仕事の締め切り日が近づいており、新年度という実感はあまりない。新年度も、いろいろ仕事が多いのだが、今年はそれまでほどの意欲がわかない。歳のゆえかもしれない。少し時間のあるときに、講義用に撮りだめたスライドを掲載してゆこうと考えている。結構京都で撮影したものが多いのだが、それも名古屋-京都36分の近さ故だろう。

撮影2002年4月、京都白川
NikonF4,AF-NikkorF2.8/35-70mm,Velvia.
Nikon Coolscan 9000ED.
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