このブログのカテゴリー欄に青森というフォルダーがあり、これまでのブログ数が0のままだった。実は青森の画像はアップ済みであり、青森のカテゴリーに移し替えた。その際に手元のストックしていた青森の過去画像を集めてみた。そしたらリバーサルフィルムとモノクロフィルムの画像が出てきた。
かっては青森市モヤヒルズの施設再生事業で関わった経緯があり、ここは個人的に記憶に残る町。
旅は、その土地の人に会いにゆくことと以前このブログで書いた。青森市ではその土地の人が、いまは消息がわからない。だから雪の下にそっと埋めておこうという気分だ。
それに旅は、全く個人的思い入れがあって成立する。だから他人には、あまり同じ価値や意味が共有できるとは限らないし、同じことを他人に勧めるわけにはゆかない。そうした旅を市場価値に基づいて商品化すれば旅行になる。そこが旅と旅行の違いだ。そんな雪の青森市というのは、まさに個人的思い入れの旅の所産だった。
この頃、大学で地域空間構成論を教え始めた。全国及び海外の優れた、面白い、変わったと思われる(当時)街を訪れフィルム撮影の乱写時代であった。それでも足りないときは文献を複写し、他人から借りて、最終的に相当に吟味され、テーマに則して再構成した上で講義用スライドとして編纂された。それはある種の完成度を維持しながら今も手元に残っている。何しろ5万カット以上のスライドの中から200カット程度を選んだのだから、写真が選択の芸術だといわれることはまとを得ている。いずれこのスライド資料を複写しておく必要があることに気づかされた。
青森の画像を探すのを発端にして、結局難儀な雑用を発見してしまった。気がついたうちにかたづけないと散逸するというのが研究資料だ。ブログの冬の素材に使えるかもしれないし、という思惑もあるが・・・。
天気予報では、京都市の今朝は雪マークが出ている。降りそうで降らない京都の天気である。実際は花のように少し舞うだけだろうと予想している。ただし寒いことに変わりはない。
青森市古川市場・酸ヶ湯、1997〜2000年
NikonF4,AF Nikkor35-70mm/F2.8,ベルビア