Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都に棲む25. 冬一番

2008年06月19日 | Kyoto city
 今朝は、冷え込んだ。気象庁の天気予報では、今年の冬一番の寒さの到来だろうか。コートではなく、オーバーを着ている通勤風景を目にした。昼間でも10度と寒そうだ。
 いつも東京と京都の気温の温度差を比較しているが、2度位の相違でしかないと記憶している。それでは大差ないのだが、建物の構造で、体感温度は違ってくる。
 横浜の公団ではRC造だった上に、上下左右に住戸があるから、それらの余熱で、私の住まいは結構暖かかった。長く棲んだが、冬の寒さというものをあまり実感しなかった。こういう点では、マンション暮らしというのは、とても快適である。
 京都は、長屋だから左右の壁は接しているので、少しは寒さを緩和しているのかも知れない。だが上下というか、地面と屋根上の冷たさは居室へ伝わってくる。
 一番寒いのは、6面を外気や地面と接する郊外の戸建て住宅だろう。だが最近のハウジングメーカーの商品化住宅は、断熱性や気密性がすこぶる高く、外気の寒さを緩和してくれる優れものである。
 こんな風に考えてゆくと、建築のデザインによって寒さをしのぐ度合いは異なってくる。日本の家は、吉田兼好の徒然草にあるように「夏をもって旨とすべし」であるから、通風の良い夏向きの家を基本とする歴史なのだが、それでは冬は寒すぎる。京都の冬は、しばれるんですよ。

天龍寺,2007年
Fuji FinepixS5pro,MakroPlanarF2/100mm


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Landscape70. Coastal Trail 15.

2008年06月10日 | Shonan coast
 アキバ事件も関係性を喪失したライフスタイルが招いたと個人的には考えている。関係性という言葉を、コミュニティと置き換えてもよいだろう。実際この何年かの事件をみると、ゲームお宅といった言葉に示される孤高の概念が数多く登場する。それだけ、孤高の概念が社会的に跋扈しているのだろう。インターネットは、コミュニケーション機能があるのだが、特定の相手先の存在を保証する必要はない。だから相手が誰かわからない不特定多数に向けて情報発信をしてゆくことができるのだか、それはコミュニケーションではなく、情報の一方通行でしかない。つまりインターネットは、TV同様のプロモーション・メディアそのものなのである。最近、私がこうしたブログを書いていることの無意味さを痛感するのも、これがコミュニケーションではなく、パーソナルなメディアだからである。情報の受け手が不特定多数であり一方通行であれば、もはやコミュニケーションとは言えない。ここに情報化社会の陥穽があるようにおもわれる。
 そういえば、今日意味ある3通のメールを受け取ったが、179通のスパムメールも届いていた。こうした点をみても、いまやインターネットは、プロモーションと理解すべきだろう。
 一方通行のパーソナル・プロモーション・メディアとなってしまったインターネット、そこに私がブログへの興味を失う理由の一端があると考えている。
 このプログも昨年の8月15日から書き始めて、140回程書いてきた。二日に一度は書いたことになる。そろそろこの辺りが退散する潮時なのだろう。

COOLPIX990
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Landscape69. Coastal Trail 14.

2008年06月09日 | Shonan coast
 先ほど横浜に帰ったところである。週末に二人ぐらいこのブログを覗いてくれたようだ。
 昨日の東京が騒然としていたことは、出先のテレビで見ていた。あまり緑が感じられない街で起きた事件というのが私の印象だった。私は、前のブログで不調と書いていたが、今の時代を覆う憂鬱で、どうにもならない気分というのがあって、そんなことを感じていた矢先だけに、起こるべくして起こった事件という見方も成り立つだろう。こうした劇場型犯罪が、やっかいなのは、これが誰にも解決できない性格だということなのかもしれない。ところで、これとはあまり関係ないが、ブログのサブナンバーも13で停まっていたから、どうも縁起がよくない。そこで加筆することにした。
 といって何を書けばいいのやら。つまり何処か長期の目的がない時代の中に私達が存在しているということであろうか。昔「時代閉塞の現状」という評論を、夏目漱石が書いていたことを思い出した。近代以降の都市には、こうした憂鬱な気分が潜んでいるということは、昔からあった話だった。
 都市には、多くの人が棲んでいるが、それほどに関係性があるわけではない。むしろ意味ある関係性という視点では、田舎暮らし以下だろう。昨日のアキバ事件も、関係性というのが、一つのキーワーだと私は、考えている。歴史から見れば人間は、徒党を組むのは好きだが、孤絶というのが嫌いである。

NIKON F4
NIKKOR F2.8/20-35mm
タングステン用フィルム
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Landscape68. Coastal Trail 13.

2008年06月07日 | Shonan coast

 前ブログで、最近不調であることを書いた。そろそろ仕事以外にPCの利用をやめたいと思っている。PCは、14年ほど利用してきたので、今では仕事のツールの一部となっていることは否めない。だがそれ以外で利用する必要性は、薄いように思われる。なんといっても金のあまりかからない暇つぶしとしてのインターネット・レジャーなのではないかと、最近痛烈に思われる。この仮想世界につかりきることの危険性の方が最近とみに増してきた。このブログも実はそうした傾向を帯びているために、最近力が入らない。そろそろやめ時なのだろう。
 もう一つやめたいことに、写真がある。最近よく思うのだが、私が撮影した写真がつまらないと思われることが顕著だ。当然そこには私の才能のなさがあることは否定しないが、どういうわけか撮影していても、あまり面白くない。
 この二つは関連性も高いので、同時に手を引くというのが良いのかもしれない。手を引いてどうするか・・・・さて、そこが課題なのだが、多分一つは、ドローイングの世界に、はまるのではないだろうかと考えている。二つは、リアルなコミュニケーションの世界。当面考えられるのは、その辺りだろうと思っている。そういうものがベースにあって、補完する意味での電話代わりのPCならば理解できるが・・・。
 その他に不調の打開策を考えれば、転居かな! どこに住むかは決まっていないが、少なくとも仕事場からは離れたいですね。

Nikon F4
Nikkor F2.8/35-70mm
タングステン用リバーサルフィルム

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Landscape67. Coastal Trail 12.

2008年06月06日 | Shonan coast
 最近スランプだ。もう二ヶ月ぐらい続いている。そうした原因を考えてゆくと、パソコンに起因する個人の才能のなさなのだろうか。
 それにしても、パソコンを使い出してから14年位経つ。朝起きるとすぐにパソコンに向かう。世の常に従い、仕事もパソコンに依存することが多い。なかなか離れることができないという仮想環境が、現実社会のドラスティックな生活を忘れさせようとしているのではないか。或いは既にリアルな現実生活そのものを忘れている。気がついたら、私の回りにはパソコンしかなかった、といった事態はやはり異常なのだとおもう。どうも社会そのものが、キッズルーム化しているのではないかとも思われる。部屋に閉じこもり、リアルな世界にはあまり出てこない。まあそんなこと以前に個人の才能のなさがあるが。
 だから、最近の夢は、パソコンとあまり関わり合わない暮らし。最近このブログを見ている人間は皆無だろう。本来は、日記なのだから、それもやむを得ないといってしまえばそれまでであるが、コミュニケーション・ツールであるインターネットの性格を考慮すれば、プログは、読まれることを前提とした日記ということになる。従って読まれない日記を書き続けるというのは、どこか虚しい作業だということになってくる。1970年頃、劇作家寺山修司は、書を捨てよ!街に出よう!!、といった。PCを捨て街に出よう、と読み替えても今でも意味は通る。実は私達の生活の基底は、20世紀からあまり変わっていないことを痛感する日々である。

Nikon F4
MC F10/1000mm
PROVIA400 
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Landscape66. Coastal Trail 11.

2008年06月05日 | Shonan coast
 この写真は、もう8年程前に撮影した湘南海岸の風景である。この頃超望遠レンズに凝っていた。これはロシア製1000mmのレフレックスレンズで撮影した。国産製品と比較し、価格はすこぶるリーズナブルで描写力は、変わらないように思われた。第二次世界大戦終了後に当時のソ連邦は、東ドイツを占領し、あの優れた写真メーカー、カールツァィスの技術者の一部を抱え込むことになったという話を、写真雑誌で読んだことがあった。それ故の描写力なのだろうか。
 それにしても、1000mの超望遠レンズはすこぶる使い勝手が悪い。レンズの画角1度に見合った被写体が必要になる。私達の日常の風景の中で、そんな被写体は大変少ない。写真では手前が江ノ島のヨットハーバーであり、背後の山脈は、箱根か伊豆あたりの連山だろう。こうしてみると100km先まで風景が見通せる天候が必要となる。

Nikon F4
MC F10/1000mm
PROVIA400 
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Landscape65. Coastal Trail 10.

2008年06月03日 | Shonan coast
 地球温暖化や健康に関する情報が多くなってきたことで、最近日光浴という言葉が死語となっているように思われる。最近の人はあまり日光浴をしなくなったのではないだろうか。といってこの地域に住んでいれば、日差しは時として強く、自ずと地黒になってゆくのだが。
 後で肌がヒリヒリするほどに焼くというのも考えものだが、やはりある程度、地黒のほうが健康的なのではと個人的には、考えている。それは多分程度問題なのだろうと解釈している。最近湘南の砂浜で、こうした日光浴の風景を見かけることは、大変少なくなったように思われる。

Nikon F4
MC1000mm
PROVIA400
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Landscape64. Coastal Trail 9.

2008年06月02日 | Shonan coast
今日の湘南海岸は、いい波が来ている。ただし天候が悪い。明日はもっと波の背が高くなるだろう。沖合を台風が通過するからだ。台風が通り過ぎた後が、天気も突然良くなり、サーフィンには、良い頃合いになるだろう。今年は、しばしば沖合を台風が通過する機会が多い。通例ならば中国へ向かう時期なのだが、気候が変化しているようだ。
 今日は、「親知らず」を抜歯したので、口元が煩わしい。二日ほど禁酒禁煙なので、なんとも手持ちぶさたである。そんなわけで写真は気分転換にすぎない。10年前の撮影なので、このナイスなプロポーションは、今はどうなったことか・・・。

Nikon F4
MC F10/1000mm
PROVIA400
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