Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編600. 再びフィルム機材!

2023年04月30日 | field work








 YouTubeを見ていると、フィルムカメラの紹介動画が目につく。えっ!、キャノンF1!、何々!!ニコンF2フォトミックだって!!!・・・。それはノスタルジーだけではなく、フイルムが表現素材として再評価されている。
 デジタルでは、フィルムの粒子が存在しないといった具合に、フィルムでしか撮れない画像も存在する。特にアート分野で版画を勉強していればフィルムの考え方は馴染みがあるし、例えば17世紀中頃にオランダで開発されたアクアチントという技法は、今でもアートスクール版画科で技法の1つとして教えられており、廃れたという話を聞かないぐらいだから、20世紀に興隆をみたフィルム機材がなくなるとは考えにくい。
 そんな例をみるとアーティスティックな表現ツールとしてフィルム機材は、これからも使われてゆく可能性がありそうだ。
 以前大学の研究室で最先端のコンピュータオタクが、あろうことかクラシックライツをデスクに忍ばせていたぐらいだから、メカニズムに対する関心は本能的に維持され、バランス感覚を保とうとするのが人間の習性か。
 いくら電気自動車の未来だと豪語しても電池の電解液は寒さに弱く、次第にチャージが遅くなり、最後は凍って使えなくなる。
 私がTwitterにブログリンクをはると下には、いつもイーロン・マスク氏のブログがあるけど彼は暇なのかなあ・・・。実際テスラの株は下がる一方だし世界が気がついたのかもしれない。電池自動車は限られたところでしか使えない事を。
 だからといって次はフィルムカメラだとは言いませんが、デジタルでは不可能な粒子が荒れたフィルム画像の写り方は見直されてよい。
 ところで、もっていて格好良いフィルム機材!?。そりゃモータードライブ(MD)のついた機材でしょう。この時代の機材はどれをとっても格好が良いし、メーカー毎に個性があって大変素晴らしい。ペンタックスやOM-1のMD付きなど小さく今でも憧れます。それらはメカニズムの完成形。なんといってもシャッターを押したときの感触は痺れるけど・・・。

トップ画像:iPhon13pro
積丹半島・美国
モノクロ写真:NIKON F3+MD4、CailZeiss Planar50mmF1.4,Distangon25mmF2.8、Tri-X400
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番外編599. 商店街復活の鍵!?

2023年04月29日 | field work

 京都市内は朝から雨。予報では終日続く。寒いから雨の古都はよいですよ!、などと書く気分ではない。できれば寒いから外には出たくないぐらいだ。
 しかし家の門灯の電球が切れた。家のストックをみたら口金が26mmの一般的照明器具用電球じゃいか・・・。欲しいのは口金口径17mmのミニ電球なのだが・・・
 以前ならば寺町電気屋街にゆけばよかったが、EDIONがここに進出して以来、電気屋街の店舗をすべて消滅させたあげく、四条烏丸角のビルに出ていってしまった。おいおい!、電気屋街を元に戻してから出て行けよ・・・!!、と思った頃にはすでに遅かったのである。
 ならば、ヨドバシかぁー・・・と絶望感だ漂う。雨の中を地下鉄に乗ってででかけた挙げ句売り場まで足を運ぶのが面倒な上に、たった1個の電球を買うという大変効率が悪い時間の使い方だ。私は暇人ではないのだ。
 コンビニならあるか!?。近所のセブンイレブンかなぁー。しかし「電球関係は置いてないです!」の一言。つまりセブンイレブンは売れないアイテムは排除するという最近のマーケティング思想が背後にありそうだ。もちろん店舗の広さ次第で扱うアイテムの増減はするだろうけれど。・・・
 ここにないとヨドバシという絶望的選択枝で、電球1個を買いにゆかざるを得ない。実に時間効率が悪い選択肢だ。
 何時もの弁当屋のお昼を買いに歩いていたら途中にファミリーマートがある。ひょっとしてここならば・・・。そしたらミニ電球1個をゲットできたのである。明るさが40Wと門灯に使うには、便所の100W見たいな感じでもあるが、ここにしかないのはしょうがない。ファミマのマーチャンダイジングに私勝手な信頼感を取り戻した。
 そして私達は流通構造の大型化で本当に生活が便利になったのかという疑問がわく。かってのように歩いて行ける範囲内の商店街ですべてが揃ったという時代の方が正解だったのではないですか?。
 というのも我が家のエアコンを交換する時に近所の電気屋に依頼した。これが正解であり、その後洗濯層のフィルターネジが破損したときにも近所の電気屋さんが違う箇所に穴を穿ち修理してくれた。顔なじみの近所の電気屋さんが時間のロスや手間が大変少なく、ヨドバシやメーカーなどより便利だという経験をした。近所の商店街復活の鍵!?、があるのかなあ。

iPhon13pro
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番外編598. 郵便局の空間量

2023年04月28日 | field work

 トップ画像は、時折フィリピンへ送る救援物資。といっても相手は被災者ではなく日本の食材が食べたいと強欲な胃袋の救援だが・・・。
 日本製のカップヌードルとチョコレートは東南アジアで評価が高いジャパン・ブランドだ。すくなくともアジアの平民の間ではだが・・・。
 そこでEMS用最大サイズのダンボルールに日清のシーフード・ヌードルを上下入れ子にして入れると物流単位の1カートンが1段で収まる。それを2段。それから菓子問屋で調達した日本製チョコレートと叔母さんのリクエストであるドリップ珈琲を入れると調度段ボール一杯になる。
 これらの食料品は、あのトムハンクス主演の映画「キャスト・アウェイ」に登場してくる国際宅急便フェデックスでは送ることが出来ない。何故なら食料品は扱わないからだ。そういえば映画の中で離島に流されたトムハンクスが流れ着いた食料品で飢えをしのいだという話が登場しないのはそのためだ。当然日本のヤマト運輸も同様であるが、彼らは面倒だから持ってくるなと言わんばかりの対応だ。それに法外に高いし・・・。
 食料品が送れるのは郵便局が扱うEMSだけ。これならフィリピンのNIKKAの家まで8日間で届く。しかしフルサイズで1万円を超える送料は高い。なにしろ食料品だって1個108円のカップヌードルに菓子問屋で調達したものばかりだから送料よりはるかに安い。そんなわけで書類を海外に送るときもEMSになる。
 京都の旧市街は郵便局が多い。私の家からでも歩いて行ける範囲に数件の郵便局がある。ならば荷物は大きいので一番近くの郵便局へもってゆく事になる。
 もう一つ私が郵便局を心地よく思うのが、市中の郵便局のインテリア空間が住まいのように心地よく落ち着いていて、多くは街中の横丁の一角に小さな店舗併用住宅の1階にあるから調度よい規模の空間量だということだ。
 郵便局で発送を終えると、メールで送り状を送り先に送信したりと雑用があり、それを郵便局の椅子に座ってかたづけるというのが暖房も効いており心地よくて便利だ。
 これと対照的なのが京都市内の銀行である。四条烏丸交差点には三菱東京UFJとSMBCの支店があるが、空間規模が大きすぎてエアコンは寒くない程度にしかいれておらず、そして来客が多く落ち着かない。だから私は利用したくない空間だ。
 最悪なのは烏丸通にある京都銀行本店。前川国男風デザインの建築は、みるからに冷たく内部は広いのだが、デザインが大変暗く、エアコンが入っているのかと疑問に思う陰湿な空間。
 まあ、京都市内は歩いてゆくことができ何処にでもある郵便局が便利ですよという話である。

iPhon13pro
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番外編597. ウィンドウズのトップ画面。

2023年04月27日 | field work

 この世にパーソナルコンピュータが登場してから私はMacだ。
 というのもこの世にはまだWindowsが存在していなかった。後からWinがノコノコやってきて、apple仕立てのマウスを使い、役所もWinを採用するようになって、世の中が便利になったかというと実はそうではない。
 面倒な仕事が増えただけ。そのスタンスは、Macとは真逆の方向へ進んでしまった。
 特に英文ソフトwordを役所が複雑な罫線が入った日本語書類に使い出すものだから、収拾がつかない混沌とした環境を呈している。いつも私は、あれやめたらどうですか。それほど罫線書類をつくりたきゃIndesignを使うべきでしょうがぁー・・・と思い続ける。
 そんなwordやexecelのたった2つのソフト使いの名手になってサラリーマン社会が動いていたのか。大方の事務系がやれるのは、この二つのソフトを使いこなして人生を歩むという、私から見れば「えっ!、たったそれだけで世の中を渡るの??」と、そら恐ろしい社会。
 人生は使うソフトの数だけ、その分野の専門家になってゆくのがPCの世界。今私のMacには、30以上の専門ソフトが入っている。ここで専門ソフトといっているのは、PCに予めインストールされたソフトを除いての数量だ。
 大学に勤務していた頃、事務職にIndesignを使えといったら、そんなソフトはPCにも入ってませんよと言われたのにはぶったまげた。
 それにWinのトップ画面がいただけない。左側にアプリのアイコンがずらっと並んでいて、人によっては画面全部がアプリのアイコンで埋まる。
 じゃあ作成中のファイルは何処にゆくのか?。そんなのは、ごちゃ混ぜでよいのか(因みにアイコンは隠すことが出来るバズですが・・・)。さらには開いた書類の上にさらに書類を幾重にも重ねて仕事をするなんていうのは、つぶれかけた零細企業のデスクみたいだ。あれ好きになれませんなぁー。
 そもそもファイルを開けば、アプリは勝手に立ち上がるのでトップ画面にアプリを表示する必要はない。
 appleをまねてwinをつくった。iPhonをまねてスマホ社会をつくった。じゃあ最初にオリジナルをつくりだす能力は、どうやってつくられるのだろうか。そう考えるとWin系のコピー社会で良いのだろうか?。オリジナルをクリエイションできる能力こそが、現代人のやるべき仕事だと思うけど・・・。Macはクリエイションのツールとして登場してきたのだった。 

トップ画像依拠:

Macのトップ画面。画面は次の仕事のためにいつも空けておく。

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番外編596. 深夜の心地よさ

2023年04月26日 | field work

 昨日のブログで深夜の執筆が心地よいと思わず書いてしまった。昼間の仕事が終わり水割りウィスキーを飲みながら書く、ブログの心地よさ。
 まして今日は金曜日の晩だ。明日は、ジムにゆかなければならないから夜更かしはできない。これが国内のラジオ放送などかけようものなら夜更かしにはまりそうだ。
 さて困ったのが本日の画像がない。
 うーん、女子高生がお寺の前を歩いている画像・・・つまらんなぁー。やはりPhilippineの夜かな。三ヶ月前からクリスマスで夜通しはしゃぎまわる人達だ。NIKKAが送ってくれた画像にしよう・・・。朝の光の中の弟の嫁と赤子の散策画像があった。低湿地帯の風景が朝の光で綺麗だ。
 私はうかつにも彼女の歳を尋ねそびれたけど、多分二十歳ぐらい。チャンドラーという女の子を産んで1年も経っていない。今はマニラに引っ越していってしまった。私が一ヶ月ほどNIKKKAの家に滞在していたときに、彼ら夫婦も身を寄せていた。よくリビングの床で寝ていられると思ったが田舎暮らしだから、それも当たり前なのだろう。今思い返すと良い奴だった。
 今は決して裕福ではないフィリピンの田舎暮らしの出来事だった。それでもスマホを向けると笑顔を忘れない。それで幸せなんだろうかと考えるのは、よそ者のお節介だろう。それでも子供の出生率が日本よりはるかに高く、毎年6%の経済成長を続けているフィリピンだ。

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番外編595. 私の同世代の感性

2023年04月25日 | field work

 私と同じ歳のアーティストというと、つい先日亡くなられた坂本龍一さんや1月に亡くなられた高橋和宏さんがいる。現役では2つ年下に喜多郞さん、そして3つ下の世代に松任谷由実さんがいる。若いときから散々聞いてきた曲ばかりだ。だから私の感性もこのあたりの感覚ですーっと頭に入ってきた。そしていまだにこの感性を愛でている。
 なにしろ学園紛争最中の高校卒業式の音楽が、ローリングストーンズの「サティスファクション」だった。だから私の感性の出発点はそこにある。つまり辛気くさいことが嫌いなのだ。
 そんな歳になって世の中を見回すと、年寄りを子供扱いする社会ができていた。年寄りもそれに甘んじてわがままになってゆく。あらっ!、こんなくだらない社会はどこからでてきたんだい。少なくとも私の感性とは絶対に合わない。
 私の世代はジッと我慢しない輩ばかりだ。我慢するぐらいなら、蹴倒してしまえという精神だ。そして人と同じ事はしたくない感性の方が支配的だ。だから人とは違う道をゆくのがあたりまえ。
 それが後々の世代まで続くだろうと思ったら、いつのまにか日和見的な社会になってきた。どうした世の中はと思っていたら、デフレ経済が30年も続いていた。世界で一番給料があがらない国家になってしまった。だから小さくまとまろうというわけか。
 そんなことを湯上がりの夜中に考えていた。午前零時をまわると、周囲が格段に静かになる。そんなときにブログを書くのが心地よい。やはり昭和の深夜族だった。

iPhon13pro
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番外編594. EMSのWEBサイトは、バカじゃないの?

2023年04月24日 | field work


 海外へ書類や荷物を送ろうとするとき郵便局が扱っているEMSが経験上確実に到着する。というのもフィリピンでは、通常の封書は各家庭まで配達されないから郵便局までとりにゆく必要がある。その理由は、各家庭に宛先人が住んでいるとは限らないからだ。僅か100円程度のクリスマスカードは船便だから、いつ届くかは解らないし、届く頃に私の記憶がない。
 ならば書類や物品などの送付も金額はすこぶる高いけれど日本郵便が扱っているEMSの一択だけである。WEBサイトから申込用紙の記入ができる。ここまで書いたらデジタル時代だと思うのは早計だ。つまり元役所のWEBサイトは情報リテラシー欠如で、インターフェイスのデザインが悪い。もちろん大変使いにくいというよりは、使える代物ではない。彼らはバカじゃないの!?。
 トップ画面で使いにくさの一例を紹介する。
 依頼人や宛先を書くと次は物品はなんですか?、という画面になる。内容リストの最初の項目に品名の物品アイテム毎に、物品名、単価、原産国、重量、HISコード(書かなくてもよい)、個数を書く。最初にカップヌードルの記載をしたから次はチョコレートの記載をしよう。
 しかし次の欄が表示されないのである。表には本来厳密なルールがあり1フレームにアイテムが異なる他の情報は入れないのが大原則だ。こういう場合は欄外に項目追加のアイコンがあるはずだ。しかしどこをみても存在しない。どうするんだ?、と大いに悩む。
 チョコレートの入力欄の末尾に「追加」のボタンがある。余計なボタンは押したくないが、これを押すと次の項目が表示される。こうした表示方法は、明らかに情報リテラシーの欠如だ。
 実はこんなことがEMSの入力画面で頻繁に起きる。同じ相手先に送る可能性があるから保存しておきたい。どこかに保存機能があるはずだ。しかしそんなコマンドは画面の何処を探しても存在しない。だから登録してあるにもかかわらず、いまだに送付状が保存されていない。個人登録させたにもかかわらず入力データは何処にあるんだい?。なんだなんだ!、個人情報が欲しかっただけか。それじゃフィリピン詐欺師と一緒じゃないか・・・。
 最後に出力画面がある。最悪なことは、出力コマンドがないのである。また悩む。腹に据えかねて出力画面をマウスでたたきつけたら、下部にアイコンが4つ並んだグレーの表示が登場する。それがこのブログ2番目の画像だ。またアイコンのデザインが下手くそなので意味不明。右側のアイコンをマウスでクリックすると印刷或いはPDFファイルが開く。それでプリント出力ができる。
 つまり情報リテラシーが全く解らないまま外部の業者に委託するという文科系社会のおぞましさがうかがえる。それに不用な文章がやたらと多すぎる。というのも宛先、依頼先、物品関係、と情報入力はたった3アイテムである。それにしては大げさもいいところだ。
 ここぞとばかりに工学系に頭を牛耳られている文科系が文章を書き始めるのだろうか。そんなことで仕事をやった気分にならんで欲しいな、コンピュータを使っている人間達は先ず文章を読まない。万事パターン認識なのだ。文科系の人間達は、そこが全然わかってない。
 そんなにいうならDHLで送ったらと知ったかぶりをする文科系が登場する。DHLでは食料品は送れません。
 この手のサイトで今は使いやすかったのが日本学術振興会の科研費応募サイトだった。大学の専門家先生達があれやこれやと散々突っついたあげく、ようやく使いやすくなった経緯があった事は私の経験でわかる。
 日本政府では、今でも大変使い勝手が悪いサイトが数多く存在している事は付記しておこう。今の政府が行っているデジタル施策は10年送れている。トラックの自動運転!?。危ないなあー。今の日本は自分では物をつくらない文科系国家だから技術後進国。それが工学系である私の認識だ。
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番外編594. デジタルデータのフローとストック

2023年04月23日 | field work






 時々だが、このフログのために昔の画像を引き出す事がある。せっかく引き出したのだから閉じる前にフログで使おうと考えた。
 というのもMacの写真というソフトに全ての静止画を入れている。これが曲者。何年も放置された写真ソフトだと、Macに読み込むのに相当の時間がかかり、その挙げ句に読込エラーになる。がっかりだ!!!。インテルプロセッサー搭載の古いMacが言うことを聞かないようだ。そんなわけで古い画像ファィルを閉じたら、またしばらくあけられないというわけだ。
 一番良いのは、一切の写真ソフトを使わずに画像をすべてをそのまま保存すること。もちろん一覧は大変だけどもたつくことがないし安心感がある
 そう考えると、デジタルって保存が苦手なんだ。つまり私達の仕事を永遠に保存する事はできるが、その取扱いが面倒だ。
 先日FBから古い記述を取り出そうとした。といっても過去2年以内のものである。3時間ぐらい待って元データが届いた。それでも過去のデータがキチンと残されていたのが奇跡だ。
 ということはFBメッセンジャーには、世界中の恋人達の膨大なやりとりが記録されているわけだ。おおっ!、それは私の官能小説のネタになるではないか、とこちらは善望の眼差し。多分小樽の恋物語なんかたくさんあると思うよ。だから読みたい!、でも本人しか読む権限はないわけだ
 これがLINEだと半年程度しか保存されない。過去は全て抹消というわけだ。
 平民のライフスタイルなど抹消されても世界は変わらないとごねる前に、データの性質そのものが一定の時間軸上で展開されるフローデータだ。
 そんなわけでストックデータから引き出した横浜関帝廟。2007年2月の画像。機材は、キャノンから初めて登場したデシタル一眼レフEOS Kiss Digital。この600万画素の機材は満を持して開発されたぐらいだから、今見ても大変優れもの。赤い提灯の色が飽和状態であり昔の印刷が悪い時代の写真集を見るようだが、彩度の設定が高すぎるからだろう。しかし全体としてみれば綺麗な色だ。
 私は横浜居住時代に、この小さなに廟に足繁く通い撮影の練習でもしていたのか。そして通い詰めて飽きてしまったという記憶がある。
 しかしレンズのボケ方が綺麗だ。初めてのデジタル一眼レフ体験で最初におこなったことは、ツァィスの名鏡玉レンズ・プラナー80mm/F2.8・・・。そう!、ハッセルブラッド用レンズを付けることだった。これがツァイス20世紀の色だ。いまでは見られない色である。

横浜市
Canon EOS kiss Didital、ZEISS PLANAR80mm/F2.8
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番外編593. 学術論文、そしてクリエイション

2023年04月22日 | field work




 フィリピンから送られてきた画像を見ながら冬の話。
 日本では2月に入っても寒い日が続く頃、フィリピンのNIKKAが朝のジョギング時の画像を送ってきた。同時刻にフィリピンは、乾季だからすがすがしい朝を迎えている。日本から4時間下るだけの小さな地球でも気温の差異は大きい。
 その頃こちらは、締め切り迫る学術論文の原稿が書き上がった頃だった。締め切りまで12日の時間がある。
 世の中の人はこういうだろう、12日も前に書き上がったら楽勝じゃんと。しかし12日間で推敲を重ね、文章を手直しし、全体の論旨がこれで良いかどうかをチェックするために1週間執筆論文を放置する。その後に客観的な意識で自分の論文がチェックできる。だからこのブログの官能小説執筆なんか格好の気分転換になっている(*^▽^*)。その結果致命的な論理上の欠点を発見したら全部書き直しである。そうした時間を含めての12日間というのは時間がないに等しい。
 学術論文には審査付論文と、それがないものがある。審査付論文は学会に投稿する論文がそうであり、専門家が審査し合格になってから専門雑誌に掲載される。もちろん半分ほどは不合格になる。結構厳しい。
 だから私も19年間の教員時代に28編ほどの審査付論文が学会誌に掲載されている。ちなみに国会図書館の蔵書検索では100件以上私が関わった論文が抽出できるが、審査論文以外は記憶の外側だ。そして私が執筆した論文を掲載した学会誌を大学退職時に全て捨てた時は爽快だった記憶がある。
 今は双六で言えば上がりだから、私は審査される事もないので審査付論文を書く必要もない。こうなると学術論文の執筆も俄然愉しくなってくる。関心のあるテーマを追いかけ取材し論文に仕立てるわけだから、そりゃ愉しくないはずがない。
 欧米人は、日常の課題に突き当たると図書館で論文を探す。それは確かな情報だからだ。日本の庶民がそんなことをするという話は聞かない。
 日本人はどうしているのだろうか?。日本語Wikの解説を読むといまだに出典や論拠をあげてくださいと指摘されている恥ずかしい記述が多数目につく。マニアックに知っていることを書くのではなく、論拠ある話を書くというのが本来の情報発信のはずだが・・・。
 そうでなければクリエイション。
 このブログより一ヶ月以上先に10回/月ほど映像をYouTubeにアップさせている。以下に私がアップした画像が一覧できるURLをアップさせておく。

YouTubeチャンネル

京都市高台寺
iPhon13pro,ISO250,焦点距離210mm,露出補正0,f/2.8,1/60
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番外編592. 年度末・早朝の景

2023年04月21日 | field work


 今日も冬の話である。
 フィリピンから朝の画像が送られてきた。調度こちらは1月25日の大寒波が到来の気温-1℃の最中だった。大寒波は奄美大島あたりまでしか降りてこない。この頃フィリピンでは乾季に入り半袖では、すこし風の冷たさを感じるけど22℃の気温は心地よさげた。ブラカンの風景は、増水すれば水没しそうな低湿地の土地だ。
 人間の感覚や意識は気候に支配されている。こちらが冬の寒さを自明のこととして生活にしているときに、そんなものとは無関係な土地もある。人間はケッペンの気候区分の奴隷といってよい。その土地の風土で感性や意識、そしてライフスタイルや生活習慣までもが気候区分で定まってくる。だから寒さの中で、半袖ですごしている画像を眺めてため息をつく。
 だから私はフィリピンへ逃げ出しておけば日本の冬を回避できたのだが、あいにく年度末の仕事が多々ある。
 税理士へ会計書類は送ったのであとは税金を払うだけだ。大きな仕事が終わって安堵していたら、一級建築士事務所登録の期間がすぎたので抹消されましたから再手続きをというわけだ。こんなのまで来たか。それにすっすり忘れていた!。町内会の会計の仕事も〆だから1年間の収支を計算しなければならない。次々と面倒くさい仕事を思いつく。やはり年度末だ。
 来年は、面倒な役回りがないはずなのでフィリピンへ逃亡しよう。さしあたりクリスマスの前から一ヶ月。今年に期待が持てないから、こころは次の年に飛んでいる。


INDEX
2023年1月25日朝
ブラカン州・キグイント川支流&京都市鴨川
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番外編591. フィルムをデジタル化するツール

2023年04月20日 | field work



 冬の話・・・
 京都の酷寒の寒さは嫌だけど撮影はしたい。それも荒れた画像で冬のやるせない空気や温度差を静止画で表現したい。
 デジタル機材で撮影を試みphotoshopで補正したが綺麗すぎる。フィルムではないから難しい。
 でも少しだけコツはわかった。コントラストの階調をものすごく狭めて撮影すればよい。つまり露出補正を-2〜-3位に設定しモニターに被写体が写らないぐらいに暗ーく撮影しておき、photoshopで色調補正すれば少し冬らしくなるか・・・。
 もとろんフィルム・トライ-Xだと粒子も荒れて冬らしくなる。ところで最近YouTubeを見ていると、フィルムカメラの使用者が増え出した。街でも時折見かけが・・・。フイルムだからプリントすれば作品的な価値がありそうだ。だからフィルム機材は手元で大切に扱おう。
 それにフィルムをデジタル複写する装置はいくつかあり、RICHOのPENTAXにデジタル複写装置。PENTAX FILM DUPLICATOR 4x5(ペンタックス フィルム デュプリケーター 4x5)受注生産だそうだ。正規品はフィルムの平面を維持するなどプロユースであり価格は87万円。この簡易版がAmazonで98,900円である。
もっと簡易版だと・・・
JJC 35mm フィルム フィルムデジタイズアダプター ・・・という Nikonボディ用の複写装置もある。Amazonで8,990円と安い。
 それ以前に最近は、ラボ(写真弘社)でフィルム現像と同時にデジタル複写をしてくれる。特に個人では複写しにくい中判サイズ以上のネガをデジタル化するときは便利だ。こうしたサービスがあれば心強く中判フィルムを使う事ができる。・・・そう考えただけ(*^▽^*)。
 さて寒く底冷えのする京都の街をどうやって撮ろうかと考えた。それに京都市内は原則として雪は降らない。夜半に降っても昼頃にはすべて解ける。それでいて寒い。
 そんな光景をフィルム機材なら撮影したいと思うが、時間のあるときでないと使わない。というのも撮影・現像所送り・現像が戻ってきてデジタル複写と手間がかかるからだ。ニコンのデジタルツールが活躍する数少ない場面でもある。

京都市
α6000、LEITZ ELMARIT28mm/F2.8
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Fieldwork791. 京都・仲春の色彩

2023年04月19日 | field work

 雛祭りの日の翌日の土曜日、夕方いつもの散歩にでる。
 今日は色彩をテーマにしようと考えた。だからCarlZeissMacroPlanar100mmZFという単焦点レンズを使った。
 撮影セオリーでは、長焦点レンズ(150mm相当)だし映像だから三脚は必須だという撮影のセオリーを無視した。というのもできるだけ多くのショットを撮りたかったからだ。三脚など操作しているうちに被写体は消えちゃうさ。しかしソフトの手ぶれ補正にも限度がある。そうなると撮影グリップぐらいは必要だと思われた。
 そんな思いで徘徊した仲春の頃の京都の色彩かなあ・・・。ツァィスのレンズは、シャープでボケ方が綺麗だげと、大きく重く大変使いにくい。それでも時折使って見たくなる悪魔的なレンズだ。
 もっというならば映像ではレンズ交換なんか面倒でしませんから、長焦点ズームレンズでボケ方が綺麗なレンズが1本だけ欲しいところ。機材は小さく軽くないとジンバルに乗らない。ボディには冷却ファンが必要などなど、映像ならではの仕様がある。
 たまたま撮影した色が春だと思うほど私はおめでたくはないので、それぞれなりの京都の色だろう。
   さてこれまでアップさせた私の動画は190本を超えた。できるだけ短い作品にすることを意識して制作した。これまで制作してきた私の動画一覧は次のURLにあります。
https://www.youtube.com/@team_mikami/...

仲春の色彩 HD 1080p
SONYα6600、CarlZeissMacroPlanar100mm/F2.0ZF
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Fieldwork790. 天使突抜道をさがる

2023年04月18日 | field work

 3月3日、雛祭りの頃は、私の一級建築士事務所登録の更新手続きで一日中忙殺されていた。午後遅く書類を送り時間が空いた。そうだ!、天使突抜道(てんしつきぬけみち:東中筋通)は、どうなっただろうか。私は4年前に訪れていた。この通りを軸にしてその周辺界隈を寄り道しながら南へさがっていった。
 やはり古い民家の数が少なくなってきている。とくにコロナ過を堺にして建て変わっているところが多いし、残された古民家も人の気配がないところが目立つ。住む人が変われば街の構造も変わる。昔と異なり、住み慣れた場所を離れ全国各地に人々は散らばってゆく。そして街の構造も変わってくる。それは近年特に加速し、そして自明のことのようだ。
 天使突抜といユニークな名前は、今でも町名として残されている。それだけが往事の名残であろうか。この通りを下がってゆくと古民家は点状に存在し、既にかっての街並みはない。
 それでも断片を集めて映像にしてみた。消え去る運命にある昭和の京都の町だろう。
 点在する民家を撮影しながら、ダラダラと古民家を引きずっていてもエンディングの素材にならない。Googleマップを開きながら、この通りから外れるが雛祭りにかこつけて栗嶋堂宗徳寺の人形で終わろうと考えた。だが午後5時を回ると閉門されている。
 ならばリド商店街にしよう。ここも既に1本の商店街はなく、残された1本の1m程の路地が木造2階建ての建物の中央を通っている。この路地沿いに飲み屋街が軒を連ねている。すぐ近くに京都駅がある。昭和の時代を訪ね歩くながら、何れなくなる可能性をもった通り沿いの風景だった。

天使突抜道をさがる Fiekdwork790 HD 1080p
SONYα6600、E10-18mm/F4.0
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Fieldwork789. 春初、月初

2023年04月17日 | field work

 春初(はるはじめ)、凡人に初春と読まれたら、言葉を探した人間としては心外である。こんな言葉があったのか・・・。漢字で書くとこちらの方が字面が綺麗だ。意味は3月から立春までの間の事。といってコートがないと心許ない夕方の気温。そして3月の月初めでもある。
 今日は、映像用のカラーモードを使用した。ピクチャープロファイル(PP10)を用いた。結果は色の過度の飽和がなくトーンが揃っているようだが、どのみち編集ソフトで色は再設定するから、あえて使う必要があるかなぁー!?。
 ひとしきり撮影するとマクドナルドで映像チェック。マックのテーブル配置上どうしてもジンバルに乗せたカメラのレンズが、向かい側の人に向くので、いつもレンズキャップをしている。
 それに映像チェックをしていると眠くなる。ふと誰かに声をこけられて眼が覚めた。突然店員がなんの用だ。「何をしていましたか」。まあ寝ていましたが・・・。多分客の誰かが盗撮しているのではと言い出し店に忠告したのだろう。それでレンズにはキャップがしてあるよ、と私が言ったら覗きこんで納得したようだ。
 機材をリュックにしまい帰ろうとすると、店長らしき従業員3人に「ご協力ありがとうございました」と挨拶された。つまり私が寝ている間に一寸した騒動になっていたのだろう。切っ掛けはレンズの正面に座っているヘタレな(ゴネるという意味)若い女が店員に忠告でもしたのだろうということは目の動きで解った。残念でした!!!。
 実は女の勘違いって結構多い。多分構造的に物事を客観的に観察する力がなく、情報に攪乱され気分や感情で判断するのだろう。それでえん罪を受けた人間もいるんだろうな。そうした人間には同情します。教訓は、いかなる場所でもヘタレな女に近づかないことですね。そしてこの映像で撮影している着物姿は全て外国人なのです。それでも違和感なく綺麗に和服を着こなしているのには関心してしまいます。

春初、月初め HD 1080p
SONYα6600、ZEISS Vario-TessarE ZA OSS16-70mm/F4.0
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Fieldwork788. 寒明けの暖かさ

2023年04月16日 | field work

 2月28日は昼間の気温が15℃近くと暖かい午後だった。寒さがゆるんで嬉しいような、寂しいような感覚。寒明けの暖かさである。今年はウクライナの戦争や世界経済の不況、インフレなど難儀な冬だった。
 久しぶりの洗濯日。一気に洗濯を干し、夕方から散歩に出た。一日中パソコンの前で仕事をしているから眼の保養のためにも散歩が不可欠だ。
 日の入り時刻を調べたら17時51分。そうなると清水さんから夕焼けか!。そう決めてしまうと簡単。実際、愛宕山が沈む太陽に照らされ少し赤味かがった色彩が綺麗であり、どうやって絵具でつくろうかと考えてしまう。
 撮影機材は、どこでファィンダーを覗くかでボディのデザインが決まってくる。静止画は目で直接覗くが、映像は腰の位置で構えるからハンドルが必要になる。
 それに動画だからジンバルが不可欠だ。このジンバルの操作が面倒だ。レンズとボディの3軸で重心位置をセッティングしてあるが、機材は時にフラフラとし、ズーミングなどしてくれるなといわんわかりに頼りない動きをする。だから手持ちで撮影したいが、そうすると動画は船のように揺れる。ここは経験を積むほかない。そのあたりが悩ましい。
 さらに動画はイメージセンサーのラチチュードの狭さを静止画以上に感じさせる。夕陽に露出を合わせればその他は見事なアンダーになり黒くつぶれてしまう。それに夕陽は静止画のような綺麗な色にはならない。そうなると機材側のセッティングが必要だ。これまで静止画画像の色で映像を撮ってきたが、新たにピクチャープロファイルを使ってみるほかない。最初映像特化したセッティングのPP10で・・・。今後の課題だ。

寒明けの暖かさ HD 1080p
SONYα6600、ZEISS Vario-TessarE ZA OSS16-70mm/F4.0
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