Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし190. 大晦日

2009年12月31日 | Kyoto city
 今年も大晦日になってしまった。早々に八坂神社の「をけら詣り」に出かけた。風花が舞う大変寒い日である。夜はしんしんと冷え込み、いかにも京都のお正月らしい気候である。
 世の中には良いことと、悪いこととがあって、大概は悪いことの方が多くて、それでも元気で笑って過ごさなアカンね!、タクシーの運転手さんの、つぶやきが面白かった。京都のタクシーの運転手さんは、概して話し好きである。
 さてこのブログも、新年の数日程を正月休みとしたい。良いお年を!。

京都市・八坂神社,2009年12月31日撮影.
Fuji FinepixS5pro,AF Nikkor f1.4/50mm,D.
シャッター:1/250,絞りf3.5,ISO100,カラーモードF2.
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京都暮らし189. 底冷え

2009年12月30日 | Kyoto city
 去年の冬に比べれば、今年の京都は確かに寒い。今年の大晦日の最高気温は3°の予報が出ている。盆地固有の底冷えする気候なのだろう。だから今年は、うまいこと仕事とぶつからない時に、雪が降ることを期待している。そうであれば、寒くても撮影のしがいがあり、寒さを忘れられるかも知れないからだ。
 実際、私が出歩く京都、名古屋、東京の気温差を比較しても、昼間で1°~3°程度であり、そんなに違うものではない。だが京都は、盆地故放射冷却現象もあり、他都市よりは足下の冷え込みがきついのである。
 こうした経験は、冬のミラノの街での経験とよく似ている。ミラノは街全体の建築群が石造であるから、冬の寒さがジンとしみこんだように大変寒い。昼間でも3°程度である。だが、ミラノッ子達は、その程度であれば寒いと言いながら街を徘徊していた。
 こうした京都の寒い時期も、大晦日の八坂神社のおけら参りに始まり、初詣、正月過ぎのえべっさん、三十三間堂の弓引き初め、そして城崎温泉にでも行き蟹をすすっているうちに楽しみな節分となり、それを過ぎれば最も寒い時期が終わる。正味一月半位の辛抱である。寒さを忘れさせてくれるように催事が続き、むしろ冬を楽しむという精神的な余裕が生まれるのかもしれない。

京都市・八坂道,2009年12月28日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/250,絞りf4,ISO1250,カラーモードF2.

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 京都暮らし188. オリジナリティ

2009年12月29日 | Kyoto city
 少しほろ酔いで、GF1を携えてストリートフォト風に、ノーファインダーで撮影しながら街を徘徊した。こういうときに小さくお任せモードのGF1は、便利である。しまった!、マイカラーモードをポップにしておくのを忘れた。画像は、フィルムモードのダイナミックだが、これは少し地味だ。もともと本体自体が大変な地味な仕様なのだ。
 このダマシンカンパニーの洋風建築も、これまで随分多くの雑誌などに掲載されてきた。だから私が撮影してもしょうがないのだが、ほろ酔い加減で目に付いたということだろう。そんなことを考えると、京都などは毎年多くの雑誌で特集され、お決まりの風景も、数多く撮影されている。
 もっと範囲を広げると、日本の風景も多くの人々によって撮影され、それはgoogleで検索すれば、アッというまに見られる。
 さらに世界に眼を広げると、この地球上にフォトグラファーが行かなかった未開の土地があるだろうか。ナショナルジオグラフィックを見ていると、人間が立ち入らない風景はないだろうと思われる位に、撮影されてきた。
 じゃあなんで私は撮影しているかだが、それはブログにアップさせるからである。個人のブログである以上、他人の作品は著作権がありアップさせるのは容易ではない上に、人の写真では文章を書く意欲も湧かない。だからこのブログの写真と文章は、すべて私自信のオリジナルだ。それ故に気楽に続けていられる訳だ。
 つまり情報を受信していることに比べれば、情報を発信することには、相応の労力と時間がどんな場合にも必要なのである。つまりオリジナリティが求められるのである。私の場合、研究論文であり、デザインであれ、オリジナルをつくる仕事をしているので、それ自体は簡単にできるのである。だが、オリジナリティ=必ずしも クリエイティビティではない、という点が頭の痛いところだ(笑)。

京都市,三条通,撮影日2009年12月27日.
GF1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/30,絞りf1.7,ISO175.フィルムモード:ダイナミック.
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京都暮らし187. 変わらない記憶

2009年12月28日 | Kyoto city
 ラジオの深夜放送を時々聞いている。これがなかなか捨てがたい味がある。パソコンの仕事にラジオの音声が、大変心地よう。それに久しぶりに思い出させてくれるいわゆる懐メロもあり、よけいに聞き入ってしまう。
 そんな時に年賀状を書いている。同窓生の顔を思い出す。あいつ大学時代から変わらんなぁーと思いながら書いている。そういう私もあまり変わらないのだろう。
 どういうわけか大学時代の同級生は、みんな学生時代の面影を引きずっている。もちろん頭は禿げ上がっている輩もいるが、それでも顔を見ると、学生時代の面影の方が先に目について見ている。
 若い時を知っている場合は、見知らぬ人を見るのとは目のつきどころが違うらしい。叔父さんだなと思う前に、昔の面影を探そうとするし、そういう見方が優先されるのだろう。
 深夜放送といい、同窓生への年賀状といい、過ぎ去った時間の長さを忘れさせてくれる不思議な作用がある。というか、長い時間が過ぎ去ってもあまり私達の人生が変わらなかったのかも知れない。平和な時代が続いていることもあり、そんなに有名人を輩出したわけではなく、アートやデザインを引きずった人達のそれぞれなりの結果、それもあまり他と変わる事のないライフスタイルで、社会の一端を支えながら生きてきたのだろう。人間の一生なんてアッという間の、一瞬に過ぎないと痛感する無常観に思いが及ぶ。だから今という時間を大切にしたいのかもしれない。
 そんなことを思いながら昨日は、あまり昔と変わらない街で、ラジオ放送を聞きながら年賀状を書いていた。

京都市,巽橋界隈,撮影日2009年12月25日.
Fuji FinepixS5pro,AF MICRO NIKKOR60mm,f2.8.
シャッター:1/100,絞りf3.5,ISO1600,カラーモードF2.

2009年12月28日月曜日


 
 
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京都暮らし186. 福玉そして花街

2009年12月27日 | Kyoto city
 12月になると祗園界隈の和菓子屋の店頭に、福玉が並ぶ。福玉は、ひいき筋やお茶屋の女将さんからから舞妓さんに、新年の祝いとして贈られる。丸い紅白の餅の中には、縁起物などが入っている。除夜の鐘が鳴りやむと福玉を割るしきたりがある。紅白の餅は火であぶっておやつになるそうだ。金色のテープがミスマッチのようで面白い。私には、花街の風習だと思われる。
 花街が街の機能として活動しているのは、京都、金沢、名古屋、東京、博多などの限られた都市と温泉地ぐらいだろうか。私自信が東京・神楽坂界隈の育ちだから、露地の奥から聞こえる芸妓さんが稽古している三味線の音は、いまでも記憶に残っている。
 芸妓さんなどは結構気っぷが良く、仕事が終わる夜の10時過ぎになると、普段着に着替え「さぁっ、これから浅草へ鰻を食べに行こうよ!」などと、地元の世話をしていた母を誘っていたことを、少年時代の記憶として覚えている。
 その後、娯楽遊興にも課税される税制度となり、人々のワークスタイルも変わり、神楽坂の料亭が次第に減少してマンションに変わり、これに呼応するかのように、街の中から呉服屋が消え、和に関わる職人さん達が次第にいなくなってきた。和という伝統文化が、身の回りから静かに消えていったこともよく覚えている。
 花街というのは、私の少年時代とすれ違っていった原風景だというのが私の認識である。だから、いつも遠くの世界のように眺めている。

京都市内,撮影日2009年12月25日.
Fuji FinepixS5pro,AF MICRO NIKKOR60mm,f2.8.
シャッター:1/250,絞りf3.5,ISO320,カラーモードF2.
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京都暮らし185. サギ!

2009年12月26日 | Kyoto city
 この時期になると、さすがに紅葉の画像をアップさせる気分ではない。その後撮影に出かけていないから、ライブラリーを探ったりするが、今一つ気分が乗らない。クリスマスにかこつけて七面鳥!!・・・それは昨日巷のみんなが食べちゃった!・・・、じゃあ、というわけでサギだ!!!。
 京都は、しばしば鴨川や嵐山にサギが、隣接する亀岡市や滋賀県あたりから飛んでくる。こちらに来ても他所の方が餌は豊富だと私は思うのだが、どういうわけか鴨川や田んぼの中で、餌をあさったりしている。
 サギは巣の外では群れをなさないし、羽を広げれば1.5m近くあるので大変目立つ。近寄れば遠ざかる程度で、逃げるわけではない。大きな羽を広げて、バタバタと危なげに狭い田の畦を駆け回る後ろ姿を見ていると、なんか間抜けな鳥だと思われる。誰もちょっかいをださないから、餌あさりに没頭しているようだ。次第にこちらの方が飽きてしまい、サギを後にする。サギは、そんな人間の行動を知っているのか、私の姿など眼目になく、カエルなどの餌を狙っているようだ。
 街の中に自然の息吹があるという傾向は、社会的に歓迎されるが、実は街の方が自然の中よりも暮らしやすい生態系になってきていることを、鳥たちは知っているのではないだろうか。そんな考察をエコロジスト達の文章で読んだ記憶がある。

京都市・嵯峨野,2009年11月28日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/285,絞りf5.6,ISO100,カラーモードF2.
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京都暮らし184. 大掃除

2009年12月25日 | Kyoto city
 最初に紅葉の画像をアップしてみたが、今の空気ではないので差し替えた。
 風邪が治ったとおもったら、巷はクリスマスである。こちらは、これといった話題もなく、今日は比較的暖かいので家の大掃除である。
 掃除始めは、デスクに散らばっていた古ライツレンズの片付けだ。それまで原稿を書いたりする時などの仕事の合間に、GF-1のボディに付けたりして気分転換していた。要は私にとっては玩具なのだが、実はデスク周りのオフィススケープというのは、人によって個性がにじみ出てくるところが面白い。
 もう大分以前にオフィスづくりのプロジェクトに関わっていたときに、様々な人々のオフィスを見学したことがあった。特に外国人などは、デスク周りに、仕事のファイルやメモ類の他に、いかにもその人らしいアイテムグッズ等が並べられていたりして、生活空間として使いこなしていることがわかる。そんな風にみてゆくと、デスクワークの周りのオフィススケープも、その人なりに個性が表出されている方が俄然面白い。
 そう思いながら、私の綺麗に片づいた機能本意のデスクをみて来年からまた仕事をしよう、という気分にはなれない。そこで再び古ライツレンズをひっぱりだしてネチネチといじりまわしている始末である。

京都市内,撮影日2009年12月25日.
Fuji FinepixS5pro,AF MICRO NIKKOR60mm,f2.8.
シャッター:1/114,絞りf3.5,ISO1600,カラーモードF2.
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京都暮らし183. 普通の風邪だった

2009年12月24日 | Kyoto city
 一昨日から、何をしていても寒く感じられ、夜半から38度の熱が出た。これはついに新型インフルエンザにかかったと思った。そうなると10日間は大学に来るなというお達しに従い休養となる。翌休日の急患診療を行っている病院に出かけた。検査結果は普通の風邪であった。そうなると医者もつれないもので、総合感冒薬1日分をくれただけであった。
 あとは寝ている他になすすべがない。今日はようやく起き上がり、少しデスクワークができるようになったが、病み上がりの体ではフラフラしていて外を出歩ける状態ではない。
 実は学校の先生は、よくインフルエンザにかかる。幼稚園児だったら超強力なウィルスを持っているし、大学生ぐらいになると健康も自己管理となり、まあええかげんなのもいるし、多くの学生達と接していれば当然であろう。といって持病もないのでタミフルの優先投与は受けられない。インフルエンザにかかるまで、投薬を待つほかない。そのあたりの事情は世間並みである。
 要は、連日の急激な寒さで体の方が対応できなかったのだろう。ようやく熱も下がり、体も冬型に対応してきたようだ。つまり外気の寒さを客観的に受け止められるように、体の体温調整が働いているのだろうという、個人的推測なのだが。

京都市・長楽寺,撮影日2009年12月4日.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/180,絞りf4,ISO1600,カラーモードF2.
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京都暮らし182. ツァイスとGF-1の色

2009年12月23日 | Kyoto city
 今日はGF-1で撮影した画像をアップさせた。これまでのFuji+カールツァイスで撮影された画像とは、随分違うことが容易にわかるだろう。もちろんどちらで撮影されても、画像として見られる訳だが。
 それにしても機種毎の発色の違いは大きいし、それ自体が機材の個性なのであろう。それがレンズによる場合と、ボディ側の撮影素子や画像処理プログラムによる場合とがある。色づくりに関しては後者の要素が大きく影響する。
 FujiS5+ツァイスでベルビアモードに設定して紅葉を撮影すると、大変鮮やかな色である。
 それに対してGF-1+パンケーキレンズでカラーモードをビビッドに設定しても、鮮やかというよりは、地味眼に撮影される。地味という特性は、まぎれもなくドイツ・ライカの色に近いのである。GF-1がライカのレンズを使用して撮影されることを、意識して開発されたということがわかる。アプリケーションとして用意されたライカのフォーサーズ用交換レンズがあることも、それを裏付けている。
 ところで身の回りを見渡すと、ツァイスレンズとライカレンズ、ニコンとキャノン、MacとWinといった具合に、どちらもあい譲れない完成度を持った二極の構造がある。どちらを選ぶかは、利用者の志向生によるのだろう。
 私ならば、ツァイス、ニコン、Macという選択肢になっている。だから、その反対側はよくわからない。と思っていたところにGF-1が登場してきて、ライカのレンズを付けて撮影したら、地味眼も面白いではないか、と思わせてくれたわけだ。 

京都市,真如堂,撮影日2009年12月2日.
GF-1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/640,絞りf1.7,ISO100.-1/3補正,フィルムモード:ダイナミック.
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京都暮らし181. 夢の記憶

2009年12月22日 | Kyoto city
 昨日、建築体験の夢をみた。ある時非常勤講師などで某大学に呼ばれたのだろう。この夢に登場した大学はまとわりつくような強烈な個性があって、それが私の肌に合わないなと思いながら、校舎の怖そうな屋外階段を登っていたら、恐怖感が全くなく旨いデザインだなと思った。
 次第に記憶が誰のデザインだったかに及ぶ。そしたら場所は武蔵野美術大学(ムサ美)であり、ここのキャンパスをデザインした芦原義信だった。
 おそらく昔の建築体験が言葉にならないまま、記憶の隅に眠っていたのだろう。実際私が昔デッサンの勉強をしたのも、ムサ美出身の画家だったから、この大学が大変個性があることは理解している。それに芦原義信の当時斬新だったキャンパスデザインは、実際にみているので記憶の片隅にあった。実際の建築体験であったのだ。
 夢は、大学のカラーも建築のデザインも私の個性とは肌が合わないと思った、そんな夢だったわけだ。
 私は環境デザインを専門としているから、建築家のデザインした空間の考え方や個性というのは、もの凄くあって、そこが建築の面白さの一つだということは容易に理解している。特に大学キャンパスの建築は、優れた建築家のデザインによるところが多い。それは私なりに講義の素材とすることもある。そうした知識のレベルを通り越すと、その先は個人的に、肌にあうとか、あわないとかの嗜好性がものを言う。
 結局私は、ムサ美と関わり合うことはなく、筑波大学芸術専門学群に進学した。そういえば私のところのキャンパスの建築デザインは、槙文彦さんのしゃいな空間だった。夢はそこで終わるのである。

京都市・高台寺,撮影日2009年12月3日
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/125,絞りf4,ISO200,カラーモードF2.
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京都暮らし180. 諸処雑話

2009年12月21日 | Kyoto city
 シベリア寒気団が日本上空に来ているので、例年になく大変寒い日が続いている。大概日曜日の夕方は、京都駅のホテル・グランビアのプールで泳いでいるが、昨日はプールサイドから見た透明感ある空気に浮かぶピンク色に染まった雲が綺麗だった。冷え込みがきつい日であることを物語っている。
 いつも講義がある前日はプールで泳いで体調管理をして準備をするのだが、その割には学生達もそれほど熱心なわけではないので、まあ自己管理の域を出ない。
 ところで雪が降ると上空に雲があるので、大気の温度は低くても、冷え込み感は少ないように感じられる。雪が降ってくれた方が、比較的しのぎやすいのであるが、今年は少し冷え込みが早いので、それを期待したいところだ。
 そんなわけで昨日あたりは、撮影に行けば光が綺麗だと言うことはわかるが、冷え込んだ街を徘徊する気分にはなれず、出かけていない。従って今日も季節外れではあるが、紅葉時の画像をアップさせている。
 アップした画像は、相変わらずカールツァイスのレンズだ。このレンズで、今度は雪の街を撮影したいと期待しているのだが、さて今年はどうなることやら。
 京都も大晦日のおけら参り、年明け10日頃のえべっさん、そして2月の節分と行事は続くが、そういうときに意を決して徘徊する以外は、あまり外に出たいと思えない。
 あまり外に出ないからたいした話題もない。冬ごもりの支度といっても、私の場合は本をかき集めること位だが、それも最近ではWEBに頼っている。
 本を読むか、3DCGの制作に没頭するか、そして呼ばれれば大学に赴くか、それ位の仕事しかないので、世の中が不況なのだろう。
 実は、この不況は、根本的には治らないと私は予測している。それは人口減少に伴う経済活動の低下という、国の基本的な問題を抱えているからだ。日本は2003年をピークとして以後人口減少を続けている。実はこれが大変深刻な問題である。人口が減れば、あらゆる論理や活動が立ちゆかなくなる。このことは、また別の機会にでも、述べよう。
 遠くから「火の用心!」という夜警の声が聞こえてきた。冬だ!!。

京都市・霊鑑寺,撮影日2009年11月23日.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/750,絞りf2,ISO100,カラーモードF2.
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京都暮らし179. 原風景のDNA

2009年12月20日 | Kyoto city
 こういう山が街に迫っている風景をみると、京都は盆地であることを痛感させられる。アップ画像は、真如堂の庭から鹿ヶ谷を撮影した。山の中腹に見えるのは円重寺だろうか、手前には安楽寺や霊鑑堂があるはずだ。右側にはダム女(ノートルダム高・中)がある。
 昔の小学校の授業で、街の後ろに山が見える風景を書いた記憶があるが、京都の街はそうした原風景のイメージに近いと思う。
 昔の住まいで、床の間を背にして主の席を設けるとする作法があった。壁を背にすることで、背後から襲われる心配も少ないとする古人の心理の反映なのだろう。今でも人間は、壁を背にすることで安心感が得られるという心理があり、あまり古代とは心理が変わらないように思われる。
 アナロジーで類推すれば、街にも同様のことがいえる。背後に山があれば、侵略してくる敵に、後ろから不意打ちを食らわなくて済むというものだ。京都や鎌倉の街をみれば、山に囲まれたという立地が顕著に、それを物語るであろう。
 こうした心理が、潜在的に無意識のうちに伝承されてきて、私達はなんとはなしに街の後ろに山を描くのかも知れないと類推する。
 それに背後に山がないと、ランドスケープとしても単調になる。円通寺そして真如堂や天龍寺の山を借景とした庭園がつくられていることを思い起こせば、納得できるだろう。
 背後に山があるとするるランドスケープデザインの手法、それは人間の心理の反映であると同時に、日本的原風景のDNAなのかも知れない。

京都市・真如堂枯山水庭園「涅槃の庭」,撮影日2009年12月2日.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/125,絞りf8,ISO200,カラーモードF2.
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 京都暮らし178. 小休止3

2009年12月19日 | Kyoto city
 生活習慣病の克服もあるので、毎日デスクワークばかりというわけにもゆかず、 昨日は最高気温6°、最低気温1°という歩くと空気が大変冷たく感じられるすこぶる寒い街を少し散策した。
 もう夕方だというのに、お昼をたべていないことに気づき、四条通から木屋町筋を少し下がったところにあるフランソア喫茶室で、ウィンナー珈琲とクッキーのセットをいただいた。今日は珍しく空いていた。
 建築は1934年に建てられたというから、80年程経っており、私の家と同世代だというのに、親近感を感じる。ただし、こちらは町屋ではなくイタリアバロック様式の洋風建築である。今でも当時の状態がよく保存されているので、2003年に喫茶店としては異例である国の有形文化財に登録されている。
 休日は、ビジターも多く満席の時がよくある。そうまでこだわらなくてもと私は思うが、珈琲や自家製のケーキを求めてくる人達が多くて、いつも賑わっている。設立時の店のポリシーは、戦時色が強まる中、反戦や前衛芸術を語るサロンとしてこの場が提供されたというのが、ホームページに記載されている。ここにたむろした著名人も数多い。
 今も店内は、昭和の空気でみなぎっている。だが違うのは、反戦活動家もいないし、芸術家もいないことだろう。時代が多いに変わったのであろう。
 大学時代に、美術史家の長谷川誠先生が、「岩波文庫は文化人が読む本だよ! だから今時そんなの売れるわけないじゃない!!、だってみんな本を読まないから文化人なんていないんだもん!!!」、と嘆いていたのを思い出した。今の私が教えている大学を見ていると、今は本を読むどころか、お勉強もしないので、文化人や芸術家の卵すらいないのだと私は思う。まあ、それで建築家やデザイナーを目指すというのは、無理筋とちゃうの!!!!、と少し皮肉を言いたくなる気分だ。

京都市下京区西木屋町下ル船頭町
GF-1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/20,絞りf1.7,-1/3補正,ISO1000.フィルムモード:ダイナミック.
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京都暮らし177. 冬ごもり

2009年12月18日 | Kyoto city
 昨日の京都は、最高気温6°、最低気温1°と今年一番の寒さだ。シベリア寒気団が日本上空にきているので、当然日本列島はおおいに冷え込んできた。
 それにしても、いまだに紅葉の画像は少し変だと思うが、その後寒さもあり撮影に出かけていないので、今年の紅葉の回想編としている。昨年と比較すれば、今年は本気で寒くなり、雪も降るのではないかと思われる。
 だから、外を徘徊するのは寒いから、室内で片づくまとまった仕事をしようというわけだ。そこで、このブログでも今年の春から初夏にかけてアップしたような3DCGの制作を考えている。古いヨーロッパの集落の図面などを集めなければと思う。まだあの本があっただろうか等というデザイン以前の状況だから、アップするのはまだ先だろう。その前に創作意欲を喪失して、敗退するかも知れないが。
 もしこのまま厳しい寒さが続くような冬ならば、まさに冬ごもりの支度をしなければと思う。

長岡京市、光明寺,2009年11月29日
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
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 京都暮らし176. そろそろ年の瀬

2009年12月17日 | Kyoto city
 京都は寒いぞーと書いていたら、最高気温が10°に満たないホントに冬日になってしまった。今週は、最低気温では1°~2°程度である。まだこの程度は序の口と考えれば、今年は雪が降る本格的な冬が来ると予想している。
 従って仕事以外で外に出る機会も減ったので、画像は先月の風景である。しばらくは、過去の遺産使用だ。紅葉が散れば、美景も見劣りする。気分も落ち目である。
 さてたまっている雑用でもかたづけるか、大掃除をするか、年賀状を書くか・・・と家の中の仕事をするような時期になってきた。東西の本願寺では、僧侶や門信徒が堂内の畳を叩き、大団扇で一斉に埃を堂外にあおぎ出す、煤払いが20日に行われる。毎年ニュースになる催事とはいえ、大掃除を撮影する意欲はない。
 そんな気鬱なことを書いていたら、木曜日の最低気温予報は0度だそうだ。体が寒さに慣れないうちに西高東低の本格的な冬が訪れはじめた。
 それに、もうじき冬至だ。大変陽が短くなってきた。それを過ぎると少しずつ陽が長くなり、微かな明るい希望をもって新年を迎えることが出来るというのが、今の日本の暦である。だから、今の時期が最悪の季節なのである。忘年会で少し、最悪な季節気分を晴らしたいと思うのは、理屈がとおっているようだ。

長岡京市、光明寺,2009年11月29日
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/125,絞りf11,ISO320,カラーモードF2.

2009年12月17日木曜日


 
 
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