Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

55.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月29日 | Design&3DCG
 このシリーズも今回が最終回。少し話題が広がるが、これまで様々なプロジェクトに関わり、先頭を走って旗をふるといった仕事も、もう私がやるような仕事ではないと感じる昨今である。新しいことは、次の時代の意欲ある人間達にまかせようという気分だね。
  私達の社会の原型は、デカルトの原理に従っている。分からなければ、バラバラにしてみようという哲学だ。一科一学というのが科学の語源だから、科学的手法の発端も、また今の大学の学部といった考え方も、デカルト的だね。そしてデカルト哲学は、70年前にカール・ポパーによって論破されてしまい、そこで科学の所産も遅まきながら軌道修正をしつつ、今日に至っていると私は考えている。最近のエコロジーといったキーワードで考えると、ピーター・シンガーのダーウィニズムでもあげておこうか。
 このように、人間の思考の変化というのは、実は大変緩慢だが、最近の科学哲学などをひもとけば、 現在や近未来を予想することは比較的容易だろう。といって誰も、それを社会的に応用したらどうなるかについての、方法論がないのでボワーンとているのにすぎないというのが現実だろう。現在の劇場型社会というのも、もう30年前に明治大学で哲学を教えていた中村雄二郎が予見している。
 話はおおきくそれたが、コンピュータ或いは3DCGというのも、実は他者に披露することを前提としている劇場型社会の所産である。だからこそ社会的に普及し、支持されている。私がヴァーチャルアイランドVER2を制作していたときに背後に感じていた、なんとなく空しいという気分も、それが他者に披露するプレゼンテーション・ビジネスとして成立していないからだろう。
 そう3DCGは、ビジネスとして行うべきものなのである。まあここでは、教育というビジネス名目は一応あるのだが、私としては、あまり意識していない。そう考えれば、あまりビジネス向きでないこのシリーズも、この辺が退散する潮時であろう。
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54.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月26日 | Design&3DCG
 私は、作品を評価する立場だから、私ばかりが制作していてもしゃあない。 ということで、このシリーズもきりがよい次回で、終わりにしようと思う。 ここでは3DCGの制作とリンクさせてプログを書いてきたので、アーカイブを一読すれば、制作過程がわかるだろう。
 3DCGのオペレーション技術については、攻略本などを読めばわかるだろうし、製図の知識があればそんなに難しいものではない。重要なのは、制作をしてゆく基礎となる感性やデザイン経験や認識、或いはデザイン力といってよいだろう。そればかりは、個人の頭の内部の事なので、私にはわかりませんな。
 次に時間があったら何をつくろうかと考えるが、少なくとも建築と樹木や植栽とが関係性を持ったデザインだろうね。例えば、ヴィラ・デ・エステのような。そんなものをつくりながら、また新しい先の発見があると面白いだろう。

制作:Vue5
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53.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月25日 | Design&3DCG
 離して見てみる、というのはデッサンの時の手法なのだが、3DCGも離れた位置からレンダリングしてみた。この島を訪れるビジターは、こうした風景を最初に見るのだろう。
 3DCGを制作している作業は、どこかミニアチュールをいじくり回しているようなところがある。そうした行為自体がホビー的世界かなと思うときもある。実際には、フィギャーを制作して遊ぶというどこかマニアックな部分もあるが、3DCGと遊びながら、空間や環境という世界を感じてもらえれば、それはそれで結構なことだと私は思う。
 なによりも、昔の環境を再現できるところが面白い。今大学院の地域貢献の授業で、地域シンボルである戦国時代の城塞の想像復元を行っている。残された遺構を手かがりに、当時の砦を再現するわけだ。勿論確かな資料などが現存するはずもなく、時代考証を踏まえながら、おそらくこうであっただろうという、仮説をつくるわけだ。そして3DCGで可視化してみようということになる。
 私達の生活世界は、そんな仮想と現実の間で、動き回っているのかも知れない。デザイン活動は、これから先の事について話をしてゆく世界である。だが、それは今の私達の眼前に存在していない事でもあるのだ。だからこそリアルな仮想の表現方法が、求められるのである。

制作:Vue5.
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52.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月24日 | Design&3DCG
 サイトプランの話を少ししておこう。といってもこのシリーズの第5話で書いたとうりに制作しているので、あまり新しい話はないのだが、こちらと合わせて一読されたい。
 機能的には、中央の軸線に沿って右側にリゾートコミュニティと読んでいる定住ゾーン、左側にリゾートホテルによる保養ゾーンという明快なゾーニングで構成している。そしてこれらの施設の下部には、第42話で述べた大きな二つの催事空間を入れてある。それらを含めて約250m四方の環境に納めている。だから砂浜からのアプローチは、いきなり階段になっており、頂部の広場に通じているのである。その先には、小さな教会を配置してランドマークとしている。それ自体当初のプランニング時から、意図したものである。あとは建物や植栽の配置に少し工夫を凝らして、見え隠れする空間を形成している。
 こうしたサイトプランで見てみると、以外に単純な構成なのだが、ライドスケープビューでみると、多彩な風景になって出現してくるのである。このように真上から見ているプランニングの視線と、通例私達が見ているグランドからの視線には、大きな相違が存在している。だからこそ、ランドスケープという考え方が、必要になってくるのである。
 通例建築では主にプランニングによって、環境の多くを語ろうと試みるが、実際にそれだけでは語れないのが、私達の生活世界なのである。だから最初の頃に私達が見ている視点でのビュースケッチを描いたといってよいだろう。
 サイトプランニングは、空間を客観性を持って捉えようとしているのであり、それ自体環境づくりでは必要なことなのだか、できあがった風景、そして人々の評価は、グランドビューからの風景なのである。
 それにしても、第2話、第3話のスケッチを見てもらえばわかるが、最初の興味は階段状のビレッジデザインにあった。こうして完成すると、むしろ当初予期していなかったリゾートホテル側の樹木と関係づけられたデザインの方が面白いと個人的には思う。意外性というか新しい発見というか、それはともかくとして、そうした予想できないところがあるということが、デザインを面白くしてくれるようだ。

制作:Vue5.
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51.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月23日 | Design&3DCG
 ヴァーチャルアイランドver2シリーズも、完成すると気分が抜けてしまう。
 ところで、こうしたフィギャーを入れた撮影をするときには、元のファィルをコピーしてレンダリングしている。というのも、バグが起きるし、バグのあるソフトは、その後もトラブルを頻発し、あまり調子がよいとはいえないからだ。当然ストックしているデータ量は果然増えるが、撮影が済んだらそれは消去しても良いだろう、という気分で進めている。
 ところで、mobile meのブログにレンダリング画像を掲載するときに、photoshopで画像のシャープを(強)で加工してから掲載している。それでweb上では、元の画像と同じような見え方になる。そこで今日は、シャープをかけないでアップさせてみた。だからweb上では、すこし眠たい画像に見えるだろう。
 そんなことを、つらつら作業していくと、なんとも小技を必要とさせられる世界だと思う。やれやれだな。55回でこのシリーズも終わりとしよう。今日は、そんな気分である。

制作:Vue5,poser6.0
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50.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月21日 | Design&3DCG
 研究室の公式ホームページを更新した。このヴァーチャルアイランドver2も、そこで少し紹介している。
 そして課題用に、このシリーズ第1話で書いた城塞跡を示している。実はこうした仕事は、各自が制作してから、持ち寄って見せ合ってみるのがおもしろい。きっと様々な再生のための解釈や提案が出てくるだろう。ここにあげた提案も、そんな数多くの中の1案にすぎない。
 そのために、課題出題用のペーパーをまとめなければと思っている。城塞跡の図面が必要だし、寸法もだしておかなければならない。そんなときに、過去ファィルが重要になる。だから、ちゃんと保存しておかなければならない。
 ここでは、制作毎にファィルをつくってゆくと、データ量が大きくなるので、最初の原型版と現在の完成版以外は保存していない。あとは、撮影用にフィギャーを配置するために、シーン毎に保存している。シーン毎というのは、ある撮影画面に、他のシーン撮影のためのフィギャーが入らないという意味である。撮影しようとしている人物が、もう一人背景の中にいたらおかしいだろう。だから1ファイルの中に、見えない位置に実は複数の同一フィギャーが存在しているのである。
 結果的に、ファィル量が増えてゆく。だからファイルの整理が必要になる。効率よく仕事をする上でも、階層的に整理しておくべきである。
 それにvueのファイル名には、日本語が使えないと思う。英数字で保存しておくべきである。そのほうが、strataなどの3DCGデータを改変したとき、vueは、変更箇所を読み込んでくれるので、大変効率よい。というか、そうした機能は、必需品というべきか。
 それに常識だが、外部HDやUSBメモリー等への保存が必要である。vueがクラッシュしたとき、復旧はしてくれるが、それ自体が完璧な復旧とはいいがたいからた。

制作:Strata5.5J,Vue5.
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49.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月18日 | Design&3DCG
 今日は、得意な形状を持った建築の内部で撮影した。通例だと数分で終わるレンダリングが、このカットでは、1時間15分かかった。ガラスや金属の反射、それにスポットライドなどがあるので、複雑な計算とだったのだろう。
 ここは海やリゾートホテルを眺めるレストランといったイメージで制作した。家具や点景がないと寂しい限りである。私のプロジェクトの時の経験だが、M、グレイブス氏にインテリアデザインを依頼した。内装は、彼らしいのだが、どこか空虚だ。その後に彼がデザインした家具を入れると、空間がピタリと彼のデザインになっているではないか。インテリアの場合、やはり家具が空間形成に大きく貢献していることを実感を持って理解した。
 だからといって、ここでは家具などを制作する意欲はなく、空虚な空間のままとしておこう。目的が違うのだから。
 今日は、暑くなってきた。その暑さを快適にやり過ごせる設えが、リゾートなのだろう。RE(たびたび)SORT(人が訪れる)という語義に、これを付け加えたいですね。

制作:Vue5,Poser6.0
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48.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月15日 | Design&3DCG
 昨日の風景を、視点を変えて撮影したのが今日の写真・・・レンダリングというべきか。前にもプログで書いたが、この左側の建築はバグがあり、制作には少し悩ましいところがあった。実は今でも、内部にバグが少し残っている。
 Vue5は、時折意味不明の立体として読み込んでしまうところがある。特に斜めの壁といった具合に、X、Y、Z軸上に沿わないオブジェクトをつくると、こうしたバグが起きる可能性が高いと思われる。対処方法は、前にも書いたとおりオブジェクト部材を、幾つかに分割して3DCGソフトで制作してから、vueに読み込むことだろう。
 そうしたバクもあり、この海に向かう路地階段は、予想外に苦労したところだ。建築的には、面白そうな空間になるだろうという見込みで制作したが、・・・まあ、狭隘であるのだが、面白そうというよりも、それなりの出来だろう。多分リアルライフにおけるた生活の点景要素が、路地らしさを演出していたのかも知れない。その辺が現実とVueの空間との違いかもしれない。このあたりは、今後の課題としておきたい。
 ふと考えるが、3DCGは、何処まで制作すればよいかは、いつも悩むところである。全てをつくれば、膨大なデータ量になるし、また概略すぎては、風景魅力をあまり語れない。こうした小さな風景にリアリティを持たそうと思えば、この部分だけとりだして忠実に舞台美術のように制作すべきだろう。実際3DCGの愛好者は、そうやって制作している。その辺の線引きなり、割り切り方といった考え方が必要なのだろう。
 前回のヴァーチャルアイランドで示したような、特定の風景の部分だけを、点景要素を入れて制作するという気分には、今回はなれない。多分包括的な風景を語ろうという、意図が背後にあるのかも知れない。

制作:Vue5,Poser6.0
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47.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月14日 | Design&3DCG
 今日は、ヴァーチャルアイランドリゾートのコミュニティエリアの風景です。古い建築の間にある路地階段を、おりてゆくと正面に海が広がる風景です。建築内部に室内照明を入れて、窓辺の生活感を出そうと試みています。このような路地といった狭隘な空間は、実際には建築的な魅力に溢れていますが、3DCGで制作するのには予想外に手間取る要素です。
 時折、どうしたらヴァーチャルアイランドのような3DCGができるのかといった質問を受けます。そんなとき私は、ソフトウェアのオペレーションを覚えれば誰にでも制作できますよと回答します。それで質問者は、安心するのでしょうけど・・・。
 実は・・・の部分が重要なのです。多分パソコンや攻略本を読んでソフトが自由に使えるようになると、クリエイションができる気分になるのでしょうね。でもそれは、錯覚にすぎません。 コンピュータは、オペレーションには応えてくれますが、クリエイションはできません。クリエイションは、やはり制作者の経験や感性がものを言う世界です。或いは制作者の感性等で、良くセレクトされた情報量といっても良いでしょう。こうしたことは、個人の能力であり、普段からの努力と経験と研鑽以外のなにものでもないですね。
 だからこそコンピュータは、クリエイション表現のための優秀な道具の一つになり得るわけです。私にとってのクリエイション感覚では、筆記用具がコンピュータに変わったにすぎません。だから、コンビュータやソフトウェアは、巷では攻略本などがいくらでもありますので、勉強するのは容易ですし、私もあまり教えようという気分には、なれません。
 それよりも、多くの人とコミュニケーションし、街を歩き自然と親しみ、彼の国の光を見に行くことのほうが、はるかに重要です。そんな生活経験から、クリエイティブな発想が沸いてくるわけです。
 今日の京都は、湿度もなく晴天であり、1年の中では大変快適な気候です。こういうときこそ、街をあるきたいと思います。明日は葵祭があります。晴天だから、京都御所から上賀茂神社まで行列がゆくでしょう。
 こうした気候の良い時は、書を閉じ、パソコンを終了させ、ときには授業も休んで、街や自然に出て、気持ちのよい、空気をおもっいきり吸ってみてはいかがですか?

制作:Vue5,Poser6.0
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46.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月12日 | Design&3DCG
 昨日、今日の屋外は暑かった。確かに暦の上では初夏なのだが、といってもう真夏日かよ、と言いたい程の気温でした。外に比べて家の中は、 古い民家ですから涼しいのですが、それでも仕事場はパソコンからの放熱があり、今年初めて冷房を入れました。
 夕方になると涼しくなるから、鴨川を超えて清水寺迄散歩しようかと考えていましたが、昼の暑さで体もぐったりしています。それに頭が切り替わらないので、今日も近くの高木珈琲へ行こう。
・・・(中断、高木珈琲へ散歩)・・・
 家に戻ると、曇り空になりグンと涼しくなってきた。雨が降るという予報。京都の雨の風景は、街が落ち着いていて心地良く仕事が出来る時間なので私は好きですね。
 そんなわけで、今日のヴァーチャルアイランドwer2は、昨日の風景を室内側から、撮影したものです。18mmの超広角レンズで(笑)。これだけ近距離の風景になると、建具などをもう少し作り込んだ方が良いかなと思います。或いはテーブルなどをおいてリゾートの風景づくりをしたら面白いかも知れません。幸いベストビューの場所は、たくさんあるので。

制作:vue5,poser6.0
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45.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月11日 | Design&3DCG
 建物の開口部の高さは4mあるので、フィギャーはこれ位の大きさで、環境のスケールに合っている。
 今回のヴァーチャルアイランドversion2自体が、当初セカンドライブで制作することを想定しており、従って256m程の正方形の中に収まる規模配置としている。今思うと、コンピュータが好きそうな256m四方という値で制作したことが、密度と変化があるヴァーチャル環境を形成しやすい規模だと思われる。
 実際の集落などと比較すると、フランスのモンサンミッシェル位かなと思われる。個人的には、もう少し広い面積である方が、集落環境になるように思われるが、少し小ささを感じるものの、無駄を配した256m四方というのは、案外合理的なコンピュータ感覚の規模なのであろう。
 話題は変わるが先週末に、少し京都の家の私の仕事場を、整理した。デスクの向きを変えたり、書架を整理したら、少し落ち着いた仕事場になった。本来ここは畳こそないが、和室だったから床の間がある。そこで額に龍の描かれた古い版画をいれて飾り、青シダレの鉢物を置いたら、落ち着いた空間になった。コンセントにさしてあるIphonが不思議にも床の間に似合っているようだ。
 そんなことを考えていると、3DCGによるレンダリングも、時間が経つと完成時の喜び感は次第に薄くなり、気分も醒め飽きもくる。そういう点では、手書きの絵の方が飽きがこなくて良いと思う今日この頃である。
 3月からこの制作に没頭していたが、気がつくと外はすっかり初夏になっている。京都の風景が美しい季節である。

制作:Vue5,Poser6.0
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44.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月09日 | Design&3DCG
 今日は、リゾートホテルのエントランスで撮影した。vueのEcosystemで制作した植栽が少しオーバースケール気味であるが、それも熱帯の植物と考え、フィギャーも大きめとし、バランスをとっている。この程度の風景であれば、少し調整してもあまり違和感はないだろう。
 さて連休が明けると、毎週講義!、講義!の連続になる。これはリズムであり面倒くさくなくてよい反面、毎週この同じ作業の準備に追われるのは、 プロデューサーとしては実に倦怠感を感じる。
 だから、まとめて講義ノートでも作っておこうと教員誰しもが考えるし、ノートをつくりもう何年も同じノートだったりする、という批判も一般的には発生するのだろう。
 実は毎年講義ノートを変えたいと切に願うのは、教える側なのである。変えると・・・つまり水準をグンとあげると、今度は、学生達が理解できなくなって悲鳴の渦がわく。だから変えられない。社会の仕事をしてきた立場から見れば、ビギナー相手の講義を毎年やっている希有な先生という姿にうつるだろう。ビギナー達ばかりだから、やはりそれようの話しができないのである。大学も昔とくらべれば、随分優しくなってきたようだ。
 それよりか、教室に入るとノートを広げて先生が一杯お話をしてくれれば、私達は一生懸命黙々とノートします、というあの19世紀教育スタイルは、いい加減に終わりにしたい。いまは、大学と言っても昔のような水準にはない。
 個人的認識として、大学院に入ってからが、ようやく本来の大学だなという感じがしている。
 書くこともないためか、なんか話題が違ったか・・・。

制作:Vue5.,Poser6.0
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43.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月07日 | Design&3DCG
 ヴァーチャルアイランドの東側は、リゾートホテルがある風景である。
 海外のリゾートホテルのデザインを見ていると、環境デザインの視点から見て、実に旨いなと思われる事例をよく眼にする。樹木・植栽やテラスやプールといった屋外の設えと建物とが巧みに組み合わさり、居心地の良さそうな美しい風景である。
 こうしたリゾートを、日本人がデザインすると建築ばかりが目立ち、環境としての美しい風景とは言い難いデザインになる。西洋人と日本人との感性の違いもあるが、環境デザインという教育の欠如が大きいだろう。先ずもって現在の建築教育では、ランドスケープ・アーキテクチュアという考え方が皆無である。
 このヴァーチャルアイランド・ブログラムも、環境デザインという視点で構成している。だからvueを使用しているといってよい。それまでランドスケープアーキテクチュアは、図面・スケッチか模型による表現しができなかったが、やはりvueの持っている表現力は、大きく貢献している。ただしvue上では、簡単な幾何形体以外のポリゴンを操作できないために、他のソフトでオブジェクトをつくらなければならない。そこで私は、古くからあるstrataを利用している。
 環境デザインの立場から見ると、vueには木材などの素材のテクスチャーや、植栽のライブラリーがもっと増えて欲しいと思っている。まあ不足するテクスチャーは、自分で制作しなさいということだろうし、vueではそれができるのだが、テクスチャーづくりが私の仕事ではない。またvueが搭載しているEcosystemは、容易に環境形成が出来る優れたシステムだが、ライブラリーが不足すると、同じような風景しかできなくなってしまう。
 まあ、そういう足りないところはあるが、風景をデザインすることの面白さがわかるのもvueならではだと思われる。

制作:Vue5.
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42.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月06日 | Design&3DCG
 リゾートホテルやコテージが乗せてある部分を軍艦部と呼ぶと、その下部、つまり城塞跡の内部はどうなっているだろうか。
 ヴァーチャルアイランドでは、国際会議も開けるぐらいの 巨大なコンペンションスペースとして二つの大きな空間をビルトインさせてある。床と天井には、ガラスのテクスチャーをいれてあるので、光が回っていて、意外に明かりがとれるようだ。
 それにしても、屋外空間ならば10分程度で済むレンダリングも、ガラスのテクスチャーを床と天井に入れたので、相互に反射し合う故か、1時間15分を要した。デザインとしては、下層と上層とが全く異なるデザインで重層的配置している。地上からは、全くわからないだろう。
 このプログラムは、元々セカンドライフのために考えたものであるから、この地下空間にサンドボックスと呼んでいる、制作スペースを設けようというのが、本来の発想であった。サンドボックスは、一般的には、単なる空き地としてシムに設定されている。それはどこか漠然としたしまりのない空間である。だからサンドボックスを地下に設定し、外部からは見えない上に、重層的なシムの土地利用ができるので合理的だとする当時の考え方があった。ヴァーチャルアイランドversion2では、そうした当時の考え方をを敷衍しているのである。
 ところでいきなり話題が飛ぶが、最近TVを見ていて思うのだが、なんか国民全体が平和ボケしているようだ。子供の日のTV番組をみていると、親が子供に遊んでもらっているようだ。今日だけは、親の言うこと聞いて子供顔して遊んでやろうというわけだ・・・子供なりの親孝行というやつだ・・・・まったく最近の親は手間がかかるぜ・・・・・。おれが子供だったら、そう考えるけどな・・・(笑)、さて菖蒲湯にでも入るか・・・おおっ、京都は菖蒲に蓬も入っているぜ。

制作:Vue5,Poser6.0
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41.ヴァーチャルアイランドver2.

2009年05月05日 | Design&3DCG
 ウッフフ、光の教会だ(^_^)bだ。少し遊んじゃった。丘の上に立つ教会は、グレーペンのガラスファサードのため、昼間でも教会がもつ薄暗さは、表現できたようだ。・・・まあ、そんなことはどうでも良いか。
 ヴァーチャルアイランドは、建物の内部を制作していない。今回の目的外であり、内部に関心がないのだが、そこまでやるとデータが重くなり、操作しずらいだろう。だから、その場合は、もっと島のサイズを小さくして、トライしてみたい課題だと考えている。それに家具などの調度品のライブラリーも欲しいところだ。
 ヴァーチャルアイランドの一般的な建物は、階高5mで制作しており、天井高でも4mで統一している。ヨーロッパの民家の図面を見ると、階高や天井高は大概3.6m位が多く、大きなホールは5m以上ある。昔の単位で制作しているのだろう。その辺の情報を参考にしながら、制作しやすいサイズの建築オーダーとしている。
 ところで、この教会の天井高10m以上ある、この島でも最大規模だ。画面の両隅に見えている、横型の「むめ」が床から4mの位置に設定してある。だから少しフィギャーの寸法が大きいようだが、撮影アングルでカバーしている。そんな周囲との見た目での関係から、フィギャーの寸法を調整している。
 vueに取り込まれたフィギャーは、黒ずんだオブジェクトの場合が多い。だから、屋外で撮影する場合でも、スポットライトを必ず使用して、撮影している。しばらくは、フィギャーのジェシーに島を案内してもらおう。

制作:Vue5,Poser6.0
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