Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak553. 小樽の旅36. 次回の撮影システム、そしてライカウィルス

2021年05月31日 | field work

 

 トップの画像はテトラポットの上に鴎が行列している。でも標準レンズでは撮れませんな(笑)。

2カット目の図2の写真は、3週間前に来たときにアップさせた画像(Nikon Freak519. 小樽の旅2.積丹町美国4月13日)と同じ位置から撮影している。

その頃は、看板の頭が雪の上にのぞいていただけだったが、僅か3週間で、これだけの体積の雪が融けてしまった。

自然の変化は、変わり出すと素早い。

次回は、黄金岬から積丹のリアス式海岸を撮りたい。

岬の展望台にあがれるのは初雪の頃迄か。

あるいは厚苫の海岸から超望遠レンズで撮影か。

 

今回撮影した画像を元に計算すると400mmのレンズが必要だ。

なら手持ち機材だとフィールド用のEOS1Ds+100-400mmLレンズか・・・。

Lレンズは重たいから、ニコンの28-300mmレンズで代用か・・・!?。

余談だが私のニコンの28-300mmには、表示がない90mmと135mmがマーキングしてある。

個人的には、この焦点距離を多用しているからだが。

 

そういえばツァイスレンズ・システムをつけたニコンDfとフィルム機材ニコンF3HPの組み合わせが大変実用的で使いやすかった。

手間はかかるがフィルム機材は立派に実用機材。

市立図書館で大型の地図を複写するのにDistagon25mmが必須だった。

文献複写を忘れてはいけない。

すると次回のために機材システムはメモしておこう。

NikonDf、AF-S Nikkor 28-300mm/F3.5-5.6GVR

NikonF3HD+MD4、Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2

大型文献複写用にCarl Zeiss DistagonT*25mm/F2.8ZF

これなら相互に互換性があり実用的で大変使いやすいシステムだ。

小さな文献だったらMacro Planar100mm/F2.0が必要となるが、Dfに負荷がかかりすぎるきらいがある。Dfが雪上で不具合になった場合も考え、小さく軽いα6000+Zeiss16-70mmでも忍ばせておこう。

それにTri-Xを10本、

となってシステムが完成した。

 

そうしたら、LEICA M(Type240)を所持する研究者のU君からメールがきた。

「まずはM4-Pでエルマリートをつけて撮りましょう。28ミリ持ってましたよね。レンジファインダーを使うと新鮮ですよ・・・」

Leitz M4-P,ELMARIT28mm/F2.8・・・

ニコンF3HPを、これに置き換えると1.2kg軽くなるのは大きい。

まてよ・・・、これは、あのライカウィルスだ!。

ライツの撮影機材に関心を寄せる人間しか感染しないが、一度感染すると再度感染するという恐ろしい病だ。

実はライカMマウントはレンズが外れやすいという欠点がある。

かって私も、あの名鏡玉といわれた初代ズミクロン35mm8枚玉がボディから外れ、京都高瀬川に落としたことがある。

だからとても雪のフィールドで使える機材ではない。

そんな経験を思い出さなければ、あやうく感染するところだった。

人のお勧は感染の前兆と戒めて・・・。

まあライツを虫干し変わりに使ってみたので、撮影画像は来月のどこかのブログにでもアップさせよう。

 

さて宿は営業していればリトルバレル。

オーセントホテルが連泊5,000円なら銭湯付きのこちらでもよい。

機材は軽くして身軽に動きたい。

飛行機は、天候に合わせて日程変更できるpeachでも早めに予約しておこう。

 

そんな風に次回冬の撮影機材メモを作成したが、感染が納まって12月ぐらいに初寒波到来初日、ここを狙いたい。それまで時間の長いこと。

京都に戻ってきてから、大阪府の感染者数が東京都以上に増加していた。まさに隙間をぬってでかけた旅だった。

明日からは、「小説:小樽の翆」に戻ります。

目下小説では夏の章を書いている。

 

 

2021年3月25-26日、美国、函館本線

図1)-4)NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X、フィルム現像:写真弘社

図5)NikonDf,Carl Zeiss Distagon 25mm/F2.8T*ZF、ISO2200,露出補正0,f/8,1/1000

図6)SONYα6000、Vario-TesserE4/16-70ZAOSS、ISO6400,35mm,露出補正0,f/11,1/20

図7)SONYα6000、Vario-TesserE4/16-70ZAOSS、ISO2000,53mm,露出補正+0.5,f/11,1/100

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Nikon Freak552. 小樽の旅35. 波に乗りそびれた

2021年05月30日 | field work

 

 もちろんフィルム機材は、積丹美国へも持参した。

雪解けの頃なので、デジタル機材だけでもよさそうだが、まあ持ってきたので・・・。

やはり前回の寒波の頃に小樽でもう少し撮影に粘ればよかったと後悔。

あと二日もいれば雪の中の街を思う存分撮影できたが、なぜ律儀に帰ったかと反すうしていた。

多分変更がきかないpeachの帰りのチケットがあったからか。

それにコロナ禍だったという事もある。

だが今回でかけたとき、小樽の感染者は0だった。

そして感染者も雪も消えかけていたのだ。

出かけたタイミングは当たりだが、当たりの波に乗りそびれた、つまりチャンスを逸した。

旅のチャンスは、いいなと思ったら延泊してでも追いかけるべきだという教訓。

律儀に家に帰らなくてもいいんじゃない。

それが旅だ。

小樽は、もう雪がなくなったので次は12月以降の冬だ。

次回は行きだけのエアチケットにしておこうか?。

帰りのチケットが取れなくたって、小樽から舞鶴、苫小牧から敦賀へゆくカーフェリーが毎夜出航しているんだから、当日予約でいつでも帰れると喜んだが・・・。

船上で快適に過ごしたいからツインの部屋で2万円。舞鶴21時15分にフェリーが着く。しかし当日中に京都へ帰る交通手段がないので舞鶴泊まりだ。

じゃあ苫小牧からのフェリーで敦賀港につけばよいか。最終のサンダーバードで帰れるが、船が遅れたらやはり敦賀泊まり。

つまりフェリーは京都人にとってメリットがない。

小樽で気分が盛り上がって、退屈な舞鶴のホテルに泊まるなんざ意気消沈で最悪のパターン。

やはり帰りは飛行機が早くて安い。となるとやはり帰りの飛行機は予約しておいた方が良い。ただし、日時の変更ができる便。それでもフェリーのダブルの部屋より安い。

今度は、そうしよう。

旅と天候は成りゆき次第。

今年の冬迄の時間が長すぎる!。

 

2021年3月24日-25日、小樽・積丹半島美国

NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

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Nikon Freak551. 小樽の旅34. 夜の徘徊

2021年05月29日 | field work

 

 これまで観光街だから遠ざけていた堺町筋へ夜の徘徊。

もちろん観光客はいないし、大方の店も閉じている。

その方が古い建物が際立っていて面白い。

何故小樽にこれほどの古い建築が残っているか。

一つには小樽の大火が繰り返され、その後耐用年数の高い防火建築が多く建てられるようになってきたこと。

戦災で街全体が焼失することがなかったこと。

なにしろ古い建築物は黒く塗りつぶして、夜の漆黒の闇に隠したとする先人達の努力もあった。

そのあたりの話は、どこかの文献で見た。

夜の街こそ、トライ-Xフィルムをもってきたかいがある。

だが街の風景は暗すぎる。

もちろんあとで+2の増感現像をする設定だけど・・・。

予想外に暗い堺町筋だ。

さてルタオまで歩いてきたから入舟町に向かい花銀通りをゆこう。

やってるかな、うみのやは・・・。

そんな風に小樽の都心部は、全てが歩いてゆくことができるほどよい大きさだ。

オーセントホテルに戻り、銭湯に直行だった。

タオルも貸し出してくれるのでが面倒がなくて良い。

翌朝は早立ちなので、部屋に戻るなり寝てしまった。

 

2021年3月23日、小樽市

NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

 

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Nikon Freak550. 小樽の旅33. 知らない街へ

2021年05月28日 | field work

 

  小樽市内の運河通りから、これまで歩かなかった錦町に足を伸ばした。

これまで見たことがない街を歩くというのは、ワクワクする。

小樽は、私の好奇心にこたえるかのように古い建物が点在している。

トップの画像は横に平屋の民家が併設されており、お風呂屋さんのようだ。

このクラシックな中がお風呂屋さんとして使われているかどうかは少し疑わしい。

風呂に入ってみればわかるが、それ以上の詮索をしてもしょうがないので、足を勧める。

板葺きの民家を横目に梁川通りの商店街がある。

さしあたり駅に向かって歩いてゆこう。

先に進むと、レトロな元美容院に遭遇する。

窓回りは修復されているりで、当時の姿がみたかったな。

既に営業はしていないので、早晩取り壊されるだろう。

そんな片付け屋の車が止まっていた。

さらにゆくとまたクラシックな民家だ。

Harbotとは、カフェか・・・。

おっと手宮線の跡地をまたいだか。

街歩きは、時折道がそれる。

駅への道に戻りがてら、今度は格子戸の立派な木造民家に遭遇する。

個人宅でないとすれば元遊郭か・・、だがこのあたりが遊郭街だったという話は聞かない。

そういえば、小樽の旧遊郭はどこだ?。

調べると金曇町(こんたんちょう)に官営遊郭があったとしるされている。

その後高砂町が派生し、勝納川の近くだとすると、ナンタルの方だ。

その後小樽の中心街が北西方向へ移動して現在の位置になった。

知らない町を歩きつつ、町の由来を調べつつ、時間の概念を飛び越えて歩くのも少し面白い。

そんな古さがないと、撮影する楽しみも半減する。

ニコンF3にトライ-Xをつめ標準レンズだけで撮影する。

これで建物の全景が入らなきゃカット、割り切りがよい。

これは街歩き機材にうってつけだな。

 

2021年3月23日、小樽市

NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

 

 

 

 

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Nikon Freak549. 小樽の旅32. お古の風景

2021年05月27日 | field work

 

 

 雪がないから退屈な風景かもしれないが、殺伐とした風景をモノクローム・フィルムで撮ってみた。

フィルムのデジタル複写した画像を修正していたら、トップの画像は戦前の満州事変の頃の大陸の空気がモロに漂っている。

大陸にあった日本人学校だといっても通じそうだ。

その頃に建てられた建築なのだろう。

いきなりこれかーーー。

 

海側に向かって歩いていたら殺伐どころか雪の重みで壊れかけている民家がある。

店は営業しているが、隣は近寄りがたい。

屋根が隣の屋根に食い込んでいる。

雪の重みだろうな。

柱が座屈しかけているのか・・・。

 

鱗友朝市は、朝だけ営業している。朝がどれほどの賑わいかわからないが、近所にMaxvalueがある。

やはり、ここも風前の灯火なのだろうか・・・。

 

夕方の斜めの光が倉庫群の壁にあたって、お古の質感がよさげだ。

フィルムで撮影すると、ネガの粒状感もありクセのある風景になる

お古なんだから、それでよいのか。

こんな風にデジタルでは撮れないと思うけどなぁー・・・。

 

運河沿いから倉庫越しに天狗山のスキー場が見えてホッとした。

ここは小樽だ。

標準レンズをつけて、近景の樹木、中景の倉庫群や街、遠景の天狗山と三段構成になっている。

安定した構図の撮り方だけど飽きる構図でもある。

昔からのDNAで、ついこんな構図に構えてしまうのだ。

 

2021年3月23日、小樽市

NikonF3HP+MD4,Carl Zeiss PlanarT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

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Nikon Freak548. 小樽の旅31. 近代建築が飽きるほど・・・・・

2021年05月26日 | field work

 

 いくら建築が専門分野だからといっても、さんざん見たら飽きるんですね。

 海外のフィールド調査にゆくと最初はバシャバシャと撮影するけど、1週間もすると先生から「シャッター音が聞こえないねぇー、飽きたのかなぁー」、そう冷やかされて、そこで心を鬼にして撮り続けるわけだ。撮影って撮り続けると飽きるんだよ。それでも気力を奮い立たせて撮り続けるが・・・。

 小樽だって、まだまだ近代建築があるが、もうこの辺でいいんじゃないという気分だ。愚作はほかしておこう。最初に金ちゃんの建築を見ちゃうと目が肥えてしまって、私的にはあとは愚作だ・・・、になる。愚作でも残るのはいいけどさ、やまり愚作同士建物が連担して街並みを形成してくれないとね。というのも隣が空地で独り立ちなんていう近代建築が多く、悲しい風景もある。

 そうやって撮影していたら、遠くに青森県人のリュウ君が歩いて行くではないか。うーーん、インポ治療の帰りかな、今日はフィリピーナの奥さんは来ていないんだ。ならばそっとしておこう・・・、なんて小説のストーリーにはまってしまう。作家というのは、そうやって現実の世界に小説の主人公達を発見して会話を楽しんでいるわけだ。もちろんそんなことは外からはわからないから、永遠に作家の頭のなかの事だけど・・・。

 このあたりの風景は、雪でも積もっていないと今一だ。といって雪が積もっていれば寒くて、早くホテルの銭湯にいってミストサウナに入ろうとなる。天候と被写体が充実する、そんなのが旨くマッチングしてくれる機会は少ない。それにこちらの気力の度合いが加わるから、撮影チャンスは容易にくるものではない。

 

小樽市

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF、Carl Zeiss Distagon 25mm/F2.8T*ZF

1)ISO400,露出補正0,f/11,1/125

2)ISO400,露出補正0,f/11,1/100

3)ISO400,露出補正0,f/8,1/80

4)ISO200,露出補正0,f/8,1/320

5)ISO400,露出補正0,f/8,1/200

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Nikon Freak547. 小樽の旅30. ついでに曾禰達蔵も・・・

2021年05月25日 | field work

 

 辰野金吾をみた後、まだ時間はある。ならばついでに曾禰達蔵の旧三井銀行小樽支店も見てゆくか。

 1927年竣工だから時代は新しく、鉄骨鉄筋コンクリート造だ。曽根達蔵といえば、ショサイヤ・コンドルと共同で設計した丸の内の三菱一号館だ。これは私が高校生の時撮影したんだな。その後高層ビルに建て替えられているが、ファサードは復元されているはずだ。あとは慶応大学図書館をはじめ全国に存在する建築の数は多い。

 銀行の吹抜メインホールがあって2回はキャンティレバーで廊下が回っているなんて、辰野デザインと同じだな。この時代の定番プランだったのだろうか。ただ屋根勾配が大変緩く、グライドレベルからは、ほとんど見えない。このあたりは、辰野金吾デザインの方が街並みを旨く刺激してくれている。雪の空に辰野デザインの屋根が大変美しかった記憶がある。

 それに外観をみると、辰野デザインの凹凸がある外壁にたいして、曽禰デザインは平面的だ。全体をみても辰野デザインよりはシンブルな傾向が見てとれる。この時代の後に登場してくるモダニズムデザインの予兆なのだろうか。やはり個人的には、屋根が街並みに対して存在感を持ち、複数の尖塔で少し饒舌に語りかけてくる辰野デザインの方が面白い。

 曽禰デザインは、旧三井銀行と慶応大学付属図書館とはデザインがまったく違うのだが、ヨーロッパの多数の建築様式を、まるで料理のメニューをえらぶように使っている。様式建築というのは建築のレシピなのだろう。

 辰野デザインを先にみちゃうと、私にはモダニズムの気配が漂い始めている退屈な曽禰デザインだから撮影意欲は薄い。プロジェクションマッピングなんかで私の目はごまかされませんな。それに応接間の椅子はよいけど柵が邪魔で撮りにくい。まあ歪むけどカメラを傾けて撮っておこう。そんな画像をPhotoshopで修正したらアオリ効果で窓が垂直になった。外観だって25mmのレンズではいらなかったからカメラを傾けたけど、ソフトのアオリ補正で柱はまっすぐ立つように見えている。カメラよりphotoshopの優秀さが際立つ。

 まあ曽禰デザインは、尖塔もないしファサードだって平面的だし、それはまるでモダニズムを予見するようで退屈だ。私には、金ちゃんのデザインが好みだな。建築は、少し饒舌な方が面白い。

 

小樽市

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF、Carl Zeiss Distagon 25mm/F2.8T*ZF

1)ISO400,露出補正0,f/11,1/60

2)ISO6400,露出補正0,f/11,1/10

3)ISO3200,露出補正0,f/8,1/30

4)ISO5600,露出補正0,f/8,1/30

5)ISO6400,露出補正0,f/4,1/15

6)ISO5000,露出補正0,f/8,1/30

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Nikon Freak546. 小樽の旅29. 辰野金吾!

2021年05月24日 | field work

 

  辰野金吾晩年の作品である金融資料館(旧日本銀行小樽支店)は、かねてから訪れたいと思っていた。設計は長野宇平次らも加わり、赤煉瓦を主とする辰野調デザインとは趣が異なる。それにしても東京日本橋の日銀本店といい、日銀は白を基調とする色がお好きのようだ。

 今見ても、階高がほどよく、小樽の街に違和感なく溶け込んでいる。とくに大屋根が民家の屋根越しに見える様子は、とても存在感を感じさせる美しさがある。

 小樽はしばしば大火災に見舞われたので、構造は、壁がレンガ造であり上にモルタルで塗り固めコンクリート風にみせるために漆喰を塗っている。屋根は鉄骨構造とし軽量コンクリートて打ってスレート屋根としている。軽量コンクリートはローマ時代から使われていた。軽量の骨材を混ぜ合わせた部材であり、強度は通常のコンクリートより落ちるが、軽いので屋根などに使うのには最適だったのだろう。袖空間の回廊の一部に鉄骨の屋根材が見える。意外に細いメンバーではないか。

 金融資料館は無料ではいることができ、二つの展示に興味を注がれる。

 一つは、私の大学のはるか昔の先生であった夭逝の天才建築家後藤慶二が描いた「辰野金吾博士作品集成絵図」だ。後藤の中世主義の美学理論は、後に今井兼次や村野藤吾に強い影響を与えたとWEBには記載されている。その後藤が描いた、辰野金吾設計の建築作品だけで街のイメージをつくっている。例えば手前の白い建築は東京日本橋の日本銀行本店だし、遠くに東京駅や旧両国国技館の屋根が見える。なんとも師匠が大いに喜びそうなイラストである。辰野金吾は、全国に設計した作品数も多く、たしかに辰野デザインで街ができる。

 二つは、この旧小樽支店がある街並みのモデルである。右奥に小樽支店があり、当時の近代建築群による当時の街並みの再現の展示は、当時こうだったとするイメージがわき大変面白い。

 そんな辰野デザインをみていたら、じゃあ磯崎新さん設計の建築を集めて街のデザインをつくるとか、今なら隈研吾さんのデザインで街をつくるのだろうか。3DCGで建築を制作すればできそうだ。最も大学の建築学科のCG実習あたりの授業でおこなわれているかもしれない。そんな街を描いてくれても気持ち悪いぞーになるかもしれないが、面白い事であることは確かだ。

 ならば、MIKAMIデザインで街をつくったらどうなるか。それはまた別の機会に。

 

小樽市

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF、Carl Zeiss Distagon 25mm/F2.8T*ZF

1)ISO400,露出補正0,f/8,1/400

2)ISO400,露出補正0,f/11,1/40

3)ISO5600,露出補正0,f/11,1/30

4)ISO6400,露出補正0,f/11,1/25

5)ISO3600,露出補正0,f/11,1/30

6)ISO200,露出補正0,f/4,1/640

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Nikon Freak545. 小樽の旅28. 博物館へ

2021年05月23日 | field work

図1.旧小樽倉庫模型(現小樽市総合博物館運河館)

 

図2.小樽内概要図 北前船が来航した明治初年の地図、勝納川、入船川河口に船溜まりがあり、集落がつくられている。

 

図3.買付船の引札

 

図4.北前船の横断面模型

 

図5.北前船の運んだ産物

 

図6.大日本職業別明細図之内小樽市 大正14年(1925) 運河完成直後の地図。地図には各商店、会社の名称を入れ、裏面に掲載商店の広告がある。

 

 日本でも海外でも街を訪れるとその街の歴史がダイジェストでわかる博物館と、古文献をストックしている図書館にゆくように努めている。

 小樽の歴史は江戸時代に遡り北前船による物流拠点であったから、当時から街は開けていた。同様に北海道で初期の頃から開かれた街が松前だ。この2都市が、明治以降開拓された碁盤の目を持つ都市構造の札幌などと違う所以だろうし、私が関心をもつ理由だろう。

 小樽には二つの博物館があり、さてどっちだったか・・・。一つは鉄道博物館であり、このなかの手宮機関庫が我が国近代建築の走りであるが以前見た。その他に鉄道、例えば弁慶号とかには用事はないしちと歩くので、運河館へ。

 図1にあげた運河館は、1893(明治26)年に小樽初の営業倉庫としてつくられ、現在小樽市総合博物館運河館として再生リニューアルされている。

 運河館には江戸時代の資料はないが、それを示唆する展示が3点あった。

特に図2の小樽内概要図は二つの小河川沿いに集落が発達してきたことがわかり、小樽の街の創世時の姿を留めている。

図3は北前船の引き札、つまりチラシ。北前船は、単に荷物の運搬をしていただけではなく寄港地で安い商品を買い、高く売れる港で売りさばきながら大坂と北海道の間を航海していた買付船である。

図4は北前船の横断面図。長い航海をどうやって生活していたかと思うぐらい船倉は蔵ばかりである。意外に小さいと感じた。まさに航海する蔵である。

 運河館の記述に寄れば1865年の人口が1,000人、1907年(明治40)には90,000人と成長してきた。ニシン漁で財をなし、樺太への国際航路の港として栄え、石炭の積み出し港でもあり、経済都市として発展してきた経緯があった。それ故に近代建築が数多く建設され、今も残されている。

 その後ニシンは乱獲がたたって衰退し、敗戦で樺太を失い、戦後にエネルギーが石炭から石油に変わって石炭需要が大いに低減し、都市の栄華の頂点が終わる。現在、観光都市として生き残っている小樽の前身の姿は、歴史が幾重にも集積し興味深い。

 この博物館は、写真が自由に撮れるので小さな展示の割には記録できるのがありがたい。

 

注)展示資料は小樽市総合博物館運河館所蔵による。

 

小樽市

NikonDf,Carl Zeiss Distagon 25mm/F2.8T*ZF

運河館中庭:ISO400,露出補正0,f/8,1/160

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Nikon Freak544. 小樽の旅27. コシナ製カールツァイス・マクロプラナー100mmのこと

2021年05月22日 | field work

 

 さて集落の規模とレンズの焦点距離には関係性があるのか・・・。

 私的には135mmがベストだが、意外にコシナ製Carl Zeiss Macro PlanarF2.0/100mmT*ZFというレンズの画角が、美国では画面構成がしやすかった。

 コシナ製レンズは、随分昔、FUJI FinepixS5というボディを使っていたときに購入した。だがこのマニュアルフォーカスのレンズを使うには、ボディのファィンダーが井戸の底を除くように大変小さく、拡大鏡を付けてもピントを合わせるのが難儀だったから、その後は宝の持ち腐れになっていた。

 その後ニコンDfの大きな撮影素子とファンダーになり、ようやくピントが合わせられるようになった。従って何十年ぶりかでようやくレンズの性能がフルに生かせるという、なんとも時間のかかるプロダクトだ。だがモノクロで撮ると画面は大変シャープな写り方で小気味がよい。発色が寒色系というのはコシナの個性か。そこは少し我慢が必要だが・・・。

 今回の旅では、このレンズをつけたニコンDf、標準レンズPlanarをつけたフィルム機材ニコンF3HPの2台で撮影していた。こんなマイナーなシステムは、人にはオススメできないが、トライ-Xの質感を知ってしまうとフィルム機材は手放せない

 私的にはDfの負荷が大きいので、もう1台デジタルボディが欲しいところ。電子接点が付いていないレンズが使えるボディはミラーレスニコンZ6あたりにマウントを介してつけられるそうだが、寒冷地で実用的とは思われない。それにZシリーズの鶏冠がツンとたっているデザインが格好悪いし、特に電子ファインダーでなくても良いのにさ・・・。Dfのデザインや仕様でミラーレスでも出ないかと思うが、もう静止画像などどうでもよい時代だ。そもそもカメラを構えるという動作が格好が悪いし、フォトグラファーなんて世界が今でも成立するのだろうか。次回は大変小さなGoproでも忍ばせておこうと思う。

 どんな画像であれ、最後はPhotoshopで色を変えてしまう。最近このソフトの方が優れものだ。

 

積丹町美国町

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正0,f/16,1/160

2)ISO200,露出補正0,f/16,1/160

3)ISO200,露出補正0,f/2,1/4000

4)ISO200,露出補正0,f/4,1/2000

5)ISO200,露出補正0,f/8,1/800

6)ISO200,露出補正0,f/8,1/800

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Nikon Freak543. 小樽の旅26. 美国通い

2021年05月21日 | field work

 

 結局二日間午前中は美国通いだった。

大半の雪が融けてしまったが、それでも少し徘徊すれば、一応冬の景色だ。

美国の手前の厚苫(あっとま)で下車して、美国方向へ歩きながら、赤い灯台の先に微かに見えるリアス式海岸を確認する。来年の冬に来たときのロケハンといってもよい。

ここは朝の光次第だし、300〜400mm位の超望遠レンズが必要だろう。そこで100mmのレンズで撮影した画像から遠くのリアス式海岸が納まる画角を割り出した。すると400mmのレンズが必要だということがわかった。ちゅうことはEOS1DsにEF100-400mmLレンズをつけてくる必要がある。方角からすれば朝の光があたる頃。一番のバスというと早くても8時15分着か・・・。

背後に白い山が忽然と現れた。積丹岳か。樹木がなく雪で覆われている異様な白装束が面白い。北海道の山だ。

美国川をわたると鴎が群れていた。朝は鴎の鳴き声がするはずの港町だ。

この地方でこの程度の積雪では、排泄した雪が残っているだけだから冬とはいいがたい。

春の予感といってよいだろう。

来月から旅館も営業する。

だけどうちは真冬志向だから春以降は来ないんですねぇー。

冬の景色は、とても大きな観光資源である。

だから黄金岬の展望台へ続く道は少し除雪してほしいけど、それが無理なほど岬への道は雪が積もっている。

だから冬は、厚苫からの撮影だろうな・・・。

この集落は、どこを撮ってもファインダーに納まりやすい。

というのも北海道の町の多くが縦横道路で区切られた正方形の街区ばかりだから、絵になりにくところが多い。

札幌、旭川、倶知安・・・と明治以後に開拓された都市は縦横道路で構成されている。

もう一つ気がついた。空間がゆったりしているためか100mmクラスの望遠レンズ使いやすい。

だから今日は、コンタックス・ツァイス風に色調補正してみた。

 

積丹町美国町

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正-0.67,f/5.6,1/1600

2)ISO200,露出補正0,f/4,1/1250

3)ISO200,露出補正0,f/16,1/200

4)ISO200,露出補正0,f/2,1/2500

5)ISO200,露出補正-0.67,f/5.6,1/1600

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Nikon Freak542. 小樽の旅25. 建築の色彩

2021年05月20日 | field work

 

 

 北海道の住宅の景観は綺麗だと思う。

 壁面の色が彩度を落とし、その低彩度で比較的よく統一されているからだろう。それがバラバラになることなく統一感を与えている。再度コントロールとする方法だ。

 色彩には、明度、色相、彩度と3特性がある。ここでは彩度のコントロールをしているのだ。だから赤でも緑でもどんな色を持ち込んでもよい。そのかわり彩度の値は近似値で統一されているというわけだ。こうしたことは自治体が積極的におこなったわけではなく、建材の色が一定の低彩度に収斂していった結果ではなかろうか。

 惜しむらくは屋根だろう。全て傾斜屋根とすれば、さらに見栄えが良くなった。もちろん中には夏は屋上でバーベキューをしたいからとか、フラットの無落雪屋根にしたいといった居住者の希望もあるだろう。そこはなかなか難しいところだ。せめて屋根面積の1/2ぐらいは傾斜屋根にしてほしかった。

 その他にも、ペイントの優れた発色に期待する場合、時間の経過とともに色が変わりなじんでくる場合、そして丁寧に管理されて色が維持されている場合などがある。

白という絶対の色の前では、やはりどんな色でも映えるというのが、北国の現代住宅なのだろう。

 それにしても小樽は平坦な土地が少ないから住宅地は山の斜面に設けられる。そうした斜面住宅群が、結構よい景観を与えてくれる。もちろん暮らす側にとっては坂道ばかりだから、大変なんだろうと思う。

 そんな斜面住宅は、イタリアの田舎などに大変多くそして美しく世界文化遺産になっている。時にはものすごく過密で急傾斜地の斜面住宅もある。フィリピンのバギオの市内から見えるのがそれだ。このブログでは以下で紹介した。

EOSな日179. バギオの都市景観 2019年04月10日 | field work

追記

 5月19日、京都の夜、いや夜中の烏丸通は、結構ジョガーが走っているのだ。夜中こそ感染リスクが低いので、みんなそんなことをして体力の維持に努めている。結構努力しているんだなと思った。

 

積丹町美国町

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正0,f/8,1/250

2)ISO200,露出補正0,f/4,1/1600

3)ISO200,露出補正0,f/16,1/100

4)ISO200,露出補正0,f/5.6,1/640

5)ISO200,露出補正0,f/8,1/500

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Nikon Freak541. 小樽の旅24. 漁具の色彩

2021年05月19日 | field work

 

 美国の漁港を歩く。

 漁具やウェアの色味が、昔と比べると綺麗になった。昔なら彩度の一番高い純色が圧倒的に多かったのだが、色相を僅かにずらしたり、彩度を下げたりして、色味が良くなっている。

 一つはペイントの色が良くなったということがあるのだろう。それに漁業者の世代交代が進み、そんなダセー色じゃ仕事する気分じゃないぜ、といった若い世代の色彩感覚が良くなった、などの理由がありそうだ。

 そして、さらにブランド化してくると、さらにお洒落になってくる。色味が良くなるのに利用者の世代交代が必要だった。ここまで来るのに40年はかかった。見ている人間としては、色味が生産の場に普通に浸透するまで、随分と時間がかかると思われた。もちろん背後には、こうした漁具を製造するメーカーの意識が少しは向上した事が一番の理由だが。

 これが海外の漁港にゆくと、さらに綺麗な色ばかりが登場する。生産現場の色というのも、探ると面白そうな発見がありそうだ。

 

積丹町美国町

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正0,f/11,1/400

2)ISO200,露出補正0,f/11,1/320

3)ISO200,露出補正0,f/2,1/4000

4)ISO160,露出補正0,f/2,1/4000

5)ISO140,露出補正0,f/2,1/4000

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Nikon Freak540. 小樽の旅23. 美国のビレッジスケープ

2021年05月18日 | field work

 

 前回は寒波時に来たので、吹雪く景色に関心がいってた。それが今回は雪がほとんど融け風景が一変していた。

 画像に雪があるじゃないかって思われるだろうけど、空地に放置されている雪を点景にしているので雪国のようにみえるが、この画面の外側に雪はない。

 こういうとき焦点距離100mmのレンズは、ビレッジスケープの一部を切り取ってくれるので便利だと思う。それにしても今の時代に、まだこれだけの美的風景があることに少し驚いた。

 今はビレッジといっても往事の景観が残されているところは少なくなってきたからだ。それに古い民家と新しい民家とが、あまり違和感なく共存しているのも、面白い現象だ。多分屋根勾配が一緒なのだろう。

 いつものように、茶津トンネルを抜けて宝島を撮影し、漁港から集落を回って撮影していると時間は11時を回る。そろそろ定食屋の「やまとみ」が開く頃だ。気温は3週間前の寒波の時のような痛い寒さではないが、それでも冷えているからまた味噌ラーメンだ。この時期、定食屋は不定休で暖かいお昼が食べられるのがありがたい。

 WEBサイトを見ていたら、美国は6〜8月までのウニの解禁期間に、ウニ丼を求めて朝早くから店舗の前に行列ができるという話だ。関西でいえば冬の蟹の解禁と一緒だ。人間は一生に一度ぐらいは浴びるほどウニを食べたいとする欲望があるのか・・。タンパク質、脂質、葉酸などの栄養素があるから健康食品かもしれないが、ダイエットしている身分では過度のタンパク質摂取は、痩せないので関心がない。まあおしなべて貝類や海藻類は磯の香りがするけど、ウニの味は淡泊だからね。それにダイビングをするとウニが岩の隙間に挟まっているが、トゲは毒素を持っているので近寄らない。ウニの解禁期間は、近寄れない美国である。私はやまとみの味噌ラーメンで満足ですけどね・・・。

 12時9分のバスで小樽へ戻る。午後は仕事だ。

 

積丹町美国

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正0,f/8,1/640

2)ISO200,露出補正0,f/4,1/2000

3)ISO200,露出補正0,f/4,1/2500

4)ISO200,露出補正0,f/8,1/4000

5)ISO180,露出補正0,f/4,1/1600

6)ISO200,露出補正0,f/8,1/800

7)ISO200,露出補正0,f/11,1/250

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Nikon Freak539. 小樽の旅22. ジオサイト的積丹半島

2021年05月17日 | field work

 

 三度積丹半島の美国へ出かけるために、朝は5時半起き。いつものようにイオンで調達した食材に、ホテルベーカリーのクロワッサンと珈琲で朝食の後、7時50分のバスに乗る。

 北海道は広いからどこかにポイントを定めないと回りきれないとする持論もあり、さらには都市から容易に何回も通える場所であることも大切な要素だとする理由もあり、三度目の美国だ。何よりも前回、雪の風景に感動したためもあるが、やはり柳の木の下に2匹目のドジョウはいないとする諺通り、今回は大方の雪が消え風景が一変していた。

 積丹半島を撮影する人達は結構いるし、海岸線まで降りていって朝焼けの不整形な岩を撮影した魅力ある画像を見た(注)。私はそれほどの根性がないので、まあ見える範囲でよいです。

 それよりも忍路(オショロ)から積丹半島にかけての水底火山噴出物とする記述を論文で発見すると、ジオサイト上の魅力を秘めたところとみられ、私は岩盤崩壊を起こす柔らかい地形なのだろう。1996年に岩盤崩壊により豊浜トンネル内で通過中のバスや乗用車が巻き込まれ20人の死者をだした事は記憶にある。現在は、旧道が閉鎖され、山側を大きく迂回するトンネルで通過してゆく。

 美国の2.5km程手前の厚苫(あっとま)でバスを降り、美国に向かって歩いてゆく海岸線からは、宝島の先に続く積丹半島の断崖を横方向から望むことができる。機会があれば400mmのレンズを持参し、朝の光で撮影してみたい。

 今回は、フィルム機材ニコンF3HP+MD4に標準レンズPlanarを付けっぱなし、ニコンDfには25mmか100mmのレンズを被写体に応じて付け替えて撮影していた。このシステムは意外に使いやすい。

  余談だがホテルベーカリーのクロワッサンと六花亭のスウィーツで、すこし幸せな朝の気分になる。北海道のお菓子は美味しい。

 

 

注)嵯峨秋雄:北の風景

https://blog.goo.ne.jp/akio_saga/e/853f9677139ccef7db41e711f3d3e791

 

積丹半島美国町

NikonDf,Carl Zeiss Macro Planar 100mm/F2.0T*ZF

1)ISO200,露出補正0,f/5.6,1/1000

2)ISO200,露出補正0,f/5.6,1/100

3)ISO200,露出補正0,f/8,1/1000

4)ISO180,露出補正0,f/2.8,1/4000

5)ISO200,露出補正0,f/8,1/500

iPhone7

6)ISO25,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/50

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