さていつものように美希姉ちゃんと直人君が海側の席で100円珈琲でお茶している。
「どう!、セクハラスクールは?」
美希「最近、静かだよ。だって先生が女子学生に手をだすと、『あたしをお嫁にしてくれるの!』っていわれるもん!。だから男の子と女の子が仲いいんだ」
「まあ平和な学校になったんだなぁー」
美希「超平和。それでこんなのがあったんだ。最近女の子のお腹が大きくなってきたの。みんな肥満かなって思っていたら、妊娠しているんだって」
「ほう、それはおめでたい話ですねぇー」
美希「でね、けっこう遊び人の女子高生だったから、平然と大きなお腹で学校に来るし、体育は休むし、それで『へっへー、できちゃったんだ。だから産むんだ。誰の子だぁー!?・・・』っていうとまわりの男の子達がシンと静かになるのよ。先生もぐぐっと喉を詰まらせて何も言わないよ。それ笑っちゃうよー」
「ほう!、度胸が座ってる・・・、いや骨盤がすわっているといったらよいか・・」
美希「でっ誰の子って聞いたらいわないの。でも優秀な男の子よって。それで産んで育てるのはって聞いたら、ママ達が育てるから・・・、だって。優秀な種なら大事に育てなきゃだって。パパなんか偉い!、優秀な種をよくゲットしただって。いいよね、なにも心配いらないもん。翠さんのケース第2号だよん」
「賢い、じゃあ将来天才が登場するかもね。それもマタニティフォトグラファーの仕事かなぁー」
美希「仕事じゃないけどもち撮ったもん、ほらこれ綺麗でしょう」
そういってスマホをアチキにみせてくれた。
「オオッ、美しい裸婦・・じゃなくて妊婦!。やっぱ高校生ぐらいで妊娠すると何もかもが美しく見えるよねぇー」
美希「いいでしょう、私の傑作よ!!!」
直人「すいませんねぇー、僕天才じゃなくてぇー」
美希「しょうがないじゃん、私達なりゆきでくっついちゃったんだから・・・」
「まあ出来栄えはおいといてですねぇー((*^▽^*))、それはともかく賢い選択。高校生のうちに女の義務は果たしたってわけだ。養育は親が元気なうちにまかせて。それから社会に出て行くわけだ。あとは好きに生きられるよなぁー」
直人「じや、僕たちもつくりますぅー?」
美希「アホ!、受験があるじゃん。それに私も写真学校で勉強があるし・・・」
「写真学校きまったの?」
美希「うん映像系の学科にした。やっぱ動画だよね。高校を卒業したら直人にこれ返すね!、EOS1DX!」
直人「もう静止画の時代じゃないもんねえー、俺って遅れてますぅー」
「じゃ、面白い話のお礼にハンバーガーね(^0^)」
美希「ビッグマックで・・・」
直人「僕も・・・」
・・・
そんな与太話のような笑い話が続き、3人でナンタルの坂道をあがって家路についた。
夕焼け空が夏の終わりを暗示しているようで綺麗だ。