映像の場合は、フレームレート(fps)が画質を左右する。フレームレートとは、1秒間に何枚の画像で構成するかという単位である。例えば映画では24fps、人間の眼は30fpsで画像をみている。fpsが増えるほど映像はなめらかな表現になる。
次に静止画で最大の関心事である解像度は、映像の場合は動画解像度(px)として決められている。一般的なのは「1280×720px」、「1920×1080px」であり、このブログの映像もこの範囲である。つまり200万画素あればよく、SONYのハンディカムは200万画素機である。それ以上は4K以上の話だ。仮に4Kで撮影しても、YouTubeにアップするときに低減させられる。その低減値は、公表されていない。
従って映像撮影の場合200万画素あればハイビジョンクラスになる。それ以上にすることは容易だが編集オペレーション、パソコンの高い処理能力や膨大なデータのストック場所が必要になる。
デジタルテレビの画素数は、ハイビジョン(1,366×768px)約100万画素、フルHD(1,920×1,080px)約200万画素、そして4K(3,840×2,160pv)約800万画素である。そして8K(7,680×4,320px)約3,200万画素の8Kが発表されている。ここまできてようやくデジタル一眼レフの画素数に追いつくことになるが、いつの話か・・・。
従ってデジタル一眼レフでは約1,000万画素程度の機材で十分であり、いまのところSONYα7S3ぐらいしかない。しかしこの機種は半導体不足もたたって品薄であり、精々20万円代がよいところだが、10bit機にしてはすこぶる高い。SONYの商売にしてやられた感じもする。今ひとつ食指が働かない原因でもある。
そうなるとα7Ⅳという選択肢がある。カラープロファルが刷新され綺麗な映像のようだ。
そんなに価格が高ければいっそEOS1Dsmark3が60万円台だから、こちらにしようとする選択肢もある。しかもこちらは12bit機だ。つまりSONYの4倍の情報処理能力がある。しかし映像に関する配慮が乏しく、これも今ひとつ食指が働かない。
Canonであればレンズが揃っているのでボディ1台購入すればすむ。SONYだとボディとレンズをふくめるとCanonより高くなる。しかも10bit機だ。そして高画質レンズである28-300mmがSONYにはない。まあタムロンの暗いズームレンズを使うんだろうな。SONYはダントツに軽いのは魅力的だ。画質か?、重量かt?、コストか?・・・そこが悩ましい。
そんな話は時間が解決するほかないので、ほかしておいてフィルム機材がまだ使える。モノクロ静止画しかつかわないが、ネガ(Tri-X)の粒子がランダムに配列されている。それはコンピュータでは不可能な画像である。ネガをデジタル機材で複写して最新のPhotoshopで処理すると綺麗な画像が得られる。そうなるとフィルム機材は、まだ手放せないように思われる。ただしコストはかかる。
そんなわけで、NikonF3+MD4をISO1600に固定し、前週の豪雪に見舞われた小樽の街を撮影した。雪もここまで降り積もると情緒をすっとばしてグロテスクだ。これが雪の正体か。そんな街を私は、ジョルジェト・ジュージアーがデザインした小粋なF3のホディと甲高いシャッター音を楽しみつつ・・・。
(記3月9日)
小樽:2022年3月1日〜4日
NikonF3+MD4,Carlzeiss:Distagon25mm/F2.8,Planar50mm/F1.4、Tri-X400+2増感