Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

フィールドワーク609. 旅の終わり

2022年04月30日 | field work

 

 冬も確実に終わり、そして日本海を低気圧が通過するので関空へ戻る飛行機の便が欠航しなければ良いが・・・。

 だからオーセントホテルをチェックアウトするときに、2日位部屋が開いている事を確認してきた。飛ばなかったら2日位滞在を続けようという魂胆だ。それを期待していたのだが、飛行機は1時間の延発で飛び立ってしまった。こちらとしては、無理に飛び立たなくてもよいのに、の気分だが・・・。

 小樽の街を歩いていて人間を撮らなかった。何故だろう!?。人は腐るほどにいたのだが、やはり研究資料の収集が頭にあって、撮影に余裕がなかったのかな・・・。

 研究の方向性を確立できる資料が出てきたことは成果だ。そんなことはこのブログとは無関係なのだが、いずれ論文として発表すれば国会図書館にも納本されるだろう。それよりも何冊目かの本にしようか。そんな関心があったので、撮影道楽というわけにはゆかなかった。それより、集めた資料の整理が大変だ。それだけで半年はかかるかなぁー。時には夏に小樽へ行きたいね。今度はオーセントホテルの系列会社である新日本海フェリーで1日かけて小樽へ行くかな・・・。

 その頃には、パンデミックも静かになっているだろう。どこか人々の顔が少し明るい春の気配を感じている。そんな思いを残しながら、冬の小樽の旅は終わった。3月12日、京都随心院の梅園も今年は、すこし遅いと報道されていた。

(記3月10日)

 

小樽市

撮影機材 NikonF3+MD4,Carlzeiss:Planar50mm/F1.4,Distagon25mm/F2.8、Tri-X400,+2増感現像、現像:写真弘社

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フィールドワーク608. 自然階段!

2022年04月29日 | field work

 

 前週の交通機関が3日ストップするほどの豪雪だったけど、今週は雪が汚い。排雪されて道路脇に積もれたままだからゴミの山といってよい。それが深夜に雪が降ると表層だけは白く覆われてくれる。

 道路は除雪車が入るが歩道は無理だ。だから沿道の店主の努力になるが、それが店ではなくビルのテナント事業者になると排雪されないままのところが多い。それは面白い現象だ。それで歩道のグランドレベルが1m位かさ上げされて積もったままであり、階段までつけられている。といっても階段は歩行者の足跡が次第に階段になっていったというべきか。だから自然階段!とても呼んでおこう。

 夜の撮影後のフィルムを見渡したが私のテンションが低い。多分雪が多かったので同じ所を徘徊していたからだろう。だから違うところ、例えば南小樽界隈の明治初期の中心地を訪れれば、どこかにその頃の片鱗ぐらいはあったかもしれない。新しいシティスケープに遭遇しないと、ことらのテンションはあがらないわけだ。まだ歩いていないところを歩くというのは、いるんな意味で刺激的だ。事前にある程度のロケハンは必要だったな。

 ネガフィルムをみるとピントが合っていなかったり、手ぶれがあったりと悲しい。露出補正も+1〜2位は必要だったかもしれない。もう少し違う時間帯に、違う場所を歩けばよかったと反省する。といってそんな反省をしたところで、次回は来年の冬だ。このブログを書いている3月12日は、4月下旬の陽気であり小樽の冬も終わりだ。1年後には、すべて忘れて小樽の街を歩いている。

 そんな反省をしたって、じゃあ来週また現場に行こうと思ったら雪はなくなっているだろう。そこが私の悲しさであり、地元の人間にとってようやく春が来たと安堵する時期だ。雪のない京都の人間と、豪雪の中で暮らしてきた人間とでは意識が逆向きなのだろう。

(記3月10日)

 

小樽市

撮影機材 NikonF3+MD4,Carlzeiss:Planar50mm/F1.4,Distagon25mm/F2.8、Tri-X400,+2増感現像

 

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フィールドワーク607. 明治の臭い小樽市

2022年04月28日 | field work

 

 明治の先駆け都市として開発されてきた小樽だから、建築文化財も多い。国指定重要文化財の手宮機関庫を筆頭に、以後明治大正昭和と歴史的建造物があり、現在85棟が市の歴史的建造物として登録されている。

 ブログトップ画像は、辰野金吾晩年の作品である旧日本銀行小樽支店(M45年)、2番目は堺町の旧久保商店(M40年)、3番目左側は旧第百十三国立銀行小樽支店(M28年)、右側の卯建壁がついた建築は旧北海道雑穀(M42年)だ。特に3番目の画像は、明治の臭いを色濃く感じさせてくれる。小樽は街ができあがると、M36年以降からしばしば大火に見舞われているから、M28年などという年号をみると感動してしまう。

 そんな建築群を夕方からニコンを担いで撮り歩くというのは、お古同士で調度よいのだが、なんとピントは合わずブレているではないか。ツァイス・プラナーをつけてみたが暗すぎる事と降り続く雪のため、ファィンダーのピントが全然合わせられない。翌日から超広角ディスタゴンに持ち替えたぐらいだ。マニュアル機材は暗いところでは普段から使い慣れておく必要がありそうだ。といって今度小樽へゆくのが来年の雪が降った頃だから、まあ慣れた操作感覚などは忘れているが。

 明治、明治と頭で半数しながら、雪が降り続く堺町筋を通り過ぎていった。

(記3月9日)

 

 

追記

 研究資料は全てデジタル化されているかと問えば、すべてデジタル化されていないことが多い。特に歴史系に踏み込むと、デジタルとは無縁の世界。

 今回小さなマクロレンズを映像機材の片隅に忍ばせておいた。実際に使う場面に遭遇し、これが予想外に便利だった。まず静謐が求められる環境でシャッター音がしない事。片手で操作できる事。というのも複写台など用意されてるいる環境は皆無であり、文献を片手で押さえながら、片手でシャッターをおす。いつもそんな設備不足の場所で複写させられる場合が研究者の常。だからバリアングルモニターは必須。そして小さく軽く、中古だから値段も軽い。

 

小樽市堺町

NikonF3+MD4,Carlzeiss:Planar50mm/F1.4,Distagon25mm/F2.8、iPhon13pro

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フィールドワーク606. 映像、そしてフィルム・・・

2022年04月27日 | field work

 

 映像の場合は、フレームレート(fps)が画質を左右する。フレームレートとは、1秒間に何枚の画像で構成するかという単位である。例えば映画では24fps、人間の眼は30fpsで画像をみている。fpsが増えるほど映像はなめらかな表現になる。

 次に静止画で最大の関心事である解像度は、映像の場合は動画解像度(px)として決められている。一般的なのは「1280×720px」、「1920×1080px」であり、このブログの映像もこの範囲である。つまり200万画素あればよく、SONYのハンディカムは200万画素機である。それ以上は4K以上の話だ。仮に4Kで撮影しても、YouTubeにアップするときに低減させられる。その低減値は、公表されていない。

 従って映像撮影の場合200万画素あればハイビジョンクラスになる。それ以上にすることは容易だが編集オペレーション、パソコンの高い処理能力や膨大なデータのストック場所が必要になる。

 デジタルテレビの画素数は、ハイビジョン(1,366×768px)約100万画素、フルHD(1,920×1,080px)約200万画素、そして4K(3,840×2,160pv)約800万画素である。そして8K(7,680×4,320px)約3,200万画素の8Kが発表されている。ここまできてようやくデジタル一眼レフの画素数に追いつくことになるが、いつの話か・・・。

 従ってデジタル一眼レフでは約1,000万画素程度の機材で十分であり、いまのところSONYα7S3ぐらいしかない。しかしこの機種は半導体不足もたたって品薄であり、精々20万円代がよいところだが、10bit機にしてはすこぶる高い。SONYの商売にしてやられた感じもする。今ひとつ食指が働かない原因でもある。

 そうなるとα7Ⅳという選択肢がある。カラープロファルが刷新され綺麗な映像のようだ。

 そんなに価格が高ければいっそEOS1Dsmark3が60万円台だから、こちらにしようとする選択肢もある。しかもこちらは12bit機だ。つまりSONYの4倍の情報処理能力がある。しかし映像に関する配慮が乏しく、これも今ひとつ食指が働かない。

 Canonであればレンズが揃っているのでボディ1台購入すればすむ。SONYだとボディとレンズをふくめるとCanonより高くなる。しかも10bit機だ。そして高画質レンズである28-300mmがSONYにはない。まあタムロンの暗いズームレンズを使うんだろうな。SONYはダントツに軽いのは魅力的だ。画質か?、重量かt?、コストか?・・・そこが悩ましい。

 そんな話は時間が解決するほかないので、ほかしておいてフィルム機材がまだ使える。モノクロ静止画しかつかわないが、ネガ(Tri-X)の粒子がランダムに配列されている。それはコンピュータでは不可能な画像である。ネガをデジタル機材で複写して最新のPhotoshopで処理すると綺麗な画像が得られる。そうなるとフィルム機材は、まだ手放せないように思われる。ただしコストはかかる。

 そんなわけで、NikonF3+MD4をISO1600に固定し、前週の豪雪に見舞われた小樽の街を撮影した。雪もここまで降り積もると情緒をすっとばしてグロテスクだ。これが雪の正体か。そんな街を私は、ジョルジェト・ジュージアーがデザインした小粋なF3のホディと甲高いシャッター音を楽しみつつ・・・。

(記3月9日)

 

小樽:2022年3月1日〜4日

NikonF3+MD4,Carlzeiss:Distagon25mm/F2.8,Planar50mm/F1.4、Tri-X400+2増感

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フィールドワーク605. 美国・さてお昼にするか・・・

2022年04月26日 | field work

 

 美国は、6月からウニを食べに出かける観光客が多いところだから寿司屋はいくつかある。わざわざ北海道まできたのだから、毎日モスバーガーはないだろうと普通の人は考えるかもしれない。

 でも私は、毎日モスバーガーでよいと思っている。京都に住んでいるから美食はいつでもできるし、それよりダイエット族には肥える事の方がダメージが大きい。実際小樽に来ると3kgは太る。だから京都に帰ってからジムに通いせっせと減量に努める事になる。1週間ぐらいすると減量できて安堵する。

 それでも市場に行くとウニなどが売られ、ウニ丼もあるではないか。冬の時期は冷凍だろう。当然私は食する季節ではないのでパス。料理には、美味しく食べられる季節がある。

 そんなことよりは、身体を温める方が先決だ。この日も「やまとみ」で味噌ラーメンにありついた。気温零下の環境でたっぷり撮影し冷え切った身体に味噌ラーメンが心地よい。そして帰りのバスで午睡し気がつくと小樽に着いている。ドラえもんのどこでもドアみたいだ。早速駅のカフェで頭を目覚めさせながら、今日は小樽博物館を訪ねよう。館長もしばらくしてから帰ってくるというので情報をもらえるかもしれない。実は、これが大正解であり、翌日も文献複写に訪れたのだった。

 

605 美国・さてお昼にするか・・・

撮影機材:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6、iPhon13pro

 

追記

 美国の話を続けていたら、テレビが知床観光船遭難ニュースを放映していた。私もダイビングで同規模の船で出かけるが、それにしても3mの波で船が沈没するとは考えられないというのが私の最初の関心だった。実際私も3mの波の時に船でダイビングに出かけたことはあるが、傾き揺れても沈没の危険性はない。

 この点についてメディアは報じていないので、私の推測だが、シケの時間帯になり恐らく数m以上の波に遭遇したということだろう。

 もう一つ私が関心を持ったのは、知床観光船の出航時間である。3時間の航海で午前10時出港は明らかに遅すぎる。それではシケの時間帯に被ってしまう。予報通り自然は正確に変化してくるから、もし出航するならば、観光客やツーリストの都合ではなく自然の変化に合わせるべきだというのが私の考え方。

 当日は午後からシケになることが、今の正確な気象予報で分かっていた。こうした天候は台風が頻繁に通過する沖縄県でもある。そのときは午前7時位に出航し昼前早くに戻る航海になるか、あるいは欠航して陸からのビーチエントリーになる。従って知床観光船は、当日の天候であれば午前8時前には出航していなければならなかった。

 そこに観光客やツーリストの無理な注文を配慮しなければならない、観光船の宿命がありそうだ。午前8時出航では観光客から不満がでるのかもしれない。自然の変化は、観光客やツーリストの都合や不満に合わせてくれないことを理解すべきだろう。

 もう一つメディアは、捜索は観光船沈没付近とステレオタイプ化した報道をしていたが、実際は潮の流れを加味して捜索するはずである。実際十数キロ離れたところから遺体や浮具を発見したのだから、今頃はロシア領海位まで押し流されているだろう。

 だが初動捜査が遅すぎた。人間は水温5°では1時間位しか生存できない。その1時間以内に即座にヘリ(船は数時間かかる)を飛ばし救援できなかったのは決断が遅すぎたと私は考えている。

 こうしたネガティブな要因が積み重なって事故は発生したと思われる。いずれ国土交通省の運輸・安全委員会が事故調査報告書をまとめる。その報告書には工学の専門家としては興味がある。

 

ブログの読者からの指摘事項

1時間以内の救助は無理とする指摘。

海上保安庁のWEBサイトによれば、第Ⅰ管区海上保安本部は小樽に本部を置き、19箇所の保安部署・航空基地と14機の航空機と37隻の巡視船艇を要している。

このブログでは、「1時間以内の初動捜査が遅すぎた」と書きました。しかし直近の釧路から救難ヘリを飛ばしても現場まで1時間かかります。従って「1時間以内の初動捜査は最初から無理」と訂正します。

コメント (2)
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フィールドワーク604 美国小泊

2022年04月25日 | field work

 

 美国訪問3日目にして霧で閉ざされていた宝島が美国小泊から撮影できた。余程の景観なのかと思われる書き方だが、実際は第一級の、あるいは変わったランドスケーブというわけではない。それでも国定公園の一角にある。

 仕事の合間に出かけられる距離にある自然だという事が、頻繁に訪れる理由だ。それに路線バスは、悪天候で欠航する飛行機に比べれば、ほぼ確実に毎日動いている。

 前にこのブログでも書いたが、実は美国小泊より手前の厚苫のバス停で降りたところが撮影ポイントである。ここには小ぎれいな民宿もあるから訪れるビジターもいるのだろう。だが冬は海岸沿いの歩道に排雪が人間の背丈ぐらい堆積しており撮影どころではないし、そもそも海をみることもできない。見ようと思えば排雪を登るほかないが、それは危険が大きい。

 そこで小泊は、少しだけ車道を余市方向へ戻ると海に突き出た護岸がある。ここからならば海が撮れる。しかしそれでも厚く堆積した雪で三脚を突き刺しても地面に届かない。やむなく雪の中に固定したが、強い風で機材は揺さぶられ、次第に三脚はズボズボと沈むが・・・。

 前回訪れたときと異なり、海は波がなく静かだ。光が春のように明るい。もう冬が終わる。来週からは気温も上がる。

 といって北海道は酷寒の時が面白い。ただし先週は路線バスを除く北海道の交通網が3日間停まっていた。ホテルに長逗留するのが正解だ。

 そうした長逗留もオーセントホテルなら大浴場がある。私は、吹雪の外から帰ってきたとは、そのまま大浴場へ直行する。大浴場の受付でタオルとロッカーの鍵を貸してくれる。そして1日に何回も入ることができる。それは冬のホテル暮らしを充実の時間に変えてくれる。すくなくとも交通網が麻痺し帰れなくなり新千歳空空港の床に寝泊まりするより、はるかに素晴らしい時間をオーセントホテルは提供してくれる。

 冬の北海道は、天気予報を見ながら、雪が小やみになる隙間をぬって往来する事がポイントだ。そして閉じ込められても時間を持て余すことなく、仕事などがあると、それは素晴らしい冬の時間に変えてくれる。店じまいが早いとはいえ小樽市内の居酒屋は開いているところもある。

 ホテルの室内でクリエイションしつつ、夕方大浴場のサウナで汗を流し、そして近所の居酒屋へでかけるなど、まさに冬の北海道のライフスタイルだ。そう思うと北海道のホテルに大浴場は必需だ。オーセントホテルは長逗留滞在プランがあるから、ビジネスホテル並みの料金で泊まれる時がある。

 調べたらオーセントホテルは、新日本海フェリーの関連会社だ。フェリーは京都府舞鶴から小樽を結んでいる北前航路を行き来する。現代の北前船だ。

604 美国小泊

撮影機材:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6、iPhon13pro.

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フィールドワーク603. 晴れた!、3度目の美国

2022年04月24日 | field work

 

 小樽に5泊もしていれば、晴れる日が1日はあるだろう。長期天気予報では晴れマークが出ていた。意外に1週間前からでも予報があたる時代になった。

 今日の小樽は多分久しぶりに青い空。小樽駅前発7時50分のバスに乗る。既に余市の手前から海岸線のランドスケープがひろがる。あっ!、こんな地形があったのかと発見が続く。今日は、今まで見えなかった蝋燭岩を撮らなければ・・・。

 雪の風景もしびれるが、やはり天気の時も撮影したい気分が適った。今日は美国小泊からも撮影できそうだ。路線バスは、除雪した道を美国へ向かう。

 ところで昨夜は、小樽の老舗「ふじりん」で夕飯にすることができた。直前予約で運良く1席しかないところへ滑り込めた。幸運にも焼蟹にありつけた。そういえば街中の魚屋から蟹の姿がない。もう蟹の季節も終わりだ。

 パンデミックでまん延防止措置が出ている北海道だから老舗おでん屋の営業も夜9時まで。席数を減らしていたので、希望するビジターをすべて裁けないから予約がとれないとあきらめる。仕事からの帰り、ホテル銭湯の湯上がりにかけつけた。

 DistagonをつけたニコンF3+MD4をカウンターのテーブルに置くと、隣の年配客が、おーっ!、と感嘆の声が上がる。確かにこの機材の見栄えはすごいのだが「今中古3万円で買えるよ!。今時3万じゃデジカメも買えないよ・・・」、といったらあてが外れたように静かになってしまった。

「 そっか!、会話をしたかったんだな。ゴメン!、マンボウが発生されているから」。隣席の客と会話も楽しめない時代になっちまった。でもそんな機材を自慢しなくてよかった。反対隣は写真家のようだった。きっと心の中で『あれは中古で安いのさ。物好きだな・・・』と思っていたかもしれない。下手な蘊蓄をかまさなくてよかった。

 そんなわけで、スマホをつつきながら小樽でフィリピンの友達と会話をするという静かな夕飯だった。

 増毛の酒で身体も温まったので、境町筋から入船、花園通りと回遊した。街の回遊する前に酒で暖まるという手があったか。そして帰るとホテルの銭湯に直行。今日二度目の銭湯だ。それも心地よい。

603. 晴れた!、3度目の美国

撮影機材:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6、iPhon13pro.

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フィールドワーク602. 美国の中心へ!

2022年04月23日 | field work

 

 私の場合、いつも拠点を定めて同じ所を旅することが多い。沖縄などはその典型であり、ダイビングがあるから宿を決めてしまったらもう動かないとする意識がある。

 北海道だって、冬の知床半島などに魅力を感じるが、そもそも流氷船ぐらいは動くかもしれないが、半島をぐるってまわる船など冬にあっただろうか?。冬は観光シーズンではないからお休み、というところは多い。

 観光シーズンであろうとなかろうと、そして豪雪であっても美国の日常生活機能は維持されている。例えば美国と小樽間の路線バスだってめったなことで止まらない。そんな足腰の強い日常生活機能で、私の美国の徘徊ができている。

 旅の鉄則として絶対に観光ルートにのってはいけない、と私は考えている。観光客がなければ、そんなルートはいとも簡単に閉鎖されてしまい、こちらの身動きがとれなくなる。それでは被害甚大だ。ということを京都に住んでいるから経験的にわかる。観光客が沢山ゆくところにいったらアカンのです。以前そんなルートに季節外れの時期に乗ったら、たしかお昼が食べられなかったこともある。

 だから旅は地元の日常の生活ルートを行くのが正解。豪雪でもしたたかに動く路線バスは雪国の空気を感じさせてくれて、実はそのほうが被写体が多い。

 さて、今日は「よしとみ」で味噌ラーメンを食べて帰ろう。午後は仕事だった。

 

602それでも毎日の生活は続く

撮影機材:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6

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フィールドワーク601. 宝島は今日も一方向だけ

2022年04月22日 | field work

 

 今日も宝島は茶津からしか見えなかった。ガッカリすることはない。明日は晴天予報なのだ。明日も来よう。

 私の場合は、いつも拠点を定めて同じ所を旅することが多い。沖縄などはその典型であり、ダイビングがあるから宿を決めてしまったらもう動かないと。

 北海道だって、冬の知床半島などに魅力を感じるが、そもそも流氷船ぐらいは動くかもしれないが、半島をぐるってまわる船など冬にあっただろうか?。冬は観光シーズンではないからお休み、というところは多い。そもそも知床へでかけざるを得ない仕事は、今の私には存在しない。

 だから仕事を抱えつつ走り回ってい間に垣間見える風景に面白さを感じる。つまり撮影ってそんな撮り方しかできないと思われる。

 そんな撮り方というのは、私達の日常生活の中で偶然目にすることができる風景だ。今日は撮影に専念しようと思って身構えても、肝心の被写体が霧で見えなかったなんてことは、よくある話だ。だから最初から構えない。そのかわり同じ所へ何回も出かけてみる。

 なんだ散歩と一緒じゃないかといわれれば、その通り旅は散歩の延長線上にある。明日は晴天の海、ただし波がないのは残念だが・・・。

601 宝島は今日も一方向だけ

撮影機材:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6

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フィールドワーク600. 春はまだ先の美国

2022年04月21日 | field work

 

 滞在3日目。いつもの7時50分初のバスで美国へゆく。雛祭りという華やいだ言葉とはうらはらに雪が降り続く気温零下の集落だ。そうか、木々の枝に積もった雪が桜のように見えるけど・・・。春はまだ先だ。

 同じ景色でも、時間が違えば異なった見え方をするだろう。この日は雪が降りやまなかった。それだけ私のイメージに近い霞んだ風景になった。しかし風が穏やかなので雪が舞い上がることはない。撮影する人間にとっては、そこが少し寂しい。

 この日から機材の設定の中にあるピクチャープロファイルを用いた。静止画であればクリエイティブスタイルといった呼び方をされる色調設定だ。もともと映像用の用語を用いているので、私にはわかりにくい。そうなるとテストしなければならないのだが、いきなり本番になってしまった。

 SONYのカラープロファイルは10種類あり、最初はスタンダートから試みよう。撮影したら暗く発色が悪い。もちろんあとから色調変更をした。photoshopにおとせば簡単だが、静止画ソフトでは画像は読み込まない。そこでMacの「写真」ソフトでカット毎に修正を行った。その結果大人の色になったが、ブログ画像とするには地味だ。それに各カットの色調が揃わないというのも難儀だ。そこはまあいいかの気分だ。

 映像を扱い出すと勉強すべき課題が立ち上がる。といってそれは難しい話ではないので、少し勉強すればよいだけなのだが・・・。

 今のSONYα7SⅢや7Ⅳだと、このプロファイルがネーメングされ使いやすくなったようだ。これは是非試みたい。ならば1200万画素の7SⅢがほしいが半導体不足で法外に高い。どうせスコンと下落すると予想するが・・・。

 或いは色の綺麗な最新モデルの7SⅣか。ということはαシリーズも動画機として使いやすくなったのは最近のことのようだ。それ以前の機種は静止画主であり動画撮影の操作性は配慮されていなかった。動画ならSONYの優れたビデオ機材を使えというのが、これまでのスタンスだったわけだ。それがα7SⅢ以降変わりだした、というのが私の個人的見解。

(2022年3月3日)

 

600  再度美国へ

撮影:α6600,FE18-135mm/F3.5-5.6

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フィールドワーク599. 氷川神社

2022年04月20日 | field work

 

 小樽市内海岸沿いの小高い丘にある氷川神社は、1859年の建立。明治元年が1868年だから、街ができる以前からこの地に鎮座している。丘の上だから眺望がよく、市街地をほぼ一望できる位置にある。それだけに人気スポットであり訪れる人もいるのだろう。

 実際尋ねると立地の関係からか神社は厚い雪に覆われていた。排雪された雪は人間の背の高さ以上ある。

 ジンバルがあれば、なめらかな映像になったがプレートを忘れたのでしょうがない。手持ちビューでゆこう。もう夕方近いので斜めからくる光が美しい。小樽も久しぶりに青空が見えた1日だった。

 麓に下りる頃に陽も陰り、薄暮の堺町のモノクロ撮影に没頭してたと記憶している。そして駅前スーパーで果物を調達した。北海道なのに、なぜか静岡の蜜柑にブドウだ。この頃、既に夜の街だ。

 遅い昼飯だったが、どこかで夕飯を食べてゆかないと晩飯抜きになる。といってあまり選択の余地がない。そう思いつつホテルの並びにあるモスバーガーを思いだした。夕飯はここだな!。野菜バーガーとクラムチャウダースープに野菜サラダの夕飯だ。ここの野菜サラダは量もしっかりあり、ダイエット族には最適なメニューだ。

 もちろん夕食後、ホテルへチェックインしたら一目散に大浴場へ直行。風呂とサウナで汗をかき、誰も来ない広い脱衣場でボディチェックをしている時間が、とてもリラックスできて心地よい。こんな場所に快適空間があったか・・・。

 体重は、予想通り太り気味。1週間の旅で3kgは体重がオーバーするだろう。体重が増えるのは体脂肪の増加だ。気温零下の街を歩いていたのだから、体脂肪率増加=防寒だと思うことにした。

 

599氷川神社

撮影機材:α6000,FE10-18mm/F4.0、iPhone13pro

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フィールドワーク598.  花園界隈の遅い昼下がり

2022年04月19日 | field work

 

 明治、対象、昭和の小樽の写真をみると、繁華街に多くの人たちが繰り出し大いに賑わっていたことがわかる。石炭産業、鰊漁、等の基幹産業で都市形成を果たしてきた小樽も、今は観光産業にとってかわっている。といって今は、往事の賑わいがあるわけではない。

 1960年に人口20万人、現在は11万人の都市である。人口減少が街の衰退を感じさせる。そんな往事の名残を留める繁華街の花園界隈も閑散とした空気が漂う。

 これに追い打ちをかけるようにパンデミックで閉まっている店も多く、夜はゴーストタウンに近い。まん延等防止等重点措置が適用されている北海道にあって、一番寂しい時期に私は通り過ぎたようだ。

 さて仕事の帰りの遅い昼飯。気分はハンバーグ定食かパスタを希望している。少し注意深く歩き回れば、どこにでもありそうだが仕事の後で疲れており、先ずは椅子に座りたい。結局コロンビア珈琲。アチャー!、おばはん一人か・・・。こういう時は時間がかかる。それでもフカフカの昭和の椅子に座れり、30分ぐらいスマホをつついてようやくハンバーグ定食にありついた。私は観光客相手の店にはゆかないので、昼飯探しは少し面倒くさい。

 

598花園の昼下がり

動画:α6000,FE10-18mm/F4.0,AVHC、静止画:iPhon13pro

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フィールドワーク597. 於古発川沿いに

2022年04月18日 | field work

 

 小樽滞在2日目は、終日仕事だった。

 「おこばちがわ」と発音する。北海道は難読地名が多い。近代以降の開拓地というのがその理由であり、あて字なのである。同様のことが沖縄にもいえる。琉球王朝文化があったから、やはりあて字の地名が乱立する。

 今、私が関心をもっているのも、北海道と沖縄である。どちらも近世江戸文化の影響をあまり受けていない土地である点で共通している。個人的には、近世江戸文化などに関心は薄く、むしろ近代以降の力強い街の形成に関心が及ぶ。

 まあ武家社会などという古くさい文化を私は敬遠したい。建築家としてみれば城があるではないかって。私は江戸時代の城には、全く興味がない。そんな城をみると、何をきどってんだ!、ダセー侍達の館・・・。つまり太秦映画村をみていると私の趣味にあわないつくづく思う。

 やはり近代以降の、古い制度を足蹴にし刷新した明治時代、つまり近代以降とか、江戸文化とは全く違う生い立ちをもつ琉球文化に関心が及ぶ。

 つまり私は、侍社会が嫌いなのです。異文化に、そして新しく開かれたところに私の関心がある。

 話題がそれた。実は街の撮影のためにジンバルのセッティングを何度も練習し持参してきた。しかしあろうことかカメラとジンバルを接続するたった1枚のプレートを忘れてしまったのだ。だからジンバルが使えない。もう画面がブレているのはしょうがない。

(2022年3月2日)

 

597於古発川沿いに

撮影:α6000,FE10-18mm/F4.0

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フィールドワーク596. MacへAVCHDファィルを取り込む方法・・・ただし杞憂!

2022年04月17日 | field work

 α6000では、Sundisk extreamSDカードでXAVCファイルでの撮影ができない。しかたなくAVCHDファイルで動画撮影を行った。しかし64bitMacのソフトで撮影動画を読み込むことができない。そこでブログで64bitMacに読み込む方法についてメモした。

 

1)α6000(つまりSONYの古い撮影機材)とMacの"写真"を接続してもSDカードが認識されない。そこでカードリーダーを用いてSDカードから直接読み込むことにした。デスクトップで認識されたSDカード内容は以下の画面になる。Macのデスクトップにフォルダーをつくり動画データ一式のコピーをする。もちろんカメラ内にセットしたSDカードもで直接操作できるが、ここは安全側の対応をした。

 

2)3つのファイルの中からprivateをクリックすると3ファイルがある。このなかに動画ファイルAVCHDがある。

 

3)AVCHDファィルを右クリック、次いで"パッケージの内容を表示"を選択する。

 

4)すると"BDMV"という動画ファィルがある。

 

5)BDMVをさらに右クリックすると以下の画面になる。

 

6)"STREAM"フォルダにMTSの拡張子がついた動画ファィルがしまわれている。これをドラッグしたり、Quicktimeで開くことができる。Macの"写真"では開かない。iMovieは読み込める。

 

追記 

 AVCHDというファィル形式は、SONYとPanasonicがビデオカメラ用に開発した。圧縮率が高く長時間録画に対応できる。しかし映像は編集してこそ成立する。子供のビデオ撮影をしたり、テレビ録画をおこない、編集をせずにそのまま楽しむという発想は馬鹿らしくてつきあいきれない。所詮クリエイティブに欠落したギミックなファィルだ。そのギミックなツールがα6000に搭載されていた。マニュアルではXAVCカードでないと汎用性ある使い方ができない。古い機材と古いSDカードを用い、最新の64bitMacで使おうとした時の事だった。

 つまりMacとSONYは相性が悪い。それもそのはずでiPhonの登場で、SONYのウォークマンを廃盤に追い込み、返す刀でビデオカメラまで駆逐したのだから。

 いま12bit記録のEOS1DXmark3が安い。SONYのα7シリーズは、その半分以下の価格だが10bit記録。この場合のbitとは情報の種類の事。

 1bitは、0か1の情報が記録できる。2bitは、1)0-0、2)0-1、3)1-0、4)1-1、と4種類の情報が記録できる。このように記録できる情報の種類は2の二乗で増えてゆく。従ってSONY7シリーズの10bitなら1,024種類、EOS1DXmark3の12bitなら4,096種類の色情報を記録できる。

 後日気づいたのだが、USBケーブルがデータ転送用ではなかったのかもしれない。するとここで紹介した方法は杞憂だったことになる。ケーブルのないときの対処方法なのだろう。

 

220301AVCHD

 

トップ画像&映像:国道229号線

α6000,E10-18mm/F4,Sundisk extreamカード,AVCHD

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フィールドワーク595. 美国茶津の鴎

2022年04月16日 | field work

 

 海岸沿いの道を歩いて漁港まで来たら眼前に2羽のカモメがラブラブ状態だ。地上に立つと意外に大きく人間の胸の高さまでありそうた。おっ撮影機材を構えようとしたら空気の波動を感じたのか、飛び去ってしまった。多分彼らは眼よりも微妙に動く空気の波動を感じる感覚の方が優れているのだろうと思った。

 そんな漁港から直ぐ近くの茶津トンネルを抜けて海岸へ出てみた。宝島がドンとみえる位置まで来ると、いるわいるはカモメの群れが。彼らは産卵の時期になると外敵から身を守るためにコロニーをつくるというのは、どこかの本で読んだ。しかし産卵の時期は春から夏だからまだ早い。一体あのコロニーはなんなのだろうか。いやこんな漫然と広がっているのはコロニーではないのだろう。

 鴎は暖かくなったら北へ旅をする渡り鳥だ。眼前の姿は旅立ち前の栄養補給だろうか。カモメは列になって飛ぶ。先頭が空気対抗が大きく2番眼以降は、10%位空気抵抗が減るという話を読んだことがある。多分先頭が疲れたら次の鴎と後退するのだろう。そうやって入れ替わり立ち替わり先頭を交代しながら旅を続ける。宮崎県から中国黒竜江省まで飛んでいったとする調査記録が残されている。

 それならば、私の小樽・積丹徘徊なんて旅のうちにはいらないのだろう。いつもの茶津の宝島の画像をツァィス風に仕立てた。うんなんとなくツァィスだ。人間の関心は、見ている現場を離れると遊び心の方が増してくるようだ。

 

595 美国漁港 茶津

 

撮影:SONYα6600,FE18-135mm/3.5-5.6

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