Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE845. 笑える世界

2014年01月30日 | Kyoto city
 数年前と比較すると、最近京都市内から、割と早い速度で古い民家が減ってきていると実感する。竹ノ内通りの西陣の織り屋さん、椹木町通の昔ながらのお豆腐屋さんといった具合に、記憶にあるだけでも無くなった被写体が幾つかある。町全体でみても、数年前は街角に感じられた微かに残る京都の臭いが今では皆無となり、どこにでもある現代の風景になっているところが多い。
 古い民家の多くは、生業も昭和スタイルであり、今の商売でないところが多い。従って誰も後を継ぐことなく、息絶えてゆき、民家も廃墟となり、やがて取り壊されてマンションなどに変わってゆく。
 笑えるのは、そうした新築マンションが京都風の伝統的意匠、例えば壁はダークグレイとし格子状の意匠ほどこしたりしているが、玄関の柱を大理石風の石貼にしたり、挙げ句の果てに意匠にこり出して和風を通り越し中華風になってしまっているのには笑える。だからマンションメーカーの建築屋の感性を疑いたくなる。だって京都の伝統的町家にダークグレイという壁はないし、石は土台以外には使わないよな。
 そう言えば、観光客が行きそうな今風の町家的京料理レストランで焼き肉だってさ。本来京料理に焼き肉はないし、わざわざ京都に来て食べるものでもない。であれば 神戸に行けよといいたい。だから、これも笑える。
 そう考えると、町屋がなくなり、どこにでもある笑える世界が京都にも出現してゆく。そうして次第に京都らしからぬ平凡な景観になってゆくわけだ。だから次第に世の中は、つまらなくなってゆく。それは老人のひがみではなく、都市景観の専門家の視点で述べているのである。
 さて時間があれば10年前に撮影した、スライドを整理してみようと思う。あの頃は、まだ京都の臭いが微かに残っていたので、夢中になって撮影していた。それもニコンF4とF3で。
 上七軒ぐらいは、しばらく残りそうだ。

京都市・上七軒
OLYMPUS OM-D EM-5, LEITZ  ELEMARIT 28mmF2.8
ISO250,露出補正-1/3,f8,1/100
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PEN LIFE844. スクリプト2

2014年01月29日 | Kyoto city
 スマート珈琲の帰り道、民家に挟まれた小さなお寺をのぞく。おひな様の絵馬の下に地獄の風景を描いた絵馬がある。青い鬼が釜の中へ人を投げ込み、お坊さんが救い出している絵だ。悪いことをするとあの世では釜ゆでになりますよ、だから仏様を大切にしましょうねという教えだと推測する。
 天国も地獄も、そしてこの世の全ての宗教とそれがとくあの世の姿もすべて現世を生きている人間達の思考と想像力の所産である。死んだ人間達は何も語らないし、あの世から舞い戻った人間もいないからだ。
 仏教の思想は合理的である。死者に戒名をつけ、あの世に送り出すといったように、あの世と現世との間に結界を設け縁を切っている。あの世は現世とは異なる世界なのだという認識である。
 他方キリスト教社会では、永遠の愛を誓ったのだから、死者は神とともに復活し、いつもあなたの側にいるという思想である。契約の世界と言ってもよいのだろう。
 どちらをとるかは、民族や個人の思想によって異なるのだが、絵馬につられて話が辛気くさくなった。話題を変えよう。
 さてカラーフィルムがなかった頃に設計されたエルマリートで撮影したカラー画像は、少しばかり黄色くなるのだが、それでもシャープでありながら、それが著しく際だつこともない大人の空気が感じられ、デジタルの時代でも大いに活躍する私のお気に入りのレンズである。もちろんモノクロームで撮影してもトーンの綺麗な描写だし、ボケ方も美しい。完成度の高さは50年以上たっても変わらない。やはりライツのレンズは凄いなとしみじみと思う。
 こういう名鏡玉がニコンでは使えないのですね。そこがニコンの欠点であり、デジタル・オリンパスの良いところなんですね。話題が大いにそれだした。今日もスクリプト2としておこう。最近雑話が多い。

京都市・矢田寺
OLYMPUS OM-D EM-5, LEITZ  ELEMARIT 28mmF2.8
ISO5000,露出補正-1/3,f2.8,1/125
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PEN LIFE843.  スクリプト

2014年01月28日 | Kyoto city
 今日は、朝から院生や学部生達の論文を読まされたためか精神的に疲れた。その原因は、本人は完成したつもりであっても、全く読者向けに編集されていないからである。目次のない論文に至っては、全く全貌がわからないので読む側はイライラするわけだ。
 ならば京都のスマート珈琲へ行こう。つまり早引けして一人時間を決めないで街徘徊だ。丸太町から夷川通りを歩く頃にはとうに陽も沈み夜の街である。
 夷川通りは家具屋街だが、私の記憶にあるのは、建築分野のSD選書で、詳細に調査された京都の古い町屋の建築図面である。大学時代の建築実習課題にもなった場所でもある。今では、全く建築図面時の様相は見られず、大半がビル街に変わってしまった。建築図面で記録しておいてよかったですね。
 スマート珈琲で横浜みなとみらい21地区53街区のスケッチをしていた。今、日本一の高さの阿倍野ハルカスを超える超高層ビルが建てられる敷地だ。独自な超高層ビルのスタイルを模索していた。これは別にコンペティションではないので、勝手にデザインしホームページにアップさせようという魂胆だ。スマート珈琲は、こうした仕事をするのに、一番居心地の良い場所である。
 話題は変わり、日本経済が円安傾向が続くのに貿易赤字である。つまり今の日本の輸出の大半が部品パーツの輸出ばかりなのだ。自動車をのぞけば、世界をリードできるプロダクト製品が大変少ないためである。パーツならば技術の世界だが、プロダクト製品と言えばデザイン力でありブランド力が必要になる。そうした製品が大変すくないのが原因である。iPhoneの真似ばかりしていないで、日本オリジナルデザインをつくれよと言いたい。そんなクリエイションのない日本であるから、私は日本のアセットが買いだとはとても思えない。
 久しぶりにライツ・エルマリートを使う。 珈琲缶のデザインを撮影しようとしていたら、 古い椅子の間によい位置にタイミング良く入り込んできたビジターの足が笑える。
 エルマリートは、相変わらずシャープで気持ちよい描写だ。ただしピントはマニュアルだが。街歩きのお伴には、私の好きなレンズでもある。次の機会にはこのレンズで西陣をあるこうかという意欲にさせてくれる。冬の京都の街歩きも今の頃が一番良いようだ。時間を決めない京都の街徘徊は、まだまだ続きそうだ。
 今日も散漫なプログだ。スクリプト(覚え書き)としておこう。

京都市・スマート珈琲
OLYMPUS OM-D EM-5, LEITZ  ELEMARIT 28mmF2.8
ISO10000,露出補正0,f2.8,1/100
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PEN LIFE842. 雑話

2014年01月27日 | field work
 月曜日は代休日にしておいたのだか、急ぎの仕事があって休めない。結局出勤となってしまった。もう代休日がまだとれそうなぐらい休日出勤しているのだが、既に消化不良である。
 大体大学へ毎日来て出勤簿に押印せよ、などというくだらない制度ができたので、自宅の研究資料をすべて大学の研究室へ持っていってしまった。だから、大学での仕事となり休日出勤が相次ぐこととなる。週末が休みだなどというのは、リーマンの世界の話である。論文を始めとする原稿があれば、平日も休日も私達には関係ない。
 幸い大学の私の研究室は、赴任時に、Knollのワークステーションやらカッシーナのソファやら、イサムノグチのテーブルやらと大変居心地よく設えてしまったから、むしろ大学での仕事は歓迎するところである。一応私はオフィス環境のデザイナーでもあるし。
 最近の我が国のオフィスをみると、随分見栄えはよくなったが、安普請の家具が増えたのも事実である。リーマンは、すぐに転職するし長くオフィスにいることもないのだから見栄えだけでいいのか。あまりオフィス家具に投資しない日本の企業姿勢がよくでている。
 良い家具は何年使ってもあきないし、使い勝手は大変良い。やはりそういう家具を長く使いたい。ヨーロッパのオフィスでは、それが当たり前なのだけど。万事安普請の日本というイメージは、いまだにぬぐい切れない。それでは中国と一緒だな。日本人と中国人、領土問題で喧嘩していても根性は一緒だよな。
 さて今日の画像の撮影ポジションは、2010年2月17日のブログでも掲載した。当時はバッテリーグリップがついたEOS40DにCanon EF100-400mmという大きく重たいレンズだった。今は、それよりもはるかに軽く小さいオリンパス・システムであり画像も大変シャープだ。
 卒業研究の提出日まで調度1週間となった。今日は雑話で終わりだ。

滋賀県・北小松
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG 75-150mmF4.5-6.7
ISO320,露出補正-0.3.焦点距離264mm,f10,1/320
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PEN LIFE841. 笑える結果

2014年01月26日 | field work
 土曜日に3人の先生とオムニバスで行っている都市論の学科試験の採点をしていた。私の担当部分で3年生達に出題した設問は以下の通りである。

問1.サンフランシスコのギラデリースクエアをデザインした環境デザイナーは誰か?
問2.福岡市のキャナルシティの建築デザインを行ったのは、誰か?
問3.横浜市が進めているみなとみらい21計画に関わった建築家を一人あげよ。
問4.ボストンにある歴史的都市再生拠点ファヌイエル・マーケット・プレースのプロデューサーは誰か?
問5.東京計画1960を提案した建築家は誰か?

 1問20点で5問。100点満点中の平均点は10~15点程度。講義で教えレジメも配布しているし、実に簡単な出題なのだが、デザインを勉強しているほとんどの学生達ができなかったという、笑える結果になってしまった。
 出題者としては少なくとも60点は採れる簡単な設問にしたのだが、学生達の目論見がはずれたのであろうか。であれば土地区画整理事業と都市再開発事業の事業手法の相違点について記せと出題した方がよかったのかしら。
解答は以下の通り。
問1.ローレンス・ハルプリン
問2.ジョン・ジャーディ 
問3.丹下健三、長谷川逸子、早川邦彦、西沢立衛、北山孝二郎、マイケル・グレイブス、アレハンドロ・ザエラ・ポロ、ファッシド・ムサヴィを始め、ヒュー・スタビンスや三菱地所設計だの日建設計だのと組織事務所をあげてもらってもよい。
問4.ジェームズ・ラウス
問5.丹下健三
 いずれも都市への影響力が大変大きい都市開発事業においてつくられた著名な建築ばかりだし、それをデザインを目指す学生達が知らないのでは、トホホ!の世界だ。名古屋ばかりみていないで、もっと自分達のまわりの都市や世界に関心を持てよな。一応デザインの専門教育を行っている大学なのだから。
 まあ他の先生の出題と得点を合わせ、不合格者は再試験ですね。また出題をつくらなきゃ。
 ところで長浜市内で見つけたこの画像の一寸キッチュな建築は、建築家不明だがアンテナだの架線などが絡まったようなすごいデザインだ。実際どんな施設なのかはわからないが、地元の放送局だろうかと推測させてくれるような、古い意味での「電波」が飛んできそうな建築的迫力がある。

滋賀県・長浜市
OLYMPUS PEN E-P5, LETCA MACRO ELEMARI T 45mmF2.8
ISO200,露出補正-0.3,f6.3,1/1250
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PEN LIFE840. ミニ旅

2014年01月23日 | field work
 センター試験の疲れがまだ残っていた。昨日は耳の辺りが神経痛だった。頭のそばがキリキリと痛いのでは考えることもできない。困った。
 そんな状態で大学へゆくのかぁー。まてよ今日は代休を申請してあった。そこで申請通り実行し、一切の物事を無視してミニ旅に行こう。急ぎのメールも返事しないでしかと、予定もすべていれない、スケジュールも立てないし、帰る時間も決めない。目標は琵琶湖を一周するだけ。
 結果として、それで頭の中がスーッとして精神的に大変楽になった。そうか様々な雑事の予定やらの時間の縛りがあったんだなぁー。それが見えないストレスになっていたと気がつく。
 さて湖西線は、雪を期待したがも近江塩津までいっても僅かに残雪はあるが、大方の雪は皆無である。それよりも晴天で伊吹山もよく見え、日差しが春のように大変明るいのである。そう思うと気候が少しずつ前倒しになっているんではなかろうか。もう春間近の風景と言ってもよいぐらいだ。今年は春が早いと私は感じた。
 2台のボディと4本のレンズをリュックに詰めても、軽いのはさすがにオリンパスだ。出かけたのは、北小松と長浜だけだったが、なにもスケジュールをいれないので、急ぐ必要もない。成り行きの撮影行脚というのは、随分ストレス解消になった。帰りに一人酒を飲み暖をとる。ユニクロの暖パンが少しばかり寒さを緩和してくれたようだ。
 帰ってからメールをみたら、出し遅れたレポートを持参したが先生がいませんという学生などなど全部消去。しらんよ、そんなもん。
 さて明日からは学部の試験やら打合せやら、多忙な仕事がありそうだ。しかし頭はプッツンしちゃったから、全てはもう完全に他人事だよな。

滋賀県・北小松
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG 75-150mmF4.5-6.7
ISO200,露出補正-0.3.焦点距離75mm,f4.8,1/1275
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PEN LIFE839. 大寒

2014年01月21日 | Kyoto city
 いまだに共通一次試験監督の疲れが残りつつ、多忙な仕事が続く。試験自体は、たいした肉体労働ではないのだが、精神的ストレスとだろうか。休みなしでいろいろな仕事が続くので疲れがとれない。えぃ、このまま最後まで走ったれ。その最後が人生の最後だったら笑えるけど。
 試験日二日目の新幹線からの車窓は雪だった。こういうときこそ、ゆっくり撮影したいのだが、名古屋泊まりだった。おかげで遅れることもなく試験監督をしていたのだが。
 今晩もまた雪予報である。であれば、明日は雪の出勤風景が期待できそうだ。そう暢気なことばかりいってられなくて、その後午前中の講義がある。
 こういうわがままな事を書けるのも、随分体力が落ちたためだと思われる。若い頃は、2週間ぐらいぶっ通しで仕事をしていても、苦にはならならかった記憶を思い出す。若い人から笑われそうだ。
 11月から12月にかけてのほうがとても寒さを感じた。今は身体がなれたのだろうか、冬モードになっている。そればかりではない。次第に日が長くなるので、直達日射量が増えたためだと思われる。だから気温は低いけど、ぞくぞくするような寒さは感じなくなっている。
 昨日は大寒だった。一年で最も寒い季節である。それも節分までのことだ。たぶん仕事に忙殺され、あっというまに節分を過ぎてゆくのだろう。いまが卒業研究や修士論文やらの締切も迫り、次第に時間との戦いになってきた。学生達はアトリエで飯をつくり徹夜である。学生も教員も一眼となって仕事をしている。一年で一番忙しい時でもある。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5, LETCA MACRO ELEMARI T 45mmF2.8
ISO200,露出補正0,f2.8,1/8000
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PEN LIFE838. 休む暇もない

2014年01月19日 | Kyoto city
 全国50万人以上の受験生が参加し、600以上の大学などで行われた大学入試センター試験の監督がやっと終わった。試験時間が30秒違っただけで、クレイマー達から苦情が殺到し、大学がちょんぼをすれば、マスコミがこぞって興味本位で書き立てるので、大学としては大変神経を使う試験である。そのたびごとに試験監督要領は厚くなり、試験の進め方も複雑化してゆく。
 とにかく50万人以上いれば、健康な受験生ばかりではない。気分が悪くなった!、松葉杖でしか歩けない!、病気持ちだ!、吐いたと・・・おおっやだ!、あげくにノロウィルスか!、いやインフルエンザだ!、耳に障害!、身体に障害!、なんというのはまだよくて、親からは個室で受験させたいという類のわがままクレイマー達!、携帯使ってカンニングしたろか!、なんかちょんぼがあったら2チャンネルに書き込んで炎上させたらおもろいだろうと悪事を働くものとか!、とにかく50万人以上もいれば、悪事を考える輩がいるのも現実なのだ。
 そういう受験生を相手に、同じ条件を徹底的に維持して全国一斉に行うというのが、この試験の特色なのだ。雪が降ろうが、地震がおきようが、とにかく統一基準で進めろというわけだ。だから大学は、ものすごい緊張感を持ってのぞみ、無事おわったときは万歳をしたくなる。うちの大学も無事終わった。
 さて研究機関でもある大学が、何故そこまで教育的配慮をするのかが私には大いに疑問であり、大学独自でも入学試験をしており、センター試験結果は志望大学選定資料という高校側の目的からすれば、それは多分に高校側の事柄である。私は、センター試験が 社会的負荷が少ない受験者が所属する高校で行うべきだという論者である。
 とはいいつつも私は、金曜日から名古屋に泊まり込んでいた。それは正解であり、今朝早朝の時点で新幹線も雪で30分位は遅れたと思う。まさに危機一髪であったな。
 さてどっと疲れたので近所のマッサージにかかりたいところだが、昨年ビルの建て替えでマッサージ診療所は廃院となってしまった。さらに明日は授業3コマ、学部生の論文の査読、それにゼミと終日多忙だ。休む暇もない。

京都市
OLYMPUS PEN E-P5, M.ZUIKO DG35mmF1.8
ISO200,露出補正-0.3,f8,1/400
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PEN LIFE837. ポッポ屋の書いた本

2014年01月16日 | Shinkansen commuting
 今は新幹線も雪がない。明後日から大学入試センター試験の監督だから名古屋に泊まり込みだ。私の経験では、入試の時に雪が降ることが多かった。そうすれば新幹線は遅れるし、第一朝の5時起きはかなわん。
 本屋でこんなのが新潮文庫かと手にしたのが、ポッポ屋の書いた新幹線の本。だいたいポッポ屋の本はつまらないものがおおいのだが時間つぶしに良いか。
 結局ポッポ屋の本はつまらなかったのだけど、新幹線にはなにかと注文をつけるクレイマーが多いという話は共感する。特に芸能人が多いという話しだ。突然の成り上がり根性でよせばよいのにとくだらん注文つけたくなるという奴だな。いるいる、そういうのが。列車に乗ると話し声がうるさいとか、窓が汚れているとか、普段気にもしないことが突然吹き出す症候群がいる。私も降りるときにUTという俳優と軽く接触して無視して歩いていたら、非常識やなぁーと私の肩をたたく。その肩のたたき方が自信なさげなんだな。俳優ってこんなもんか。
 さて、明日から名古屋泊まり。明後日は早朝からトホホの試験監督だ。本日の朗報は、お稲荷さんの榊が遠くのスーパーまで買いに行ったおかげて調達できたので、京都人としての使命は果たして一件落着。それは、大げさか・・・。明日からもしばらく大学人としての使命がたっぷり続く。だからブログもお休みです。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5, M.ZUIKO DG35mmF1.8
ISO1000,露出補正-0.3,f2.8,1/8000
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PEN LIFE836. お花!

2014年01月15日 | Kyoto city
 ニコンDf熱が少し醒める。 内部がスカスカじゃないのと疑いたくなる ぐらいに、ボディが必要以上に大きく、凝縮されたという感じがしないのよね。液晶モニターの表示もユニバーサルデザインを意識したせいか、えらください。 校費で調達して、建築研究用としてあまり使わない機材になりそうだ。PENと同じ情報量しかとれないし。ケチを付けだしたら結構あるのだが、そこがニコンたる所以だ。
 さて明日は朝一番から講義、明後日は朝二番から講義、午後は院生の修論、週末は大学入試センター試験監督で名古屋2泊だ。開けて月曜日も朝から授業・・・、なんか過密だ。
 つまり何がいいたいかというと、15日は町内のお地蔵さん(祠には乳房地蔵と記載してあった、なにこれ!?)とお稲荷さんのお花!、をとり替える日なのですね。だから今日は、帰りしなの夜の10時にスーパーに出向いたら、アらっーーー、お花がない。早朝に買いに行けばいいか。 お花の入荷は8時頃。 私は7時には家を出るので、それでは全く買えないじゃないか。さあ、どうしようというわけだ。忙しくても寒くてもこれが町内の回ってきた通年のお役目。そこが京都に棲むつらいところだ。
 私の仕事は、大学と乳房地蔵さんのお花かぁー、なんかトホホ!、の毎日だ。

京都市
OLYMPUS PEN E-P5, M.ZUIKO DG35mmF1.8
ISO200,露出補正-0.3,f8,1/400
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PEN LIFE835. ニコンDf+シフトレンズ

2014年01月14日 | Kyoto city

 PEN LIFEと銘打っているぐらいだから、たまには機材論だな。
 今のオリンパス・マイクロフォーサーズシリーズには建築撮影用のシフトレンズがないのが大変残念なのだ。だからニコンで代用するほかない。となるとPC-E NIKKOR 24mm f/3.5D EDならば、マウントアダプターがあるオリンパスでも使える。アマゾンで21万と随分安く売っている。多分もてあましているんだろうな。建築屋しか使わんものね。
 これならば実につまらない研究用の建築写真に十分使えるわけだ。いちおう建築研究者必須のアイテムなので、このレンズを揃えようかなと思う矢先、年賀状をいただいた筑波の先生からは1行だけ、Df買うぞ!。はてニコンDfボディそんなにいいかとおもいきや、写真家のブログを開いたのが運のつき。うん!、アングルによっては格好いいよね。往年のニコンの美しいスタイルだ。しかもシフトレンズが付いていたのが余計にあかん。となるとDfにシフトレンズの組み合わせの研究機材があってもいいか、と意志は大いに傾く。
 しかも手元のストックを思い浮かべると、ニコンマウントのCarlZeissのマクロプラナー100mm、ディスタゴン25mmがあるし、AFニッコール50mmと常用レンズ3本が揃っているではないか。しかも押し入れをさぐると、ニコンF時代のオールドニッコール105mmと28mmとか、もらい物の135mmや50mmや35mmがある。これらのレンズがすべて使えるというのが心に響く。
 そこでヨドバシへDfボディをさわりに行く。予想外に軽くて使いやすいくて良いではないか。手にするまでに一ヶ月待ちだそうな。オールドニッコールレンズが使えるというのが心憎い。
 だがボディが少し大きすぎる間抜けな感じもしており、どこかモサッとしている。多分今のはプロトタイプモデルであり、後継機種の小さなボディにぎっしりしまった感じの新機種がでるだろうと推測。であればさしあたりDfボディは校費で調達して使い捨て、当面シフトレンズだけ自前で調達し、後継機種のボディを待とうという結論になった。後継機種はでないかもという噂はあるが、レンズは持っていると結構いろんな場面で使えるんだよね。
 そこでアマゾンで10万は安いニッコールシフトレンズでオリンパスに着けて建築撮影に慣れながら、4月にニコンDfを調達してみようという算段を考えていた。はてこのレンズはオリンパスマイクロフォーサーズで使えるのか、そこを勉強しなきゃ。

京都市
OLYMPUS PEN E-P5, M.ZUIKO DG35mmF1.8
ISO1600,露出補正0,f2.8,1/160

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PEN LIFE834. 諸事に忙殺

2014年01月13日 | Shinkansen commuting
 最も寒い日が続いている。京都の朝は0度である。さらに今週は、土・日がセンター試験で出勤となっている。休みのない長いロードが続く。
 それに今週から来週にかけて4っつの授業が終わるので、レポートやらの採点と成績付けが残っている。これがまた提出遅れの学生が必ずと言ってよいほどいて、ややこしいのだ。つまり泥縄の2週間である。さてどうしたもんかとため息が出てくる。
 明日は私の原稿の締め切り日か、1週間程で企画から執筆までするという離れ業だ。そんな苦労は、誰にもわからんだろう。あとは明日最後の校正をして提出だな。その後に論文の解析と執筆がくるという慌ただしさだ。
 最近私が公開しているスケジュール表に研究・執筆と入れた。そしたら、この時間は私が大学にいると勘違いしているお目出度い学生がいるのにはまいった。研究と入れたら、学外でフィールド調査をしたり打合せをしたりと結構多忙であり、大学にいるときもいないときもあるのですよ。
 それに学生が私の研究室を訪れる用事というのは、制作中の作品の相談ならば大いに時間をあけるところなのだが、大概は事務書類に私のサインが必要なときだけであり、そんな事務的な話ならば10秒もあればすむでしょう。だから外から私の研究室の灯りがついているかどうかで判断すれば良いのに、わざわざメールで執拗に打診してくるはずれた発想には、まいった。付き合いきれないというのは、こういうことをいうのだろう。
 週の始まりになると愚痴が多くなる。やれやれという気分で諸事に忙殺される毎日が明日から始まる。2週間休みなく続くというのが、嫌気がさすもとだ。とても寒いし・・・。こういうときこそ、前向きに行きたいのだが、それも適わぬとなると、気分転換できる方法がないかなぁー。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5, LETCA MACRO ELEMARI T 45mmF2.8
ISO200,露出補正0,f2.8,1/8000
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PEN LIFE833. 成人式

2014年01月12日 | Kyoto city
 さて、今年も一寸立ち寄って若い熱気のオーラにあずかるか。我が名市大からは男女8人がエントリーしている。それが唯一私との接点なのだが、もちろん顔などわからないし、アナウンスもされないから、誰がいつ投射したかは不明というのは悲しい。
 毎年この頃に行われる三十三間堂の投射式、つまり一生に一度だけ二十歳になった弓道の有段者だけが集える成人式の行事である。弓を射るというのが凛々しく、如何にも日本の伝統的な成人式らしく、私の好きな行事だ。
 今年から、脚立の上から撮影してはいけませんという厳しいお達し。きっと邪魔だといいはるお節介な観客がいたり、脚立から落ちて救急車で運ばれた輩がいたんだろう。ああっ、これでは全然見えないよ。そうなると来年は朝から出かけて、場所取りしなきゃなぁー。
 しゃあないから、人の頭越しにカメラを高くかざしてめくら撮り。可倒式の液晶モニターであったのが大変ラッキーであった。かつてのように、矢が手元を離れた瞬間(2010年1月18日)といった絶妙のタイミングでは撮れなかったが、なんとか撮影できた。
 もっとも私は撮影よりは、会場の熱気ある雰囲気が好きなんだけどね。美しく着飾った二十歳のギャル達は、眼の保養であり感性を刺激してくれはるし、そんな若いオーラをもらいにゆくのが目的だす。これで今年も元気が出る・・・いささか大げさか(笑)。

京都市・三十三間堂
OLYMPUS PEN E-P5,M.ZUIKO DG 75-150mmF4.5-6.7
ISO20000,露出補正-0.3.焦点距離300mm,f7.1,1/8000
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PEN LIFE832. 微気候のエリア

2014年01月11日 | Shinkansen commuting
 昨日は、京都と滋賀県の県境のトンネルを抜けると雪だった。川端康成の小説「雪国」、国境の長いトンネルを抜けると雪国だった、の一説のようだ。もともと線路際には融雪装置がついていないところなので朝の新幹線も大いに徐行してゆく。朝の気温も京都は氷点下だった。今年一番の寒さという予報だ。関ヶ原にさしかかると雪はなく快晴だった。
 今日の滋賀県は、昨日の雪も全部融けてしまい、冬の晴天だった。しかし関ヶ原にさしかかると空はにわかに曇りだし雪が積もっていた。雪の降るエリアが変わったようだ。10分も走らないうちに天候が全く変わるというなんとも微気候のエリアを走っていることになる。だだし寒いことに変わりはない。それも後一月の辛抱だ。そうすれば、冬の寒さが懐かしくなるだろう。
 さて原稿も大詰めになってきた。まったくやれやれの仕事なのだが、今週は随分仕事をしたような気分だ。

新幹線・京都-米原
OLYMPUS PEN E-P5, LETCA MACRO ELEMARI T 45mmF2.8
ISO500,露出補正0,f2.8,1/8000
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PEN LIFE831. まだましか・・・

2014年01月09日 | Yokohama city
 ようやく原稿が半分終わった。締切日まであと5日あるのが救いだ。時間に追われる原稿書きも久しぶりだ。
 今朝は、朝一講義なので気温は-1°とすこぶる寒いなかの出勤だった。これからしばらくこういう痛い位の大変冷たい風を受けつつ朝の出勤が続くのだろう。本気で寒いのだ。それに比べれば、先日の首都圏の気温は暖かったこと。
 こういう酷寒の体験は、筑波大学にいたときに経験している。なにしろ札幌と同じ気温だったと物理の先生が公言していた。夜は製図室も暖房が切れているので、限界が来たら宿舎に帰る。それも自転車で20分はかかるのだが、帰り道の異常にきつかったこと。こういう状況の時は感覚も麻痺していて寒いなんて感覚は通り越して、動くのがいやになってくる。ああっ、あの凍ったような地面で寝たら気持ちいいだろうなどという、とんでもないことを考えたりする。つまり凍傷のはしりだろうか。
 ニュース報道によれば、アメリカ大陸の中部では大寒波で-34°だそうだ。つまり5分も外にいれば、間違いなく凍傷にかかるというわけだ。それはすごいなと思いながら、アメリカの家は断熱と空調がたっぷりきいているんだろうと推測する。そうでなければ、生きてられないよ。
 そかんなところと比べれば、京都はまだましか・・・。

横浜市 YOKOHAMA COMMUNITY DESIGN LAB
OLYMPUS PEN E-P5, M.ZUIKO DG17mmF1.8
ISO800,露出補正0,f1.8,1/60
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