そんなことを考えながら、iTunesで喜多郞の曲を聴きながら、シルクロードの街はどんなだろうかとイメージは飛ぶ。時には街の背後に雪をいだいた崑崙山脈が横たわり、時には遮る物がない水平線の砂漠であったりするだろう。相変わらずイメージを膨らませてくれるシルクロードである。
イメージが膨らめば行ってみたいとなる。いまはそこそこに観光ツアーもあるだろうが、やはりテントを積み込み、パーティーを組み、ランドクルーザーで駆け抜ける方が現代の旅人らしい。かっての西洋と東洋の文化の交易路は、いつも現代人を誘ってくれる。
奈良は、こうした東西交易路の終点である。この土地に立つと、この文物が運ばれて来た遠い、いくつもの国に思いを寄せてしまう。
金戒光明寺,2012年4月22日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/3,f4.5,1/250,モノトーン