Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

番外編557. ハードな日程でポルトにたどり着く

2022年08月31日 | field work

 

 朝、列車でオビドスの街へ出かけ、バスでリンボンの駅に戻って昼食、それから列車でコインブラに立ち寄り、再び列車でボルトの郊外の駅にたどり着き、歩いて都心のホテルまでゆき、それから坂道を下り駅前のカフェテラスで遅い夕飯を取るという日程だった。2019年の夏だった。

今思うとハードなスケジュールだが苦にせずよく動いた。多分1日の昼間の時間の長さが幸いした。

そして静止画に傾倒していたのは、このフィールドワークの頃までだ。確かにEOS1Dsは綺麗な画像を写しだしたくれたけど・・・。

今では映像に私の関心がいってしまった。

静止画は、まず動かないよね!、だから撮れる情報が少ない!、人物に向けて構えると相手に警戒される!、そもそも撮影している事が周囲に解るなんてやだな!、空気のように取りたい!、人物や車が入っても撮影できるというわけにはゆかないよね!、僅かばかりの解像度にこだわるなんて微差の範囲だからナンセンス!、祇園祭の囃子といったように音源は記録できないよね!、どこで発表するの!、それにEOS1なんて重たいじゃん・・・、と静止画にはネガティブ意見しない。

そういいきってしまうと、いざ静止画というときに困る?。いや動画を切り出せばよくて実は困らない。

だから今の私の関心は、フルサイズ記録のカムコーダFX3。レンズはオートズームが使える24-105mmの一択しかない。このデジタルズームが4倍になる。つまり420mmだ。レンズ1本で済むので映像は便利だ。

それにズームマイクが必須。映像機材の選択肢は限られているが汎用性は大きい。次の旅のフィールドからは、映像による記録でしょう。

さて、今日のブログがアップされる頃、私はフィリピンへ飛んでいる。じばらく海外暮らしである。ブログは10月まで予約投稿としている。

 

ボルトガル・ポルト

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

1)ISO3200,露出補正0,f5.6,1/50

2)ISO3200,露出補正-0.7,f5.6,1/20

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番外編556. 意外に小さいエリアに集積していた

2022年08月30日 | field work

 

 リスボン滞在二日目の夜だった。

ジェロニモス修道院から戻って午睡していたら、古い建築の間から路面電車がてでくるではないか。地図で確認すると、私はリスボンの古い町の直ぐ近くにいた。そうフォトグラファーの田中長徳氏が撮影していた坂道の多い街の中を路面電車が抜けてゆくタウンスケープだ。

夕飯の待ち合わせ時間まで大分時間がある。早速路面電車の線路沿いを足早の撮影にくりだしていった。EOSを連写しながら絶景の大部分を撮影した。私がイメージしていた古い町は、意外に小さいエリアに集積していた。

今日は十分撮影した充実感で、夕方広場で待ち合わせた私達4人は、小さなレストランでリスポン名物の魚料理にありついていた。

そして、疲れ果てて寝る前にホテルのベランダから撮影した1枚だった。もちろんブレているがphotoshopで蘇った1枚である。

 

ボルトガル・リスボン

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO1600,露出補正0,f5.6,1/6

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番外編555. 最初に見た月

2022年08月29日 | field work

 

 十数時間の飛行機を降りて最初にボルトガルにつき、ホテルに荷物を置いて夕飯を食べに行こうと表に出てら、空に月で出ていた。

それを撮影している位だから余裕だったのかなぁ。

別に月が面白いというわけではなく、機材の試写。それは翌日から遭遇する物事を記録し撮影しようとする意欲に満ちていた頃。

ほどなく町の広場に出て音楽イベントに遭遇し、多分夕飯にしていた。でも、そこで何を食べたかは覚えていないが、それでも街の空気の感触は覚えていた。

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

1)ISO800,露出補正0,f14,1/200

 

追記 

 これだけ感染が拡大して、何処で療養しているんだろう。病院も療養ホテルも満室だ。そしたらTwitterでビジネスホテルに自前で長期滞在し、リネン交換不要で籠もっているようだ。もちろん一般のホテル側は感染者を認めていないので隠れるように。時折咳き込むような声が聞こえるらしい。それじゃ保健所や医者も呼べないではないか。といって隔離できるのはビジネスホテルぐらいしかないとすれば悲しい社会だ。

 つまり医療制度に乗れれば治療が出来るが、とても全数収容どころか治療もできない。そうなると隠れるようにビジネスホテルなどを時前で借り切ってしのいでいる。多分相当数の数が隠れるように籠もっていそうだ。後は運を天に任せて自然治癒しかない。

 そして感染者の全数把握をやめるとすれば、そうした自前で籠もっている人間達が落ちこぼれてくる。制度から落ちこぼれた感染者は、国も面倒をみなくてよいという論理が成りたつ。

 医療現場から上がってきた感染者の報告業務の改善は、はからずも国が面倒をみる必要がないという、政府にとっては願ってもない悲鳴だったのだろう。

 本来は、報告フォーマットの入力方法を改善すれば済む話を、大げさに解釈し、合法的に放置するという選択枝になってしまった。それは政府がよくやる方法であり、医療関係者は、そこまでわかっての悲鳴だったのか?。国は合法的に感染者を放置できるタイミングを見計らっていたのだろう。かかった方が悪いというわけだ。

 これがアメリカ社会なら、デモが街へ繰り出すと思うが・・・。

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番外編554.  レニ村で・・・

2022年08月28日 | field work

 

 感染症の話をブログに書いて暗いイメージのビジュアルを探していたら、まさにドンピシャリのロシアのホテルの窓から撮影した陰鬱な画像があった。時節柄調度よい!?・・・。それでロシア・ウクライナシリーズを続けた。

 ウクライナの山岳地帯は南西部にフツルスチャナ国立自然公園があるあたりを、ルーマニアからチェコスロバキアにかけて山岳地帯が走っているが、そこを除けば大半が丘陵地帯だ。面積60万㎢、わが国が37万㎢キロメートルだからデカい平野部といってよい。

 ウクライナ・レヴィウから車で2時間程走ったところにレニ村があった。視察は同行のU先生の関係なので私は物見遊山。

 つまり使われなくなった崩壊寸前の歴史的教会があるので、これを復元できないかとする研究だったと記憶している。その後この教会は復元を果たしたことをWEBで私は知った。多分ロシアの攻撃から隠れるように立っているので、この教会は残されているだろうと推測している。

 じゃあ、そのウクライナの丘陵地帯はどんなんかと思い返すと、延々と続く単調で巨大な丘陵地帯が地平線の果てまで続いている。ウクライナから送られてくる紛争の画像に山岳地帯は見られない。こんなところで紛争を起こしているのか。

 ストック画像のなかにあったU先生の知り合いのお婆さんの姿を撮影して、翌日私達は日本へ帰った。画像のストックは、そこで終わっている。

 

ウクライナ・レニ村

OLYMPUS E-M1,ZUIKO DG7-14mm/F2.8

1)ISO200,露出補正0,f/7.1,1/500

2)ISO200,露出補正0,f/7.1,1/400

4)ISO200,露出補正0,f/6.3,1/320

5)ISO200,露出補正0,f/7.1,1/400

Nikon CoolpixAW130

3)ISO125,焦点距離24mm,露出補正0,f/4.1,1/1000

6)ISO125,焦点距離120mm,露出補正0,f/4.9,1/500

7)ISO125,焦点距離92mm,露出補正0,f/4.7,1/250

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番外編553.  新ロシア主義

2022年08月27日 | field work

 

 おおっ、今日は祝日かよ!、海の記念日だって。

ダイバーとしては肯定すべき祝日だが、EMSで荷物を海外発送する立場としては「休まず働け!」と叫びたくなる。

それにしても郵政公社のEMS発送サイトを既に個人登録済みなのだが、なんでこんなにアホか。

先ず登録者がログインできない。パスワードはMacが覚えているから私は知らない。Macが記憶しているパスワード入力してもログインできない。ならばパスワードを忘れたで再設定。

次は発送品リストだ。前回同様のリストが保存されているのは良いとしても、リストにない発送品を送ると表の追加ができない。さてどうするんだ。日本語の意味深なボタンがある。クリックすると追加用の発送品リストが出てくる。ここに必要事項を書き込んでクリックすると発送品リストに戻る。これはあきらかにスマホ利用の操作だ。EXCEL並に表の行追加で書き込めれば実に簡単だが。そして新たに書き加えたがリストに全く反映されない事に、発送後に気がついた。実に錯覚しやすいスマホ用のブログラミングだ。WEBサイトの作り方を考えろ!。もう知らない!!!。

最後は数頁の書類の出力。もちろんスマホで操作すれば郵便局で出力してくれるが、こちらはMacPC。このまま画面印刷だと送り状以外の欄外の記述も全て印刷されるだろう。MacPCを45年使ってきた立場ならそう考える。だが印刷終了ボタンがあるが印刷開始ボタンがない。面倒だからそのまま印刷画面にもっていったら、送り状画面だけ印刷される。ならば「送り状の部分だけ印刷できます」と書いておけよ!。こうした無駄な時間がかかるヒューマンエラーが実に多い。アホかぁー!。

何故こうしたことが頻繁に起きるかを考えると、原因はスマホのプログラムにありそうだ。スマホで出来るサイトは、こうしたエラーが圧倒的に多い。iOSやMacOS、Windows、LINUXはswift、AndroidはjavaからKotlin、あるいはC♯。やはり言語問題か。

スマホプログラムもいまではPCに近い。だからハッキングされる事は必須だ。それでいてスマホ決済アプリが多用されている。それはお金を裸で持ち歩くようなモノだが、よく危ないことをやるねぇー、日本のスマホ社会は。

同様にアクセスできないものに関西電力のサイトがある。もう1年以上料金表の確認が出来ない。にもかかわらずサポートhelpを出しても応答しない。だから放置している。これなら有料で料金表を送ってもらったほうがよい。こうしたケースをあげれば私達の周りには大変多い。それが社会問題にならないのが不思議だ。

つまり一つのことをするのに、これまで以上に時間と手間がかかる。それってデジタル化の意味があるのだろうか。バカじゃないの。

そこで、こうした簡単なことをデジタル化して余計に手間がかかるサイトの傾向を「新ロシア主義」と命名しておこう。それはロシアのやり方と似ているからだ・・・。

 

ロシア・サンクトペテルブログ

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO3200,露出補正0,f3.5,1/30

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番外編552. レヴィウの光

2022年08月26日 | field work

 

 ウクライナは、モノクロームが合いそうだ。それは湿度が低いことが影響している。だから透明感あるレヴィウの光である。

この時のフィールドワークでは、広角系ズームと広角〜望遠ズームの二つの撮影機材を持参していた。そしてイスタンブールのアタチュルク国際空港で、ひょっとしたら小さな機材が必要だとする老婆心からNikon CoolpixAW130を調達した。当時日本では発売されていなかったイエローボディだったというのが好奇心の始まり。

実際持参した機材で十分だったから老婆心は持つべきではなかった。だが新しい機材なのでベストのポケットに入れっぱなしにして多用した。本来は水中機材だが、写りが良いではないかと再発見。今ではこうした役割を動画も撮影できるiPhon13proがになっている。

だから、こちらの意識も変わってきた。

変わったといえば、祇園祭で報道の腕章をつけ大型脚立に乗って長焦点ズームレンズを付けたニコンの機材で連射音をなびかせ静止画を撮影しているカメラマン達を見て、私は、あのように落ちぶれたくないと思った事だ。ニコンのD1ナンバー機材など製造していたか?。それにカメラマンという職業自体が存在しない時代に、歴史から抜け出してきたようなあの人達は何者だっただろうか?、と思えた。

そんな話は他山の石とし、もう二度と出かける事がないフィールドである。

 

ウクライナ、リヴィウ

Nikon CoolpixAW130

1)ISO125,焦点距離34mm,露出補正0、f4.2,1/800

2)ISO125,焦点距離120,露出補正0、f4.9,1/500

3)ISO125,焦点距離29,露出補正0、f2.8,1/250

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番外編551.  玉葱の構造

2022年08月25日 | field work

 

 数年前パリのノートルダム大聖堂の屋根を焼失したとき、WEB上で「石造建築が何故燃えるのか?」とする素朴な疑問がアップされたことを私は思い出していた。ヨーロッパの教会建築や街の建築の構造が全て石造ということはありえない。

 建築の主要構造である、基礎、柱、壁あるいはバットレスは石造であっても、屋根や梁や桁、さらには2階以上の床は木造である。つまりヨーロッパの建築は、石と木との混構造である。そうしないと石では重すぎて屋根を支えられないでしょう。

 随分前ですが、ミラノの大聖堂の屋根を歩かされたときは少し怖かった。というのもその木造の上に石張りだったからです。私は構造的に無理していると思われた。

 でっ、ロシア正教会の屋根にそびえる玉葱上のドームは、なんでつくられているかというとやはり木造である。

 2016年にロシア・ギジ島の世界遺産の研修ブログラムに参加し、玉葱ドームの小さな実物が置かれてあった。このときギジ島は大規模な改修工事中であり、多分傷んだ玉葱を展示していたのだろう。

 もちろん玉葱の骨格も木造である。縦の壁上の板を多角形上に立ち上げその間の局面部分も木を曲げるか成形した木造であり、これだけだと雨による浸水がおきるので屋根瓦を重ねて貼り付け釘で固定している。ている。もちろんこの屋根瓦も木造である。

 ギジ島のロシア人現場監督は好々爺の良き人であり、私達研修プログラムの参加者全員に交換した屋根瓦と釘をくれたのである。長い年月の中で風化しかけた世界文化遺産の屋根瓦。こういう土産というのは、容易に手に入るモノではない。さっそく頂き、額装して京町家の壁に掛けられている。

ロシア・ギジ島

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

1)ISO800,露出補正0,f14,1/200

OLYMPUS E-M1、ZUIKO DG7-14mm/F2.8

2)ISO200,露出補正0,f5,1/250

3)ISO200,露出補正0,f4.5,1/160

Nikon CoolpixAW130

4)ISO125,焦点距離24mm,露出補正0,f2.8,1/30

iPhon13pro

5)ISO400,焦点距離26mm,露出補正0,f1.5,1/60

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番外編550. 悩ましい夏の日々

2022年08月24日 | field work

 

 このブログのテキストデータはダウンロードできるが、画像はできないと理解している。だから画像データを掲載順にicloudにストックしていた。

最近映像を扱いだしたのでデータ量が急増しだした。だからブログデータをNASへ移すことにした。そしてコピー後にNASを開いて唖然。番外編546回分の画像データがすべて消えている。ここには感染症に関する統計データも入っていたはずだが全部消えた。その瞬間いずれ消える運命だしさ、と即悟った。

原因はコピーできないファイルがあり混乱していた矢先に加え、NASのフォルダー名称を変えてしまったことだろう。NASの前のフォルダーはなんの警告も無しに削除されていた。こんなことがあるんだ。すでにどこにもコピーはない。

そうなると15年間のブログデータに対する未練もなくなる。どうせ消えるし・・・。さらに執筆意欲も低減する。

もちろんブログから画像をひっぱりだせば復元できると考えたが、最近のgoo画像を引っ張り出すことは出来ない。編集画面に登場する画像はすべてサムネールだから解像度は大変低い。解決策は諦めることか・・・。

執筆編集者の立場でいえばブログは追記できないのである。つまり執筆者であっても制作時の状態に戻せないのである。そんな事ってあるの?。こうなるとブログの信頼性もなくなる。

悩ましい夏の日々である。散歩にゆこっと。

 

ウクライナ・リヴィウ

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

1)ISO400,露出補正0,f8,1/125

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番外編549.  五黄の年回り

2022年08月23日 | field work

 

  画像はウクライナが平和な頃の2016年の風景だ。

 しかし当時から東部に親ロシア派勢力が存在し、今の紛争の火種を抱えながらの平和な風景だった。親ロシア派勢力は民間空港機を撃墜するという暴挙を犯した。こうした親ロシア勢力が火種となり、ウクライナのNATO加盟案が浮上し、これがプーチンの激怒につながる。といって紛争は市民一人一人には関係がない事であり、その関係ないことで市民の命運が定まるというのは不条理な話だ。

 民主主義国家は、市民意識のもとに国家が成りたっており、この逆はあり得ない。そうした考え方は世界で共有されているが、国家の身勝手な論理に翻弄されるのが現実。中東と異なり、宗教が介在しないウクライナ紛争である。

 やっかいなのは、経済を巻き込んだ事。従って我が国の国債の価値は下落し、円安ドル高が続き、輸入価格の高騰になる。石油価格が高騰したら、価格転嫁し、給料があがればよいが、価格転嫁すれば突然消費低迷となる。わが国は32年以来続くデフレ経済だから転嫁しにくい構造だ。

 実家の書庫から中国から伝わってきた気学の解説本「四柱推命学」という本を見つけた。日本でいえば暦だ。開いてみたら今年は五黄が方位の中心に来る年回りだ。そのときは社会混乱・波乱が起きると暦には書かれてあった。今年もまだ半分ある。まだまだ激動が続くのか・・・。

 

ウクライナ・リヴィウ

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

1)ISO250,露出補正0,f13,1/400

2)ISO800,露出補正0,f14,1/800

 

追記 

 アメリカの経済指標を見ていた。不況の始まりをつげるデータしかない。

 気学で見れば来年の節分まで不況が続くと考えるのが自然だろうか。節分というのは四柱推命学では、年の変わり目だ。つまり旧暦。

 今年は五黄の歳だから激動が続く。来年節分以降は四緑の歳なので平穏だ。その平穏さが静かに経済成長するのか、それとも静かに不況を耐え忍ぶのか、どちらになるかはわからない。

 ウクライナの戦争もコロナも来年の節分が節目になるのかなと予測。ウクライナの戦争は納まるのか?、経済は回復するのか?、コロナは収束するのか?。こうした環境は、これまでになかった事である。

 じゃ日本はどうするか。RE(Return Equity)=当期純利益/自己資本の指標を思い出す。いま日本はこれが-7.1。大変低く海外の投資家達も近寄らない。この指標値をあげるためには、利益を自分の会社に投資すればよい。つまり自己投資。ところが岸田政権が自己投資を規制するという発言を見た。やることが逆だ!。この政権は、先行き短いとする判断しかない。

 日経新聞によれば8月25-27日に、ジャクソンホール会議がアメリカでおこなわれる。主要国の金融機関のトップが結集すると書かれていた。ここでの議論が判断材料か。

 いま経済は、回復するか不況かのバランスシート上にある。ウオール街の楽観的見通しで株価が大高騰したら面白いけどね。もちろん大高騰の背後には大不況があるわけだし、明日にでもトレンドが急速に変わるだろう。

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番外編548. 二つの世界文化遺産の街

2022年08月22日 | field work

 

 2016年後輩のU先生に誘われてロシアギジ島教会の研修と抱き合わせで、二つの国の世界文化遺産の街を訪れた。ウクライナのリヴィウとプーチンの故郷であるサンクトペテルブルグである。 

 リヴィウはチェコスロバキアと国境が近いこともあり、瀟洒なカフェでお茶をしているとヨーロッパといってもよいぐらい違和感のない世界だと思っていた。もちろんサンクトペテルブルグだって、ヨーロッパに近づこうとするロシアの空気があったし、唯一異なったのはロシアの入国にはビザが必要だった事である。

 それが紛争当事国同士になってしまった。さらに世界経済を巻き込んで、経済混乱を引き起こしている。原因は、ウクライナの芸人上がりの大統領がNATOに入りたいといいだした事だ。何故彼はそんなことを言い出したかといえば、恐らく東部の親ロシア派の存在だったのだろう。長いことこの国は分裂状態が続いていた。そしてプーチンは、これに過敏に反応した。やはりウクライナは、ソビエト連邦時代の国家であったと再認識させられた。

 今日本人がウクライナやロシアに入ることは出来ないだろう。当時はロシアで・す・か。見たことがないから出かけてみますか・・・、ぐらいの軽い気持ちだった。やはり海外の旅は、ゆくチャンスがあれば好機と捉え、躊躇なく出かけておくべきだ。

 いつまでも出かけられると思うなよ、旅人の戒めだろうか。

 

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

1)リヴィウ:ISO250,露出補正0,f13,1/400

2)サンクトペテルブルグ:ISO3200,露出補正0,f5.6,1/100

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番外編547. 新型コロナウィルス・いくつかの論文を読んで

2022年08月21日 | analysis

 

 このブログを執筆している7月16日は、第7波の感染拡大中である。このブログがアップされる頃にピークを過ぎてなだらかに低減しているか、あるいはさらに拡大が続いているか。後者ならこれまで最大級の感染規模になる。

2年間のパンデミックを振り返ると、これまで数理モデル駆使し、感染予想、そして感染元が飲食、娯楽産業にあることを突き止め、それを政策に反映してきた(注1)。数理モデルが政策に使える初めての実証実験であったといえそうだ。

国の機関のリポート(注2)によれば、コロナウィルスの残存期間は、20°Cのプラスチック上で、6〜9日とする研究もある。残存期間が長いことがコロナウィルスの特徴だ。

感染源対策という視点に立てば、残存期間を超えてウィルスが生存している環境が私達の身の回りにあるのではなかろうか。つまりシャーレでウィルスを培養しているのと類似の環境が私達の生活環境のなかにあるのではないかとする仮説である。こうした仮説をシャーレ状態の環境と呼んでおこう。

 エアロゾル感染なら空気に関わる部分。身近な環境の空気の操作系といえば、空調機がある。空調機に関する論文(注3)を読むと、空調機の送風口からウィルスを検知し集団感染を起こした事例もあったと報告されている。ちなみにこの論文の共同執筆者2名は建築の専門家である。

建築の立場からみると、保健所は空調機の吸気口や送風口は調べたが、機器を分解して内部を調べていないだろう。というのもそこまで調べた論文が見られなかったからだが。

家庭用空調機は、室内の空気を吸い込み、冷媒ガスが循環している熱交換器によって温度調節を行い、吸い込んだ空気を再び居室に送り出しているに過ぎない。つまり部屋の空気を循環しているだけである。だから内部のフィルターや熱交換器がシャーレ環境ではないかとする仮説を立ててみたわけである。

特に気密性の高いマンションは空調機への依存度が高い。いまのところそうした事柄を定量的に明らかにした論文が見当たらないので、私の疑問は解消されない。

もちろん生活上の対策は2方向の窓を全開にし、フレッシュエアを取り込む換気であることに変わりはない。第7波の感染者数急増と気温が上昇しエアコンを使うタイミングが一致し、しかも空調の利用頻度が高い沖縄県で感染者が急増しているので、そう考えたわけだが・・・。

もう一つの感染元がある。それは海外から持ち込まれた場合である。多くの場合は、経済のグローバリゼーションに伴ってウィルスが運ばれてきたと解釈する方が良さそうだ。

ここであげた論文は、何れもWEBサイトで簡単に読めるものに限っている。暑い夏を家に閉じこめられるならば、こうした論文でも読みながら少し関心事の世界を徘徊している方がよさそうだと思われた。

 

注1)稲葉寿:感染症数理モデルとCOVID-19、COVID-19有識者会議、2020,12,18.

注2)国立感染症研究所 :新型コロナウイルス感染症に対する感染管理、COVID-19有識者会議、2021,06,30.

注3)白井 克彦、古谷 誠章、田辺 新一:新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して、COVID-19有識者会議、2020,05,21.

 

ロシア・サンクトペテルブルグ

EOS1DsMark3、EF28-300mm/F3.5-5.6

ISO1250,露出補正0,f13,1/250

 

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フィールドワーク689. 前川國男のデザイン

2022年08月20日 | field work

 

 7月13日は4回目のワクチン接種だった。接種券が届いた時に1週間出遅れたら近所の診療所は既に予約満杯。どうしようかとおもったら集団接種を予約していた。モデルナの交互接種だか、明日予約可能といわれたので、ほなら即予約。

 感染がこれから拡大するので早い方がよかろう。それにワクチン接種証明書交付に時間がかかるので、海外渡航を予定していれば早いほうがよい。

 集団接種会場は大型展示場だから、空間の大きさが心地よく、ビジターはスタッフの数より少ない。こりゃいいわ!。接種の先生は美人!!。ああっ!!!、きてよかった。美形に見とれているうちに接種完了。これでパンデミックの心配も低減するだろう。後遺症がないので効いているのかな!。

 終わった安堵感があると、心に余裕ができる。

 ならば眼前の前川國男設計の旧京都会館の視察だ。今は京都ロームシアターとして建築は大部分がリニューアルされている。東京文化会館と同時期に設計されたので、グンとセリでた屋根の端部が、同じデザインだ。

 だがこちらの方が中庭を囲んで建築群が配置されており、東側の岡崎公園越しに東山が見えるという素晴らしい立地だ。当時東京文化会館の方が話題性が高かったが、京都の方がはるかに素晴らしいではないか。その後大改修され、スターバックス&蔦屋書店が入り、長くいたくなる居心地の良い空間になっている。おかげてカフェは満席に近い。

 前川建築特有のピロティと中庭が、ゆったりとした空間になっている。今のチマチマした建築と比較するば、こちらの方がはるかに心地よく、広い空間の醍醐味を堪能できる。

 しかし前川は、京都の街におもねった部分がある。

 外壁に一部見られる柱と梁を現した真壁風のデザインだ。それは真壁町屋を意識しものであり、当時の京都の文化人達から支持された姿勢だったかもしれない。

 だが60年後にみれば、やはりコンクリート打ち放しだけの方が京都の街と調和することに現代人は気がついている。

 当時の文化人社会から支持されようと、あるいはランドスケープの計画理論に従っていようと、おもねりは所詮おもねりでしかない。建築という感性は60年先をデザインしている。建築デザインは理屈・理論で語ることはできない部分がある。

 さらに、中庭から東山方向をみると成長しきったシンボルツリーがある。ランドスケープのセオリーに従っているけど、私はシンボルツリーが東山への優れた景観をさえぎっているので、この木は邪魔だ。これも理屈・理論でデザインした結果の悪しき姿だと思われるけどな・・・。

前川圀男のデザイン

DJIPOCKET2

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フィールドワーク688. 祇園祭だった

2022年08月19日 | field work

 

 このブログを書いているのは7月。今年は、戻り梅雨が続いていた。

いつも祇園祭・山鉾巡航の朝に梅雨があけ夏が来る。空は晴れ渡り入道雲が出て蝉の声が聞こえる。そんな夏の光に誘われて山鉾巡航を映像撮影に出かけた。

今年は新型肺炎感染拡大の頃だから、人混みのはるか後ろの高瀬川あたりから500m程先の麩屋町通りの長刀鉾を撮ろう。ズームレンズを一杯に伸ばしデジタル2倍ズームを用いて400mmになる。これなら撮れそうだ。

しかしジンバルの限界を初めて知った。そんな焦点距離ではジンバルの手ぶれ補正も効果がない。といって三脚は建てられない。今年は、これでよしとしよう。

私の並びに、腕に報道の腕章をつけ、大型脚立に乗ったカメラマン達がバズーカ砲のような機材を構えている。うわっ、古くさ!。今時静止画機材ですか・・。まてよ今のメディアは、こんなところに報道カメラマンなんか派遣しない。そもそも報道カメラマンという職業が今時あるとも思われない。つまり文化財保護団体といった類いの人種達だろう。

山鉾巡航の始まりは四条通にはりわたされたしめ縄をお稚児さんが切るところからはじまる。お稚児さんが立ち上がった。しかしモニターではようみえへん。まあ見当で撮影して録画画像ではわからない。そうしているうちにヒラヒラとしめ縄が切られているのが見えた。あら、撮りそびれたか・・・。まあよしとしよう。

私は、人混みのはるか後ろにいたはずだが、ここにも人の壁ができはじめていた。だから早々に退散しマクドナルドに逃げ込んで涼にありついた。引け時である。長刀鉾が辻回しをする頃には、この場からずらかっていた。

山鉾巡航は十数年前に、炎天下のなかで脚立をかついで本格的に撮影したことがある。既にこのブログでもアップ済み。一部を再掲載しておこう。

今私は、撮影に消極的なのは、近年警備が厳しくなり脚立を建てられる場所が制限されているからだ。しかも立ち止まらないでくださいと警察官やガードマンがうるさい。だから祇園祭も見に行こうとする気分が希薄だ。感染拡大期でもあるので、やり過ごそうと思う。

尚今は後祭が1週間後にある。3年ぶりの祇園祭だから、やはり人出が多い。もちろん私はパスを決め込んでいる。

それより、この時期の夏になったばかりの京都の街の空気が、1年ぶりであり新鮮な気分にさせてくれる。

祇園祭・夏が来た HD 720p

 

京都市

SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6

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フィールドサーベイ687. 祇園祭・宵山

2022年08月18日 | field work

 

 このブログを書いている7月15日は、祇園祭宵山だ。

 宵というぐらいだから夕方から夜の方が宵山の風情はある。しかし今は感染第7波の急拡大の頃だ。というのも感染者の半数ぐらいは学校関係だから。それを思うと小学生の囃子が登場する夕方は避けようという判断だ。それに夕方の混雑もある。

少し回り道をして木賊山や太子山の方へ。鉾の名前は町名でもある。宵山が混んでいるときでも、このあたりは比較的空いていて、宵山の空気が感じられる。

今年は長刀鉾の粽も早々に売れ切れていた。というか売ってないのに等しい。まあ我が家には3年前の粽があるから、よしとしよう。

足早に一巡して八百一へ野菜の調達にゆく。もちろんこんな昼間に出かけても、そして大雨注意報が出でいる時でもあるから山や鉾は雨仕様であったりビニールがかけられていたりと冴えない。だからたいした画像は撮れないことは承知の上。目的は、緑黄野菜の調達だから。

25年前に撮影した画像をはっておこう。昨年のブログでもこの電子本の全頁を紹介した(2021年7月15日)。電子本の中からピックアップした画像を以下にアップさせておく。撮影は2005年、幸せな時代の宵山である。

電子本引用:三上訓顯:KYOTO,2005

祇園祭・宵山

映像:DJIPOCKET2

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フィールドワーク686. 祇園祭・鉾立3.  手を動かす!

2022年08月17日 | field work

 

 今日も朝、長刀鉾の様子を見に出かけた。まだ車輪が着いていない。だが昨日のブログで、車軸は主材(正しくは石持)の四角穴に通すのだろうと推測したが、実際は違っていた。四角い穴は鉾を引く綱を架けるためであった。

 そうなると他の鉾を見に行くほかない。西側には函谷鉾と月鉾がある。室町には菊水鉾もある。ちょうどうまい具合に月鉾が車輪をつける前だった。だから子細に観察できた。

 すると石持の下に車軸に該当する四角い部材が見られた。これが車軸である。しかし子細に見ると縄で固定され可動部分が見当たらない。そこで車軸の先端部に着目したが、やはり可動部分はない。つまり車軸全体が固定されて回らない車軸である。

 そうなると動く仕掛けは車輪中央部の軸受けにある。そこで鳥鉾の役員がいたので尋ねた。役員は簡潔に応えた。「中央部分は木を組んで組み立ててあります」。もう一つ車輪をつけるためにどうやって鉾を40cmほど上に上げるかについて尋ねた。「前の方からテコの原理で鉾を傾けて上に上げます。重たいから前後同時にはできません」。

 話は軸受けに戻り、やはりここが可動部分だった。その軸受けの木造構造が成立していないと鉾は動かない。

 この軸受けに鉾の全荷重が1/4ずつ負担させられている。通例荷重には軸に対して垂直方向にかかるラジアル荷重と水平方向にかかるアキシアル荷重がある。それらの荷重を木材を用いて、どのように力を受け、逃がしたかは古い学術論文で探してみよう。あるいは京都町屋再生研究会に尋ねる方法もあるだろう。

 建築は、動かないから可動部の知識が希薄だ。多分プロダクトデザイナーならよく知っているだろう。同級生のカーデザイナーに会う機会があったら尋ねてみよう。

 そんなわけで、宿題を残しながら山鉾が動く構造を探ってみた。そうした過程でWEB情報が全く役に立たない羅列ばかりなのにはうんざりした。私達の社会は、こんな無益な情報を元に動いているのか。

 最近自分で考え、自分でつくる、という人が少なくなったように思われる。WEB情報で知ったつもりになって吹聴されても、ではあなたが自分で制作して実証してよ!、とこちらは応答するだけだ。理屈は述べられるが制作できない、そんな文科系志向はやめて欲しいですね。日本は技術立国を標榜していたのではなかったのか。だから私は、手を動かし物をつくらない人達を信用していません。

祇園祭・鉾立3

SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6

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