今回の私の魚図鑑part3。
最初はコクテンフグ。インストラクターの先生がフグ捕獲の名人であり、おっ、いつもの技かと思いつつ、ワンカット撮って他のダイバーの撮影のためにさっさとどいてあげた。しかし、今にして思うともろ真正面の顔を撮るべきだった。やはり遠慮してはあかん。3カットぐらい粘るべきだったか。それとて3秒程度の時間で清むのだから。それにブレている。ニコンW300の水中モードでは連写ができない。このあたりが融通が利かないフルオートデジカメだ。
ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/4.4,1/60
ツユベラだろう。一度水彩画にしたことがあるが、胴体の紫斑模様の色が出なかった。やはりとても彩度の高い絵具を調達しなければと思わせてくれた魚である。こういうときこそストロボが光ってほしいのだが、自動ON-OFF設定だから、明るいのでいらないでしょう、というカメラの勝手な判断である。こちらは勝手に判断するなよなといいたい。遠景を撮るときはストロボ不用だがマクロでは必須なのだ。一々押しにくいボタンで操作する。要は手袋をはめていても操作できる大きさのボタンをつけておけばよいのだが、日本製撮影機材というのは、必ずどこかに使いにくさがある。要は使い勝手に慣れなさいということだが、今時そんな考え方自体が古くさくて、こちらは慣れたくないですね。
ISO125,焦点距離15.3mm,露出補正0,f/4.7,1/100
魚の名称も図鑑と私の画像とでは撮影アングルやライティングの条件が違う場合もあるので、図鑑で探してもわからないことがある。これも多分わからない、と思っていたら尾に白い模様があるのでニジハタと判明した。やれやれである。やはり図鑑とはアングル違いなので胴体だけ見ているとわからない。本来はサンダーバード2号みたいなずんくりした胴体だそうな。
ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/60
ウツボが顔を出しているポーズだが、胴体をくねって曲げているところだ。変なのがいるからずらかろうというやからだ。沖縄の海では、当たり前のように遭遇する魚だから、ダイビングのログ付けの時も話題になるような魚ではない。模様からするとアザハタかなぁー。当たり前にいる地味な魚だ。紛らわしいんだよ、そのポーズがウツボの新種みたいで・・・。
ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/80
ハナビラクマノミでしょう。セジロクマノミと似ているのですが、胴体に縦1本の白いラインがはいっているのが相違点。このアングルはダイバー達の撮影スポットになっているようだ。インストラクターの先生がライト2灯付き機材で撮影していたが、画像は大変綺麗よ。やはり大きな機材にはかなわない。こちらはphotoshopで頑張るしかないです。それでもモノトーンの画像がここまでできたのだから頑張ったほうです。さしあたり撮影しておいてphotoshopで加工するという選択肢もありかな。ぶれているのがおしいと自画自賛。
ISO140,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/30
形からすればチョウチョウウオ科ですが、この模様に該当するのはカスミチョウチョウウオ。これもチョウチョウウオの中では地味なんですわ。地味だからそれ以上調べる意欲がわかない。私は生物系ではなく芸術系ですから感性を刺激しないと、何事も前に進まんのです(笑)。水彩画にしても色の配置が単調すぎるし芸がない。おまえ!、着替えて出直してこい!!。
ISO125,焦点距離12mm,露出補正0,f/4.5,1/60
これは私好みの魚ですね。なんといっても小さく綺麗だ。というのも微妙な色合いが水彩画にする意欲を刺激してくれる。そういうときは描けないことも多いが。キンギョハナダイとログには記載してあった。芸術系は、色とか形で感性を刺激しないと興味はわかないですね。最初WEB図鑑では、撮影アングルが斜めからなので形が違いすぎてわからなかった。やはり複数のWEB画像で調べないとね。
ISO125,焦点距離12mm,露出補正0,f/4.5,1/30
ネムリブカですね。ログにも記載してありました。確かにスマートな胴体なのですが、根性の悪さはピカイチというのが私の認識。ゆきつけのスナックのママの説では、沖縄はお腹がすくと砂浜近くにやってくる人食い鮫が多いのよ!、といってたがホントか!?。なんか酒席の与太話のようにも聞こえるのだが。
ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正0,f/4.9,1/60
トラギス科なのだけど、眼の形から判断するとマダラトラギスかなぁー。体の模様が少し違うようにも思われるのだが、成長過程で変わってくるのだろうか。海底の岩などと類似の色合いであり保護色なのだろう。でも上から見ると一目瞭然なんだけど。トラギスとしてはグロテスクな色合いで芸術系としては、どうもね。だがこういう色の方が表現しやすかったりするのだけど・・・。私なら茶系のアンバーの上に緑か青の絵の具を重ねて水彩画にする。そうすると見栄えが良くなる。
ISO125,焦点距離14.1mm,露出補正0,f/4.6,1/100
魚が動かないというのに初めて遭遇した。あるいは死んでいるのかもしれない。ベラ科のホホスジモチノウオだろう。何故こうなっているかはたずねそびれた。沖縄県を直撃した台風24号でヒレが欠けたりと可哀想な魚たちが結構いた。台風24号がもたらした被害は甚大だったのである。沖縄県人もこれまで気圧800ミリバール代とかいうのはあったけど、こんなに猛烈な暴風雨は初めてだったと聞いた。もちろん海の中も被害が大きかったわけだ。
ISO125,焦点距離21.5mm,露出補正0,f/4.9,1/200
大きな歯に特徴があるからブダイの一種でスジブダイ。これは一寸自信がない。岩をかみ砕いているのだろう。その岩の破片が海底に蓄積し珊瑚が成長し出す生態循環が形成されている。
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/320
これは自信をもってメガネゴンベといえる。さんざん探してやっとみつけたから覚えている。よく見かける小さな魚である。
ISO125,焦点距離7.2mm,露出補正0,f/4.2,1/400
アオウミガメだろう。タイマイは模様が汚らしく見えるから、アオウミガメとしておこう。カメがボートのアンカーをくわえて引っ張っている?、と書けば物語だが実際はたまたま重なっているところを撮っただけ。カメパラダイスだから、いつもカメがたむろしている。
ISO125,焦点距離7.2mm,露出補正0,f/4.2,1/320
模様から判断すればユカタハタ。ハタは沖縄の高級魚で美味なので、漁師達は狙っている。どうしてこんな岩陰に隠れている魚が釣れるんだろうかが不思議である。餌でしょうかね。
ISO200,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/30
こちらがセジロクマノミ。昨日のブログでも書いたけど、私はその海草のお家の方に関心があるわけ。光の状態では海草が大変美しいのですが・・・。お前!、邪魔というわけにもゆかず、しぶしぶ撮っている。ピントは海草に合わせて・・・。
ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/4.4,1/100
そんな風に何故、魚の名前を調べるかというと、名前がわからないと次の情報が得られないからである。生態学的にはどうなのか、食べられるのか、毒があるのか、どんな特性があるのか・・といったことを知るためにも、魚の名前を調べるということが先ず必要になってくる。
今回潜って遭遇した魚の数々を図鑑風に紹介。実際はもっといたけど面倒なので省略。ああっ、面倒くさかった。
沖縄県慶良間諸島
Nikon W300,NIKKOR 5X OPTICAL ZOOM4.3-21.5mm、F2.8-4.9