あの通俗的な先斗町に、こんな静かな風景があったかと思う。いや風景が通俗的ではなく、そこを通る人間達の多さと、それを誘い込もうとする店舗の仕掛けが、通俗的なのだろう。本来は静かな街のたたずまいを残す路地のはずだ。
ビジターはたくさん欲しい、そのためのお店もたくさんある、それらが循環すれば街の経済もよくなるというのは自明な構造だが、それでは静かな古都ではない。理想をいえば、店は静かに構え、人は静かにやってくる、それでいて衰えることのない街の経済と静かな古都がある、という方法がベストだろう。
つまり今の京都は騒がしすぎる上に、東京ナイズされた店が多すぎるのである。だから目立たない看板に、目立たない店構え、それでも知っている人はやってくる位で成り立つ経済があってこそ古都なのである。
古都というのは、町屋が残っているだけではなく、町屋の連なりが、いかにも古都という趣を感じさせてくれるところにある。まあそれでも、日本の都市の中では、比較的古い街並みが残っているほうではあるが、実を言えばもう手遅れとちゃいますか、というのが京都人の言い分なんだけど。
先斗町,2012年2月20日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO320,露出補正-1/3,f3.2.1/160,ラフモノクローム
ビジターはたくさん欲しい、そのためのお店もたくさんある、それらが循環すれば街の経済もよくなるというのは自明な構造だが、それでは静かな古都ではない。理想をいえば、店は静かに構え、人は静かにやってくる、それでいて衰えることのない街の経済と静かな古都がある、という方法がベストだろう。
つまり今の京都は騒がしすぎる上に、東京ナイズされた店が多すぎるのである。だから目立たない看板に、目立たない店構え、それでも知っている人はやってくる位で成り立つ経済があってこそ古都なのである。
古都というのは、町屋が残っているだけではなく、町屋の連なりが、いかにも古都という趣を感じさせてくれるところにある。まあそれでも、日本の都市の中では、比較的古い街並みが残っているほうではあるが、実を言えばもう手遅れとちゃいますか、というのが京都人の言い分なんだけど。
先斗町,2012年2月20日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO320,露出補正-1/3,f3.2.1/160,ラフモノクローム