世の中には相対的な構造が多い。政治支持の与党:野党といった政治カテゴリーに始まり、小は撮影画像データはjpegかRAWかといったことまで含めると、まるでSD法の対句のように数多くの相対的な構造に遭遇する。特に政治的・社会的な事に関しては、圧倒的に相対的構造ばかりだ。何でそんなに対句の相対化が好きなんだろうかと思った。
そんな相対的構造を複数集め(大体20から30アイテムあれば十分)、そこに、最も良い〜最も悪い、という複数段階の数量評価を加えた回答を1000サンプルも集めれば簡単に多変量解析に乗せられる。その程度の解析なら私のMacにつんであるSPSSでもできる。そして合理性のある累積寄与率が得られればの話だが、例えば主成分分析なら7つまでの有効なFactorが抽出できたとすれば、そこに7つの要素からなる新しい構造が描かれる。それはもちろん相対的構造とは異なり、はるかに興味深い国民意識、あるいは志向性のシステムといった新たな構造が見えてくるかもしれない。
意識構造から物理構造に話を持ち出すと、建築の構造はわかりやすい。ここ十数年は、コンピュータの進化もあり、特に構造計算を極限まで追い込んで建築の設計ができる。だから新しい構造がでててくる。つまり構造というのは、一つではなく複数、あるいは多数存在するのが今の工学系の認識だ。
例えば、瀬島和世さんが設計した大阪芸術大学のアートサイエンスラボの建築をみていると、まさに構造計算の極地みたいで建築の可能性を示唆している。もちろん高強度鋼管柱(鋼管の中に高強度コンクリートをつめたもの)による技術の存在が大きいが。
他方で建築は先駆的だが、誰がこの施設で教えるのかと内覧会の頁をくくると、最初に登場するのが客員教授ばかりじゃないか。客員教授は授業どころか学生達の指導は全くしない非常勤だから、精々作品展示ぐらいしかせず、つまり客寄せパンダですか。なんか建築と教育のオペーレーションがかみ合ってないのかと思った。そのあたりが、ハーバードのデザインスクールとは違うんだろうと思ってみていた。
さて東京オリンピック・チケットの抽選会が先日あった。FBで私の教え子の新聞記者のスポーツ予測記事が面白かった。「メダル=税金」という毎度の強化合宿構造だってさ。あら!、FBは一方通行だからリンクしても意味ないか・・・。こうした予測記事があるとテレビ観戦の参考になるが400日も先の話だ。オリンピックの時はそんなこと忘れているしな。
さて話が逸脱したところで、このブログも1週間ほど休みます。
沖縄県那覇市
iPhon7
ISO20,焦点距離3.99mm,露出補正±0,f/1.8,1/125