一昨日大学入試の試験監督をしていた。試験科目のなかに実技試験があった。二つの紙コップとCDディスクを構成して描写せよ、という出題であった。
私は出題者ではないのでその意図はわからないが、私がかってデッサンを勉強してきた立場からみると、いろいろ類推できることがある。先ず紙コップとCDという三つのモチーフが円形であり、そして白いという点で共通しているところが興味深い。
構成の仕方によっては、三つの楕円にパースペクティブがついてくるから、それらを描き分けられるかが一つの評価になるだろう。さらにモチーフの白さを表現できるかも、評価のポイントだと類推している。さらにコップの内部が、円筒としてどれだけ意識され描写されているかといった点も評価ポイントだろう。単純なモチーフだけで、様々な視点が盛り込まれており、出題意図や評価の視点が明確な大変優れた出題だと思う。
見ている視点からみれば三つの円形の形は構成された位置によって少しづつ異なるし、コップの立体感をだすあまりに、黒いコップになってしまったのでは、モチーフの白さを表現できない。さらにコップの内部を陰影でしか捉えていないのであれば、筒だという意識や表現には行き着かないだろう。こんなことは、デッサンを勉強している人間であれば、容易に気がつくことである。そして受験生の予備校の先生から、同様の指摘をされていることだろう。
こんなことを私が書くと、実技試験の採点に影響を与えかねないといって問題視するとんまな輩が日本には多いが、心配無用。受験生が試験を終えて家に帰り着く頃には採点も終わり、結果は、大学の金庫の中に納められているだろう。
2009年、京都市寺町通
FinepixS5pro,AFNikkor50mm/f1.4D
私は出題者ではないのでその意図はわからないが、私がかってデッサンを勉強してきた立場からみると、いろいろ類推できることがある。先ず紙コップとCDという三つのモチーフが円形であり、そして白いという点で共通しているところが興味深い。
構成の仕方によっては、三つの楕円にパースペクティブがついてくるから、それらを描き分けられるかが一つの評価になるだろう。さらにモチーフの白さを表現できるかも、評価のポイントだと類推している。さらにコップの内部が、円筒としてどれだけ意識され描写されているかといった点も評価ポイントだろう。単純なモチーフだけで、様々な視点が盛り込まれており、出題意図や評価の視点が明確な大変優れた出題だと思う。
見ている視点からみれば三つの円形の形は構成された位置によって少しづつ異なるし、コップの立体感をだすあまりに、黒いコップになってしまったのでは、モチーフの白さを表現できない。さらにコップの内部を陰影でしか捉えていないのであれば、筒だという意識や表現には行き着かないだろう。こんなことは、デッサンを勉強している人間であれば、容易に気がつくことである。そして受験生の予備校の先生から、同様の指摘をされていることだろう。
こんなことを私が書くと、実技試験の採点に影響を与えかねないといって問題視するとんまな輩が日本には多いが、心配無用。受験生が試験を終えて家に帰り着く頃には採点も終わり、結果は、大学の金庫の中に納められているだろう。
2009年、京都市寺町通
FinepixS5pro,AFNikkor50mm/f1.4D