Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング508. 小説:小樽の翆436. ヴァインミー

2021年09月30日 | Sensual novel

 

 小樽公園といっても丘全体なので、木だけを描くには沢山のモチーフがある。ひとしきり描いて、いつもの地獄坂で定点観察のように街の風景を描いていると、となりの中学校の窓から小春が手を振っている。

「充実の中学生生活だな」

小春「うん、退屈なぐらい充実しているよ。だってユウ君とのセックスと、ご飯をつくることと、少し勉強したら1日がお終いだもん」

「まあ人間の一生なんてそんなものではないですかぁー」

小春「人間って退屈なんだ、あとは子供をつくるほかないねぇー」

「まあ、それは高校生になってから・・・」

心春「じゃあ、料理をつくろう。なんか新メニューはないの?」

「うーん、まだ日差しが強いから、ヴァインミーというサッパリ味のベトナムのサンドイッチがある!」

デリッシュキッチンの画像をみながら・・・

「まずフランスパンがいる!。バゲットがお勧め」

(・・・そういえば京都の進々堂で昼前にはバゲットが売り切れていた。パン屋で主食のバゲットがないでは、パン屋ではないでしょうに・・・)

心春「ベトナムはフランスの植民地だったというのは、社会科の先生がいってた」

「それでフランスパンなのだ。それにニンジンと大根を刻んで酢漬けにしたなますがいる」

心春「ママがお正月につくっていた、あれねぇー」

「それにパクチーが欲しい」

心春「パクチーなら八百屋さんで、時々見かける」

「あとは生ハムとか蒸し鶏とかを入れて・・・」

心春「それならできそうだね」

「あっ、ヌクナムが欲しい。魚でつくった醤油だ。できればレバーペーストも・・・」

心春「うーーん、イーオンだな・・・」

そんなわけで、心春とイオンへ買い出しに出かけた。

ヴァインミーをイメージすると、心春がベトナムの少女のようにも見えてくる。

ベトナムの少女をつれて、強い日差しのなかを買い出しだ。

頭の中はハノイ状態だ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドローイング507. 小説:小樽の翆435. またまたプレゼンテーション

2021年09月29日 | Sensual novel

 

 アチキは、大学の仕事の帰りに東京の企業に立ち寄って、またまたプレゼンテーションにつきあわされている。

なんでもCGを使った観光地のプロモーションビデオをつくるんだってさ。

それで液晶プロジェクターが投映している画面に見入っているはずだが・・・。

女盛りのプレゼンテーターを注視しているが、実は聞いちゃいない。

頭の中では、何故ワーカーのオフィスウェアは、こうも色っぽく見えるのだろうか。

別に色っぽく仕立て上げているわけではない。

働きやすさのなかに女らしさを表現するというデザイナーの意図通り、骨盤のあたりの膨らみに目がゆく。

着る人によっては標準サイズのウェアも、大臀筋がくっきりと見えて色っぽい。

特に大臀筋が左右に分かれるセンターラインに着目すると、股間にゆくに従って逆V字型に大臀筋のボリュームが引っ込んでくるなんざあ、バックでピタッと納まって入れやすくていいよなぁー。

オフィスワーカー達は、そんな色っぽい大臀筋を毎日見ながら、といって触るとセクハラで社内問題になり出世の道から遠ざかるから眺めるだけに留め、いつも精子寸止め状態で黙々と仕事に励むわけだ。インポでなければつとまらないオフィスの世界だ。

デッサンのたしなみがあるアチキは、頭のなかで裸婦にして堪能している。

外国人のボディは皮下脂肪でボディ膨らんでいるから骨格が目立たないのが普通だが、アジア人のボディは鎖骨や骨盤や膝が皮膚から浮きでてきて、そこがすごくセクシーなんだ。そんなことは、プレゼンとは全く関係ないのだが、頭の中はそんなイメージで膨らんでいる。

そうしてボディの量感をなぞり、頭の中で裸体を組み立ててみる。そうすると、なんだ普通のボディじゃないかということがわかる。そうなると家に帰り、湯上がりに着古したスウットを着て頭にタオルを巻き、旦那と今日のプレゼンはうまくいったわ。それで旦那から仕事はいいけど子供は?、といわれたら、今仕事が面白いから当分セックスも子供もお預けよ、なんて会話をしている険悪な夫婦なのだろう。

それは生物的本能に忠実というよりは、それよりは下位概念の社会的使命に忠実なのだろう。

そうしているうちにオキシトシンとのバランスを欠いた、ただの人間か・・・。

そんな普通のボディが実に色っぽくみえるのだから、オフィスウェアのデザイナーの感覚も不思議だ。女らしさを追求するあまり、色っぽく立体になってしまったのだ。

だから、プレゼンテーションなんか最初から聞いちゃいない。

それでも顔だけは、プレゼンテータにしかっかり向けているのだから、相手は熱心に聞いてくれるという勘違いの関係が生まれている。

女らしさの表現は、デッサンができる立場からすれば色仕掛け以外の何物でもない。

人間は、ファッションという概念を作り始めたときから、みせない色仕掛けの方法を編み出したのだろう。

それはボディ以上に色っぽい演出なのだ。

ということは頭のなかに留め、幾つかのコメントを披露し小樽に帰ろう。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気136. 二眼レフで・・・

2021年09月28日 | field work

 

 機材の虫干しからNASの画像整理に手が及び、東京浅草寺のほうづき市を、1990年に再訪したときに撮影した画像をみつけた。

 一眼レフがあれば二眼レフもある。今は売却した二眼レフ・ローライフレックス、レンズはツァイス・オプトン製のテッサーF3.5/75mm、銀座の三共カメラで35,000円で購入した中古機材だった。世に名高いPlanar付きでないところは廉価版で我慢。

 思いだしたのが。横浜美術館の写真講座も終わる頃、若い20代の地味なお姉ちゃんがPlanar付きのローラスフレックスを調達した。ああっ、いい買い物をしたな。きっとアメリカのヴィヴィアン・マイヤーみたいに人間の生活を丹念に緻密な画像で記録してゆくんだろうなと見とれていた。ローライの二眼レフは、人生がキチンと記録できる撮影機材である。今人間は、そうした人生に立ち向かい緻密に記録できる機材を持っているだろうか。答えはノー。今は一発で消去されるデータでしかない。人間もその程度の生き方しかしていないのだろう。

 レンズは紛れもなくツァイスの機材だから、ブログはZEISSの空気のカテゴリーで。

 つまり当時の西ドイツのツァィス。冷戦時代に東西ドイツに分断されていた頃、名前の由来となるぐらいだから1950年代製造。ネガは6×6cmのスケアフォーマットだから万事余裕がある。なれると意外に画面構成がしやすい事に気づく。初夏の空気をだすために、あえてカラーフィルムのベースの色(オレンジ、反転させてグリーン)を少し残したままお古なブログ画像に仕立てている。

 再訪と書いたが、最初は1980年前半、あの国立競技場のトレーニングセンターの女達とほうずき市に出かけた二十代後半の記憶が蘇る。もう40年前の話なので時候だろう。

 私より背の高いタケというアウトゴーイングな女がいた。彼女は丸の内の大企業に勤めるOLだった。フランクで肩のこらない女だったし色気を感じないというのも面白かった。色気がなくてもあたりがいいのである。だから一発やっときゃよかった。そのとき、私は大学院へ進学しようと密かに決めていたので、その後タケとはすれ違っていった。もしつきあっていれば、きっと違う人生を歩いていたかもしれない。古い画像は、当時の記憶も記録されていたか・・・。

 話が落ちたところで、明日からは「小説:小樽の翠」に戻ろう。小樽も秋が近づいてくる頃だ。

 

東京浅草寺

Rolleiflex 3.5C,Lense:Tesser75mm/F3.5,FUJI COLOR100

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak568. デスク・ランドスケープ

2021年09月27日 | Photographic Equipment

 

 最近の私のテイスト。

 エアロビクスサウンドを流しているiPodの隣に、ニコンF3HP+MD4がいつもおかれている。このシーンを撮影するとき、Siriに「ボーズをとれ!」と呼びかけたら、「そんなことをいわないでくださいよ」と返事がきた。

 ジョルジェット・ジュージアーロがデザインしたニコンF3と、AppleのiPodとがよく似合う。最近の私のお気に入りデスク・ランドスケープだ。わざわざニコンの50mmレンズをつけ、当時の純正メタルフードまでつけてみた。このフードは伝統的に外れやすいので実際に使うことはない。

 さて、ニコンがニューモデルZfcを7月に発売した。こちらは、一番安価なZシリーズをベースにしたプロダクトのようだ。過去のフイルム機材FM2をコピーしたと公言している。はたしてこうしたコンセプトが、iPhon12を駆使する世代に訴求できるのだろうか?。成り行きを見守りたい。

 当時のFM2は、小さくても精密機械固有の精悍な顔つきをしていた。年配のFM2ファンが、Zfcをみたら腰を抜かしそうだ。それほど当時のFM2は、隙のない優れたデザインだったと記憶している。

 だからニコンZfzは、私がデザインミスをしたと判断できるのが1箇所あり、ボディ左側前面に埋め込まれた絞りダイアルである。これはやって欲しくなかった。あの名機オリンパスEM5やEM1だって、そんなところにダイヤルはつけなかった。いかにも間に合わせ的な曖昧さがボディの格をさげた。当時のニコンなら、そんなデザインミスはしなかった。

 それにしてもデジタルライカだってガラスファインダーなのに、そこまでしてミラーレスにこだわる理由はなんだろうか?。

 多分レンズからの光軸を真っ直ぐイメージセンサーに届けた方がよいし、レンズ後端とイメージセンサーの距離は近い方が良い、というのでミラーが邪魔だとなったのかと類推はしているが・・・。

 今、名門機材メーカーニコンは、国内工場を閉鎖し海外工場へ移転している。それ自体はappleだってやっていることなので不思議ではないが。さてスマホ時代に撮影機材は追随できるか・・・、私の見方が杞憂であればよいことを願うが・・・。

フィルム機材ニコンFM2+モータードライブMD-12付

(出典:WIKIMEDIA COMMONS,https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nikon_FM2%2BMD12.jpg)

 

ニコンZfc (出典ニコン報道発表資料2021年6月29日PRESS RELEASE)

 

SONYα6000+Carl Zeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0

ISO320, 焦点距離52mm,露出補正-0.8,f/5.6,1/80

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番外編491.  バターカメラという撮影機材 

2021年09月26日 | field work

 

 Mac miniの更新とNASの増設をしていた。新しいOSなので、初期不具合も発生する。

 なかでも悩ましかったのは、iPhonの画像を読み込まないというトラブルがあった。解決策は放置。そしたら1日後にMac miniに読み込まれていた。そんなわけで読み込まれた画像を眺めながらブログを書き綴っている。そこでiPhonの目に付いた過去画像をアップさせてみた。

 すべてパノラマ撮影なのだが京都の路地は、この設定が大変使いやすい。もちろん最近のデジタルカメラだってできる撮影方法だが、iPhonのイージーゴーイングなところが便利だ。どうせjpgデータで軽いからとPhotoshopで容赦なく修正し、ブログ画像としている。そんなふうに気軽に画像処理できるのが無理がなく心地よい。それはこれまでの高画質の頂点を目指そうとする機材メーカーの発想とは逆である。それでいて京都の狭隘な路地の空気がわかる画像になっている。

 こうなるとiPhon13にでも更新すれば、撮影機材はこれで間に合っちゃう。

 ますます既存のデジタル一眼レフが登場する機会が無くなりそうだ。そんななかで、今でも高画質だと思われるのがSONYα7S3だ。総画素数1200万画素と大変低いのが素晴らしい。その分1受光素子のサイズが大きくなるから、白く飛びがちな雲もキチンと写りそうだ。最近裏面照射型COMOSにしたので受光素子がさらに大きくなったから、写り方は現在のデジタル一眼レフの中で最高の画質でしょう。もちろん映像だけで使うだけでは、もったいない機材だ。

 だがあいにくSONYには、広角28mmあたりから望遠135mmまでをカバーできるF4の明るさをもったZEISSレンズがない。やはりZEISSレンズの発色の良さには物語性を感じる。そこが乗り換えを踏みとどまらせる理由だ。

 今デジタル一眼レフは積層型COMOS(かってシグマのデジタル一眼レフに搭載していた)を搭載し高画質競争を繰り広げているが、高画素=高画質とは必ずしも言い切れない。高画素にすれば解像度は高くなるが、その分光情報のダイナミックレンジは低くなるという宿命がある。

 さて、そろそろ沖縄の空が恋しくなってくる頃だ。でかけようかな!。

(6月27日記)

 

京都市、iPhon7

1)ISO400,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/120

2)ISO80,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/967

3)ISO20,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/1742

4)ISO80,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/137

5)ISO640,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/120

6)ISO25,焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/6849

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番外編490.  バターカメラとしてのiPhon13

2021年09月25日 | field work

ビガンからマニラに向かうROUTE2号線。といっても交互通行の道。1/3位は反対車線を走りバイクを追い越していった。だからバスで10時間はかかった。

 

ブラカン州ピットピタンの家に世話になる。何しろ親戚が多いから毎日いろんな子供をつれてやってくる。おいおい何人産んだんだい。最後に上出来の子供が登場した。スパニッシュ系の空気が漂う美人だ。そのフィリピーナ達が通う小学校の登校時の音楽がすごい乗りがいいんだ。Googleで検索しても、ヒットするのは著名で古くさい曲ばかりだ。なんだったかなぁーあの乗りのいい曲は・・・。多分日本では聞かない曲だ。

 

カモメの声が耳をつんざくポルトの港町で、カフェテリアへでかけるのが朝の日課だ。少し歩くと美味しそうなカフェをみつけた。庶民的な値段だけど、サンドイッチは格段にうまい。食のポルトガルというべき。この国でまずいという料理に出会ったことはない。

 

遅かったので広場のテラスで夕飯だった。世界遺産を肴にして食べるという贅沢な時間だった。

 

ポルトの駅構内で禁煙ということはない。俺たちの街だから俺たちが好きに使う。ここには、それが当たり前とするコモンセンスがある。そんなポリシーのないのが日本だよ。日本だけが窮屈なのだ。

 

神戸元町中華街。正面の女の子に自然とiPhonが向く。向こうもこちらを見ている。すれ違って思った。私の好みの女の子だったんだ。iPhonが気が合いそうな予感を感じたんだろう。おしかったな(*^▽^*)。

 

確か久米島の朝の海岸だった。いったんだな、ドロップオフも。

 

大阪淀屋橋交差点角のヴェローチェの2階から中之島のビル群が一望できる。その角の喫煙席が空いているというのも奇跡に近い。さすが大阪、ポイントは外さない。

 

 優れた撮影機材を忘れるところだった。iPhonである。

あるWEBサイトで・・・

「バターナイフってあるじゃないですか。スマホはバターカメラですよ。目の前に隕石が落ちてきた。じゃリュックの中から大きな機材を取りだして・・、そんなの間に合わないじゃないですか。すぐにポケットから取り出してサッと撮れる、それが必要なんですよ」

 シャッターチャンスなど、いつでも訪れる。そんなとき、いつも持ち歩き、いつもサッと取り出して撮影できる。しかもプログラムの力で色が綺麗だ。スマホカメラを使いこなすかが撮影のポイントだ。そして世界の誰にでも即座に簡単に送信できる。

 これほどまでに世界規模で撮影する機会が増えたのに、日本のカメラメーカーは世界のニーズに背を向け、時代の波から落ちこぼれた。イメージセンサーを開発しスマホに搭載しているSONYを除けば、おおきなビジネスチャンスを失したといってよい。

 落ちこぼれた原因は、メーカーがカメラマンやマニアの意見を聞きプロユース志向を目指して製品開発をしてきたことがあげられる。世界はプロユースの概念そのものが変わってしまったのだ。もはや撮影の世界にプロという概念は希薄だ。

 それよりはクリエイション活動の表現方法の一つとして映像が存在するぐらいだ。そうしたプロのクリエイター達が台頭してきたからだ。彼らは撮影のオタクではない。むしろクリエイター活動のなかの一つとして映像とつきあいだしている。撮影機材との新しいつきあい方といってよい。

 そうしたクリエイター達の台頭によって、機材メーカーの多くは世界の潮流から完全に乗り遅れてしまったにもかかわらず、いまだにマニアックな仕様にこだわっている。もうそんな仕様のほとんどが、いらないんだよ。

 私なんか、新しいミラーレス一眼レフを買うよりは、最新モデルのiPhone13へ買い換える方が優先順位が高い。

 だから名門カメラメーカーも、そろそろカメラ事業から撤退するのだろうか?。といって他に売れる製品がないから廃業か。まあ、廃業される前に、古い機材で撮影を楽しもうというわけだ。

   手元のフィールド機材EOS1DsMark3も10年以上使っている。といって海外で撮影した画像は綺麗だ。それが新型に乗り換える必要がない理由だ。最近EOSR3の開発情報が賑やかだが、私の関心はiPhone13だからね。

 私の経験では、1600万画素のニコンDfでRAW撮影すると1枚の画像データ量が25MB。それをライトルームで処理してRAWで書き出すと75〜90MBになる。映像だと、すぐに膨大なデータ量になる。だからそれ以上の画素数になると手をだせない。

 iPhonが画素数を上げないというのもそうした理由がある。おそらくスマホの中で画素数が一番低い方ではないですか。それでよいのである。そしてこのイメージセンサー(iPhon12迄)はSONY製である。

 正確にいえば、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社で、世界市場の46%のシェアを持っている。そういうことに気がつくと、EOSやニコンを振り回すなんて、デジタル化に弱いオッサンくさくてやだね。もうそんな古臭い機材を振り回す時代でもない。

 さて下記の画像は、昔のデジカメ300万画素のニコンクールピクス990で撮影し、Photoshopで自動修正したものである。

 当時ニコン製CCDイメージセンサーは、受光素子が大きい分ダイナミックレンジが広く、雷が雲中で光った部分と陰の部分とを描写しており大変綺麗だ。こんな画像をみていると500万画素もあれば十分かと思われる。だが今頃そんな低画素機材は市場にはない。この機材は、大学を去るときに置いてきた。多分文科系の事務職員がみたら、古い!、廃棄!!、となっただろう。

 今のiPhone13ならもっと綺麗に撮れるだろうか・・・。

 

追記

 ところで二ヶ月前に、Macシステムの更新をしていた。NASを増設し画像データを移し替えていた。1週間がかりだからMac proがふさがっていた。miniの最新型は届かない。古いMacを使う気分ではない。Air Macノートをサブで使おうとしたら作業効率が悪い。昔は、新幹線300系の中でノートmacで3DCGを制作したこともあるが、車体が大いに揺れて難儀だった。デスクトップの快適さに慣れると、ノートはやだねー。むしろ最近ではiPadが使いやすい。外に持ち出す時は、これだな。

 そうしていたらAppleから配送通知が届いた。DHL!、海外からかよ。中国シンセン!、Appleの大盤振る舞いのようでもある。まあ工場直送というのが流通コストをカットできるしね。

 

iPhon7

1)ISO20、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/1473

2)ISO20、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/181

3)ISO20、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/105

4)ISO32、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/33

5)ISO100、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/4

6)ISO-?、焦点距離?,露出補正?,f/?,1/?

7)ISO20、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/5988

8)ISO40、焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/30

Nikon CoolpixE900

9)ISO100、焦点距離23.4mm,露出補正-0.3,f/4.4,1/73

10)ISO100、焦点距離23.4mm,露出補正-0.3,f/5.6,0.000976s

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気135. 普段使いの京都18. 縁切り寺、安井金刀比羅宮

2021年09月24日 | field work

 

 京都祇園の側に縁切り寺として知られている安井金刀比羅宮がある。

悪しき縁を切る、というのがここの神様のコンセプトだ。

何が悪しき縁かというと、それが絵馬の文面によくあらわれている。

トップ画像左は、パパがあちらこちらに手をだした女と縁を切り、家庭内に納まるようにという縁切り絵馬だろうか・・・。イニシャルが絵馬の筆者とパパとは違っているからきっと嫁にいった娘とか夫婦別姓とか、嫁にゆきたがっている女を反映しているのだろう。他方で右側は、奥さんと縁を切ってアタシと結婚しようよ、というお水系の女の縁切り絵馬だ。つまりもぎ取ったろ、というわけだ。

まあ女達の男を巡るバトルが表出していて面白い。

男は種付け馬だから本能的にあちらこちらの女に手をだし、女は本能的に男を独占したがる、という永遠にすれ違う男と女の意識の違いがあらわれている。男と女の事柄も、生物本能に端を発しているだけに永遠にすれ違い、この溝が埋まることはない。

現実は小説以上に男と女達が躯を重ねて大いに燃えあがり、すれ違いと独占欲という生物的本能に攪乱され永遠に埋まらない溝をつくりだしている。安井金刀比羅宮の絵馬を思えば、このブログの「小説:小樽の翆」なんて可愛いものである。官能小説とカテゴライズしてあるが、これはジュニア小説やファミリー小説といってよい。

 

京都市

SONYα6000+Carl Zeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0

ISO6400, 焦点距離24mm,露出補正-0.5,f/8,1/40

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気134. 普段使いの京都16. 観月橋のあたりを・・・

2021年09月23日 | field work

 

 

 一週間に一度だけ伏見のクロッキー教室へ京阪で出かける。後ろの運転席から眺める京都の裏町の風景が混沌としていて面白い。

 そして伏見の街も少しだけ徘徊する。今日は、観月橋のあたりの徘徊。昔は宇治川越しに月を眺める格好の地だったが、今は住宅地に押されて地名のような風雅な佇まいはない。それでも被写体としては、面白そうだ。

 京阪電車は伏見桃山駅を過ぎると大きく右へカーブし西へ進路を変え中書島につく。そこから宇治線が分岐し東へ向かうから再びこの街を通過してゆく。従って伏見桃山、中書島、観月橋を頂点とする三角形の中にいることになる。そこへ運河や河川が走り回っているから、少し錯綜していて面白そうな地形だ。

 梅雨時といっても毎日が雨ではない。ときには暑くもない夏らしいすがすがしさを感じる天気の場合もあり、そうすると翌日から雨が続いたりするから、1年の中では大変メリハリがあり、私には素晴らしい季節だ。

 さて今日はAPSイメージセンサーのα6600+E18-135mmレンズで・・・。私のレンズには90mmと135mm相当の位置に修正液でマーキングしてある。よく使う焦点距離だ。

 α7シリーズよりイメージセンサー・サイズが小さいα6600だが、画素数は一緒。ということは1受光素子の面積が小さくなるから受け取る光情報は少なくなる。つまりダイナミックレンジは低くなるという思想がいやらしい。それはつまり上位機種と同じ画素数で性能は一緒ですよという販売戦略だろうけど、ダイナミックレンジ低いという欠陥をもっている。実際撮影してみると、光のコントラストが高すぎる。もう少しなだらかな光のトーンにしてくれればよかったのだが・・・。

 さて、蘊蓄はともかく今日はどんなモデルさんか!?・・・、と思いつつクロッキー教室へ向かう。

(記:6月24日)

 

京都市伏見区

SONYα6600,E3.5-5.6/18-135OSS

1)ISO200,53mm,露出補正-0.7,f/11,1/100

2)ISO200,88mm,露出補正-0.7,f/8,1/160

3)ISO100,24mm,露出補正-0.7,f/8,1/125

4)ISO640,135mm,露出補正-0.3,f/8,1/250

5)ISO160,135mm,露出補正-0.7,f/8,1/250

6)ISO200,61mm,露出補正-0.7,f/8,1/100

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZEISSの空気133. 普段使いの京都15. 建築撮影用の超広角レンズ

2021年09月22日 | Photographic Equipment

 

 虫干しの必要はないが、いつものデジタル機材で梅雨の合間の散歩。

この超広角ズームレンズレンズは、建築撮影用として使っている。フルサイズ換算だと15-27mmになり、超広角レンズの割には歪曲収差が少なく明るさもF4どまりで申し分ない。

海外のフィールド、直近のポルトガルの旅では、EOS1Ds+EF28-300mmの画角の不足を補う機材としてもってゆくはずだった。だが手荷物制限8kgの前においてゆく羽目になった。だからポルトガルでは、仕事で、とりわけ学術論文用の建築撮影ができなかった。まあ今後ポルトガルのテーマで学術論文を書くとか、デザインをすることはないだろうとする安直な気分が先行していたし・・・。

小さく軽いα6600には、水準器がついているから、このレンズの10mmという画角を用いて建築立面を真っ正面から撮影できる。それを横にズレながら撮影してゆけば、街並みの記録になり、そうした連続する画像から立面の図面化やCG化が可能な資料として役立つわけである。

そうした点でも超広角レンズは、建築撮影には必須といえそうだ。それにメイン機材にトラブルがあったときの予備機材にもなる。

こんなレンズを虫干し代わりに持ち出すと露出ブラケットを使いながら3枚連写で撮影してゆく。明らかにフイルム機材とは違う使い方である。

こんな機材を使って伏見の街を歩いていたら面白い風景に遭遇した。面白いというのは、もちろん伏見の酒蔵ではない。

クロッキー教室前の時間があるときに街の徘徊だ。ひとしきり夕方の街を撮影して、裸婦のデッサンへ向かう。

来るとき電車の中で彼女たちを観察しながら裸婦ボディをイメージ・デッサンをしていたから、今日は準備バッチリ。

おおっ、今日のモデルさんは美ボディだ・・・。

それにしても、この時間はお腹がすくんだよね。

(6月16日の頃)

 

京都市伏見区

SONY α6600、E10-18mm/F4.0 OSS

1)ISO500,焦点距離10mm,露出補正0,f/9,1/30

2)ISO200,焦点距離14mm,露出補正0,f/9,1/30

3)ISO1600,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f/9,1/30

4)ISO125,焦点距離18mm,露出補正-0.3,f/9,1/30

5)ISO100,焦点距離18mm,露出補正0,f/9,1/100

6)ISO320,焦点距離10mm,露出補正-0.7,f/5.6,1/30

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak567. 普段使いの京都14. ニコンF3HP+MD4で

2021年09月21日 | Photographic Equipment

 

 手元のライツM4-PやニコンFは露出計が内蔵されていないから、撮影時のテンションを一端中断して測光する。スポットメーターだから明るいところと暗いところを測光し、それらの平均値をだして機材をセッティングする。ここは絞ってゆこうなどと考える判断が必要になる。そこが煩わしいのである。

 フィルムはラチチュードが広いからおおざっぱな露出でかまわないが、露出計があれば構えてしまう。ここは経験で露出が頭に入っていないかぎり使いこなせない。すでにそんな人間露出計は遙か昔の経験であり、今は消え失せている。

 そこへゆくと露出計内蔵のニコンF3が撮影テンポを崩さず使いやすい。以前ニコンのデジタル一眼レフをぶらさげ、フィルムカメラニコンFM2を併用している若いカメラマンを見かけた。あっ格好いいな。

 既にF3システムは、今年の冬の小樽で酷使したけど、やはりものがものだから虫干し。七条のマッサージ屋へゆく道を遠回りして、といってもう何回も歩き回った道だけど、あじき路地でモータードライブのシャキーンと甲高い音に少し気が引けるが、物怖じしていては撮れないぞとボディに励まされているようだ。門をはいると路地には、格子のはいった民家の連なり、井戸、お地蔵さん、風呂屋の煙突と路地の定番アイテムが登場する。普段使いの京都の風景だ。

 やはりここはツァイスの標準レンズでしょう。というのもライカレンズの写り方は繊細、ツァイスレンズはカキーーンとシャープに写る点が異なる。シャープという点では往事のニッコールレンズの特徴であるが、当時のニコンはツァイスを目指していたんだと理解できる。

 市販の中古でF3のボディは3万円もしないだろう。まあ、このシステムでよいではないか。

 

京都市

NikonF3HP+MD4、Carl Zeiss Planar50mm/F1.4、Tri-X400

現像:写真弘社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak566. 普段使いの京都13. ニコンFといっても写りは現代のディスタゴンですが・・・

2021年09月20日 | field work

 

 ニコンFのボディは50年前に調達したものだが、レンズは現代の設計だから当然違和感はない。つまりレンズの性能を遺憾なく発揮してくれるボディだ。古いボディでもメカニズムは、正確に動いている。

 単独露出計を首からぶら下げ露出を計るのが面倒だったけど、何故か使っていて楽しかった。フィルムだから乱写するわけにはゆかないから、1枚1枚丁寧に撮り、うかつに撮らされる被写体は避けるようになる。そのあたりの判断のしどころが訓練になっているかもしれない。

 フイルムの現像が上がれば、ネガのデジタル複写とPhotoshopの修正がある。Photoshopが優れもので、出不足で眠たい画像もコントラストある画像にしたてあげてくれる。だからといって全てのネガを修整すればよいわけではない。例えばトップの画像は未修正画像である。この方が現場の空気も感じるし、どんよりと曇った感じがよい。だからネガによって修整の度合いを変える必要がある。そんな試行錯誤をしてフィルム画像をデジタル画像にしている。

 最近、フィルムカメラに目覚めた若い姉ちゃんの話がWEB上にあった。今は、フイルムで撮影するというのが静かなブームなのかもしれない。

 確かにネガの画像は綺麗だから、そうした話もあり得る。フィルム機材には、使う楽しみがありそうだ。こうなるとオールドニッコールも試してみたくなる。多分昔の冴えない写り方をするのだろう。

 意外にネガフィルムは、空気を感じさせる写り方をするようだ。

(6月初めの梅雨入りの頃)

 

京都市

NikonF、CarlZeiss Distagom25mm/F2.8ZF、Tri-X400

現像所:写真弘社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak565. 普段使いの京都12. ニコンFで・・・

2021年09月19日 | Photographic Equipment

 

 さて手持ち機材は全部虫干しできたと思ったら、まだあった。ニコンF!、それもただのエフ!!、だ!!!。

二十歳の時に購入したから、私と人生をともにしただけ。その間研究用資料撮影で多用したが、アート的に傑作が撮れたためしがない。それほど感性を刺激しないプロダクト・・・、といったらFが可哀想か。

オールド機材だから、撮影する前に準備が必要だ。フィルム装填をしつつ使い方を思い出してゆく。単独露出計が必要だ。フィルムはトライ-X400でよいだろう。

 

 

もう5年程前、ニコンが実施したオールド機材の最終メンテナンスを受けたけから、ファインダーが見違えるように綺麗に掃除されている。このとき「よく長い間お使いくださりました」、というコメントは記憶に残っている。ならば使ってみようというわけだが・・・。ただし内蔵露出計がビルトインされていないので、単独露出計かα6000などを露出計変わりにすることが必要。

まてよ、露出計を内蔵したフォトミックファインダーが付けられる。電圧調整の部品があるのでLR44で使えるだろう。だがモッサリと動く露出表示の指針が面倒だ。やはり単独外光式露出計を使おう。それにメンテナンスしていないから見え方が今ひとつだ。

それにピークデザインのストラップ付けて持ち出そう。これがFに大変よく似合うからだ。もちろん使い勝手がよいこともある。

間違っても昔のニコン製イエローストラップをつけてはならない。さらにエンジ色だったかプロ用ストラップがあり、昔、誰がしかに頂いた時には、即ゴミ箱に捨てた。博士号を持っている私が、どうして職人ブランドにウハウハしなきゃならんのだ。

Fの機械工学的デザインは、ブツ撮りするときに格好がよいアングルが見つからない。三角形のプリズムが特徴だから、これが際立つように撮ればよいですよ!、と偉そうにアドバイスしてくれた輩がいた。こういうのを私は、文科系といって大いに軽蔑している。またったくオマエのおつむは、誰でもがみりゃわかる特徴以前に、感性が働かないのかよ!!!、その死者が額に付ける天冠みたいな三角のペンタプリズムが格好悪いんだよ。そんなニッコールクラブのバッジ(今は廃止されている)を付けた無能で無感性なニコンフリーカー達と、私がつきあうことはない。こちらはブログ用に三角頭巾を隠してなんとかブツ撮りしたけどさ。

つまりFの凡庸な形態では、こちらの美意識が働かない。あまりにも機械的すぎるデザインだからだ。プロダクトデザインの認識が薄い時代だったのだろう。

ボディのデザインが亀倉雄策だという話がWEB上にあるが、それは間違っている。亀倉雄策はグラフィックデザイナーだ。だからプロダクトデザインなんかしません。多分パッケージやロゴの配置ぐらいをデザインしたんでしょう。ボディは、メカニズムの知識がいるからプロダクトデザイナーがデザインします。後にニコンはプロダクトデザイナー、ジョルジェット.ジュージアーロにニコンF3ボディのデザインを依頼している。

さてレンズは迷う。F時代のニッコールを付ければ当時の写り方になるが、そんな凡人マニアが考えそうな事はつまらない。やはり解像度の高い現代の設計によるツァイス・ディスタゴンでゆこう。ディスタゴンのコントラストある写り方は、ニコンらしいし、実際ニコンFの軍幹部の造作がツァィスと酷似している。当時ツァイスを相当に意識してつくられてきた経緯があるから、里帰りか。

実をいうとニコンFは、余計な機能がない分大変使いやすかった。今でも実用的フィルム機材だ。といってもレンズは現代のツァイスだから、撮影画像ではわかりませんが。

 

 

 

画像

SONYα6000、Carl zeiss Vario-TesserE ZA OSS,16-70mm/F4.0

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番外編489. 普段使いの京都11. ライツでフイルム、面倒くせー・・・・

2021年09月18日 | Photographic Equipment

 

 

 さて機材の虫干しで使用頻度が低いのはライツM4-Pだ。この1年間で一度も使わなかった。露出計が内蔵されていないので外部露出計を併用する。

ライツでフィルム、面倒くせぇー・・・。

これが名機ミノルタCLEなら露出計内蔵なので最適だったが、電子部品が壊れ部品取用にカヨにあげてしまった。ミノルタは、今のSONYだ。

ツァイスやニッコールのレンズがパキンとしたシャープな写り方をするのに対し、ライツレンズはグレートーンが広がるラチチュードの大変広い写り方をする。それでいて立体感や空間感があるのは建築系の人間としては好ましいが・・・。もうハレーションなんか起こすと美しいと絶叫するマニアもいるぐらいだ。フィルムは、ここで使用しているトライXよりプラスXの方がライツレンズの特性を活かすことができよう。

ここがデジタル機材と大いに違うところだ。デジタル機材はコントラストが強すぎラチチュードが大変狭い特性がある。そこをブログラムで補正しているが所詮限界がある。こうしたラチチュード、つまりダイナミックレンジを広げるには、総画素数を下げることである。そうすれば1画素の受光素子のサイズが大きくなるので多くの光情報を取り込むことができる。

私のNikonDfはフルサイズイメージセンサーを持ちながら総画素数は1600万画素と低い。

そう考えれば今最もダイミックレンジが広い撮影機材というと、総画素数1200万画素のSONYα7S3だけである。さらに裏面照射型COMOSにして最大の大きさの受光素子にしている。デジタル機材の中でダイナミックレンジの広い機材は、目下の所これしかない。

安い機材ほど総画素数を高く設定している。それではコントラストの高い画像しか撮れず、素人にはコントラストの高い方が喜ばれるのである。その分画質は悪い。

そんなわけでフィルムライツは確かに綺麗なんだけど、突然レンズがボディからポロッと落ちたりして一気に興ざめ!、させられるから今では実用性に欠ける。

今なら1本100万はするライカレンズ、それでは怖くて持ち出せない。ライツは、マウントがきゃしゃだというのが私の経験。だからフィールドへ持ち出せない。

ちなみにライツ(Leitz)は、ドイツ・ウッツラーに本社をおくエルンスト・ライツ社が製造したカメラであり、その後経営危機で一時期ソルムスに本社を移したが、現在はウッツラーに本社が戻った。そうした経緯でブランド名もライカ(LEICA)と統一されている、というのがWEB が教えてくれるところだ。だからM5まではLeitz、M6以降は全てLEICAとブランド名が変わり、このブログでも使い分けている。

創業地の名前をいれるのがドイツ工学の特徴のようだ。そういや、日本でも京セラ・コンタックスというカメラがあった。京セラは、京都セラミックスの略だ。

まあライカは、大変高価なドイツ工学の至宝か。

古いライカボディには、D.P.Rと刻印されている。ドイツ帝国特許 (Deutsches Reichs Patent)の略だが、うわっ!、ヒットラーの空気だ。

 

京都市

1)〜5)Leitz M4-P、ELMARIT28mm/F2.8、Tri-X400

現像所:写真弘社

 

追記

同じレンズをもちいてSONYの安価なデジタルカメラで撮影してみた。

絵としてはみられるが、ボディより重たい1960年代製の階調豊かな広角レンズも、プログラムでハイコントラスト画像に仕立てあげてくれる。

レンズは何でもよいからつけておけば勝手に処理される。

さらにカラー画像で撮影しphotoshopで加工すると現代のレンズと遜色がなくなってくる。

つまりこのレンズをあえて使う理由がない。

唯一の快感は、小さな精密機械が小さなボディにつけられ手の中に納まるボリューム感がもつ物としての心地よさだ。

かっての名機ミノルタCLEを思い出させる。ミノルタは今のSONYだから、里帰りか。

そんな古レンズがMacのデスクスケープと同居している。

 

 

追記 京都市下京区

SONYα6000、LEITZ ELMARIT28mm/F2.8

6)ISO100,露出補正-0.3,f/11,1/125

7)ISO100,露出補正-0.3,f/11,1/640

8)ISO100,露出補正0,f/11,1/200

9)ISO100,露出補正0,f/11,1/250

10)ISO100,露出補正0,f/8,1/60

SONYα6600、Carlzeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0

11)ISO250,焦点距離60mm、露出補正+0.5,f/4,1/100

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Nikon Freak564. 普段使いの京都9. オイオイ!、ガッカリする発色

2021年09月17日 | Photographic Equipment

 

 水中機材がもう一つあった。Nikon Coolpix W300。

虫干しは水につけてみないとね。鴨川には、時折至極小さな川魚が泳いでいる。それをサギが1日中辛抱強く待っている。実にみみっちい京都の鳥達だ。

それで半水面撮影を試みる。

直径5mmにもみたない小さなレンズで水中と空中を同時に画面に入れるのは難儀だ。この時代のデジカメ最大の欠点は晴天下でモニター画像が確認できないこと。モニターなんか暗いし傷だらけで乱反射してようみえんのよ。

だから動画モードでゆっくりと機材を水中に沈めた。あとは動画を切り出せばよい。

撮影画像をみたら、オイオイ!、ガッカリする発色。それが正直な色です、とニコンは弁明するだろう。正直でなくてよいのである。現場の記憶色優先。肉眼で見ているよりも濁っているではないか。photoshopの助けを借りて修正した。それにしてもこんなアングルで京都を撮影した人間も少ないだろう。

これはレンズの仕様に由来する。GoproはINONの魚眼レンズ、ニコンは24mm相当の超広角レンズだが、水中では画角が狭まるため準広角レンズの35mm程度の見え方になる。だから魚や珊瑚に狙いを定めて撮れば大変綺麗に撮れる。それは私のダイビング時のブログで多数アップさせている。

つまりニコンは、狙いを最初から決めて撮るものだとする大前提があり、これが今では実に古くさい考え方だ。それでは高さ30mはある岩を入れて水中のランドスケープを撮りたいときは、ニコンでは全景が納まるまで下がって・・、なんとことをしていたら、水中は常に流れているから流されてしまう。岩の近くから魚眼レンズで一発、これしかないのである。

3年前、ニコンもコンバージョンレンズでよいから魚眼レンズを出して欲しいと何回もコメントした。当然ナシのつぶてどころか、モデルチェンジすらしない。その間にGoproに追い越されてゆく。

4K動画を撮影していたら、メモリー不足の表示。確認したら4GBのSDカードしか入れてなかった。ゴメン!、といってカードの容量増大はしないよ。動画は128GBのカードがいれてあるGoproに任せて、ニコンは静止画しか撮らないからね。もう日本製撮影機材なんか当てにしていないわけさ。

幸いニコンも、水没することもなく撮影できたから、虫干しの確認はできた。最後に機材を洗って虫干しが終わったかな?。

 

京都市

Nikon Coolpix W300

動画切出し

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Fisheye44. 普段使いの京都10. 鴨川で水中撮影・・・

2021年09月16日 | Photographic Equipment

 

 

 さて水中機材も虫干しが必要だ。といって干すのではなく水中に機材をつけて水漏れを確認するのだが。それを風呂場ではつまらない。

 ならば実戦だといっても京都市内に海はない。そこであの鴨川だ!。といって平時は膝ほどの深さしかない。かっての旧東海道五十三番目の都の空気が漂う三条大橋を川面から半水中撮影。そんな京都の街の画像は少ないだろうと自慢しても、それほどの風景ではない。梅雨の合間の晴天の時を狙って水漏れチェックだ。

 Goproは、映像やテレビの世界で多用されている。

 ドローンに積んで見られないアングルから撮影したり、タクシーに積んで・・・といった具合に、魚眼レンズが付いた大変小さく軽いボディは、カラー修正をする必要がないほど発色がよく、数多くの付属品とともに地球のあらゆるところで活躍している。画像も、この小ささでと思うほど鮮明だ。

 やはり技術集積が蓄積された機材だ。それでいて低減なコストで購入できる。日本のカメラメーカーでは先ず発想すらしなかった。遅ればせながらニコンが類似品をつくりだしたが、発売プローモーションは記憶にあるが、すぐに市場から消えたようだ。

 魚眼レンズという割り切り、大変小さく軽いボディは、サードパーティーからも発売されている数多くの付属品とともに、どんな場所にも持ち出せてコストパフォーマンズが大変高く、フィールド機材に求められる条件を満たしている。

 カメラ大国日本でつくることができなかった機材が、アメリカから簡単に発売されてしまった。日本は従来機種の発想から抜け出せず、役に立たないマーケティングに縛り付けられ、我が国撮影機材メーカーに凋落の空気が漂う。

手前左がGopro Hero7の本体。今はHero9でさらに性能は向上しているだろう。黄色いフレームのダイブコンピュータと比較すれば大きさがわかる。背後は水中用の魚眼レンズとハウジング、それにBCDに取り付けるストラップ。

 

Gopro7+INON魚眼レンズ、水中ハウジング

動画切出し

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする