Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE982. 術

2014年06月30日 | field work
 今日の名古屋の気温は29°。雲かがかかっているから直達日射量は、晴天日より多いはすだ。従って蒸し暑い。
 こういうときは、雨が欲しいところだ。私は梅雨というのが結構好きなんです。だが今年は、太平洋高気圧が弱いので梅雨前線を日本列島まで押し上げることができないのだそうな。かわりに暖気と寒気の差が雷雲を発生させ局地的な豪雨となるというのが気象予報である。
 その先はどうなるのかという予報はまだない。つまり当面の天気の先は、わからないというのが気象予報だ。未来の予測は、難しいわけなのだが、デザインは明らかに未来の事柄を対象にしている。一応論理論拠があっての未来論だが、占いの術と大差ないといわれても、苦笑いする部分もある。
 実は都市デザインも、占いの世界と無関係ではない。風水がそうであり、京都の街はそんな風水の理想型をティピカルに反映していることは、すでにいくつかの論文や書物で語られている。風水は、古代中国の始まりであるから、多分これに基づいて、今の土地が選ばれたのかも知れない。これを占いといっては失礼だ。やはり当時の都市デザイン術或いは地形読破の術だったと言い換えるべきか。
 他方で時間読破の術もある。四柱推命学である。生まれた年、月、日、時、の四つ干支を柱とし、その人の生まれ持った可能性を推し量るものである。別の言い方をすれば気学。例えばあなたがどこかドライブに行こうとする時、交通事故に遭いたくないから方位のよい方へ行こうなどと考えれば、この術である。
 これらの術が効をそうするかどうかは、信じるあなた次第というわけだ。こう考えると天気予報もどこか術的な臭いがしてくるようだ。かくして人間は、古代より様々な術をあみだしてきたわけだ。梅雨時ってそんな術の数々に思いをはせるのに調度良い時間なのかも知れない。

愛媛県内子町
OLYMPUS E-P5,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f3.5,1/200
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE981. 4Kの撮影機材

2014年06月29日 | field work
 さて4Kの映像機材。たやすく入手できる民生用は、SONYのAX100とPanasonicのLUMIX AG-GH4Hがある。つまりビデオカメラか、それともデジタル一眼レフかの選択である。
 ところでこのLUMIXのボディに付けられる拡張インターフェースユニットAG-YAGHGがある。音声レベルメーターがついているし、大容量バッテリーもつけられ(本当!?、電源ケーブル必要だったと記憶しているが)、4Kレコーダーを持参すればSDカード保存とは比較にならないRAW高画質で録画できるのだが、ロケで使うにはモニターや機材一式カートに積んでで動くという世界だ。そりゃ大仰な撮影機材であり装備なので、必要があれば大学の機材を借りることにしよう。
 映像は、システムを考えてゆくと次第に大がかりとなり、やはりワンマンオペレーションで撮影しMacに取り込んで、Premiere ProとAfter Effectsで調整するぐらいで私には調度よい。となるとPanaのSDXCカード沢山もってMac Proのノンリニア編集に留めておこう。
 Pana本来の技術を活用して、映像に進化してゆくLUMIXではあるが、私にとって映像は、魅力的なところもあるがやはり実に面倒くさい。それに編集は面白いというよりは、実は体力と忍耐力の世界。あまり近寄りたくない世界ではある。
 それを思うと、静止画はお気楽道楽の世界に近いですね(笑)。

愛媛県内子町
OLYMPUS E-P5,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f5.7,1/640
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE980. 映像作品

2014年06月27日 | field work
 さて、尾道の商店街を歩いてゆくとレトロなお風呂屋さん、もちろん今は雑貨ショップに変身している。実際この街にはレトロな建築が少しばかりある。 商店街がこの街の生活の中心に君臨していた 頃、そして繁栄していた街の名残である。
 実際この街には、狭いところに多くのエレメントが固まっているところが面白い。だから、また撮影に行こうと目論んでいるのだが時間がなさそうだ。だって明日も授業。目下映像プロジェクトを進めているので、まあ面白さ半分、義務半分といったところか。
 ところで一寸最近レチナMacのモニターで4K画像をみた。それはハイビジョンなどと比べて、4K画像は随分シャープで鮮明だ。ここまで写れば動画で撮って編集してみたくなる。
 ならば人間が全く写らない京都のお寺の庭の映像制作があるかもな。古都の映像美を中心に、「京」というタイトルで、しかも英語版でつくろうというわけだ。パソコンの編集機能があるので、そんな映像作品が一人でできてしまうところが、如何にも今的なやり方である。
 4K機材となるとSONYのハンディカムか、パナソニックのLUMIX GH4だよな。後者の方がレンズ交換もできるし、私好みだなと思案中。あのボディ調達しようかな。

尾道
OLYMPUS E-P5,LEICA SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f5.5,1/200
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE979. 4K画質

2014年06月26日 | field work
 先日名古屋市大高地区の御田植祭を取材していて感じたことなのだが、映像の撮影と編集も面白いかもしれないと思っている。
 というのも先日社会人院生がニコンD800にステレオマイクを付け、ツァイスの50mmのレンズで撮影していた。こんな使い方もできるんだなと思ったのが発端である。
 ニコンD800とえば、最近後継機種D810が登場した。こんな使い方ができるんならば新機種調達かなと思ったのだが、最近の4Kという映像記録の仕様ではないのだ。それが致命的な欠点である。私の関心は映像に傾きつつあるのだ。私の志向性の変化に全然追いつかないところは相変わらずニコンだ。ニコンを使うといつも我慢させられる。もうそんなのはいやだぜ。
 それに最近のニコンはデザインがださくなり、D4sやD800シリーズのあの鉢巻きをまいたような前面の珍奇なデザインはなんとかならないのかね。ニコンと言えば緻密なメカが入っていますという緊張感あるデザインがいかにもニコンらしいのだが。
 そう思っていたら、パナソニックの新機種LUMIX GH4が、4K画質で記録と切り出しができる。こうなると1台画像編集用にLUMIX DH4ボディ調達を考え始める。一応ガンマイクもアクセサリーであるではないか。しかも私は、マイクロフォーサーズシステムを持っているから、レンズは揃っていて申し分ない。MacBookのレチナ画面でサンプル画像を見たらやはり従来のHDよりは、はるかに鮮明だ。映像1枚の画像が調度800万画素のデジタルカメラの画像に相当するから、こりゃ少しばかり映像制作と編集に没頭しようかと思ったさ。

愛媛県内子町
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG12mm/F2.0
ISO200,露出補正-0.3,f5.6,1/640
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE978. 無題

2014年06月25日 | field work
 次第に夏の暑さが漂い始める。私は、朝のワールドカップの放映を垣間見て出勤する。そういう輩が多いのかどうかはわからないが新幹線の車内は、どこか沈んでいるようだ。日本予選敗退。
 だからというわけではないが、パワーがないのでブログを書く意欲がわかない。もう23時かぁー。明日は6時起き。今日は、話題がないので無題です。まあ緑の路地を見ながら・・・。そうか最近クロッキー教室にゆかなかったために、感性が随分鈍っているのかも知れない。感性って刺激し続けないとダメですね。
 また頭の針を少しアート系に振らなければ。

尾道
OLYMPUS E-P5,LEICA SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f4.5,1/500
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE977. オートマ

2014年06月24日 | field work
 自動車学校に申し込むときに、昔の認識もありMT(マニュアル)車を指定した。技能検定の5回目にAT(オートマ)車に乗せてくれるカリキュラムになっている。
 でっ、オートマに乗った。クラッチ操作がない分、これがすこぶる楽ちんなのであり、ミラーをみる余裕まであるではないか。6回目のマニュアル車の授業で、今日は1速から2速、そして3速まで行きますと言われたときには、こんな狭いところでそんなにギアチェンジかよ!。もうダメ!。オートマにします!!!。
 なんか仕組まれたようなカリキュラムだけど、今は95%がオートマ車。渋滞の時楽なのよ、という指導員のお言葉もあり、私の実家の幼なじみの言葉「のりちゃん、いまは車も便利なんだぜ、これだけでいいんだよ」を思い出し、そしてF1グランプリカーも今はオートマ(正確にはセミオートマ・パドルシフトという)というのを思い出してから、オートマに乗り換えたさ。
 自動車教本を見ると、液体変速機つまりトルクコンバータで動力を伝えるとか・・・それって、国鉄のディーゼルカーじゃんと思いながらAT車で教習を受けている。技術の進化のおかげで、シニア初教習が可能になったというべきだろうか。
 そんな技能教習を午前中2時間、午後から教授会、夕方から大学院の授業と続けざまの1日だった。終わったらメルトダウンしそうなぐらいお腹が空いていた。もう近所のそば屋に駆け込んだ。

愛媛県西予市宇和町卯之町
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG12mm/F2.0
ISO200,露出補正-0.3,f5.0,1/500
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE976. 実利的な資格

2014年06月23日 | field work
 先日大学生協の食堂へ出かけたら、近所の自動車学校のデスクが出ていた。ふーーん、こんなに近くにあるんだ、バスの定期で通えるジャン。生協価格でいいんだってさ。ほなら申し込みます。係の人がえっえっー!、遠くで学生が、「三上先生あんなとろこにいる、なにしてんだろう!?」と怪訝な空気(笑)。
 でっ結局5月下旬から自動車学校に通い出したのさ。シニア世代の免許取りだよ。
 私は東京・新宿で生まれ育ったから、都心育ちに車は必要なかった。筑波大学に入ってから、荒野の1軒屋みたいところだから、こりゃ免許がいるぜと思ったら、車を持っている友達を持っていたので、いつも通りすがりに乗ってゆくかいと声をかけられて乗っていたから、不便を感じたこときなかった。おかげであのトヨタ2000GTとはりあっていた頃のサファリラリーを制したフェアレディZなんか内部はサメのようなデザインで格好いいよなとか、ホンダナナハンなんかどっしりとして音がよいとか、初代スカGは普通の乗用車だよなとか、いろんな車体験をさせてもらった。
 その後仕事場が東京・六本木だったので、出かけるときは地下鉄の方が早かったし、出張も飛行機ばかりだったので、全く車という意識がなかった。精々会社においてあるベンツはゆったりしていて、いつも誰かが運転してくれたので、特に不便はなかった。それに、ディレクター稼業が大変忙しく、車の免許どころではなかった。
 最近老後の楽しみに車を運転して旅に出るとか、夜中に移動して名古屋から近い信州あたりの早朝の撮影行脚というのも面白いかなと思った。それに最近JRの運賃がやたらと高いと感じるようになった。これでは容易に旅に出られない。ならば人並みに免許をとるかという結論になったのである。
 私の人生で残っている資格といったら運転免許ぐらいだ。美術工芸の教員免許は大学卒業と同時に取ったし、その後あこがれの一級建築士免許も取ったし、博士号の資格もとったから、今時とくに欲しい資格はないのだが、なんか人並みに実利的な資格があってもいいかなと思った。

愛媛県内子町
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG12mm/F2.0
ISO200,露出補正-0.3,f5.0,1/500
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE975. 続・ロケ

2014年06月22日 | Nagoya city
 京都も名古屋も待望の雨は、大して降らないようだ。今日は、尾道ならぬ名古屋市緑区大高地区へ。朝早くから氷上姉御神社御田植祭のロケに出かけていた。これも大学の授業の一環であるから、つまり仕事だ。
 ロケと書く以上ビデオ撮影である。 久しぶりに催事のロケなので、 ハスキーの重い三脚をかついで1時間以上前に到着して場所とりからはじめた。催事の撮影は、いつもこうした早めのスケジュールで大いに退屈な待ち時間を余儀なくさせられる。
 機材はハンディカムを借りそびれたので、E-M1である。もちろん最近の一眼レフは、ビデオカメラより画質が高いので申し分ないが。そんなわけで16:9サイズのテレビ画面の画像となってしまった。ビデオ撮影は画像がぶれやすいので三脚必須であり、実に面倒くさい撮影だ。
 動画を撮影すると、音も記録される。だから、指向性マイク、つまりガンマイクが必要になる。バナではあるがオリンパスではそんなものはない。バナのを代用するか、他社メーカーを使うかだろう。小さくて性能の良いものが欲しいところだ。
 さて超望遠ズームレンズを持参したのは正解であり、こんなところで300mm(つまりフルサイズ600mm)がフルに使えるとはね。合間に静止画もホンの一寸だけ撮影した。
 何何!、お姉ちゃん達の顔が物足りないって。実はオバハンもおるんよ、それに稲が主役だろうよ。編笠かぶると機材の画像認識が働かんのよね。
 大高地区の1年の催事を撮りだめて編集すれば、私の撮影した動画など5秒も使わないでしょうね。ホントにビデオ撮影というのは、労多くて実り少ない仕事です。 

名古屋市緑区氷上姉御神社
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG 75-300mm/F4.5-6.7
ISO250,焦点距離露出164mm,補正-0.3,f5.8,1/250
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE974. ロケ

2014年06月20日 | field work
 さて尾道は、待望の雨予報。ならばでかけるかと思いきゃ、運の悪いことに土曜日は、朝のはよから大学院の地域貢献授業。今年は、名古屋市緑区大高地区50周年という映像をつくることに。だから朝から地元歴史の会のメンバーも加わってのロケにつきあう。
 またさらに運の悪いことに、明日は大高地区にある氷上姉御神社の御田植祭と聞いた。当然制作映像に地元の催事画像が必要だよな。映像は地元のテレビ局から借りたらと思うが、一応予備的に撮影に行くかどうかは迷うところだ。大学からハンティカムをかり出しておけばよかったが、E-M1でも映像の撮影ができるところが便利このうえない。
 映像となると三脚必須、脚立もいるだろうか、今日現場を見た限りでは75-300mmのズームが必須、実に重たいスペックを担ぎ朝早くから・・・・そんなの行きたくないですね・・私の仕事ではないので、院生達でやれよな。
 でも静止画の1枚ぐらいはブログに使えるし、催事だから予備的に撮影しておくことも必要だろう。あまり私的に面白い被写体ではないが、やはりロケに出かけてゆくのだろうか。なんと真面目な大学の先生だこと・・・自分でもあきれるが。E-M1で映像撮りのテストに行くか。

松山市
OLYMPUS E-P5,LEICADG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f4.5.1/640
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE973. 梅雨空

2014年06月19日 | field work
 あまり雨の降らない梅雨空である。これから大いに降るのだろうか。天気予報は、雨、雨と叫べども、関西や名古屋はあまり降らない。この頃は、暑くなくて調度良い。
 さてこういうときこそ出歩きたいがなかなか時間がとれない。何しろ明日木曜日は、阪南大学の先生と予定していた大阪の街の徘徊も会議のためキャンセルとなったぐらいだ。今週末は尾道か塩飽諸島の本島笠島あたりへ一寸出かけたいなと空を見上げながら思案中。
 そんな尾道にも、こんな狭隘な路地がちゃんとあるというのが、わたしのような徘徊者を喜ばせてくれる。小さな所にいろんな要素が詰まっている。関東で言えば、お寺が多いと言う点では鎌倉だろうか。
 鎌倉と書くと、ここから江ノ電に乗り湘南海岸によく出かけたことがあった。それはもう随分遠い記憶といってよい。
 遠い記憶を訪ねるどころか、月末はデザイン学会で福井へ、その後は共同展の作品を提出した筑波大学へゆかなければならないので、義理と用事でであるかざるを得ない日々が続くが、いずこもあまり撮影していて面白い所ではないのが頭痛のたねだ。福井市は、周辺の街に行けば面白い所も多々あるのだが、市内では黒川紀章立設計の福井市美術館ぐらいか。さて今年はえらく地味なところで学会の大会を開催してくれたようだ。
 そんなことを思案しているうちに、そうだ街を徘徊するのが私の趣味であり仕事だったということを思い出した。つまらないといっている訳にはゆかない。

尾道
OLYMPUS E-P5,LEICA SUMMILUX25mm/1.8
ISO200,露出補正-0.3,f1.4,1/8000
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE972. 尾道の猫

2014年06月18日 | field work
 尾道の風景ばかりでは飽きる。
 だから猫、尾道の猫である。魚の街のためか、尾道には猫が多い。お寺の門前など涼しそうな所に寝転んでいる。ビジターなれしているために、通りかかっても知らん顔して寝ており、容易にポーズはとってくれない。
 そこでカメラを近づけ揺り起こすと、「うるさいなぁー、もう、なんだよー!!」とつれないあくびをしてまた寝てしまう。もちろんゆさぶりをかけても起きない輩もいる。どこか猫天国のような気がするけど。
 実は、街の中に動物がいるというのは、結構意味のある風景をつくりだす。その典型が奈良市だ。奈良公園のあたりにゆくと鹿が道路を徘徊している。そういう風景は、日本では奈良だけである。つまり共棲の風景である。
 共棲とは種類の違う生き物が一緒に暮らすという意味である。この言葉は、しばしば計画用語として街づくりの場面で登場するのだが、本来は種類の違う生き物が棲むという意味であるにもかかわらず、人間同士の共棲という言い方をしてくれる。もちろん造語としてあえて使っているわけだが、どこかぴんと来ないコンセプトであることに変わりはない。
 そんな能書きはいいからさぁ、もう少し寝かせてよ、と尾道の猫は、いいたげであった。

尾道
OLYMPUS E-P5,LEICADG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f2.8.1/320
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE971. 31°の1日

2014年06月17日 | field work
 背後に千光寺の展望台にあがるロープウェイが見える。 千光寺展望台にあがっても階段で程なく下りてこられ程度の山である。だから尾道の街は、大仰でないヒューマンスケールの街なので、すべて歩いてゆくことができる。ただし、対岸の向島に渡るとそうではなくなるが。
 私達は、2時間程度しか滞在しなかったが、そんな僅かな時間のなかで、多彩な景観が見えるというのは、やはり急傾斜地と斜面住宅の密集と寺院の存在だ。上下の視界の変化は、映画の舞台にもなりやすい地形的魅力、言い換えれば撮影アングルがとりやすい地形だといえるのかもしれない。
 それに瀬戸内に面しているから、魚貝類は豊富である。あの背びれに毒のあるオコゼとか、シャコ、穴子といった具合に、言い換えれば寿司が旨いということだ。そして少し魚のダシの味がする尾道ラーメンがある。そんな食材魅力が少しだけ他の街とは違った空気を感じさせてくれるのかもしれない。
 それらの魅力が、一寸出かけるのには調度良かったすると、また出かけようかということになる。本来リピート(繰り返し人が訪れる)というのは、多彩な魅力の存在と出かけやすさが前提条件としてあるのだろう。
 さて月曜日の名古屋は31°と今年一番の暑さだった。そんなときに文科省の書類がさらに必要だということが判明し、返り討ちにあったみたいな31°の1日であった。バタバタ動かされ、時間だけがとおりすぎていった。

尾道
OLYMPUS E-P5,LEICADG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f5.1/800
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE970. 狭隘な空間

2014年06月16日 | field work
 民家が密集し、たくさんの急坂があって細い路地が多様な景観をつくり、それらが海に面しているという狭隘な空間は、ありそうでなかなかない。
 類型をあげれば、海外ではアマルフィーだし、日本では空間はおおぶりだが路地の少ない函館や小樽があるが、やはり尾道の狭隘な空間は独特の海沿いの景観といえるだろう。
 だから軽く旅したいとなる。それに尾道は、京都からは郊外へ散歩するような案配である。PENを持ってフラッと散歩に行くのには調度良いところだ。今ならば、四条河原町から京阪バスで片道3400円という格安コースもある。帰りは新幹線としても、尾道発21:47分が最終だから、ゆっくり徘徊できる。
 さて雨が降れば防水型のE-Mに25mm標準レンズ!、とオタクな話題にそれる。最近デジタルテレコンバータを多用しているので標準レンズは、50mm(つまり100mm)の望遠になる。解像度は少し落ちるはずだが、実際にその影響は感じられない。一々レンズ交換をしなくて良いのが便利だ。F値は同じなのでガラスコンバータレンズよりも使いやすい。これが尾道の撮影には、機材と街の相性の良さもあって結構便利なのだ。
 だから、 梅雨時の時期こそ暑くなく旅季節だと私は考えており、雨の日にこそ(瀬戸内は大変暑いから)一日撮影にでたいと思う。だが皮肉にも今週末は天気晴れそうだけど。

尾道
OLYMPUS E-P5,LEICADG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f5.6,1/1000
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE969. わしゃ知らんぜよー

2014年06月15日 | field work
 またまた早出しブログである。
 今日(つまり6月13日金曜日:なんとも縁起の悪い日)の夕方からの授業が始まる前に、事務から科研の最終書類がまだですという残酷なメールがくる。何!、締切が今日だって。あわてて書き上げ、翻訳ソフトで英文にして、ようやく完成。だが文科省のブラウザがエラー表示が出っぱなしで書類の申請ができない。授業後に再度トライしても、書類の指示に従っても、送られてきたマニュアルを見ても、不明。もうこれ以上私の力では物理的に前には進みません。事務に、書類の提出日は遅れるよとメールを打って退散した。
 それにしても文科省のブラウザは、すぐにエラーを起こすし、実に使いにくいことこのうえない。一体誰が開発したのか。本当に実に使えないブラウザである。国家のブラウザがこうした欠陥だらけでは、全く仕事にならないだろう。
 もちろんWindow仕様で開発したブラウザなのだろうけど、Macとは何かにつけて実に相性が悪い。大体セキュリティの甘いWindowsをなんで使うのか。どこか無理筋のブラウザだよな。
 この程度のことが簡単にできないのならば、電子申請なんて無理筋だ。いやその程度の無理筋ならば、まだよい。これが国家間の紛争だったらどうすんだろう。某国のミサイルが飛んできています。迎撃ミサイルで撃ち落とそうにも、データのインプットにエラーが出ていて、できません、というのと一緒だ。実は我が国の防衛用電子システムは、意外にちゃっちいのではないかい!?。そんなの笑い話ではないと思うけどな。
 もうわしゃ知らんぜよー。

鞆の浦
OLYMPUS E-P5,LEICADG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f4,1/640,×2倍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PEN LIFE968. オタクな話

2014年06月14日 | field work
 またまた早出しである。明日は夜まで授業なので、ブログを書く時間はない。そこでようやく日付通りになりそうだ。といってブログを日付通りにする必然性は、何もないのだが。
 さて尾道には、踏切がよく似合う。林芙美子の「 汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように拡がって来る」。そんな小説の一節を思い出したくなるような、瀬戸内の強い陽射しに照らされた民家の屋根が、踏切の向こうに輝いている。斜面住宅と海岸部の住宅との狭間には、山陽線が通っている。この鉄路が街の構造を明確に仕分けている。
 尾道は、実際日帰りで容易に行けるから、時間があれば梅雨時の雨空の下を散歩してみたいと思わせるようなところである。
 となると撮影機材は、使用頻度が一番高いPEN E-P5に標準レンズ。それにE-M1よりは軽く少し小さいOM-D E-M5に45mmのエルマリートかZUIKOの17mmかな。最近E-M5がやはり使いやすそうだと言うことに気がついた。レンズは、この3本で十分だろう。そんなイメージを持ちながら梅雨時の雨の休日の気候をうかがっている。モノクロモードで撮るのもおつだ。そんなイメージで機材のシステムをくみ建てているときが、結構楽しいというオタクな話なのだけど。PENライフの尾道である。
 さて雨が降らないかな。今日は大阪で降っていたみたいだが、名古屋は終日快晴だった。
 瀬戸内には、伝建地区の香川県塩飽本島町笠島とか、あるいはかって建築デザインサーベイで某研究室が訪れた香川県男木島なんかもあって、どちらも日帰り可能なのだけど、せっかくの週末を、そんな勉強をするために出かける意欲はわかない。
 京都からならば、あくまで休日のブラッと一人旅コースとしては尾道位が調度よい。そんなイメージトリップを楽しみつつ、目先の難儀な雑用をこなしている日々だ。今週末は一寸散歩は無理かなという多忙さである。

尾道市 
OLYMPUS E-P5,LEICADG SUMMILUX25mm/F1.4
ISO200,露出補正-0.3,f5,1/800
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする