ライツのレンズは昔から高かったし、今のライカレンズでも1本100万円と軽自動車でも買うのかとする価格だ。手元のLEITZ SUMMICRON35mmWETZLAR8枚玉(1958年製)の価格を調べたらOH済み45〜60万円とあった。私はニューヨークのウッドン・カメラから9万ぐらいで中古を調達した。ブログ画像に使えるまでに修正できるかが評価のポイントだ。
ライツレンズの解説書やWEBサイトをみると、このレンズはライカマニア達垂涎の名鏡玉と書かれてあるが、はたしてそんな価値があるのか。
私の使用でいえば、ゴーストは盛大に発生し(7枚目中央街灯左下の緑色は完璧なゴースト)、カラーフィルムが登場する以前の眠たいコントラストに辟易させられ、適正露出で撮影すると画像が眠くなり、光の状態で綺麗に撮れる時と撮れない時がある気まぐれなレンズだ。こんなものが垂涎のレンズとは言いがたく、マニア達の鑑識眼のなさを痛感する。つまり私はこのレンズの価値は皆無と結論づけている。
そこで強引にSONYのカラープログラムを使えば、ようやく見られる画像になる場合もあるが、あえて使う理由はない。つまりSONYの3万円のホディとPhotoshopがあるからこそ、ブログ画像で使えるようになる。従ってとても垂涎の名鏡玉とはいえない。
これならSONYレンズで十分。唯一評価できるのはモノクロ画像は綺麗であり、背景は盛大にボケてくれて、線はすこぶる細い。だからモノクロームだけでしか使えないレンズだと言うのが私の認識である。
京都市 宮川町・産寧坂・安井金刀比羅宮・祇園
SONYα6000、LEITZ SUMMICRON35mm/F2.0
1)ISO640,露出補正0,f/8,1/60
2)ISO100,露出補正-0.7,f/2.0,1/25
3)ISO250,露出補正-0.3,f/8,1/60
4)ISO2500,露出補正-0.7,f/8,1/60
5)ISO100,露出補正-2,f/2.0,1/125
6)ISO3200,露出補正-1.3,f/2.0,1/125
7)ISO320,露出補正0,f/2.0,1/320
8)ISO3200,露出補正0,f/2.0,1/30
撮影機材:iPhon13pro
昨年の12月11日から15日迄沖縄へ出かけていた。今回仕事がないので三日間ダイビングをしていた。
12月としては、中1日だけ海がシケてビーチダイビングとなったが、幸運にも暖かい日に恵まれ、冬忘れのボートダイビングができた。夜、気象アプリは那覇市の気温19°、京都は2°を示していた。
冬に入ると外気温の低下に反比例し次第に厚着となり、そして家に籠もる生活になりがちだとする冬のジレンマがある。そこからエイヤッと抜け出し暖かい土地で数日暮らすと、京都に戻っても寒さに耐えられそうな体調になる。そんな冬忘れの数日間だった。
ダイビングだけなので、タンクはいつものエンリッチではなくレギュラータンクを用いた。だから身体は疲れるに任せ、那覇の街を撮り歩こうという気力は最初から皆無。従って街歩き用撮影機材は置いてゆき、必要ならばiPhone13proでいいさの気分。
実はこれが正解であり、先ず荷物が少なく目方を減らせる、余計な神経を使わない・・、とメリットの方が多かった。そして静止画も動画もiPhom13proで必要十分。そうなるとこれまでの撮影機材の魅力が次第に失せてゆく。水中でもGoproが便利だったし、これまでマクロ撮影で活躍してきたCOOLPIXW300の活躍の場はなくなった。
つまりズボラな撮り方、そしてこれが結構ラクチン。しかも世界的な半導体不足でデジタル一眼レフの機種によっては圧倒的な品不足だから、ますます使う意欲が希薄になる。もう画質にこだわる意味はなく、そこそこに撮れていればいいのよ・・・。そこそこの画質のiPhone13proで満足なのである。
このときのダイビングの映像は2月12日からアップさせる予定です。
iphon13proBlogNO6
沖縄県
1)ISO50, 焦点距離39mm,露出補正0,f/1.5.1,1/4831
2)ISO50, 焦点距離50mm,露出補正0,f/1.5,1/887
3)ISO1250, 焦点距離78mm,露出補正0,f/2.8.1,1/60
4)ISO50, 焦点距離46mm,露出補正0,f/1.5,1/1440
超広域ズームレンズがある。フルサイズ換算28mmから135mmの範囲をカバーし、それ以上の焦点距離を持ったレンズである。手元には超広域レンズが3システムある。特にCanonのEF28-300mmF3.5-5.6L/ISOSSレンズが優れものだ。
それはフランスのパパラッチ御用達のレンズといってもよい。なにしろ映画祭の絨毯をひいた階段をあがる映画俳優達を間近に撮れば、またあるときは彼らの情事を300mmで盗撮したりするためにレンズの解像力は大変優れ、大変効果の高い手ぶれ補正機能がバッチリついている。
企業は、そんなレンズを開発するのに惜しげなく開発費を投じてくれたから、とんでもない実用性能を秘めたレンズだし、パパラッチ必携レンズだ。
そんな高性能レンズが一般的に使われるかというと、重たいのでフツーの人は先ず使わない。だが私が海外のフィールドで使った経験からすれば、これほど便利なレンズはないし、なんといっても画像の鮮明さにほれぼれする。
そんな理由からEOS1Ds mark3に28-300mmLレンズの組み合わせが、製品開発時期が同じであるためカラーブログラムの相性が良いので私のベスト機材になっている。今このシステムにあう最新機材は発売予定のEOSR3だし、新しいカラープログラムなら綺麗かなと幻想は膨らむ。しかし11月発売で予約が必要だ。レンズがあるからボディだけ調達すればよいが、SONYならレンズ+ボディが調達でき、私のEOSシステムよりは1kg軽い。
それにしても広告コピーの「無双」とはなんだ!。並ぶものが世の中にはないとか、どこか傲慢だ。それはいかにもオッサンくさいプロモーション!。こんなテイストならやめておこう。心は一気にSONYへ傾く。
それがSONYα7S3+FE PZ 28-135mm F4 G OSSというシステムだが、カラープログラムが進化し、総画素数を低く抑えたことでダイナミックレンジを確保しているところに好感が持てるし、データが軽いからマックへの転送も楽だ。それに動画が主体というのも面白い。
このSONYシステム(ボディは前モデル)は、国際宇宙ステーションに搭載され大変綺麗な画像を地球に送ってきたが、さて今でも使っているのか?。SONYタイマーと揶揄されてきたぐらいだから耐久性は不明である。さて、どうしたものか・・・。
いや!、そんな機材を使うよりもiPhon13が最優先だ。静止画なんか動画の切り出しでいいじゃん。そう考えると、従来からの撮影機材にこだわる理由がなくなってくる。
出典:https://news.mapcamera.com/KASYAPA/sony-fe-pz-28-135mm-f4-g-oss-4k-review/
SONYα6000+Carl Zeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
1)ISO1600, 焦点距離50mm,露出補正+11.3,f/8,1/80
4)ISO1000, 焦点距離70mm,露出補正0,f/8,1/125
EOS1Ds mark3、EF28-300mmF3.5-5.6L/ISOSS、
2)マロロスの市場:ISO640, 焦点距離36mm,露出補正-1.3,f/11,1/60
3)ポルトの界隈:ISO800, 焦点距離90mm,露出補正0,f/14,1/500
最近の私のテイスト。
エアロビクスサウンドを流しているiPodの隣に、ニコンF3HP+MD4がいつもおかれている。このシーンを撮影するとき、Siriに「ボーズをとれ!」と呼びかけたら、「そんなことをいわないでくださいよ」と返事がきた。
ジョルジェット・ジュージアーロがデザインしたニコンF3と、AppleのiPodとがよく似合う。最近の私のお気に入りデスク・ランドスケープだ。わざわざニコンの50mmレンズをつけ、当時の純正メタルフードまでつけてみた。このフードは伝統的に外れやすいので実際に使うことはない。
さて、ニコンがニューモデルZfcを7月に発売した。こちらは、一番安価なZシリーズをベースにしたプロダクトのようだ。過去のフイルム機材FM2をコピーしたと公言している。はたしてこうしたコンセプトが、iPhon12を駆使する世代に訴求できるのだろうか?。成り行きを見守りたい。
当時のFM2は、小さくても精密機械固有の精悍な顔つきをしていた。年配のFM2ファンが、Zfcをみたら腰を抜かしそうだ。それほど当時のFM2は、隙のない優れたデザインだったと記憶している。
だからニコンZfzは、私がデザインミスをしたと判断できるのが1箇所あり、ボディ左側前面に埋め込まれた絞りダイアルである。これはやって欲しくなかった。あの名機オリンパスEM5やEM1だって、そんなところにダイヤルはつけなかった。いかにも間に合わせ的な曖昧さがボディの格をさげた。当時のニコンなら、そんなデザインミスはしなかった。
それにしてもデジタルライカだってガラスファインダーなのに、そこまでしてミラーレスにこだわる理由はなんだろうか?。
多分レンズからの光軸を真っ直ぐイメージセンサーに届けた方がよいし、レンズ後端とイメージセンサーの距離は近い方が良い、というのでミラーが邪魔だとなったのかと類推はしているが・・・。
今、名門機材メーカーニコンは、国内工場を閉鎖し海外工場へ移転している。それ自体はappleだってやっていることなので不思議ではないが。さてスマホ時代に撮影機材は追随できるか・・・、私の見方が杞憂であればよいことを願うが・・・。
フィルム機材ニコンFM2+モータードライブMD-12付
(出典:WIKIMEDIA COMMONS,https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nikon_FM2%2BMD12.jpg)
ニコンZfc (出典ニコン報道発表資料2021年6月29日PRESS RELEASE)
SONYα6000+Carl Zeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
ISO320, 焦点距離52mm,露出補正-0.8,f/5.6,1/80
虫干しの必要はないが、いつものデジタル機材で梅雨の合間の散歩。
この超広角ズームレンズレンズは、建築撮影用として使っている。フルサイズ換算だと15-27mmになり、超広角レンズの割には歪曲収差が少なく明るさもF4どまりで申し分ない。
海外のフィールド、直近のポルトガルの旅では、EOS1Ds+EF28-300mmの画角の不足を補う機材としてもってゆくはずだった。だが手荷物制限8kgの前においてゆく羽目になった。だからポルトガルでは、仕事で、とりわけ学術論文用の建築撮影ができなかった。まあ今後ポルトガルのテーマで学術論文を書くとか、デザインをすることはないだろうとする安直な気分が先行していたし・・・。
小さく軽いα6600には、水準器がついているから、このレンズの10mmという画角を用いて建築立面を真っ正面から撮影できる。それを横にズレながら撮影してゆけば、街並みの記録になり、そうした連続する画像から立面の図面化やCG化が可能な資料として役立つわけである。
そうした点でも超広角レンズは、建築撮影には必須といえそうだ。それにメイン機材にトラブルがあったときの予備機材にもなる。
こんなレンズを虫干し代わりに持ち出すと露出ブラケットを使いながら3枚連写で撮影してゆく。明らかにフイルム機材とは違う使い方である。
こんな機材を使って伏見の街を歩いていたら面白い風景に遭遇した。面白いというのは、もちろん伏見の酒蔵ではない。
クロッキー教室前の時間があるときに街の徘徊だ。ひとしきり夕方の街を撮影して、裸婦のデッサンへ向かう。
来るとき電車の中で彼女たちを観察しながら裸婦ボディをイメージ・デッサンをしていたから、今日は準備バッチリ。
おおっ、今日のモデルさんは美ボディだ・・・。
それにしても、この時間はお腹がすくんだよね。
(6月16日の頃)
京都市伏見区
SONY α6600、E10-18mm/F4.0 OSS
1)ISO500,焦点距離10mm,露出補正0,f/9,1/30
2)ISO200,焦点距離14mm,露出補正0,f/9,1/30
3)ISO1600,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f/9,1/30
4)ISO125,焦点距離18mm,露出補正-0.3,f/9,1/30
5)ISO100,焦点距離18mm,露出補正0,f/9,1/100
6)ISO320,焦点距離10mm,露出補正-0.7,f/5.6,1/30
手元のライツM4-PやニコンFは露出計が内蔵されていないから、撮影時のテンションを一端中断して測光する。スポットメーターだから明るいところと暗いところを測光し、それらの平均値をだして機材をセッティングする。ここは絞ってゆこうなどと考える判断が必要になる。そこが煩わしいのである。
フィルムはラチチュードが広いからおおざっぱな露出でかまわないが、露出計があれば構えてしまう。ここは経験で露出が頭に入っていないかぎり使いこなせない。すでにそんな人間露出計は遙か昔の経験であり、今は消え失せている。
そこへゆくと露出計内蔵のニコンF3が撮影テンポを崩さず使いやすい。以前ニコンのデジタル一眼レフをぶらさげ、フィルムカメラニコンFM2を併用している若いカメラマンを見かけた。あっ格好いいな。
既にF3システムは、今年の冬の小樽で酷使したけど、やはりものがものだから虫干し。七条のマッサージ屋へゆく道を遠回りして、といってもう何回も歩き回った道だけど、あじき路地でモータードライブのシャキーンと甲高い音に少し気が引けるが、物怖じしていては撮れないぞとボディに励まされているようだ。門をはいると路地には、格子のはいった民家の連なり、井戸、お地蔵さん、風呂屋の煙突と路地の定番アイテムが登場する。普段使いの京都の風景だ。
やはりここはツァイスの標準レンズでしょう。というのもライカレンズの写り方は繊細、ツァイスレンズはカキーーンとシャープに写る点が異なる。シャープという点では往事のニッコールレンズの特徴であるが、当時のニコンはツァイスを目指していたんだと理解できる。
市販の中古でF3のボディは3万円もしないだろう。まあ、このシステムでよいではないか。
京都市
NikonF3HP+MD4、Carl Zeiss Planar50mm/F1.4、Tri-X400
現像:写真弘社
さて手持ち機材は全部虫干しできたと思ったら、まだあった。ニコンF!、それもただのエフ!!、だ!!!。
二十歳の時に購入したから、私と人生をともにしただけ。その間研究用資料撮影で多用したが、アート的に傑作が撮れたためしがない。それほど感性を刺激しないプロダクト・・・、といったらFが可哀想か。
オールド機材だから、撮影する前に準備が必要だ。フィルム装填をしつつ使い方を思い出してゆく。単独露出計が必要だ。フィルムはトライ-X400でよいだろう。
もう5年程前、ニコンが実施したオールド機材の最終メンテナンスを受けたけから、ファインダーが見違えるように綺麗に掃除されている。このとき「よく長い間お使いくださりました」、というコメントは記憶に残っている。ならば使ってみようというわけだが・・・。ただし内蔵露出計がビルトインされていないので、単独露出計かα6000などを露出計変わりにすることが必要。
まてよ、露出計を内蔵したフォトミックファインダーが付けられる。電圧調整の部品があるのでLR44で使えるだろう。だがモッサリと動く露出表示の指針が面倒だ。やはり単独外光式露出計を使おう。それにメンテナンスしていないから見え方が今ひとつだ。
それにピークデザインのストラップ付けて持ち出そう。これがFに大変よく似合うからだ。もちろん使い勝手がよいこともある。
間違っても昔のニコン製イエローストラップをつけてはならない。さらにエンジ色だったかプロ用ストラップがあり、昔、誰がしかに頂いた時には、即ゴミ箱に捨てた。博士号を持っている私が、どうして職人ブランドにウハウハしなきゃならんのだ。
Fの機械工学的デザインは、ブツ撮りするときに格好がよいアングルが見つからない。三角形のプリズムが特徴だから、これが際立つように撮ればよいですよ!、と偉そうにアドバイスしてくれた輩がいた。こういうのを私は、文科系といって大いに軽蔑している。またったくオマエのおつむは、誰でもがみりゃわかる特徴以前に、感性が働かないのかよ!!!、その死者が額に付ける天冠みたいな三角のペンタプリズムが格好悪いんだよ。そんなニッコールクラブのバッジ(今は廃止されている)を付けた無能で無感性なニコンフリーカー達と、私がつきあうことはない。こちらはブログ用に三角頭巾を隠してなんとかブツ撮りしたけどさ。
つまりFの凡庸な形態では、こちらの美意識が働かない。あまりにも機械的すぎるデザインだからだ。プロダクトデザインの認識が薄い時代だったのだろう。
ボディのデザインが亀倉雄策だという話がWEB上にあるが、それは間違っている。亀倉雄策はグラフィックデザイナーだ。だからプロダクトデザインなんかしません。多分パッケージやロゴの配置ぐらいをデザインしたんでしょう。ボディは、メカニズムの知識がいるからプロダクトデザイナーがデザインします。後にニコンはプロダクトデザイナー、ジョルジェット.ジュージアーロにニコンF3ボディのデザインを依頼している。
さてレンズは迷う。F時代のニッコールを付ければ当時の写り方になるが、そんな凡人マニアが考えそうな事はつまらない。やはり解像度の高い現代の設計によるツァイス・ディスタゴンでゆこう。ディスタゴンのコントラストある写り方は、ニコンらしいし、実際ニコンFの軍幹部の造作がツァィスと酷似している。当時ツァイスを相当に意識してつくられてきた経緯があるから、里帰りか。
実をいうとニコンFは、余計な機能がない分大変使いやすかった。今でも実用的フィルム機材だ。といってもレンズは現代のツァイスだから、撮影画像ではわかりませんが。
画像
SONYα6000、Carl zeiss Vario-TesserE ZA OSS,16-70mm/F4.0
さて機材の虫干しで使用頻度が低いのはライツM4-Pだ。この1年間で一度も使わなかった。露出計が内蔵されていないので外部露出計を併用する。
ライツでフィルム、面倒くせぇー・・・。
これが名機ミノルタCLEなら露出計内蔵なので最適だったが、電子部品が壊れ部品取用にカヨにあげてしまった。ミノルタは、今のSONYだ。
ツァイスやニッコールのレンズがパキンとしたシャープな写り方をするのに対し、ライツレンズはグレートーンが広がるラチチュードの大変広い写り方をする。それでいて立体感や空間感があるのは建築系の人間としては好ましいが・・・。もうハレーションなんか起こすと美しいと絶叫するマニアもいるぐらいだ。フィルムは、ここで使用しているトライXよりプラスXの方がライツレンズの特性を活かすことができよう。
ここがデジタル機材と大いに違うところだ。デジタル機材はコントラストが強すぎラチチュードが大変狭い特性がある。そこをブログラムで補正しているが所詮限界がある。こうしたラチチュード、つまりダイナミックレンジを広げるには、総画素数を下げることである。そうすれば1画素の受光素子のサイズが大きくなるので多くの光情報を取り込むことができる。
私のNikonDfはフルサイズイメージセンサーを持ちながら総画素数は1600万画素と低い。
そう考えれば今最もダイミックレンジが広い撮影機材というと、総画素数1200万画素のSONYα7S3だけである。さらに裏面照射型COMOSにして最大の大きさの受光素子にしている。デジタル機材の中でダイナミックレンジの広い機材は、目下の所これしかない。
安い機材ほど総画素数を高く設定している。それではコントラストの高い画像しか撮れず、素人にはコントラストの高い方が喜ばれるのである。その分画質は悪い。
そんなわけでフィルムライツは確かに綺麗なんだけど、突然レンズがボディからポロッと落ちたりして一気に興ざめ!、させられるから今では実用性に欠ける。
今なら1本100万はするライカレンズ、それでは怖くて持ち出せない。ライツは、マウントがきゃしゃだというのが私の経験。だからフィールドへ持ち出せない。
ちなみにライツ(Leitz)は、ドイツ・ウッツラーに本社をおくエルンスト・ライツ社が製造したカメラであり、その後経営危機で一時期ソルムスに本社を移したが、現在はウッツラーに本社が戻った。そうした経緯でブランド名もライカ(LEICA)と統一されている、というのがWEB が教えてくれるところだ。だからM5まではLeitz、M6以降は全てLEICAとブランド名が変わり、このブログでも使い分けている。
創業地の名前をいれるのがドイツ工学の特徴のようだ。そういや、日本でも京セラ・コンタックスというカメラがあった。京セラは、京都セラミックスの略だ。
まあライカは、大変高価なドイツ工学の至宝か。
古いライカボディには、D.P.Rと刻印されている。ドイツ帝国特許 (Deutsches Reichs Patent)の略だが、うわっ!、ヒットラーの空気だ。
京都市
1)〜5)Leitz M4-P、ELMARIT28mm/F2.8、Tri-X400
現像所:写真弘社
追記
同じレンズをもちいてSONYの安価なデジタルカメラで撮影してみた。
絵としてはみられるが、ボディより重たい1960年代製の階調豊かな広角レンズも、プログラムでハイコントラスト画像に仕立てあげてくれる。
レンズは何でもよいからつけておけば勝手に処理される。
さらにカラー画像で撮影しphotoshopで加工すると現代のレンズと遜色がなくなってくる。
つまりこのレンズをあえて使う理由がない。
唯一の快感は、小さな精密機械が小さなボディにつけられ手の中に納まるボリューム感がもつ物としての心地よさだ。
かっての名機ミノルタCLEを思い出させる。ミノルタは今のSONYだから、里帰りか。
そんな古レンズがMacのデスクスケープと同居している。
追記 京都市下京区
SONYα6000、LEITZ ELMARIT28mm/F2.8
6)ISO100,露出補正-0.3,f/11,1/125
7)ISO100,露出補正-0.3,f/11,1/640
8)ISO100,露出補正0,f/11,1/200
9)ISO100,露出補正0,f/11,1/250
10)ISO100,露出補正0,f/8,1/60
SONYα6600、Carlzeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
11)ISO250,焦点距離60mm、露出補正+0.5,f/4,1/100
水中機材がもう一つあった。Nikon Coolpix W300。
虫干しは水につけてみないとね。鴨川には、時折至極小さな川魚が泳いでいる。それをサギが1日中辛抱強く待っている。実にみみっちい京都の鳥達だ。
それで半水面撮影を試みる。
直径5mmにもみたない小さなレンズで水中と空中を同時に画面に入れるのは難儀だ。この時代のデジカメ最大の欠点は晴天下でモニター画像が確認できないこと。モニターなんか暗いし傷だらけで乱反射してようみえんのよ。
だから動画モードでゆっくりと機材を水中に沈めた。あとは動画を切り出せばよい。
撮影画像をみたら、オイオイ!、ガッカリする発色。それが正直な色です、とニコンは弁明するだろう。正直でなくてよいのである。現場の記憶色優先。肉眼で見ているよりも濁っているではないか。photoshopの助けを借りて修正した。それにしてもこんなアングルで京都を撮影した人間も少ないだろう。
これはレンズの仕様に由来する。GoproはINONの魚眼レンズ、ニコンは24mm相当の超広角レンズだが、水中では画角が狭まるため準広角レンズの35mm程度の見え方になる。だから魚や珊瑚に狙いを定めて撮れば大変綺麗に撮れる。それは私のダイビング時のブログで多数アップさせている。
つまりニコンは、狙いを最初から決めて撮るものだとする大前提があり、これが今では実に古くさい考え方だ。それでは高さ30mはある岩を入れて水中のランドスケープを撮りたいときは、ニコンでは全景が納まるまで下がって・・、なんとことをしていたら、水中は常に流れているから流されてしまう。岩の近くから魚眼レンズで一発、これしかないのである。
3年前、ニコンもコンバージョンレンズでよいから魚眼レンズを出して欲しいと何回もコメントした。当然ナシのつぶてどころか、モデルチェンジすらしない。その間にGoproに追い越されてゆく。
4K動画を撮影していたら、メモリー不足の表示。確認したら4GBのSDカードしか入れてなかった。ゴメン!、といってカードの容量増大はしないよ。動画は128GBのカードがいれてあるGoproに任せて、ニコンは静止画しか撮らないからね。もう日本製撮影機材なんか当てにしていないわけさ。
幸いニコンも、水没することもなく撮影できたから、虫干しの確認はできた。最後に機材を洗って虫干しが終わったかな?。
京都市
Nikon Coolpix W300
動画切出し
さて水中機材も虫干しが必要だ。といって干すのではなく水中に機材をつけて水漏れを確認するのだが。それを風呂場ではつまらない。
ならば実戦だといっても京都市内に海はない。そこであの鴨川だ!。といって平時は膝ほどの深さしかない。かっての旧東海道五十三番目の都の空気が漂う三条大橋を川面から半水中撮影。そんな京都の街の画像は少ないだろうと自慢しても、それほどの風景ではない。梅雨の合間の晴天の時を狙って水漏れチェックだ。
Goproは、映像やテレビの世界で多用されている。
ドローンに積んで見られないアングルから撮影したり、タクシーに積んで・・・といった具合に、魚眼レンズが付いた大変小さく軽いボディは、カラー修正をする必要がないほど発色がよく、数多くの付属品とともに地球のあらゆるところで活躍している。画像も、この小ささでと思うほど鮮明だ。
やはり技術集積が蓄積された機材だ。それでいて低減なコストで購入できる。日本のカメラメーカーでは先ず発想すらしなかった。遅ればせながらニコンが類似品をつくりだしたが、発売プローモーションは記憶にあるが、すぐに市場から消えたようだ。
魚眼レンズという割り切り、大変小さく軽いボディは、サードパーティーからも発売されている数多くの付属品とともに、どんな場所にも持ち出せてコストパフォーマンズが大変高く、フィールド機材に求められる条件を満たしている。
カメラ大国日本でつくることができなかった機材が、アメリカから簡単に発売されてしまった。日本は従来機種の発想から抜け出せず、役に立たないマーケティングに縛り付けられ、我が国撮影機材メーカーに凋落の空気が漂う。
手前左がGopro Hero7の本体。今はHero9でさらに性能は向上しているだろう。黄色いフレームのダイブコンピュータと比較すれば大きさがわかる。背後は水中用の魚眼レンズとハウジング、それにBCDに取り付けるストラップ。
Gopro7+INON魚眼レンズ、水中ハウジング
動画切出し
今日はデスクトップに置かれているので虫干しする必要がないSONYα6000。
3万円代のボディにしては小さく軽く普段使いに便利。レンズはツァィス16-70mmだが、焦点距離が90mm(フルサイズ135mm)まで欲しかった。撮影機材というのは、いつもタスキに長し帯に短しだ。そんな機材を抱えていつもの散歩道へ。
散歩も、まったく同じ道を歩く事が多い。
三年坂から二年坂を降りて途中で路地に入り、階段を上がり、それから八坂の塔を屋根越しに眺めたあと、ハイヤットの脇を下って維新の道を横切って高台寺に上がり・・・、とぃった具合に路地を曲がる道まで同じだ。それから四条通に出てマックで珈琲もいつもと変わらない。そして最後に定点観測のように、マックで人物を写して終わる。だから撮影ポイントも同じだったりする。ただ少し季節と時間の違いで見え方は違ってくるが。
人物をみると顔にピントが合っているようだが眼に合っているわけではない。このあたりの甘さが少し古い機材たる所以か。
これが旅ならば、知らない路地にはいってみようとする好奇心が優先するが、散歩の歩き慣れた道は、その先の様子がわかっているので好奇心の発生する余地がない。そこが旅歩きと散歩との違いか。
この頃の京都市は、明日からスポーツ教室が再開されるなど、感染者数も大幅に低減してきた頃だった。四条大橋まできたら、千本に明かりがついている。明日からの営業の準備だろうか。だから自粛最後の静寂が街に漂っていた。ようやく一部ではあるが街が動き出した頃だった。
(2021年6月1日記)
追記
α6000というボディのシンプルさが気に入っているし、このボディを評価するユーザは多いだろう。前モデルのバッテリーは、持ちが悪いから海外のフィールドへ持ち出すのには躊躇することがある。
バッテリーの持ち方で躊躇するというのは、充電のできない、つまり電気のないフィールドにゆくこともあるからだ。電気があってもポルトガルのようにエアラインの機内持ち込み手荷物制限を受けると、充電器を置いていかざるを得なかったということもあった。幸いEOS1Dsのバッテリーは1本4日持つので事なきを得たが。
さて時折ツァイスやライツのレンズをつけて気分転換としている。特にライツのレンズは、グレートーンのラチチュードの広いレンズだから、コントラストの高いα6000につけるのは無理筋だが、どんなレンズをつけて撮影してもSONYの画像にしてしまう。つまり何でもよく、そうなると操作感覚ぐらいしか楽しみはない。
まあ、それでも綺麗なグレートーンを表現すべく試みている。露出を+0.3位に補正すればグレー主体の画像になるが、そうすると黒がしまらず、やはりライツレンズの画像とは少し違うようだ。願わくばこの機種で総画素数を1200万画素位に下げてくれると、ラチチュード、つまりグレートーンがもっと表現できそうだというのは工学的考え方だが・・・、それではマーケットが受け入れないのだろう。低画素機ほど優れものだというのは、映像作家ならよく知っていることだ。だからα7S3の1200万画素機に巷の関心が及ぶ。
京都市
SONYα6000+Carlzeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
1)ISO100, 焦点距離68mm,露出補正-0.5,f/4,1/1250
2)ISO500,焦点距離52mm,露出補正-0.5,f/8,1/80
3)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正0,f/8,1/100
4)ISO6400,焦点距離16mm,露出補正0,f/4,1/60
5)ISO6400,焦点距離24mm,露出補正-0.5,f/5.6,1/30
6)ISO1250,焦点距離45mm,露出補正0,f/4,1/80
SONYα6600+Carlzeiss Vario-Tessar ZA E OSS T*16-70mm/F4.0
7)ISO400,焦点距離60mm,露出補正-0.3,f/4,1/100
SONYα6000+Leitz Elmarit28mm/F2.8
8)ISO100,露出補正+0.3,f/8,1/100
ツァイスと見出しで書いても今回は、SONYのレンズと機材で。
α6600に18-135mm/F3.5-5.6を付け、人が多いところは脇道でスルーしながら、八坂から祗園へ散歩。こうして比較してみると、芸術系の人間にとって色はやはりSONYレンズよりはZEISSレンズの方が綺麗だと感じる。
APS機材だから、レンズの焦点距離はフルサイズ換算で28-202mm位になる。小さいとはいえかなりの広域ズーレンズだ。だから個人的に一番使う焦点距離を修正液でマーキングしてある。そうしないと目一杯望遠とか目一杯広角といった乱暴な使い方になる。小さいとはいえ操作やデータ量が変わるわけではなく機材はミニチュア細工を突っついているようだ。
この時期陽が暮れるのが日増しに遅くなるので薄暮狙いとしては勇み足だった。産寧坂から祗園まで来てもまだ空が明るく散歩に出る時間が早すぎた。といって遅すぎると今度は、帰りしなに立ち寄るマクドナルドが20時以降はテイクアウトになるので、珈琲飲みながら撮影画像のチョイスができない。どちらも悩ましい。
あと15分で店内利用が終わるなか、マックでiPhone操作のリモート機能をテストしていた。
この機材は、意外に簡単に接続できるが伝達情報が重たく画面の動作が鈍い。瞳AFだって!、とスマホで操作して使ってみたら機材任せでドンピシャでピントが合っている事はうたい文句どおり。だが竹垣に囲まれた奥にある人形をピンポイントで撮りたい等というときはピント設定を変える必要がありそうだ。その操作が煩わしい。
それはかってのファィンダーをのぞいて合わせるだけなら簡単な事だったけどフルオートの不便さを感じる機材だと再認識。そのあたりの使い勝手が、今は全て処分してしまったオリンパスEM-1の延長上にあるようだ。小手先細工のような使い勝手。
そんな機材の虫干しも終わったけど、さて明日からは何を書こうか。ついにブログの種もつきた感じだ。あとは成りゆきだね。
京都市
SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6
1)ISO1250, 焦点距離49mm,露出補正0,f/9,1/80
2)ISO200,焦点距離91mm,露出補正-0.3,f/8,1/160
3)ISO6400,焦点距離49mm,露出補正-0.7,f/5,1/30
4)ISO6400,焦点距離54mm,露出補正-0.3,f/5.6,1/20
撮影機材の虫干しをしてよかった。EOSのバッテリーの一つが作動しない。これが旅に出る直前だったら焦った。
そこで接点復活剤をぬり、充電器でcalibrateをおこなって再充電、ようやく機材に電気が回っていった。デジタルもこんな不具合が突然発生することがある。
EOS1Dsmark3とEF28-300mm/F3.5-5.6Lレンズのシステムは3kgの重さがあるが、なによりもどんな場面に遭遇しても壊れることはなく、いつもベストの状態で使える信頼感があるので、今でも海外フィールド用の現役機材だ。
この機材を持ち出すときは、エアラインの持込手荷物重量制限と格闘しながらパッキングをして海外のフィールドへ向かう。だが今は、世界的なコロナ禍で出かける事がままならず。
以前ドイツの女史とはイスタンブールなら近場だよという話だったし、愛知県の友達はホーチミン市なんか面白そうだという話もあり、コロナ禍が過ぎ去ったら、この機材を抱えて撮りまくるぞ!、と少し夢を感じる。私にとってEOSは、そうした旅の機材だ。
今ではいささか古いEOSの発色であるが、ボディとレンズの製造年代が一致していて最高の性能を発揮するので容易に新機種というわけにはゆかない。まだしばらくこの重たい機材を使い込むのだろう。
虫干しだから代わり映えしない京都の街で・・・。
(2021年5月30日記)
京都市
EOS1Ds mark3、EF28-300mm/F3.5-5.6L
1)ISO800, 焦点距離200mm,露出補正+0.33,f/8,1/320
2)ISO1600,焦点距離100mm,露出補正-0.67,f/8,1/125
3)ISO1600,焦点距離210mm,露出補正-0.67,f/8,1/160
4)ISO16000,焦点距離70mm,露出補正-0.33,f/5.3,1/25
5)ISO1600,焦点距離50mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/8
6)ISO1600,焦点距離150mm,露出補正0,f/5.6,1/8
そろそろ虫干しをしなければと思う。それも撮影機材の・・・!。
時々使わないと機材の調子もスーズに動かなくなるから、やはり少し撮影しながら虫干しが必要だ。それに海外のフィールドにゆけないので、なおさらである。だからコロナ禍で観光客がいない時こそ、虫干し被写体である普段使いの京都の撮影時かとおもう。今月のブログシリーズは在庫払底で、撮影機材の虫干しという地味な話題しかないです。
最初は使い忘れていたフィールド用ニコンDfのズームレンズからだな。
取り出して使ってみると、さっすがズームレンズであり様々な視界を発見させてくれる。
それに手振れ補正がついている。
こんな京都の風景は、誰しもが撮影しているし、これまで数多くWEB上にアップされている。
レンズに指標が記されていなかったので、私がホワイト修正液で焦点距離が90mmや135mmのポイントを書き加えたのだった。
それは街で私が頻繁に使う焦点距離でもある。
私は、最初に焦点距離をどれぐらいにするかを見立てて距離設定をし、それからファィンダーをのぞいて撮影する。
そのほうが素早く撮れることもあるが、ここは何ミリの画角で撮りたいという私の意志がはいるからだ。
そんなわけでズームレンズも便利だと、今頃になって思う・・・。
ふと清水の参道を下り途中で、空気の変化を感じた。
振り返ったらカップルがジョギングをしてすりぬけていったのだった。
女の子は頭が小さく贅肉がない綺麗な体型だ。
カップルのようなベタ臭さがないから兄姉かなぁー。
それもすがすがしい風景だ。
今日は、この1枚を撮るために街を歩いていた。
同焦点距離のズームレンズなら手元のEOSの方が使いやすいけど・・・。
明日は、これの虫干しでもしよう。
(記5月23日)
京都市
NikonDf,AF-S NIKKOR ED28-300mm/F3.5-5.6
1)ISO200, 焦点距離90mm,露出補正0,f/8,1/8
2)ISO4000,焦点距離135mm,露出補正0,f/5.6,1/8
3)ISO4000,焦点距離90mm,露出補正0,f/5.3,1/8
4)ISO4000,焦点距離50mm,露出補正0,f/4.5,1/8
5)ISO6400,焦点距離70mm,露出補正0,f/8,1/5