このプログも10回書き続けたので、休養をとりました。他の原稿で忙殺されたのが原因だが・・・。
新しい敷地や家具などが置かれていないマンションをみたとき、誰しもが狭いと感じた体験を持つだろう。セカンドライフ(SL)のシムも同様で、オブジェクトがないシムは、私達の感覚では狭いと感じた。何も置かれていない空間は、狭く見える。それは空間を扱う際、人間が等しく認識している経験である。人間の空間に対する認識特性だとおもわれるが、制作上混乱させられる要素でもある。
SLのシムの面積は、バーチャルスケール上、約65,000㎡ある。ファーストライフ(FL)では、道路や公園を含め郊外型の比較的ゆとりある建売住宅が、約130戸から150戸建てられる。こうした空間のスケールに慣れることが、シムづくりの始まりである。マナティー・リゾート・アイランドの制作現場で、スケールが把握でき、シムとしてまとまりだしたと私が感じたのは、クリーク沿いのボードウォークが設置された時である。その頃からシム全体の骨格と方向性や最終形が明確に見えてきた。ヴォードウォークを介して広場やプロムナードを設け、建築用地はこの当たりに、これ位の規模でといった具合にである。ヴォードウォークが、スケール感把握の手かがりだったのである。
FL世界の自然環境では、制作に際し実際にどこから手をつけたらいいかが解らない程、大きな空間スケールがある。そこで私達は、どこかに手掛かりをつける作業を始める。その手掛かりとは、私達が日頃から感覚的に馴染んでいる家屋であったり、自分が歩こうとしている道であったりする。
もしあなたが、SLでは、空を飛べるから道は無関係だと思ったならば、それは空間のスケールを把握する手掛かりを失うことになる。それを失えば、後は碁盤の目の道路を、機械的に配置して完成といった具合になる。ただしそれではリゾートにならない。
空を飛んでいるだけでは、空間スケールはわからない。人間が地上を歩くのと同様に、シムの敷地を歩きながら、適度な幅や距離といったスケール感を探り出し、身体的に覚えてゆくのである。特に他の3DCGのように投影図がなく、オブジェクトの座標軸しか与えられないSL制作では、なおさら必要なことである。SL世界において、空間のスケールを認識する行為は、FL世界と同様である。というか・・だからこそFL世界の追体験ができるバーチャル環境として、SLが成立しているのである。
新しい敷地や家具などが置かれていないマンションをみたとき、誰しもが狭いと感じた体験を持つだろう。セカンドライフ(SL)のシムも同様で、オブジェクトがないシムは、私達の感覚では狭いと感じた。何も置かれていない空間は、狭く見える。それは空間を扱う際、人間が等しく認識している経験である。人間の空間に対する認識特性だとおもわれるが、制作上混乱させられる要素でもある。
SLのシムの面積は、バーチャルスケール上、約65,000㎡ある。ファーストライフ(FL)では、道路や公園を含め郊外型の比較的ゆとりある建売住宅が、約130戸から150戸建てられる。こうした空間のスケールに慣れることが、シムづくりの始まりである。マナティー・リゾート・アイランドの制作現場で、スケールが把握でき、シムとしてまとまりだしたと私が感じたのは、クリーク沿いのボードウォークが設置された時である。その頃からシム全体の骨格と方向性や最終形が明確に見えてきた。ヴォードウォークを介して広場やプロムナードを設け、建築用地はこの当たりに、これ位の規模でといった具合にである。ヴォードウォークが、スケール感把握の手かがりだったのである。
FL世界の自然環境では、制作に際し実際にどこから手をつけたらいいかが解らない程、大きな空間スケールがある。そこで私達は、どこかに手掛かりをつける作業を始める。その手掛かりとは、私達が日頃から感覚的に馴染んでいる家屋であったり、自分が歩こうとしている道であったりする。
もしあなたが、SLでは、空を飛べるから道は無関係だと思ったならば、それは空間のスケールを把握する手掛かりを失うことになる。それを失えば、後は碁盤の目の道路を、機械的に配置して完成といった具合になる。ただしそれではリゾートにならない。
空を飛んでいるだけでは、空間スケールはわからない。人間が地上を歩くのと同様に、シムの敷地を歩きながら、適度な幅や距離といったスケール感を探り出し、身体的に覚えてゆくのである。特に他の3DCGのように投影図がなく、オブジェクトの座標軸しか与えられないSL制作では、なおさら必要なことである。SL世界において、空間のスケールを認識する行為は、FL世界と同様である。というか・・だからこそFL世界の追体験ができるバーチャル環境として、SLが成立しているのである。