Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング965..小説:小樽の翠870.体力の限界に挑む・・・

2025年02月08日 | field work

 振り向くと買い物袋をさげ見違えるような心春がいた。どうみても高校生には見えない成熟した女だ。
小春「おじさん、久しぶり!」。
「なんだ、小春か。ユウ君の夕飯の準備だな」。
小春「そう、今日は、お肉のお鍋!!」
「なんかばっちり大人の女!!!」
小春「優子さんのところで髪をセットしてもらったの。優子さんは、うんと女らしくしちゃうねといって、やってもらったのがこれ!」。
「うーーん、女は変われば変わるもんだ」
レジを済ませて道すがら・・・。
小春「アタシ、同級生の女の子と比較するとボディが丸っこいのよね。やっぱユウ君とセックスしすぎたかなぁー?」。
女ぽかったのはそのせいか!?。
「まあ、通例二十歳で女の成長の完了になるけどさ・・・」。
小春「アタシ女の成長が完了になっちゃったよ」。
並の成長ならば二十歳まででゆっくりと女の体型になるのだが、高校生の小春は一気に女の体型まで走っていった。
小春「だって小学生の時が初体験だったでしょう。そこからずるずると。最近は、好奇心のユウ君が人体の限界までやってみようだもん。一日で5回も射精してぐったりしてんの。だから今日はお肉ね。寒いしさ」。
「人体の限界まで!?」。
小春「だって人間は、何処まで行けるかは二人とも興味があるじゃん。ならば体力が続く限りやっちゃおうだもん」。
「体力の限界に挑む。オリンピックの選手みたいだな」。
小春「ユウ君ってなんでも限界に挑むのが好きなんだ。頭の限界とか体の限界に挑むとか。でもスポーツはしないからセックスの限界に挑戦なんだって。だって一気に5回もするのよ。それで最後は精子も出ないとぐったりとして回りが黄色に見えるなんていってるの。ユウ君はやっているうちに体が順応して慣れるかもしれないというわけ。小春はいつも股間が痛いわ。でね、それも慣れるのかしらん」。
「ハァーーっ!、どうかねぇー・・・・!!?」。
小春「だから今日は、お肉たっぷりのお鍋ね」。
「栄養をつけるのは正解だと思いますがぁーーー・・・・!!!、ユウ君はスポーツしないの!?」。
小春「あいつスポーツに興味が無いんだ。疲れるからやだっていってるもん」。
「まあ、そういう体力というのか、生理機能の鍛え方もあるのかぁー・・・!?」
そういって小春はユウ君の家に向かった。
・・・
小樽は昨夜除雪したばかりだから歩道には雪の山が出来ている。
冬まっさかりだ。性欲まっさかりのカップルもいるけど・・・。
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ドローイング964..小説:小樽の翠869.男の子のギフト

2025年02月07日 | field work

 積雪注意報が出されている。リュウ君からメールが来た。「病院へ薬をもらいに来た。また昼をたべようよ!」というわけだ。青森の人だから雪ぐらいで足が止まることはない。
ナンタルの小さな洋食屋で、午後の時間を過ごしていた。
リュウ君「最近、ウチの娘が風呂から上がって裸で私の前をすり抜けてゆくんだよ。私は挑発してんのかと思ったら、クリスマスには男の子のギフトが欲しい!、とおねだりされたりで早熟の娘を持つと大変なんだよ」。
「つまりパパを裸で刺激すれば弟分ができるかもしれないというわけだ。理屈としては筋道が通っているけど・・・」。
リュウ君「そうなんだよ。えっ、でも刺激すると子供ができるなんて何処で勉強したんだろう?。私インポデスー、なんていってる場合ではなくて、可愛い男の子がいいなといわれて、約束だよといって指切りげんまんされたりさ・・、おれ!、シアリスもらいに通院しているのにさ」。
「友達同士の会話で子供の作り方を学んだんだ。上さんはどんな顔してんの?」。
リュウ君「おおおっ、がんばろう!!、だってさ。簡単に言うなよなぁー。種作るのも大変なんだらかさぁー」。
「ふぅーーん、でッ頑張らされているわけだ」。
リュウ君「そうだよ。畑に種まきゃ育つというわけじゃないでしょうよ。人間は・・・」。
「たしか上さんってまだ若いんじゃない」。
リュウ君「まだ30代後半だもん」。
「まあ神様次第だねぇー」。
リュウ君「そんな研究者がトホホみたいなこと言わないでよ」。
「だって子作りってトホホの世界だよ。日本人って計算高いから、育てるのに養育費がいくらで、良い大学に入れるためにはどこの塾に通わせた方がよいとか、トータルで子育てに費用がかかるから子供は一人でいいや、となっている。だから人口はドンドン減少し世界一の高齢者国家だよ」。
リュウ君「ウチの上さんは、そんなことお構いなしだもん。それ言っても、ハアソウナノ!?、じゃフィリピンで育てようよ!!!、と簡単に言われてしまった」。
「子作りを国家の政策に掲げなければならないほど人口が困窮している国と、おおらかに人口が増えてゆく国の違いだな。まあ日本は人口貧乏国なんだよ。人口って国家の基本だから、それが乏しいと国も栄えないねぇー。日本ってしょぼい国になったもん」。
リュウ君「うん、だって円が安くなった。このまま円安が続くとフィリピンに行けないよーーーーー」。
「永久に円安と物価高が続いて、高齢者が世界一多いジャパンというわけだ」。
リュウ君「そりゃ確かにショボい国だなぁー」。
・・・
外では大粒の雪が降り続いている。
リュウ君は船は欠航だから列車で帰るといってナンタルの駅に向かった。
リュウ君に会うと林檎が食べたくなる。
あの酸っぱい風味が小樽の雪の空気となじむ。
林檎を囓りながら家に帰ろう。
入船町の生協に立ち寄った。
やっぱリュウ君に青森の林檎を持ってきてもらえば良かった。
スーパーの林檎は少し鮮度が落ちるからなぁー。
そのとき・・・、
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ドローイング963..小説:小樽の翠868.ピロートーク

2025年02月06日 | field work

 銭箱海岸から方法の体で家にたどり着いた。コートは雪で真っ白だ。
翠「今日は、よく降るなぁー」
「これが冬の醍醐味だもん。先ず風呂に入りたい。一緒に入ろうよ!」
翠「お昼は冷凍庫に鶏肉があるからお鍋が簡単。」
そして風呂で温まりお鍋で胃袋を温めると、欲望が立ち上がる。
翠を抱えて寝室へゆく。
部屋も暖まった頃合いで、翠のインナーを剥がした。翠がアチキに正面を向けて裸で寝転ぶ。
アチキは腕を立てて頭をのせ、翠のボディを眺めている。
骨盤から閉じた股間の合わせ目、そして上へ目線を移して乳房を眺める。
特にそれを恥じらうような翠ではない。
翠「あっ、また絵描きの目線だ」。
「うん、ホクロの一つ一つとか、呼吸して微動するボディとか、自分の愛する女の隅々までしりたいという欲望が男にはあるな。これが普通の女の子なら恥ずかしいとか、寒いといって隠すんだろうけどさ。翠は平然としているから、ここちよく眺めていられる。・・・」。
翠「男の人の願望だねぇ(*^▽^*)。だって私ってクロッキーで裸婦のモデルもしたし看護師って恥ずかしい感覚が無いかもね」。
よくみると、それだけでガッシリとした女のボディの生々しさとか生活感がある。
つきあいが長くなるほど女の恥じらいも薄れてくる。
そんな恥じらいの垣根が無くなった男と女の仲は心地よい。
それに、どうすれば男が気持ちよくなるかなんてセックスの回数を重ねるとあうんの呼吸で女もわかる。
そうやって翠のボディを眺めていると次第に、オキシトシンが分泌してくる。
・・・
翠は、手を伸ばしてアチキのコックを握る。
細い指で亀頭をなでながら・・・。
翠「寒くてもアチキは元気になったよーーん」。
男と女のつきあいが長くなると握り方も絶妙に旨くなり、まさにあうんの呼吸だと感心している。
多分翠も握りながら燃えてくるだろう。
男と女の中に恥じらいや気遣いがなくなると、心は一気に快楽に向かう。
翠「アチキー・・、蘇ったよん。いれようよ」。
そういって翠が骨盤を寄せてきた。
子供の玩具でもいじるような生活の仕草でアチキのコックを骨盤に導く。
翠「よいしょっと・・・」
そういって翠がアチキの上に乗って骨盤をさげる。
翠「うん、感じる・・・とてもいい感じ」。
経産婦の少し緩い膣だけど、温かく潤っている事がアチキの感度をあげてくれる。
・・・
静かな雪の降る音が聞こえる。
軒先の雪がドスッとおちる。
次第に翠が喘いでくる。
アチキも骨盤を翠の恥骨にこすりつけるように動かしてゆく。
翠も骨盤をグッと突き出してアチキにだきつく。
長く付き合った。あるいは沢山の回数を重ねた女の体が心地よい。
翠の上体がブルッと痙攣する。
「もう何回ぐらいしたかなぁ?」
翠「きっと1,000回は越えている」。
翠の骨盤の動きが次第に速くなってアチキの骨盤にこすりつけるようにヒクヒクと動く。
そんな遠慮が無いことも長く付き合った男と女の仕草だ。
二つの骨盤をピタリと付けて一緒に動き出す頃、お互いの頂点を極める。
翠「いったぁー!?」。
しばらく抱き合ったまま睡魔に誘われる。
・・・
二人の体温と暖房で暖まりきった熱で起こされた。
翠「おおっ、もう真っ暗だよん」。
「何時だ・・・」
翠「夜の8時・・・」
「だしきったらお腹がすいた・・・」。
翠「だってお鍋って消化がいいからすぐにお腹がすくよ。そうだ近いところで文さんの店でビーフの燻製を食べようよ」。
「OK!」
・・・
ナンタルの坂道を上がる頃雪はやんだが、踏み跡も消えてしまうほどに降り積もった。白熱灯にてらされたオレンジ色の道路が眩しい。
翠「鋭い文さんの事だから『その満足顔はやった後だねぇー』なんておもうかもね(*^▽^*)」。
「まあ、いいさホントのことだもん(*^▽^*)」
空気がキーンと冷えている小樽だ。
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ドローイング962..小説:小樽の翠867.流民

2025年02月05日 | field work

 翠は休みだ。といっても勤務のローテーションだから今日は平日だ。世間の休日とズレたところがアチキ的に素晴らしい。
そして朝早く起きた。
翠「海岸を散歩してみようか・・・」。
あいかわらずアウトドア志向だ。ならば雪積もる銭函海岸へでかけてみよう。幸い雪は降り止んでいるが空は曇天だ。函館本線の電車がトロトロと内海を走り抜けてゆく。
海岸へ続く道も雪だし、朝だから踏み固められてないので足がブツブツとしずむ。小さな堤防風を越えると荒れた冬の日本海だ。
「冬の海は、すごい力で荒れている」。
翠「なんか怖いぐらいに海が吠えているよん」。
「海岸で青姦ですかぁー・・・・」
翠「オッシリがしもやけになりそうだよー。今日は寒すぎるよ・・・、翼君のコテージは空いているかなぁ?」。
「今年はコテージの仕事は、お休みだってさ。沖縄へゆく準備で忙しいらしいよ」。
翠「小樽を離れてゆく人達が多くなったなあ」。
「最後に小樽に残るのは翠の周りだけだったりしてさ・・・。それが人間の定めかな。流民なんだよ、我々は。」
翠「流民が冬の海を眺める。映画みたいだな、アチキー・・・風が痛いよ・・・!!!」。
「また風が強く吹き出したか・・・・、雪が降る前に帰ろうよ!。青姦どころではなかったな」。
翠「お家で青姦・・・」
「なんだ、それは・・・」
強い風の海沿いの通をぬけて銭函の駅にたどり着いた。
30分に1本は列車がある。
早々にナンタルに向かった。
・・・
小樽も午後から雪がまた降りだした。
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ドローイング961..小説:小樽の翠866.引き戻されて・・・

2025年02月04日 | field work

 朝から本格的な雪が降り続いている小樽の街。寒冷前線が通り過ぎている。深々とした真冬の空気だ。
・・・
文さんが起きかけると、布団から健さんの太い腕が骨盤を抱える。
文「あらおきたんですか・・・」
健さん「今日は、雪が降り続くよ。もう少し布団で温まろうぜ」。
そういって健さんの太い腕は文さんの掛け物をはがして股間に滑り込んでゆく。
文「あら、今日も元気なんですねぇー」。
健さんの指が文さんの股間の奥を探ってゆく。
文「ああっーーん、また感じさせてくれるのですか・・・」。
健さん「文!、少し潤ってきたぞ」。
文「ウウッ・・・・、じゃ、しましょうよ」。
そういって文さん抱きかかえて布団に引き戻した。
布団の大きな塊が静かに動いてゆく。
時折くぐもった喘ぎ声がする。
文「アアッ、太いのが欲しい・・・・」
・・・
文「ウウッ、来てもっと奥まで・・・・」
・・・
文「あああアッーーーーーーダメ、ダメ・・・・」
布団の塊がゆさゆさと動く。
布団から出ている文さんの手が敷き布団を強く握る。
布団の塊が激しく揺らぐ。
文「はアア・・・・アアアアアアアア・・・クルクルクル・・・・・」
・・・・
文「ウッ、ウッ、ウッ・・・・・ハウハウハアハア・・・」
文さんの体が激しく痙攣する。
文「健さん・・・打ってぇー・・・・」
・・・
布団の塊がビクビクと動いて沈んでいった。
・・・
静寂な空気と屋根に雪が降り積もる音が聞こえている。
ときおりサクッ雪が滑り落ち下屋をたたく。
文さんと健さんの部屋には、静寂だけが漂っている。
切れ間なく雪が降り続ける小樽である。
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ドローイング960..小説:小樽の翠865.バンバンいっちゃう

2025年02月03日 | field work

 翠が唇をつけたきた。
だから抱え込んで濃厚なキスだ。
翠「おくれちゃうよ・・・、今日は日勤だよーー」
そういって今朝は出かけたんだった。
それからもう一眠りしたから既に昼を過ぎている。
翠がつくっておいたサンドイッチとスープをすすり、小樽公園へスケッチにゆこう。
雪の斜面に薄日がさす、これぞ雪国の風景だ!。
そうやって雪の風景と戯れ、地獄坂の途中から海を眺められる定点からスケッチをして帰ろう。
小春は高校生だから、もうここで呼び止められることはない。
それが少し寂しい気分である。
坂道をくだり入船町の生協を目指す。翠のメモにあった食材の調達だ。
坂道の途中にポイントカフェがある。
ここでばったり病院の勤務あけの玲香姉ちゃんを見かけた。
ならば珈琲でもご馳走しよう。
玲香「今二人目が入っているの!」
「お腹が大きいよね。もうじき生まれるんだ」。
玲香「マタニティ用の看護服で仕事をしてますーーー」。
玲香「これで二人目でしょ。パパ達と同じ7人の子供を作るのが目標なの」。
「うーーんとツカモッチャン家は、玲香姉ちゃん、翼君に一太郎君、それから美希姉ちゃんと明奈姉ちゃん、それに翼君がいて、小春だ!」。
玲香「アチキちゃんと覚えてるじゃん。子供って大きくなるとみんな家を出ていって寂しくなるから、じゃ私がドンドン増やさなきゃ」。
「すばらしいコンセプトだな。君のパパには頑張って稼いでもらわなきゃだね」。
玲香「うん、細腕1本でバスの運転手をやってるよ。その細腕に7人の子供がぶら下がる。おもろいじゃん」。
「たくましいというか、うらやましいというか・・・・」
玲香「それにパパには、たっぷり種を出してもらわなキャ(*^▽^*)」
「男はつらいよ・・ですか・・」。
玲香「でも二人目ぐらいから体が安定して産みやすくなるんだって。ならばゆけるじゃん」。
「いまは、3人目から補助がでるみたいだよ」。
玲香「それそれ!、だからドンドン産んじゃおう!、だよ」。
「まさか7人も産むなんて国は想定していないよ(*^▽^*)」
玲香「でもねぇー上限はないのよね。だから私バンバンいっちゃう」。
夢が膨らんでいいよなぁー・・・。
・・・
そんな話しをしていると既に夕方になってきた。
じゃあ生協に寄って帰ろうか。
玲香「わたしも、ゆく・・・」。
玲香姉ちゃんと生協を目指した。
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ドローイング959.小説:小樽の翠864.ボディ

2025年02月02日 | field work

 雪が降り続く晩、翠は夜勤だ。いつも恒例の深夜のお茶タイムに、若いみさきさんがやってきた。晃子さんもとんがりコーンを抱えてやってきた。このお茶タイムがあるからこそ、朝まで頑張れる。そんなことは病院の事務にはわからない。
思わずため息交じりで・・・
みさき「なんで男の人って女の子の裸をみたがるんでしようね」。
晃子「(*^▽^*)、つまり彼氏がいる。今日の話題は、みさきの愛だなぁー」。
みさき「あっ、ばれちゃったか(*^▽^*)」
翠「聞きたいなぁー・・・それが夜勤看護師のエキス!」
みさき「だって彼氏がいつも私の裸を見たがるんですよ。私寒いっていってるのにさ。」
晃子「そりゃみさきの腿やら胸やらで、男の人はみさきの裸体のボディを妄想するんだよ。まあ、それが男の元気印かなぁー」。
みさき「スケベなのが元気印!?」
晃子「それで精子がチャージ沢山されるんだよ。看護学校で教えてくれたっけ!?」。
みさき「ないない、そんな授業は!」。
翠「じゃあ宴会の時だ・・・」。
みさき「それはあったかも・・・、忘れた。でもじらすと精子が沢山出るみたい」(*^▽^*)。
晃子「でっ、みさきの彼氏はどんなん?」
みさき「だからぁ、寒いのにインナーだけでいろとか、もうちょっとインナーをあげてとか・・・、寒いし恥ずかしいじゃん私、だから股間を隠したりして。そしたら彼氏がその仕草が可愛いだってさ」。
翠「うん、隠すとかわいさを演出できるんだ」。
みさき「なんでも隠せばいいのかなあ・・・。精子を増産するために」。
晃子「増産すれば願ったりだよん。まあ、可愛さも演技だよ」。
みさき「男の人って演技が必要なんですか?」。
晃子「もち!、いつも自然に演技できることがラブラブの条件かなぁー。男ってやっぱチラっとが好きなんだよ」。
みさき「自分のボディを鏡で見ても、これがぁー・・・ですよ。生まれつきのものだから、こんなのの何処がいいんだろって私は思うけどね」。
翠「それが男目線になると、ボディにいろんな妄想を思い描くのよ」。
晃子「男の人の妄想がラブラブを媒介するんだろうなぁー」。
みさき「つまり男の人を騙せばいいんですね!」。
晃子「男も騙されるのが好きなんかもね」。
翠「騙されない男もいるけどねぇー・・・・」。
晃子「アチキじゃん。デッサン勉強しているから服の上から女のボディを観察しているもんね」。
翠「うん、それでこうだと裸体をスケッチしている」。
みさき「えっ!、そんな勉強があるんですか?」
翠「美大をでると、そうなるらしいよ」。
みさき「それって大学の勉強ですか?」。
翠「オオッ、イエス!!」。
みさき「女のこんなホディのどこが面白いんでしょうね」。
翠「人体としてのおもしろさだっていってた」。
みさき「あっ、ウチの外科の先生が解剖学の本を書きたい。絵のうまい奴が欲しいっていってたよん」。
晃子「いるじゃん・・・」。
翠「やるかなぁー・・・!?」
・・・
吹雪のように深々と雪が降り続く小樽の街である。
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ドローイング958.小説:小樽の翠863.超遠距離通勤

2025年02月01日 | field work

 さてアチキの名古屋の大学の仕事も終わった。セメスター制の大学は1月末になると、すべての授業が終わる。あとは期末試験だがアチキの出題は実習なので期日までに作品を提出せよとした。だからしばらく時間がある。さて翠が待つ小樽へ帰ろう。午前中大学の雑用をかたづけ中部国際空港へ向かう。
 新千歳行きは15時45分か・・・。北へゆく旅人達はブーツにダウンコートをぶら下げた姿が多く、そんな光景を見ながら空港で待つ気分は旅時間という刺激と安堵感がある。こうした感覚が超遠距離通勤ならではである。
 実は名古屋港から苫小牧までフェリーがあるが一泊二日かかるから、乗りたくても早く翠の顔を眺めようという欲望が優先する。
 飛行機は100分で新千歳空港に着く。一目散にゲートを出て中央階段を下り、JR改札口を抜け階段を降り、発車間際の快速エアポート145号に乗れた。オイオイ飛行機から鉄道の接続で9分というのはつらいぜ。列車が動き出したら、翠にメッセンジャーでチャットを入れた。
"今、新千歳を出た。帰るぞ゛ーーーー"とだけ書いて・・・。
 最愛の女が待つ街に帰る気分は、距離に比例して大きくなるとアチキは確信している。これが満員の通勤電車で1時間なんていう近隣の郊外の街暮らしだったら、愛情もそこそこでしかない。やはり地球上の離れた場所から飛んで帰るからこそ、愛情も深まるのだろう。
 さて今月もしばらく翠と千々に乱れながら、小樽の冬を楽しもう。なんといってもアチキには、一番綺麗な風景が広がる冬の真骨頂の小樽だ。雪を含んだ白い空気の塊が建物の間を通り抜け、海は白波が立つほどに荒れている。街は雪の下といってもよい。そんな環境の全く違う2つの街を行き来するのが、変化と刺激があって面白い事を発見してしまった。だから超遠距離通勤の魅力にはまっている。
 車窓をみると北海道の平原に薄明かりが見える。それは街の灯りだろう。空には星が出ているから今日は晴れていた。だが明日からまた降雪予報だ。多分今年も豪雪で三日ぐらい交通のラインが途絶えるかもしれない。そうなれば大学に行かなくてすむ。もっと雪が降ってほしいと思いながら、静かにゴトゴトと雪をかき分けるような音きたてながら、ナンタルにむかって列車はトロトロと走っている。
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