先日のムジェロでのGPの後、居残りで「ミシュランテスト」が行われる。
各ライダーのBSとの契約の関係でテストについてのコメントは「他言無用」とされる。
しかし今回のテストでは「ロッシ」「ロレンソ」「マルケス」と立て続けに転倒をしている。
それも全く同じ、フロントタイヤが原因による転倒。
幸い3人に大きな怪我はない模様であるものの、これは完全にタイヤ側に原因があるとみられる。
リアについてのパフォーマンスは問題ないレベルと言われるミシュラン。
フロントについてはこれまでのBSとは全く違う性格と言われるミシュラン。
かつて「BS」しか経験のないマルケスがこんなことを言っていたのを思い出す。
「縁石のペイントの上を走った方がBSタイヤはグリップする」
それが本当なのか、独特なコースライン取りと縁石に肘を擦りながら走るスタイルについての説明なのかはさて置き
どうもミシュランのフロントタイヤは限界値が読めないようなことが漏れ伝わる。
普通、タイヤの限界一歩手前でタイヤはライダーにサインを出す。「そろそろ限界かな?」みたいな。
それがフロントの切れ込みであったりする場合、ライダー側で修正を掛ける。
しかしミシュランの場合、何の予兆もなく一気に限界となりライダー側は手の施しようもないままスリップダウンとなる。
このまま「他言無用」とばかり言ってられないように思えるミシュランテスト。
ムジェロでは時速360km/hにも達すると言われるマシン。そんなマシンからライダーの身を守るタイヤ。
この際、他言も必要な時期に来ているように思う。