建築に携わる者として最近、よく耳にする「リノベーション」などという言葉は個人的には嫌いで、
以前からの「リフォーム」という言葉すらあまり好みではない。。。
それぞれの意味や違いは一応は理解はしている。
マイナス状態からゼロ、すなわち新築に近いような状態にするものを「リフォーム」と呼び、
マイナス状態からゼロを飛び越えプラスへ向上させるものを「リノベーション」と呼ぶ。
別に英語を嫌っているのではなく、その内容(工事)のことを考えるとあまりにもその一言と実際の工事が
似合ってなく、適当とは思えないのが理由。
(序に、何かと政策論において「英語(カタカナ)」を使う何処ぞの首長も同じく嫌いである)
そんな、今年の年頭に発足した「月の虹」製作委員会。
昨年末の「お伝えしたいこと」でも書いた通り、今年に入り生活を変えるべく、行動を起している。
それは、記事のカテゴリーが示す通り「夢追い人」なのか、はたまた単なる「絵空事」なのかは別として
兎に角、変えるように・・・いや、変えようとしている。
築55年の妻の実家。
既に住人は居ず、痛みが激しくなって来たことを機にこの際、店舗へと生まれかえさせることを決め
二人して出来る限り自分たちの手で、それを実行に移すことに。
かと言って二人は単なる設計事務所の建築士。設計は得手としても施工となると不得手の部分が
正直出てしまう。(並みの設計事務所に比べれば施工現場には精通している方と自負はしてますが)
そこで、業界の友人たちや知り合い、そして取引先の協力を得て「製作」という名の元「委員会」なるものを
勝手に発足させた次第。
社会では「空き家問題」が取沙汰され、未だ使用可能なものまで取り壊され解体されて行く時代。
「新しいものが優れたもの」という風潮に疑問を抱き、先人が残してくれた遺産を甦らせる。。。
※「月の虹」についてはいずれ又。。。。