土花吉&与太吉

「土」に咲く「花」は「吉」を呼び寄せます。/DUCATI&ヨタ8&SR&TW等々・・・

忘れ去られる復興

2020-09-25 | 【土花亭】

土花吉が2006年の第一次以来、長年に渡りこき下ろして来た内閣も退陣してもらった後の今回の内閣。

皆様もお気づきかと存じますが、その新内閣の基本方針から「震災復興」や「原発事故」という言葉が消えた。。。

 

そんな先日、土花亭事務所の仕事の関係で、地元の県の出先機関である合同庁舎内の土木事務所管理課へ

資料収集のため訪れる。

透明ビニールシートで遮られたカウンター越しに「〇〇町の〇〇番の島(街区)の戦災復興都市計画における

測量図(通称:戦災復興図)の写し(コピー)を頂きたい」旨を伝える。(当然、名刺を差し出しながら)

対応した県職員さん、「戦災復興」という言葉を初めて耳にしたかのようなマスク越しの表情で後ろを振り向き

他の職員に助けを求めている模様。(因みに私の名刺はカウンターに置かれたまま)

次に出てきた職員さん、私の名刺も観ず、「戦災?・・・復興?・・・」「ちょっと待って下さい・・・」

何やら首を傾げながら部署の奥の方へ・・・。暫くすると見慣れたファイルをドサっと抱え、カウンター傍の机に広げ出す。

「場所は何処ですか?」 土花吉:「先ほど申し上げました通り〇〇町の〇〇番の島ですが・・・」

中々、その場所が分からないのか多分、察するにそのファイルの見方に慣れてない様子。

コロナ禍でもなければ、その机の傍まで行き「コレですやんっ!」と言いたいところ我慢する土花吉。

そうこうしてる内に職員の方がこちらへ助けを求めるがごとくファイルを持って近寄って来て「コレですか?」

「いやっ違います。このファイルの見方はこうで、先ず区の番号を見極め、次に街区の番号でこうです!コレですっ!」

ってな具合で、自分でファイルから慎重に古紙と化した貴重な手書きの尺貫法記載の確定測量図を取り出し

「コレ、コピーして頂けますか?」で、任務終了。(ふぅ・・・疲れる・・・)

多分、知識として持ってないのです。これらの職員さんたち。決して新卒でもなく、さほど若くもない

土花吉よりかは若いと思われますが、「戦災復興」という言葉すら知らないのです。

先の大戦の後、焦土と化した都市を復興させるため「戦災復興院」が出来たり、

戦災を受けた都市の内、115の都市を時の内閣総理大臣:吉田茂が「戦災復興対象都市」として指定したことも。

まぁ、ここまでは知らなくとも地元福井県では福井市と敦賀市のみが対象都市であったことぐらいは・・・。

普通、普通ですよ。「戦災」に限らず「震災」においても行政であれば「復興」に向けて先ず何をします?

ましてや「土木事務所管理課」であれば何をしますか?

地震や津波で無残な姿になってしまった町の「都市計画」でしょ!そのためには何が必要ですか?

何処が道路で何処に家が建ってたのかも分からないのだから先ず「測量」でしょ!

「阪神・淡路」の折も「3.11東日本」の折も、「復興」に向けて「測量」してますって!

何で、地元のこの職員さんたち分からないんですかねぃ・・・。

今から70年も前に、先人たちが焼け野原にバラック小屋が勝手にポツポツ建つ中、三脚をたて測量し、

それを手書きで必死に図面化して「復興」のためにして来た苦労をあなたたち職員は知らなきゃいけないし、

あなたたちの部署にはその貴重な資料が保管してあるということも覚えていて欲しいのです。。。

 

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