ルイガノ旅日記

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灯籠揺らめく豊前街道 ~ 山鹿温泉(その4)

2010年01月08日 | お出かけ
肥後熊本から、植木、山鹿を経て、豊前小倉に至る道を「豊前街道」と呼びます。
江戸時代は参勤交代の道として栄え、大名行列の宿場町として賑わいを見せてきました。
古くから温泉が湧き出ていた山鹿は、この地域の文化の中心地として重要な拠点で、
今は山鹿灯籠民芸館として利用されている旧安田銀行山鹿支店をはじめとして、
重厚さを漂わせる町並みが残されています。


土蔵造りの商家が立ち並ぶ通り。いくつかの店は、今もって現役です。


主要な街道筋に置かれた惣門。千代の園酒造から惣門に至るこの界隈が、
平成19年度の「美しいまちなみ大賞」を受賞したそうです。


湯の町山鹿らしい温泉の噴水や、灯籠踊りには欠かせない金灯篭が飾られた軒先。


空海によって開かれ、往時は西の高野山と呼ばれた金剛乗寺、独特の石門。


湯の端公園の足湯。思いのほか深かくて、入った途端こけそうになりました (^-^)ゞ


山鹿灯籠民芸館、薬師堂、千代の園酒造など。




重厚感があり、頑丈さが特徴の山鹿傘が飾られた喫茶店。


明治末、旦那衆と呼ばれた山鹿の実業家たちの手によって創建された八千代座。
時代の波にもまれつつも、昭和63年に国指定重要文化財とされました。
坂東玉三郎さんの公演が、毎年行われることでも知られています。


シャンデリアや天井の細部に至るまで、当時のままに復元されています。


舞台や奈落、客席、八千代座前の通りの様子など・・・・。



八千代座創建100周年の今年、4月公演の座長は玄海竜二さん。
妻は、飯塚の嘉穂劇場で芝居を見たらしいです (^-^)ゞ


今はひっそりと佇む湯の町山鹿。その昔は、豊前街道や菊池川の水運の拠点であり、
物流や文化の中心地、商都としても栄えた歴史があります。
八千代座や、土蔵造りの建物が残る豊前街道周辺は、今もその情緒が感じられました。
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