小豆島オリーブ公園の後は、壺井栄原作、木下恵介監督・高峰秀子主演の『二十四の瞳』のロケ地めぐりです。小説はずいぶん昔に読んだものの映画は観ていなかったので、出かける前にAmazon Prime Videoでチェックしておきました (^-^)ゞ
最初に訪ねたのは「岬の分教場」(正式な名前は「苗羽小学校田浦分校」)。明治35年(1902)に田浦尋常小学校として建てられ、明治43年(1910)からは苗羽小学校田浦分校として使用された建物です。この映画で一躍有名になり多くの人が訪れるこの分教場は、今なお当時の面影をそのまま残しています。
木の温もりが感じられる廊下。
昭和3年の春、この分教場に大石先生という若い女性の先生が赴任するところから、物語は始まります。
溌剌と爽やかに、愛情をもって接する大石先生を、子どもたちは「おなご先生」と呼んで慕っていました。
当時は、女性が自転車に乗るのはかなり珍しかったのでしょう。島の人たちは当初、不思議なものを見るような目で眺めていました。そんな衆目に臆することなく、颯爽と通勤する大石先生の姿が印象的でした。
ある日、大石先生はいたずらっ子が掘った落とし穴にはまり、足を怪我してしまいます。これがきっかけで大石先生は分校を辞め、本校に転任することになってしまいました。
大石先生と12人の子供たち。
自分の後に続く先生たちに託す思いがぎっしり詰まったメッセージボード。この映画によって「教育の聖地」となった岬の分教場には、全国の教職員から、子どもたち、教師、将来教師を目指す人に向けたメッセージが続々と寄せられました。(こんなメッセージボードが、教室や廊下に何枚も掲示されています)
こちらは、「岬の分教場」の少し先にある「二十四の瞳 映画村」。(入場料は分教場とセットで買うと割引があります)
映画で使用されたロケ用セットを改築したもので、木造校舎、男先生や漁師の家などが立ち並んでいます。
数多くの名シーンがここで撮影されました。
ロケのために建てられた岬の分教場。大石先生の自転車が入口に停めてありますね。左の壁に立てかけてあるのは竹馬。自由に使っていいそうです。
机やオルガン、柱時計や掲示物、フィルムカメラや照明設備などが、当時のまま残された教室。
こちらの教室には、映画のポスターや新聞記事などが掲示されていました。
教室の窓から見える瀬戸内海。この日も、くっきりと濃い青空が広がりました。
童心に戻って竹馬にチャレンジ。野や山を駆け回った、かつてのワンパク少年の面目躍如……とはいかず、前に進むのも思うにまかせませんでした (^-^)ゞ
こちらは、昭和の時代に思いを馳せる「キネマの庵(いおり)」。
古い映画ポスター。箱型のテレビやレトロな柱時計、どこの家にもありましたね~。
小林旭さんや石原裕次郎さん。この時代の映画ポスターって、どことなく共通点がありますね。
今はすっかり姿を消しましたが、ボンカレーやオロナミンCのCMによく使われていたホーロー看板。
大村崑さん、90歳となられた今も、筋力トレーニングに励むなど、ますますお元気のようですね。
「水爆大怪獣映画 ゴジラ 絶賛上映中」……昔なつかしいゴジラ映画の看板もありました。
角田光代さん原作の映画『八日目の蝉』小豆島展。(2010年放映のNHKドラマに続いて、翌2011年に公開された映画です)
登場人物の相関図。野々宮希和子(永作博美さん)と薫(渡邉このみちゃん)は、小豆島で最後の逃亡生活を送ったのでしたね。不倫相手の子を誘拐した犯罪者なのに、気持ちは希和子に寄り添って、終始ハラハラしながら観たことが思い出されます。
どのシーンにも見覚えが……。このコーナーを見ているうち感動がよみがえり、家に戻って映画をあらためて観なおしました (^-^)ゞ
小豆島でのロケ地をマップで示しています。今回、私たちが訪ねた場所もいくつかありました。
小豆島散策も終盤です。次は、引き潮になると姿を現す砂の道、「エンジェルロード(天使の散歩道)」を紹介します。
最初に訪ねたのは「岬の分教場」(正式な名前は「苗羽小学校田浦分校」)。明治35年(1902)に田浦尋常小学校として建てられ、明治43年(1910)からは苗羽小学校田浦分校として使用された建物です。この映画で一躍有名になり多くの人が訪れるこの分教場は、今なお当時の面影をそのまま残しています。
木の温もりが感じられる廊下。
昭和3年の春、この分教場に大石先生という若い女性の先生が赴任するところから、物語は始まります。
溌剌と爽やかに、愛情をもって接する大石先生を、子どもたちは「おなご先生」と呼んで慕っていました。
当時は、女性が自転車に乗るのはかなり珍しかったのでしょう。島の人たちは当初、不思議なものを見るような目で眺めていました。そんな衆目に臆することなく、颯爽と通勤する大石先生の姿が印象的でした。
ある日、大石先生はいたずらっ子が掘った落とし穴にはまり、足を怪我してしまいます。これがきっかけで大石先生は分校を辞め、本校に転任することになってしまいました。
大石先生と12人の子供たち。
自分の後に続く先生たちに託す思いがぎっしり詰まったメッセージボード。この映画によって「教育の聖地」となった岬の分教場には、全国の教職員から、子どもたち、教師、将来教師を目指す人に向けたメッセージが続々と寄せられました。(こんなメッセージボードが、教室や廊下に何枚も掲示されています)
こちらは、「岬の分教場」の少し先にある「二十四の瞳 映画村」。(入場料は分教場とセットで買うと割引があります)
映画で使用されたロケ用セットを改築したもので、木造校舎、男先生や漁師の家などが立ち並んでいます。
数多くの名シーンがここで撮影されました。
ロケのために建てられた岬の分教場。大石先生の自転車が入口に停めてありますね。左の壁に立てかけてあるのは竹馬。自由に使っていいそうです。
机やオルガン、柱時計や掲示物、フィルムカメラや照明設備などが、当時のまま残された教室。
こちらの教室には、映画のポスターや新聞記事などが掲示されていました。
教室の窓から見える瀬戸内海。この日も、くっきりと濃い青空が広がりました。
童心に戻って竹馬にチャレンジ。野や山を駆け回った、かつてのワンパク少年の面目躍如……とはいかず、前に進むのも思うにまかせませんでした (^-^)ゞ
こちらは、昭和の時代に思いを馳せる「キネマの庵(いおり)」。
古い映画ポスター。箱型のテレビやレトロな柱時計、どこの家にもありましたね~。
小林旭さんや石原裕次郎さん。この時代の映画ポスターって、どことなく共通点がありますね。
今はすっかり姿を消しましたが、ボンカレーやオロナミンCのCMによく使われていたホーロー看板。
大村崑さん、90歳となられた今も、筋力トレーニングに励むなど、ますますお元気のようですね。
「水爆大怪獣映画 ゴジラ 絶賛上映中」……昔なつかしいゴジラ映画の看板もありました。
角田光代さん原作の映画『八日目の蝉』小豆島展。(2010年放映のNHKドラマに続いて、翌2011年に公開された映画です)
登場人物の相関図。野々宮希和子(永作博美さん)と薫(渡邉このみちゃん)は、小豆島で最後の逃亡生活を送ったのでしたね。不倫相手の子を誘拐した犯罪者なのに、気持ちは希和子に寄り添って、終始ハラハラしながら観たことが思い出されます。
どのシーンにも見覚えが……。このコーナーを見ているうち感動がよみがえり、家に戻って映画をあらためて観なおしました (^-^)ゞ
小豆島でのロケ地をマップで示しています。今回、私たちが訪ねた場所もいくつかありました。
小豆島散策も終盤です。次は、引き潮になると姿を現す砂の道、「エンジェルロード(天使の散歩道)」を紹介します。
素晴らしい青空ですね!!
そして、Duke様のスタイルの良さにホレボレです。同じように美味しく食べて飲んでるのに素晴らしい。
小豆島は映画のロケにピッタリですよね。残念ながらロケ地めぐりや醤油造りなど見て回る時間がなく残念でした。
ごま油の香り嗅がれましたか?
葉月
本当に天候に恵まれた旅でした♪
旅行では、それが一番ありがたいですね。
今回初めて訪ねた小豆島は、自然豊かで風光明媚、周囲を穏やかな海に囲まれて、期待どおりの島でした。
ほんと、映画のロケにぴったりの環境ですね。
伝統的な醤油造りが行われている「ひしおの郷」、ほんの一部だけですが、雰囲気を味わいました。
醤油ソフトも食べましたよ。
ごま油は、「かどや」ですよね。
フェリーが土庄港に近づくときに大きな看板が見えたのですが、ここには寄りませんでした (^-^)ゞ
港の方も立ち寄ってみれば良かったですね〜。
とても感動が強かった映画でしたね!
テレビでも再放送を見ました。
大石先生と子供たちの関係に魅せられました。私は性格的に先生職を選ばなかったのですが、このような時代と今の教育の格差を感じます。
竹馬・・器用ですね、さすがにスポーツ
ジムで鍛えたバランス感覚でしょうか?
欲を言えば(ごめんなさい)腰が入ると
良かったかしら??でもスタイルがよくて
かっこいいモデルさんになれますよ・・
お二人の旅が新婚旅行のようで楽しかっただろうと推測しています。
旅の企画をされたことが天気の良さに恵まれ、楽しそうな感じが伝わってきます!
旅はあらためて心の栄養をたくさんくれて
次の夢をもたらせてくれるので、大好きです。ずっとDuke様のご夫妻のあとをつけて旅を続けさせていただいています。
楽しさを味わっています♪♫
お邪魔虫でしょうか(わらい)
小豆島という地名も好きです。
続きを楽しみに待っています。
其処には、どうやって行けばいいんですか?
日生から定期船が出ていますから、時間を調べてと教えましたが・・・
東京の友人を案内して行きましたよ。
目的は、田中裕子さんが主演のDVDが買いたくて。
でもありませんでした。
高峰秀子さんのには、何度も観ていて・・・
浪速千栄子さんの演技、迫力ありますねぇ。
島巡りも運転して、その後には総社やにも連れて行きました。うらじゃ!
あの一帯も、不便極まりないですね。
坪井栄さんの小説、意外に知られてないんです。
母のない子と子のない母と。
ご存じですか?
亡くなられて久しいですね。
小豆島は、オリーブですが個人的にはお醤油です。
枇杷葉も船着き場の方には、沢山ありましたが。
小豆島に2度行かれたのですか。
いいですね〜。もう一度、行きたくなる島だと思います。
『二十四の瞳』、事前に観ておいて良かったです。
ロケ地を見るたび、映画の感動を思い起こしました。
大石先生と子供たちの関係を通じて、その頃の時代背景を考えさせられる映画でしたね。
竹馬は難しかったです。
竹と足の一体感がまるで無くて、小さな板に乗ってバランスを取るのが精一杯でした (^-^)ゞ
本当に腰が入っていませんね。
お見苦しい写真で申し訳ありませんでした(笑)
tangoさんもブログで仰っていましたが、旅の計画や振り返りは、旅自体に劣らず楽しいものですね。
天気に恵まれたことも大きな要因だと思います。
戻ってきた今も、楽しみながら記事を書いています。
お邪魔虫なんてとんでもありません。
お付き合い頂ければ嬉しいですヽ(^o^)丿
瀬戸内育ちの私は「しょうどしま」という名に慣れ親しんでいますが、縁のない方には読みにくい字かもしれませんね。
映画『二十四の瞳』は、今回観たのが初めてですが、名高い物語ですし、小説は読んでいたので、馴染み深く感じていました。
いい映画だと思います。
坪井栄さんの長編では、この『二十四の瞳』と『母のない子と子のない母と』が傑作と言われているようですね。
でも、私は読んだことはありません (^-^)ゞ
亡くなられて、もう半世紀以上になりますね。
写真をお見かけしましたが、優しい表情をしていらっしゃいますね。
小豆島では、オリーブ公園だけではなく、醤の郷へも行きました。
伝統的な製法を今も続けておられるのはすごいことだと思います。
コメントありがとうございました。