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木挽町 湯津上屋

今日の東京は薄曇り。 
昨日に続いて日中の気温は23℃と 過ごしやすい一日でした。

午後から所用で銀座1丁目(と言うより京橋って方が馴染むかな?)にお出かけ。

地名は銀座といっても京橋に近いこの界隈は、昔ながらの店舗兼用住宅やタイル張りの低層ビルなどが建ち並ぶ一角。
予約が取れないイタリアンで有名な「la bettola ochiai」や、一時期「銀座の分譲マンション」で話題となった「銀座タワー」などもあるあたりです。 

その銀座タワーのすぐ隣にある「安平神社」。



「銀座タワー」が建っているところは 以前万安楼(まんやすろう)という料亭だったらしいのですが、どうも神社の本体に手をつけるのは憚られたようで、タワーが屹立した今日に至っても、神社だけは残されたようです。 

さて、仕事を終え時計を見ると〇〇時過ぎ。
チョッと早いかな?と思いつつ、その横丁を入った中ほどにある、羽目板も新しげな木造家屋がお目当ての「木挽町 湯津上屋(こびきちょう ゆづかみや)」。 



玄関脇の小窓からこね鉢がのぞいています。

灯りは点っているものの、まだ客の気配はありません。
江戸指物風の細い格子戸をカラリと引いて 「こんばんは~」と声をかけると 「は~い 窓際のお席へどうぞ 」との優しい声♪ 



お品書きを見ると、飲み物はビール・清酒・焼酎の3つのみ。
肴の類も、古典的な蕎麦屋の酒肴に限った品ぞろえです。

まずは、清酒を冷(常温)で…とお願いすると、角をホゾで繋いだ細工の桝に入った正1合のお銚子に 程よい大きさの飾りっけのないぐい飲みと、小振りの菱形の小皿に盛られた蕎麦味噌が出てきました。

う~ん なかなかやるなぁ!と思ってたところに電話が鳴って、女将さんが「申し訳ありませんが、一切お断りしているんですよ」と丁寧ながらきっぱりとした口調でなにやら断りのお返事。

おそらく、「お客さんにゆったりとした時間をすごしてほしい」といった配慮からでしょう、取材などは一切お断りしている様子。
よって今回は、お料理の写真は無し。

さて本題に帰って あては玉子焼き。
女将さんに「一人で食べられる分量ですか?」と聞くと、「大丈夫!そんなに大きくないですよ 」とのお応え。

蕎麦出汁の利いた、甘さ控えめの玉子焼きで、量も適量。

これは期待できそう!とお願いしたのが かき揚げ♪

才巻海老をまとめて、天に良い香りの柚子を載せた熱々のかき揚げ。
「藪」系の 芸術ともいえる繊細な細かな衣をまとったとまではいきませんが、サクサクした衣と、かけ汁?と思われる天つゆも美味!
これで500円は◎!

仕上げの「もり」も、やや黒みがかった細切りに甘皮?でしょうか、細かな黒い粒が入っていました。
やや辛めのつけ汁も蕎麦の香りを引き立てて、薬味のネギもここまで細く切れるか?!ってくらいキッチリと仕事がしてありました。

最後にいただいた蕎麦湯も、別に蕎麦粉を加えているのでしょう、ポタージュって訳ではないですが、早い時間にもかかわらず気配りのある蕎麦湯でした。
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