日本フィルの平井俊邦理事長がTBSの朝のワイドショー「グッとラック」の取材を受けてこう語った。「うちの場合は一か月の固定費は5千万円。収入ゼロで固定費だけ出ていくので、4カ月で2億円がなくなる。」「楽団員は日本にとっての財産。このままだと楽団が死んでしまう。」(4月28日放映)
強い危機感が表れている。日本フィルは2月下旬以降演奏会を中止しているので(それは他のオーケストラも同様だ)、もう2か月あまり「収入ゼロ」。今後も5月中は演奏会の中止が決まっている。かりに緊急事態宣言の延長が1か月程度で終了したとしても、演奏会の再開が認められるのは遅れる可能性がある。その場合は6月も危ない。現にN響は6月定期のすべてと7月初めのオラトリオ「箱舟」の中止を決めた。平井理事長のいう「4カ月で2億円がなくなる」という危機感は現実味を帯びている。
オーケストラの中でも、N響、読響、都響などは財政的なバックがしっかりしているので、ただちに存続の危機に陥るとは思えないが(素人考えなので、実際にはどうか、わからない)、問題は日本フィルをふくむ自主運営のオーケストラだ。平井理事長のいう「うちの場合は一か月の固定費は5千万円」という金額は、楽団員の給料や事務所の賃料などを推測すると、たぶんそのくらいだろうと頷ける。
資金繰りがつかなければ、銀行から借りるか、潰れるか、その瀬戸際に立たされる。それも今すぐに、だ。事態は急を要する。日本フィルなど各オーケストラはホームページで寄付を募っているが、それには限界があるだろう。公的な支援が望めるのかどうか。部外者のわたしにはわからないが、客観的に考えると、国民のあらゆる層が待ったなしの状況にある中で、オーケストラにどれだけの支援が期待できるのか、あまり楽観できない。
では、どうすればよいか。少なくともわたしは、国からの給付金10万円を受け取り、それを自主運営のオーケストラに寄付しようと思う。幸い妻も賛同しているので、我が家からは20万円が出る。オーケストラにとっては雀の涙かもしれないが、わたしにできることはそれくらいなので、そうしようと思う。
わたしは東日本大震災のときに被災地に某団体を通して寄付をしたが、お金の配分をめぐって関係者間での協議が長引き、お金が被災地に届くまでに数カ月を要した。そのとき、わたしは反省した。今後は自分に身近な団体が困っているなら、そこにピンポイントで寄付しようと思った。今その機会が訪れた。
それは「1人10万円」の財源の再配分につながる。国民の一定数が身近の困っている団体に寄付すれば、結果的に財源の最適配分に近づくかもしれない。
強い危機感が表れている。日本フィルは2月下旬以降演奏会を中止しているので(それは他のオーケストラも同様だ)、もう2か月あまり「収入ゼロ」。今後も5月中は演奏会の中止が決まっている。かりに緊急事態宣言の延長が1か月程度で終了したとしても、演奏会の再開が認められるのは遅れる可能性がある。その場合は6月も危ない。現にN響は6月定期のすべてと7月初めのオラトリオ「箱舟」の中止を決めた。平井理事長のいう「4カ月で2億円がなくなる」という危機感は現実味を帯びている。
オーケストラの中でも、N響、読響、都響などは財政的なバックがしっかりしているので、ただちに存続の危機に陥るとは思えないが(素人考えなので、実際にはどうか、わからない)、問題は日本フィルをふくむ自主運営のオーケストラだ。平井理事長のいう「うちの場合は一か月の固定費は5千万円」という金額は、楽団員の給料や事務所の賃料などを推測すると、たぶんそのくらいだろうと頷ける。
資金繰りがつかなければ、銀行から借りるか、潰れるか、その瀬戸際に立たされる。それも今すぐに、だ。事態は急を要する。日本フィルなど各オーケストラはホームページで寄付を募っているが、それには限界があるだろう。公的な支援が望めるのかどうか。部外者のわたしにはわからないが、客観的に考えると、国民のあらゆる層が待ったなしの状況にある中で、オーケストラにどれだけの支援が期待できるのか、あまり楽観できない。
では、どうすればよいか。少なくともわたしは、国からの給付金10万円を受け取り、それを自主運営のオーケストラに寄付しようと思う。幸い妻も賛同しているので、我が家からは20万円が出る。オーケストラにとっては雀の涙かもしれないが、わたしにできることはそれくらいなので、そうしようと思う。
わたしは東日本大震災のときに被災地に某団体を通して寄付をしたが、お金の配分をめぐって関係者間での協議が長引き、お金が被災地に届くまでに数カ月を要した。そのとき、わたしは反省した。今後は自分に身近な団体が困っているなら、そこにピンポイントで寄付しようと思った。今その機会が訪れた。
それは「1人10万円」の財源の再配分につながる。国民の一定数が身近の困っている団体に寄付すれば、結果的に財源の最適配分に近づくかもしれない。