★21世紀の犯罪はデジタル。
お金を手に入れようとすれば、金融機関のコンピュータにアクセスすればいい。
事故や渋滞を起こそうと思えば、交通局のコンピュータにアクセスして信号を支配すればいい。
停電を起こそうと思えば、電気会社のコンピュータに……。
といった具合だ。
この作品はそんな犯罪者・テロリストとの戦い。
立ち向かうのは宣伝文句どおり、アナログ刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィルス)。
偶然ハッカーであるマットの移送に関わったことから事件に巻き込まれる。
この『偶然』というのが面白い。
コンピュータ思考の人間には想定外の出来事だ。
またマクレーンがタフでとんでもない発想の人物であることもコンピュータ思考の人間には想定外。
犯人側は警察のデータベースからマクレーンのデータを入手するが、それはあくまでデータ。
彼が「借金を無にしてやる」という誘惑に応じないこと、車をぶつけてヘリを撃墜することなどは考えられない。
敵のボスはマクレーンの娘を人質に取るが、娘もマクレーンもそれに屈しない。
これがデータ、デジタルの限界だ。
机の上で情報の中で戦う人間は、データにある普通の人間のリアクションには対応できるが、マクレーンの様な「想定外」の動きに対応できない。
★物語はこの対立図式で展開していくが、一方でデジタルの力を借りなければ、マクレーンも事件を解決できなかったというのも面白い。
この作品でいうデジタルとは行動を共にするハッカーのマットだ。
彼はテロリストと同じ発想の持ち主でマクレーンに意見を求められる。
「お前なら次に何をする?」
その他にもマットは衛星電話の使用や敵の位置の特定、車の盗み(父親が死にそうでと懇願する所はアナログだが)などでマクレーンに協力する。
アナログ+デジタル。
この形で事件は解決されていくが、これは「24」でも同じ。
ジャック・バウアーの活躍もCTUのデジタル部門のフォローがあるから可能になる。
昔の刑事ドラマは、例えば「太陽にほえろ」の走る刑事など、アナログ部分で描いていればよかったが、現在のドラマはデジタル部分の描写も必要になってくるだろう。(その点で「踊る大捜査線」の「さらば愛しの刑事」や「交渉人真下正義」は時代を反映して描かれている)
★最後に。
この作品はともかく見ている者をアドレナリン全開にさせる。
敵のマイ(マギーQ)との戦い。(→楚々とした美人である彼女がターミネーターの様にタフである意外性が面白い)
ジェット戦闘機と戦い。(→何とマクレーンは最後には戦闘機を撃墜してしまう・笑)
ともかく息もつかせぬとはこのことであろう。
※追記
ラスト、マクレーンは自分の肩を撃ち抜いて敵のボスを倒すが、これも想定外であったろう。敵のボスはマクレーンがこんなことをするクレージーな人間がいるとは考えられない。自分の人間観を越えている。
人間はミスをするし、とんでもない火事場のバカ力を発揮するのだ。
お金を手に入れようとすれば、金融機関のコンピュータにアクセスすればいい。
事故や渋滞を起こそうと思えば、交通局のコンピュータにアクセスして信号を支配すればいい。
停電を起こそうと思えば、電気会社のコンピュータに……。
といった具合だ。
この作品はそんな犯罪者・テロリストとの戦い。
立ち向かうのは宣伝文句どおり、アナログ刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィルス)。
偶然ハッカーであるマットの移送に関わったことから事件に巻き込まれる。
この『偶然』というのが面白い。
コンピュータ思考の人間には想定外の出来事だ。
またマクレーンがタフでとんでもない発想の人物であることもコンピュータ思考の人間には想定外。
犯人側は警察のデータベースからマクレーンのデータを入手するが、それはあくまでデータ。
彼が「借金を無にしてやる」という誘惑に応じないこと、車をぶつけてヘリを撃墜することなどは考えられない。
敵のボスはマクレーンの娘を人質に取るが、娘もマクレーンもそれに屈しない。
これがデータ、デジタルの限界だ。
机の上で情報の中で戦う人間は、データにある普通の人間のリアクションには対応できるが、マクレーンの様な「想定外」の動きに対応できない。
★物語はこの対立図式で展開していくが、一方でデジタルの力を借りなければ、マクレーンも事件を解決できなかったというのも面白い。
この作品でいうデジタルとは行動を共にするハッカーのマットだ。
彼はテロリストと同じ発想の持ち主でマクレーンに意見を求められる。
「お前なら次に何をする?」
その他にもマットは衛星電話の使用や敵の位置の特定、車の盗み(父親が死にそうでと懇願する所はアナログだが)などでマクレーンに協力する。
アナログ+デジタル。
この形で事件は解決されていくが、これは「24」でも同じ。
ジャック・バウアーの活躍もCTUのデジタル部門のフォローがあるから可能になる。
昔の刑事ドラマは、例えば「太陽にほえろ」の走る刑事など、アナログ部分で描いていればよかったが、現在のドラマはデジタル部分の描写も必要になってくるだろう。(その点で「踊る大捜査線」の「さらば愛しの刑事」や「交渉人真下正義」は時代を反映して描かれている)
★最後に。
この作品はともかく見ている者をアドレナリン全開にさせる。
敵のマイ(マギーQ)との戦い。(→楚々とした美人である彼女がターミネーターの様にタフである意外性が面白い)
ジェット戦闘機と戦い。(→何とマクレーンは最後には戦闘機を撃墜してしまう・笑)
ともかく息もつかせぬとはこのことであろう。
※追記
ラスト、マクレーンは自分の肩を撃ち抜いて敵のボスを倒すが、これも想定外であったろう。敵のボスはマクレーンがこんなことをするクレージーな人間がいるとは考えられない。自分の人間観を越えている。
人間はミスをするし、とんでもない火事場のバカ力を発揮するのだ。