平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

医龍2 カルテ1

2007年10月14日 | 職業ドラマ
 「医龍」といえば、登場シーン。
 パート1では朝田龍太郎(坂口憲二)がスローモーションで歩いてくるシーンがかっこよかった。

 今回はそんな登場シーンのオンパレード。
 ファーストシーンで明真大学付属病院にいるのは、伊集院登(小池徹平)、里原ミキ(水川あさみ)、木原毅彦(池田鉄洋)。
 プライドだけが高いが実力ない外科教授、経営不振の情況が描かれ、満を持して朝田登場かと思いきや、宿敵、野口賢雄(岸部一徳)が登場。
 「日本は涼しいねぇ」(←なかなかの名セリフ)。
 続いて轢き逃げでERに運ばれた片岡一美(内田有紀)を救う形で朝田が登場。
 一美は心停止、ERは腐りきっていてさじを投げた状態での登場だからなおさらカッコイイ。
 続いて胎児を抱えた拡張型心筋症の患者、富樫ゆかり(りょう)を連れて来る形で、内科医・藤吉圭介(佐々木蔵之介)が登場。
 そして麻酔医の荒瀬門次(阿部サダヲ)の復活。

 パート1の名キャラクターが再集結するのはパート2ならではの醍醐味だが、そこは「医龍」、『登場の美学』に力を注いで描いている。
 登場の美学はさらに続く。
 公開手術の司会に鬼頭笙子(夏木マリ)が登場。
 そしてサプライズ。
 霧島軍司(北村一輝)の登場だ。
 ふたつの手術を抱え、朝田は公開手術を桐島に委ねる。(「これぞ明真の誇る豪華リレーです」とトラブルをプラスに転化する野口の機転が楽しい)

 この様に様々な登場が描かれたカルテ1。
 三つの難手術もやり過ぎかと思うが、そのえげつなさも裏を返せばスタッフの旺盛なサービス精神。
 逆に次回以降の手術がかすんでしまうのでは?という懸念があるが。
 
 また物語はしっかりひねりも加えられている。
 一美は買収された北洋病院のオーナー。
 北洋で富樫ゆかりの手術を出来るようにしたのは北洋を高く売るための施策(北洋の医師は明真に高額の移籍金で雇われ、北洋の建物と土地は売却)だった。
 一美のもとにはその金額が入るというわけだ。
 これは「白い巨塔」「ブラックジャックによろしく」などから続く「政治と金」と「医の理想」の対立のドラマ。
 これでドラマに深みが出た。
 登場や手術シーンといった派手な打ち上げ花火もいいが、たまには別の花火も見てみたいというのが人の心情。
 その辺をしっかり押さえている。

※追記
 手術中、生まれてきた子供を見て喜びの涙を流すゆかりの姿に泣けた。


コメント
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