第9話「揺れる心」
★サンヒョク(パク・ヨンハ)の無器用な愛し方
サンヒョクは本当に無器用だ。
まずは勝手な納得。自分への言い聞かせ。
サンヒョクはミニョン(ペ・ヨンジュン)に言う。
「ユジンが愛しているのはチュンサンです。それを利用して彼女をたぶらかさないで下さい」
サンヒョクはユジン(チェ・ジウ)が迷っているのはあくまでチュンサンの幻影のせいだと思っている。
しかし、それはごまかしだ。
彼は知っている。
ユジンの心がミニョンに向けられていることを。
このシーンの前にサンヒョクはユジンとこんな会話をした。
ユジン「迷っているのは彼(ミニョン)だけが原因じゃないわ」
サンヒョク「彼だけじゃないってことは、彼も原因だってこと?」
サンヒョクはユジンの心がミニョンに行っているとは思いたくないのだ。
なぜならミニョンは生きて目の前にいるからだ。
そしてサンヒャクはさらに強引にユジンを得ようとする。
前回、ホテルで彼女を押し倒したことと同じ間違いをする。
スキー場にやって来たサンヒョクらコンサートチーム。
DJの先輩に無理やりユジンを紹介し夕食をいっしょにとる。
ミニョンがいると知れば、聞こえるように結婚式のことなどを話題にする。
サンヒャクはユジンが臨まないことをまたしてもしてしまった。
この時のユジンの心は決まっている。
「サンヒョクのことを思うとミニョンのことを考えてしまう。ミニョンのことを思うとサンヒョクのことを考えてしまう。だからどちらも選ばない。ひとりでやっていく」
ユジンの思いを無視する行動はさらに大きくなる。
コンサートが終了し、サンヒョクの婚約者として舞台にあげられるユジン。
そこにはサンヒャクやユジンの親、チュリンやチンスクらもいる。
無理やり既成事実を作ろうとするサンヒョク。
普段の穏やかで自分のことよりユジンを尊重するサンヒョクを視聴者は知っているため、彼のこの極端な行為は逆にせつない。
見事な作劇だ。
しかし思わぬ障害が。
サンヒョクの母親。マフラーのことでユジンがミニョンを愛していると思うと、ユジンを問いつめる。
「本当にサンヒャクのことを愛しているの?」
そう問われて、ユジンも本音を話す。
「結婚しません。出来ません。ごめんなさい。結婚できないんです」
★ミニョンの愛し方
こんなサンヒョクの一途な愛し方に対し、ミニョンは距離を保ち、必要な時に的確な言葉をぶつけていく。
・迷っているユジンには
「誰も分かれ道に立つ瞬間がある。どちらに行くか決めなくてはならない。わからない時は手を引かれてみてはどうですか?」
・ミニョンとサンヒョク、どちらも選べない。だから一人で生きていくというユジンには
「違う。それは選択じゃない。放棄だ」
・迷うユジンに対してこんな言葉も
「いい人は人を傷つけます」
ユジンが「優柔不断ですね」と返すと
「そういう所も好きです。でも思ったことは言った方がいい。どちらを選んでも僕は味方です」
とグッと来るせりふ。
また必要な時に的確な行動もする。
サンヒョクがユジンに掴みかかろうとすると
「殴るなら僕を殴れ。彼女に暴力をふるうのは許せない」
結婚のことでサンヒョクの母にユジンが責められると
「何を見たか知りませんが、悪いのは僕です」
そしてまわりがすべて敵で傷心のユジンに
「もう放さない。誰にも渡さない。僕についてきて。言うとおりにして」
ボクシングでいうジャブを繰り出しておいて、ここでノックアウトパンチ。
この作品はミニョンとサンヒョクの愛し方が対照的だから面白い。
サンヒョクの青年らしい一途で無器用な愛し方。
ミニョンの距離をおいた大人の愛し方。
距離の取り方ではミニョンに軍配があがるが、恋愛はそれだけでない。
ミニョンにはサンヒョクにない何かがあるのだろう。
※追記
サンヒョクの次のせりふはすごい。
DJの先輩と食事した後にユジンは言う。
「サンヒョク、無理しないで」
ユジンはサンヒョクの強引な行為の理由をちゃんと理解している。
それに対するサンヒョクの言葉。
「愛してくれなくてもいい。今までみたいに側にいてくれればいい」
何という強い思い。
ここまで愛されるユジンは幸せだ。
しかし恋愛はうまくいかないもの。これでもユジンの心は迷っている。
※追記
今回の小道具はマフラー。
寒いでしょうと言ってミニョンが無理やりかけたマフラーが後に活きてくる。
マフラーを返すユジン。
それをサンヒョクのお母さんが見てしまうという仕掛けだ。
それにしても韓国の人はレストランで食事をする時でもマフラーをしている。
コートも着ている。マナーはいいのかな?不思議だ。
あとの小道具としては積雪機。
ユジンの結婚がコンサートで明らかにされ、積雪機の前に立つミニョン。
これだけでミニョンが泣いていることがわかる。
※追記
今回、ミニョンは薄緑のスーツ。
緑が似合うのはヨン様以外なかなかいないだろう。
★サンヒョク(パク・ヨンハ)の無器用な愛し方
サンヒョクは本当に無器用だ。
まずは勝手な納得。自分への言い聞かせ。
サンヒョクはミニョン(ペ・ヨンジュン)に言う。
「ユジンが愛しているのはチュンサンです。それを利用して彼女をたぶらかさないで下さい」
サンヒョクはユジン(チェ・ジウ)が迷っているのはあくまでチュンサンの幻影のせいだと思っている。
しかし、それはごまかしだ。
彼は知っている。
ユジンの心がミニョンに向けられていることを。
このシーンの前にサンヒョクはユジンとこんな会話をした。
ユジン「迷っているのは彼(ミニョン)だけが原因じゃないわ」
サンヒョク「彼だけじゃないってことは、彼も原因だってこと?」
サンヒョクはユジンの心がミニョンに行っているとは思いたくないのだ。
なぜならミニョンは生きて目の前にいるからだ。
そしてサンヒャクはさらに強引にユジンを得ようとする。
前回、ホテルで彼女を押し倒したことと同じ間違いをする。
スキー場にやって来たサンヒョクらコンサートチーム。
DJの先輩に無理やりユジンを紹介し夕食をいっしょにとる。
ミニョンがいると知れば、聞こえるように結婚式のことなどを話題にする。
サンヒャクはユジンが臨まないことをまたしてもしてしまった。
この時のユジンの心は決まっている。
「サンヒョクのことを思うとミニョンのことを考えてしまう。ミニョンのことを思うとサンヒョクのことを考えてしまう。だからどちらも選ばない。ひとりでやっていく」
ユジンの思いを無視する行動はさらに大きくなる。
コンサートが終了し、サンヒョクの婚約者として舞台にあげられるユジン。
そこにはサンヒャクやユジンの親、チュリンやチンスクらもいる。
無理やり既成事実を作ろうとするサンヒョク。
普段の穏やかで自分のことよりユジンを尊重するサンヒョクを視聴者は知っているため、彼のこの極端な行為は逆にせつない。
見事な作劇だ。
しかし思わぬ障害が。
サンヒョクの母親。マフラーのことでユジンがミニョンを愛していると思うと、ユジンを問いつめる。
「本当にサンヒャクのことを愛しているの?」
そう問われて、ユジンも本音を話す。
「結婚しません。出来ません。ごめんなさい。結婚できないんです」
★ミニョンの愛し方
こんなサンヒョクの一途な愛し方に対し、ミニョンは距離を保ち、必要な時に的確な言葉をぶつけていく。
・迷っているユジンには
「誰も分かれ道に立つ瞬間がある。どちらに行くか決めなくてはならない。わからない時は手を引かれてみてはどうですか?」
・ミニョンとサンヒョク、どちらも選べない。だから一人で生きていくというユジンには
「違う。それは選択じゃない。放棄だ」
・迷うユジンに対してこんな言葉も
「いい人は人を傷つけます」
ユジンが「優柔不断ですね」と返すと
「そういう所も好きです。でも思ったことは言った方がいい。どちらを選んでも僕は味方です」
とグッと来るせりふ。
また必要な時に的確な行動もする。
サンヒョクがユジンに掴みかかろうとすると
「殴るなら僕を殴れ。彼女に暴力をふるうのは許せない」
結婚のことでサンヒョクの母にユジンが責められると
「何を見たか知りませんが、悪いのは僕です」
そしてまわりがすべて敵で傷心のユジンに
「もう放さない。誰にも渡さない。僕についてきて。言うとおりにして」
ボクシングでいうジャブを繰り出しておいて、ここでノックアウトパンチ。
この作品はミニョンとサンヒョクの愛し方が対照的だから面白い。
サンヒョクの青年らしい一途で無器用な愛し方。
ミニョンの距離をおいた大人の愛し方。
距離の取り方ではミニョンに軍配があがるが、恋愛はそれだけでない。
ミニョンにはサンヒョクにない何かがあるのだろう。
※追記
サンヒョクの次のせりふはすごい。
DJの先輩と食事した後にユジンは言う。
「サンヒョク、無理しないで」
ユジンはサンヒョクの強引な行為の理由をちゃんと理解している。
それに対するサンヒョクの言葉。
「愛してくれなくてもいい。今までみたいに側にいてくれればいい」
何という強い思い。
ここまで愛されるユジンは幸せだ。
しかし恋愛はうまくいかないもの。これでもユジンの心は迷っている。
※追記
今回の小道具はマフラー。
寒いでしょうと言ってミニョンが無理やりかけたマフラーが後に活きてくる。
マフラーを返すユジン。
それをサンヒョクのお母さんが見てしまうという仕掛けだ。
それにしても韓国の人はレストランで食事をする時でもマフラーをしている。
コートも着ている。マナーはいいのかな?不思議だ。
あとの小道具としては積雪機。
ユジンの結婚がコンサートで明らかにされ、積雪機の前に立つミニョン。
これだけでミニョンが泣いていることがわかる。
※追記
今回、ミニョンは薄緑のスーツ。
緑が似合うのはヨン様以外なかなかいないだろう。