平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

あさが来た~あさって、リアクションが面白い。陰のはつとの人物配置も巧みだ

2015年10月20日 | 大河ドラマ・時代劇
 あさ(波瑠)ってリアクションが面白いんですよね。

 先週のエピソードになりますが、
 夫になる新次郎(玉木宏)に祝言の日を忘れられて、すっぽかされた時は、「びっくりぽんや」
 普通なら怒ったり、泣いたりするのだが、あさにはそういう思考回路はない。

 新次郎が浮気をしていると考えて、三味線の女師匠の所に「頼もう!」と乗り込んだ時も、新次郎の巧みな三味線に感動し、賞賛してしまう(笑)
 普通なら女師匠との関係を問いつめたりするのだが、やっぱり、あさはどこかネジが抜けている。

 こんなリアクションもある。
 新次郎と初めて、夫婦の営みの終えた朝のこと……
 新次郎はあさを恥ずかしがらせてからかおうとするが、あさは、前夜、四百両を借りに来た新選組がちゃんと返してくれるかを心配している(笑)

 キャラクターはリアクション。
 出来事に対し、普通の反応をしても少しも面白くない。
 このことを、この作品は教えてくれます。

 でも、今はこのようなあさですが、子供時代のリアクションはイマイチでした。
 凧で空を飛ぼうとして木から落ちる、ヘビを振りまわして男の子たちを追いかける、男の子たちと相撲を取る……。
 これらは元気な女の子の典型で、リアクションとしては使い古されている。

 姉・はつ(宮崎あおい)の存在はドラマとして巧みですね。
 山王寺屋に嫁いだはつは、感情のない夫と意地悪な姑の下で悩み、苦しんでいる。
 明るく、ネジが抜けている、あさとは対照的な存在。
 あさとはつは、陽と陰。
 こういう対照的な存在があるから、ふたりのキャラが引き立つんですよね。
 実に上手い人物配置。

 今後もあさが何をしでかし、どのようなリアクションを見せてくれるか楽しみです。

コメント
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