平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

掟上今日子の備忘録 第2話~今日子は、今日という一日を大切に生きていきたいと考えているのだろう

2015年10月18日 | 推理・サスペンスドラマ
 喫茶店で、本を読んでいる女性っていいですよね。
 スマホじゃなくて本。
 ここがポイント。
 鯨井留可(堀井新太)が今日子(新垣結衣)に声をかけたのも、おそらく、その姿が魅力的だったから。

 鯨井に「話をしていいですか?」と言われて、今日子が応じたのは、一日を大切に生きていきたいと考えているからだろう。
 記憶が一日しかもたない今日子にとっては、一瞬、一瞬が貴重な時間。
 われわれ一般人にとって、人間関係は明日も明後日も、一年後も続くもの。「またね~」と言って別れられる。
 だから一回の出会いが、どうしても薄くなる。
 一方、今日子は、その日しかないから、大切に関わりたいと思う。
 今日子が、「気になる子がいれば、声をかけなさい」と厄介(岡田将生)にアドバイスするのもそのため。
 彼女は、明日に思いを持ち越すことが出来ないのだ。

 厄介には共感するなぁ。
 今日子のことを「今日子さん」と呼べなくて悩みまくる。
 鯨井と現場に行ってふたりきりになって、メチャクチャ心配する。
 心配して電話をかけると、うるさがられる(笑)
 厄介がマイナス思考で自信がないのは、あまりにも運のない悲惨な人生をおくってきたからだろうが、その屈折はよくわかる。
 無器用で屈折した人間は、やることなすことマイナスに終わる。
 厄介がひどいめに遭うのも、運が悪いせいばかりではないと思う。

 屈折と言えば、鯨井のことが気になっている今日子に厄介が「会いに行きましょう」と言ってしまう所も屈折ですね。
 恋のライバルが別れを告げて来たのだから、普通ならラッキーと思うのに、そうしない。
 その根底には、やさしさがあるのだろうが、自分の思いに素直になれない屈折もある。
 だから、最後に「今日子さん」と呼ぶことを許してもらってよかったね!
 明日には忘れられてしまうんだけど……(笑)

 出会った日時が違っていてアリバイ工作をした、という最初の推理は、僕も思いつきました。
 なぜなら、映画『ガリレオ~容疑者Xの献身』を見ていたから。
 でも、真相は違っていた。
 それはドライヤーと風呂を使ったトリック。
 ラストの真相は、ちょっと強引かと思いましたが、このくらいのひねりがないと、どこかにあったトリックの使いまわしになってしまうので、これが正解なのだと思います。

 最後に、今回のガッキーは水着を披露。
 しかし、露出なし!
 でも、本を読む姿が素敵で、ワンピースが可愛かったからOKです!

コメント
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