JR山陰本線の出雲市~益田間を全線制覇したのは01年12月31日のJR西日本の年末年始の乗り放題切符を利用した時に、未乗区間だった出雲市~江津間を乗って達成している。江津~益田間については、98年夏の中国遠征の際に、美祢線で長門市まで出て、長門市から益田まで特急いそかぜでワープして、益田から快速石見ライナーに乗って江津まで乗っている。江津からは三江線に乗ったため、江津~出雲市間が未乗区間として残ってしまったのだ。01年末の遠征の際は、急行だいせんで米子へ出て、米子から特急スーパーおきに乗って江津まで行き、折り返しスーパーくにびきに乗って米子まで戻っている。帰りのくにびきは先頭の自由席に陣取ってかぶりつきをしている。
山陰本線西部は景色がいいイメージがあったが、乗ってみると確かに風光明媚な海岸沿いの景色が広がるが、結構山がちなため、トンネルとの合間に絶景が広がり、一瞬にしてまたトンネルに入るという区間も少なくなかった。それだけ線路条件も厳しいようで、本線とは思えぬ走りだったが、今は高速化されて、特急はキハ187系、快速は126系が投入されているので、以前のイメージはなくなってしまっている。山陰本線には国鉄型車両が似合うと個人的には思うが、いまや国鉄型が残るのは西部の末端と逆に京都口~鳥取にかけての区間の方が多く、鳥取~益田間などの中央部はJR型が主流となっている。山陰本線の近代化が急速に進んだという印象を受けるが、新型のキハ187系やキハ126系は新しく、足も速いが、如何せん重厚感に欠ける印象がある。キハ181系、キハ58系と比べてしまうからどうしてもその点で安物くさい印象となってしまうのは否めない。それでもアコモデーションなどは上記の先輩車両に比べて格段に良くなっているし、山陰の顔として定着していって欲しいものだ。