仙台空港鉄道に初乗りは開業後しばらく経ってからの07年7月22日だ。同鉄道が開業する前から航空とのリンクで乗車しようと目論んでいて、よく利用するバースデー割引で利用しようかと模索していたら、ANAから旅割が売り出され、ちょうど夏の時期にチケットが取れそうな便があったので、2ヶ月前に購入という博打を冒して計画を立てた。2ヶ月前に当日の天候の予想などは立たないのは当たり前で、きっちり7月21日は雨模様、22日は曇りぎみとなってしまった。それでも前週は台風が来て全く話にならない状態だったので、それに比べたらマシだったし、22日は仙台では晴れ間も見えていたので十分鉄活動をできる状態だったので贅沢は言えない。
朝から板谷峠を越えて、福島から東北本線で仙台へ出て、夕暮れ時しか乗っておらず懸案事項と思っていた仙石線を乗り撮りして、松島から東北本線経由で仙台へ戻った。昼飯もろくに食わずに鉄活動に専念していたので、昼下がりではあったが、仙台でから揚げそばというけったいなそばを食した。おにぎりと一緒に頼んだら、出てきたそばを見てびっくり大きなから揚げが2つもど~んと乗っかっており、見ただけで満腹という代物だった。お腹も膨れたところで、再度鉄活動に戻り、仙台近郊の撮影として、長町と太子堂、名取で東北本線の撮影を行い、空港へ出向くのにちょうどよい頃合いを見計らって名取から仙台空港鉄道に乗車した。同鉄道の電車は全て仙台まで直通しており、長町までの移動に乗った電車は2両編成で空港利用以外の人も乗るので、結構な乗り具合だった。私が名取から乗った電車は夕方の離発着のピークに対応するためか4両編成で運転されており、余裕でかぶりつきができる程度の乗り具合だった。実際仙台空港に着いた時の降車状況をみると結構な数が乗っており、2両編成だったらかなりの混雑になっていたものと思われる。実のところ仙台空港に来るのはこれが2度目で、最初は05年12月に件のバースデー割引を利用して東北遠征を敢行しており、その際に大阪~仙台線を利用している。ここの時は空港からバスに乗って館腰の駅まで行き、東北本線で仙台へ出て、大船渡線乗り潰しのために仙台から一ノ関まで新幹線を利用した記憶がある。あの時空港鉄道があれば新幹線の無駄な出費は抑えられたかもしれないのでは…と思う。仙台空港には鉄道開業後もバス路線がたくさん残っており、仙台駅直行のバスなどもまだ運行されているようで空港鉄道とライバル関係を続けていくようである。仙台空港鉄道は利用動向を見る限り、開業フィーバーを考慮しても結構な利用があるようで、無用の長物と揶揄されることはないと思われる。