富山地鉄不二越線には地鉄乗り潰し計画(07年7月28日、29日)より前の06年7月8日に南富山駅前まで地鉄市内軌道線を乗り潰して、その折り返しに不二越線に乗っている。頻繁に電車が来る市内軌道線と違い、不二越線は1時間に1本程度の悠長な運転間隔で、利用者は高校生とお年寄りが中心のローカル線の様相だった。南富山では市内軌道線との並びが見られ、線路もつながっているようで、やろうと思えば直通運転も可能なようだ。不二越線とは直接関係ないが、上滝線沿線から市内軌道線に入り、富山市中心部への乗り入れを行えば利便性は増すのではなかろうか。上滝線沿線は田園地帯が広がる長閑な路線だが、南富山寄りは宅地開発もされているので、市内線乗り入れの効果は出るはずだ。
不二越線の方は市内軌道線への乗り入れはスイッチバックになるし、あまり効果もないと思われるので、現状のまま推移していくしかないだろう。変化があるとすれば立山線との連携で、岩峻寺から立山線に乗り入れて、立山アルペンルートの短絡線とすることだが、線路規格が低い不二越・上滝線では急行運転をしても本線~立山線経由とさほど所要時分が変わらないだろうから実現性は低い。
07年7月28日の地鉄遠征でも不二越線には乗車している。06年に乗車した時は地鉄14760系だったが、今回は元京阪3000系の10030系だった。昼下がりの電車だったが、今回は高校生の姿は少なく車内は閑散としていた。夏休みの土曜だったので富山へ遊びで出る人が乗ってもおかしくはないが通勤通学以外の利用は少ないようだ。富山県、富山市の鉄道は思い切った改善を行い、全国的に見ても先進性を感じるところがあるが、不二越線も何らかの施策で思い切った改善を行って欲しいものだ。まずは悠長な60分毎運転を30分毎なり、20分毎なりに増発することが望まれるところだ。