土佐くろしお鉄道中村・宿毛線には99年2月の四国遠征で全線制覇している。特急南風で高知から宿毛まで乗り通し、折り返しも南風で窪川へ出て予土線に乗っている。宿毛駅からバスに乗って宇和島方面へ抜けることも模索してみたが、面倒くさそうなので、往復南風利用とした。中村までは国鉄中村線からの転換のため、線形はあまり良くなく、予土線との分岐部がいきなりループ線となっており、マニア的には面白いが、路線としてはきついところがある。高知自動車道は須崎まで開業しているが、須崎以遠への延伸も視野に入っており、中村辺りまでの開業は時間の問題と言える。今のところ何とか特急として成り立っている南風も高速道路開業で高知で段落ちの減車や減便も考えられそうだ。
中村からの宿毛線は3セクになってからの開業で鉄建公団が造った路線のため高規格路線になっている。高規格と言っても踏切がなく、高架や盛り土が多いということだけで線形が抜群にいいというわけではない。終点の宿毛駅は高架駅で立派な造りの駅だ。運転士の体調不良により列車が車止めを通り越して駅舎の一部を破壊する悲惨な事故があったのは記憶に新しいところだ。この事故では運転士以外に死者を出していないということもあり、あまり大騒ぎになっていなかった。運転士の体調が悪く不測の事態で事故が起こったことは確かだったが、運転士をバックアップするATSについてもっとクローズアップされていたら、福知山線事故も防げた可能性もあるのではないかと私は思っている。
中村・宿毛線には94年7月18日の遠征でも乗車している。高知から中村まで特急南風に乗り、同列車が中村止まりだったため、中村から普通列車に乗って宿毛まで行っている。宿毛からの折り返しも普通列車に乗り、中村で特急南風に乗り換えて窪川へ戻った。