倶梨伽羅峠の道の駅で一夜を過ごし、少々寝不足感を持ちながら5時頃起床した。夜には列車の轟音とともに雨まで降ってきて、クルマの屋根を直撃する雨音も気になりゆっくり眠れなかった。雨音は音だけでなく、翌朝の撮影行程も気になるところだ。起きてみてパラパラ程度の雨ながらまだ降っており、倶梨伽羅峠の方を見るともやがかかった感じになっていたので、有名なS字カーブがある撮影地は諦め、平地で撮ることにした。5時では県境を越えている時間はないのでとりあえず倶梨伽羅峠近辺で撮る段取りでクルマをぶらぶら走らせる。列車の轟音がよく聞こえると思っていたが、道の駅の目の前を北陸本線が走っているとは思わなかった。夜遅く着いたので周囲が暗く、確認できなかったが、これだけ近ければ轟音も気になるというものだ。最悪道の駅付近から撮ることも想定して、ネットで調べた撮影地へと行って見るが、なかなか撮れそうなところが見つからない。近くの踏切で撮れそうな所を押さえて、もう少し優良な撮影地はないかと走り回るが、いいところが見つからない。時間もないので道の駅近くの踏切に陣取ることにして戻ると先客がいた。ここも有名なのか・・・と思いながらとりあえずトラロープが気になるもののストレート写真が撮れるポジションを取り、夜行3連発の通過を待つ。小降りの雨が降る中日本海を皮切りに北陸、能登と順番に通過していく。関東の夜行3連発も見ごたえがあるが、こちらの3連発もやはり負けていない。しかし、朝が早いのが欠点で、睡眠不足とこの後どうするのかがネックとなる。とりあえずはくたか1号までその踏切に陣取り、後は8時過ぎに通過する上りトワイの撮影地を探しに出かけることにする。
ウロウロするにはまだ時間があったので有名な笠谷踏切で北越、はくたかの撮影をすることにした。先客が2名おられ、雑談しながら空き時間の撮影を行う。やはりみな夜行の後の手持ち無沙汰を解消するために時間つぶしの撮影をしているようだ。とりあえず時間つぶしはそこそこにしてトワイの撮影地を物色しにいく。雨は小降りながらも断続的に降っている。一度石動~倶梨伽羅間のS字へ行ってみたが、山の上に三脚を立てている人がいたものの、結構私が嫌いな牛ノ谷じみた場所だったので、雨の湿りもありキングコブラ?でも出てきたら大変なので、ここはやめにして別の場所を探す。クルマを転がしていると金沢方の倶梨伽羅トンネル入り口付近に撮れそうな場所を発見。色々障害物があるのでいまいちだが、おそらくここで撮る人もいるものと思われる。もっともトワイ通過時には誰もおらず、先の踏切の方がメジャーなスポットのようだ。トワイが通過する頃には雨が強まり、とても長居するような状況ではなかった。とりあえず下りはくたかを1本網越しに撮って倶梨伽羅から撤収することにした。ここまではある程度どこへ行ってどうしてというのを考えていたが、夜行以降の行程は特に成り行きでと思っていたので、とりあえず金沢方面へ向かう。前日の天気予報では雨がザザ降りというようなことは言ってなかったので倶梨伽羅だけ雨が降っているのかもしれないと思い、金沢以西で撮影をして早めに帰ろうと思った。しかし、金沢に着いても雨は降り、金沢から西へクルマを走らせても雨は止まず、山間部ではむしろきつい雨が降っていたので、帰りの渋滞なども考慮してそのまま帰ることにした。北陸道は思いのほか空いていたが、名神に入るとやはり渋滞しており、ダラダラした走りが茨木まで続いた。