8月1日は大宮に宿泊した。大宮では祭りが行われており、駅前のメインストリートは祭りモード一色だった。疲れもあり、大宮で夜間撮影も考えていたが、騒がしい街に出るのもしんどいので翌朝に備えて早くに就寝した。前夜の疲れもありぐっすり眠れたが、目覚ましを5時前にセットしたつもりが5時ちょうどに目覚ましが鳴り、朝一の能登撮影にはぎりぎりの時間に起床となった。大宮では一昨年だったかに同じように寝過ごして能登、北陸に間に合わなかったことがあるが、今回はその二の足を踏むわけには行かず、何とか身支度をして駅へと向かった。5時40分の能登を皮切りに、北陸、あけぼのと続くのは7月の十条、日暮里での撮影と同じだ。関東方面は8月ともなると日が暮れるのが早くなった感があるが、日の出に関してはまだまだ早い。天気が悪いがそれなりに露出も出るので撮影には苦労しない。大宮だと駅進入のためシャッター速度もそれほど必要ないので撮影するには楽なところだ。もっとも大宮では画角的に面白くないので宮原へ行きたかったのだが、能登にはまず間に合わないことが確認されていたので、断念して大宮で我慢した。計画行程通りに後行程をこなせば、あけぼのは宮原でも撮影可能だったが、天気が思わしくないので先の行程を前倒しするためにこれも断念した。能登、北陸に関しては7月と特に変わりない姿だったが、あけぼのに関してはうまい具合に64の1000番台が現れ、奇しくも0番台、茶、1000番台の3種の牽引機を短期間に揃えることができ、アウェイの人間としては非常に満足だった。
りんかい線で新木場へ出て、新木場から早朝に続いて京葉線に乗車した。209系が来たのには驚いたが、京浜東北線から500番台が移籍してきているようだ。出来れば試験車と言えるE331系に出遭ってみたいものだが、なかなか思うようにはいかない。市川塩浜で降りて少々撮影してから武蔵野線快速に乗り込む。武蔵野線は既に乗車済みだが、あれこれ撮影しながら乗車していないので、今回じっくり府中本町までの長丁場を乗り切る。利用者は案外多く、各路線へのフィーダー機能を十分果たしていた。府中本町から折り返し南越谷まで戻り、同駅で東武伊勢崎線に乗り換える。3連休中にも乗った伊勢崎線だが、今回は東武動物公園から日光線に入る。日光線も二度乗車しているが、いずれも雨に祟られた道中でじっくり乗れなかったので、今回はじっくり乗ることにした。東武動物公園から区間快速に乗車して快調に一路下今市を目指すが、道中は非常に長い。埼玉県内から空は既に曇っていたが、栃木県に入って雲行きが怪しくなってきて、下今市手前から雨が降り出した。下今市からは日光線から離れて鬼怒川線の乗り直しへと向かう。鬼怒川線も一度乗車しており、野岩鉄道とセットで乗車した。鬼怒川線も道中雨に祟られ、じっくり見られなかったので、今回乗り直し対象とした。新藤原まで行っていると折り返しが大変なので、鬼怒川温泉で折り返すことにし、温泉町の駅と言う風情の鬼怒川温泉駅の駅舎を写して即効折り返す。道中行き違い列車を撮影することが出来たが、スペーシアだけでなく、JRの485系きぬも撮影できたのはラッキーだった。帰りの道中には雨も止み鬼怒川線に関してはじっくり見る事ができた。下今市での増解結作業も十分見て、お腹一杯になって続いて日光へと向かう。日光は2度目で、以前はJR日光線から東武日光線に入ったが、今回は逆パターンで帰りにJR日光線を使うことにした。目的は新塗装の107系を撮るためだが、残念ながら道中で新塗装の107系を見たものの、車内が祭りへ向かい人で一杯に埋め尽くされており、新塗装の107系は撮影できずじまいに終わった。宇都宮からはJR宇都宮線で大宮へ向かったが、宇都宮で写真を撮っていると何でか運転士に写真は撮るなと怒られ、意味がわからず大宮まで不快な気分での乗車となった。わけのわからん運転士がいるものだ。写真に写るとまずい何かやましいことでもあるのだろうか?
ゆりかもめ乗車に続いて新橋から横須賀線経由で品川~大崎に入り、大崎からりんかい線に乗る。りんかい線は何度か乗っているので乗り潰しは完了済みの路線で、単なる乗り直しとなる。りんかい線もゆりかもめ同様臨海地区の発展により利用者が増えた印象が強い。埼京線との相互直通により新宿方面へ直通してさらに利用が増える要因もあり、ここ10年でもっとも発展を遂げた路線のひとつと言える。205系普通で新木場へ向かうが、地下線を結構な速度で飛ばしていた。りんかい線はJR東日本の路線ではないので京葉線との直通運転を実現するにはそれなりのハードルが存在すると思われるが、実質的にJRの路線みたいな感じになっているのだから、京葉線とも直通運転を行い、利便性をさらに向上して臨海副都心の幹線として活躍を続けて欲しいものだ。そういった意味ではりんかい線はまだまだ可能性を残した路線と言えるのではなかろうか。
舞浜から京葉線~有楽町線と乗り継いで豊洲へ出て、豊洲からゆりかもめの乗り潰しをする。ゆりかもめは以前にも一度乗っているが、豊洲までの延伸区間は今回が初乗りとなる。以前乗った時はフジテレビなどパラパラとビルが建つ程度の湾岸地域だったが、今や名実ともに臨海副都心になった感があり、大阪のベイエリアとの差を感じさせてくれる。臨海副都心はビジネスエリアでありながらも東京屈指の観光地区へと発展しており、ゆりかもめもその恩恵に与っているらしい。そういうイメージもあったので、ゆっくり乗れる早朝に乗車するということは以前乗車したときにも実施しており、今回も同様の処置を取った。以前もながらで東京入りして早朝にゆりかもめに乗ったが、その時は京葉線の乗り潰しを兼ねていた。今回はディズニーリゾートラインの乗り潰しを兼ねて、さらにはりんかい線の乗り直しと武蔵野線の乗りなおしを兼ねての乗り潰しプランを立てた。台場付近の発展は目覚しいが、中でも最近新しいメッカとなりそうな等身大ガンダムはゆりかもめの車内からも目を引く存在となっている。賛否はあるだろうが、魅力的な街づくりが行われている東京地区に人口が集中するのは当たり前のことだなと改めて感じた次第である。大阪にもこんな最先端を行く街づくりがあってもよいような気がするが、旗を振るべき自治体が赤字まみれではアイデアも何も出てこないのだろう。
ながらで東京入りして、今回のお目当てのひとつであるディズニーリゾートライン乗り潰しへと向かう。本来ディズニーランド来園の際に乗車すべきモノレールだが、この手のテーマパークや遊園地はあまり好かない私としては(乗り物好きの癖して遊園地の乗り物は嫌い)ディズニーランドを訪問する機会もないので、とりあえず乗り潰しのためだけにモノレールに乗りに来た。珍しい来訪者は昼間に乗ると目立つので早朝から乗って、そそくさと帰る施策を取り、そのためにムーンライトながらの指定を取り、早朝の京葉線に乗って舞浜まで出向いた。ディズニーリゾートラインとゆりかもめをセットにして乗り潰す計画を立てて、6時00分発始発モノレールに乗車してディズニーランド周辺を1周する。早朝なのに家族連れが乗車しているのはさすがはディズニーランドと言ったところだが、日本屈指のテーマパークも朝の6時からは動き出しておらず静かなものだ。とりあえず乗ったということで舞浜駅に戻り、続いてゆりかもめの乗り潰しへのため新木場経由で豊洲へと出向く。
7月31日関東方面遠征のために夜、もったいないと思いながら18きっぷで茨木駅から大垣へと向かった。定期列車廃止後のムーンライトながらへの乗車は今回が初めてとなる。仕事を早く切り上げて帰宅してからの再出発だけに慌しく、少々疲れながら223系新快速に高槻から乗り込む。12連運転のため、後ろ寄りの車両は高槻で立ち客がパラパラ程度の乗り具合で、京都から席にありつけた。米原までゆっくり居眠りしながらと思いうつらうつらしていると野洲手前で列車が急停車した。ホームの非常ボタンが押されたとかで人が倒れた云々で列車は10分ほど野洲手前で抑止を食らった。米原での東海道線接続及び大垣からのムーンライトながらの接続確認を行うという車掌のアナウンスがあり、当然ながら?接続待ちをしてくれるものと高をくくって、米原まで悠々と空いた車内で過ごし、米原停車直前に東海道線との接続が取れたとのアナウンスが入り、あったり前やろと心の中で突っ込みを入れる。米原から117系8連の普通に乗り、ここでもゆったり座れて大垣まで落ち着いた道中となる。ムーンライトながらの乗り継ぎでは以前にも新快速が遅れて冷や汗をかいたことがあるが、さすがに2度目なので慣れてしまった。JR西の遅れが原因でムーンライトながらの定期運転を取り止めたのではないかというほどJR西の遅れは多い。無事大垣に着いてながらの入線を待つ。発車直前まで入線して来ないのは相変わらずで臨時だから仕方ないところだろう。183系(189系?)使用は臨時運転で何度か乗車しているので慣れたもので、とりあえず新生ながらをカメラに収め、車内へ。撮影している間に発車時間が来た。私は窓側を指定していたが、通路側には既に老婦人が座っており、前を失礼して席に荷物を下ろして、とりあえず用を足してから席へとついた・・・と思ったら件の老婦人から席を交代してくれとの要求が。通路反対側には老婦人の旦那様が同じくお願いモードとなっており、座るに座れずやむなく交代してあげた。正直通路側は人の行き来で目を覚ますことが多く、今までの経験上から出来るだけ避けたいところだったが、眠るとは言え、気まずい時間を過ごすのも返って嫌なので渋々ながらも席を代わった次第である。ながらでの席替えはこれが2度目で、究極的には日本海で下段寝台から上段寝台への交代を余儀なくされたこともある。一人旅の弱さに付け込まれてよく席交代をさせられたものだ。不本意ながら通路側の席について、とりあえず落ち着いて眠ることにする。目を閉じて停車駅を聞いていると岐阜、名古屋、豊橋、浜松、静岡、沼津、横浜、品川と定期時代や以前の臨時に比べて停車駅が大幅に削減されていることに気づく。以前は名古屋から最終代わりに利用する酔っ払いがよく乗り込んでいたが、今回はそのようなこともなく、短距離利用が大幅に減ったこと、さらには定期運転がなくなり、特別感が増したこともあり、終始落ち着いた車内環境が維持されていた。これだけ落ち着いた車内なら通路側でもよく眠れるというものだ。ながら復活はもはやあり得ないところだが、高速1000円に対抗するためにもこの手の夜行を存続して言って欲しいところだ。
7月25日、26日は再度クルマで北陸へ撮影遠征に出ようかと思っていたが、天気が思わしくないので自重した。25日は前述したとおり日本海撮影のみにとどめ、26日は思いつきで天理臨を追いかけてみることにした。ダイヤ情報を見て、高速を使えば4時前に家を出れば宇治川で24系の天理臨と183系の天理臨が撮れることに気づいたのが事の発端で、午前中は雨の確率も低いので行動に移すことにした。天理臨後のことはあまり考えずに間に合えばきたぐに撮影などを目論んでいた。今までの撮影ではもっとも早い3時に起床して3時30分には家を出るという早業で予定時刻よりも早く撮影地に到着。宇治川橋梁付近にはクルマを止められるスペースはないので、とりあえずクルマは念のためパーキングに入れて撮影に挑む。天気が悪いこともあり露出は最悪で、DD牽引の24系は露出が悪すぎるので、青みを入れて早朝の風味を出してみた。183系は露出はまずまず得られていたが、カメラの限界か、ISOを1250まで上げたからかいまひとつの出来だった。
天理臨2本の撮影後は天理臨を追いかけることも考えたが、高速が整備されていない方面なので、軽く断念して、京滋バイパスで瀬田川へと向かうことにした。瀬田川は妙に晴れていて、鉄橋のバックに諸に日が射す最悪の光線状態で、立ち位置をいつもより内側に取ったため、最悪の出来となってしまった。きたぐに以降は何もネタがないので、すぐに撤収して、続いて湖西線へと足を向ける。同じパターンで瀬田川できたぐにを撮って近江高島付近で日本海を狙ったことがあるが、近江高島は光線状態がよくないので、同じ光線状態がよくないといってもイメージ写真が撮れそうな志賀付近を今回はチョイスした。しかし、晴れたり曇ったりの微妙な天気で写真の方も微妙な写真ばかりとなり、晴れてきたので、午後まで居座ることも考えたが、雨が降る予報もあったので、中途半端に日本海を撮って撤収した。大阪方面へ戻る途中名神で豪雨にはまり、物凄い雨の中高速を疾走して大阪府内まで戻り、雨も止んだところで、大山崎で下りてみて、とりあえず上牧付近でトワイを撮って帰ろうと思いつき、上牧付近へ。いつもは徒歩なので上牧のカーブの辺りで撮るが、今回は足があるので、ジャスコ付近で撮影することにした。上牧カーブよりも雑草が少ないのが嬉しいがトワイは2時間遅れのため、根気が続かずトワイを諦めて、近くのスーパー銭湯で朝からの疲れを癒して帰宅した。