格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

ハイテク化される中国軍・・・ロスチャイルド世界帝国の実働部隊

2008-05-01 18:54:41 | オルタナティブ通信

ハイテク化される中国軍・・・ロスチャイルド世界帝国の実働部隊
書籍紹介:アンドリュー・ネイサン「中国権力者たちの身上調査」阪急コミュニケーションズ


 中国共産党内部で権力闘争に敗れた人間達が、共産党の内部資料を持ち出し、暴露したようである。その一部訳が本書である。

 その暴露情報を入手し、公表したのが本書の著者アンドリュー・ネイサンであり、米国の対アジア・スパイ養成大学として名高いニューヨークのコロンビア大学の政治学部教授である。第二次世界大戦中の米軍の対・日本軍の暗号解読部隊のメンバーは大部分この大学からリクルートされた。伝統的な諜報大学である。

 本書には中国共産党内部の権力者達の政治思想、保守派かリベラル派か、あるいは、その能力、出自、背後にある財界の勢力まで、かなり詳細に記載されている。中国問題を考えるには必読である。

まずは中国問題の基礎資料として一読を推薦したいが、やや気になる点を記すと、共産党政府が必死で隠している中国国内でのエイズの凄まじい拡大については本書で明らかにされているが、一方、ウイグルでの核兵器実験、原子力発電所事故による被爆者・重病人の多発については本書では記載されていない。本書の共産党の内部資料を持ち出し暴露したのがウイグルの地方政府・行政を預かる共産党幹部関係者である事が、推測できる。

 また江沢民時代から現在の胡錦濤時代への移行によって、経済的中心地が伝統的な香港や、政府のある中央=北京、広東から、次第に上海へと移行しつつあり、北京・広東勢力の影響の強い江沢民勢力と胡錦濤勢力との間で、激しい権力闘争が展開されている事実についても本書では言及されていない。

 本書を読む場合は、胡錦濤の後継者の可能性が高い次世代の指導者・曾慶紅の動きを追ってみる必要がある。

また人員だけは多いものの古びた兵器・装備しか無いと言われている中国軍が、凄まじい勢いで欧米からハイテク兵器を購入し装備の最新鋭化を図っている事、このハイテク化には中国人民軍の古来からの人海戦術=毛沢東主義者達からの激しい抵抗がある事、このハイテク兵器の購入窓口となっているハイテク軍事部門の将校師団の指揮官・曹剛川の動きを追ってみるのも興味深い。曹剛川が失脚するような事があると、中国の対・アジア軍事戦略が大きく変化する事になる。

 また中国共産党内部での権力闘争に目を奪われ過ぎると、大局を見失う事になる。江沢民と共に中国の中央政界では「過去の人」となりつつある李瑞環、一方で胡錦濤によって閣僚ポストに引き上げられた李長春、また江沢民の後塵を拝しつつも国家主席となった李鵬、台湾の李登輝、シンガポールのリー・クワンユー、香港の不動産財閥で現在、日本の東京駅・八重洲口付近の不動産を買い占めている李嘉誠。失脚する者と出世して行く者。しかし、この李一族は全て親族であり、中国においては「血は水よりも濃い」のである。

 この李一族が、やがて、ロスチャイルド世界帝国のアジア支部の実働部隊となる。

 なお本書では触れられていないが、上海勢力に追い討ちをかけられている江沢民勢力は、その巻き返しを計り、江沢民の長男・江綿恒が直々に上海で中国最大規模の半導体企業グレース・コンダクター社の経営に乗り出しているが、その共同経営者がブッシュ大統領の弟・三男のニール・ブッシュである。またブッシュ大統領の末弟マービン・ブッシュの経営する企業の共同経営者が、香港の李嘉誠である。

 世界帝国「アジア支部」の経営に、ロックフェラー=ロスチャイルドの部下ブッシュ一族は忙しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする