NHK「日曜討論」島田敏男氏の即時更迭を要求する
NHKの日曜討論司会者の島田敏男氏を直ちに更迭するべきである。
放送受信者はNHKに電話を入れて、島田氏の更迭を求めるべきである。
「みなさまのNHK」を標榜するNHKであるなら、放送受信者の意見に耳を傾けるべきである。
5月27日放送のNHK「日曜討論」
民主党の前原誠司政調会長が出演した。
番組エンディングの十秒を使って島田敏男が質問した。
週明けに野田佳彦氏と小沢一郎氏の会談がある。すっきりくっきり方針を出せるか。
前原氏は野田氏の方針はすっきりくっきりしていると答えた。
これに対して、島田敏男が「とげを抜くことができるということか」と発言して番組が終了した。
「とげを抜く」という発言は尋常でない。
消費増税亡国論
著者:植草 一秀
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言うまでもないが、話題とされているのは消費増税問題である。
私は『消費増税亡国論』と題する著書を上梓して、この問題を追及している。
誰が正しくて誰が間違っているのかは明白である。
野田氏が間違っており、正論を述べているのが小沢一郎氏である。
三つの理由は本ブログ、メルマガに繰り返し記述してきたから詳細を再論しないが、①民主主義のデュープロセスに反している、②「社会保障・税一体改革」でない「単なる消費増税」になっている、③経済を破壊させないことに対する対応が示されていない、というのが、消費増税提案を撤回すべき理由である。
とりわけ、①の問題が重い。野田氏自身が「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしいんです」と声を張り上げてきた。
野田佳彦氏と岡田克也氏による新ユニット「天下り決死隊」の三つの演説を改めて視聴賜りたい。
「わたりと天下り根絶に取り組まない政権は不信任に値する」
「シロアリ退治なき消費増税はおかしいんです」
「平成の無責任王=マニフェストを必ず実行する」
野田氏がシロアリ退治に総力を結集して、2013年までに、これをやり遂げる道筋をつけたうえで消費増税を提案しているのなら問題はない。
しかし、野田氏は「シロアリ退治」そのものの看板を降ろした。
「シロアリ退治」を「議員定数」と「公務員総人件費」にすり替えた。
すり替えたのは財務省だが、財務省の言いなりになって、「シロアリ退治」の看板を降ろしてしまったのだ。
これは、主権者国民に対する背任である。
主権者国民に対する背任を厳しく批判しているのが小沢一郎氏である。
小沢氏が正論を述べていて、野田氏が暴論を推進していることは、客観的に見れば明白である。
これに対して、島田敏男は、正論を述べている小沢一郎元代表を「トゲ」と表現し、これを「取り除けるか」と発言したのである。
放送法第一条及び第四条に定められている
放送の不偏不党、政治的公平
に反する発言であることは明白である。
放送法第四条には、
「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」
との定めも置かれている。
消費増税は「意見が分かれている問題」である。
「多くの角度から論点を明らかにすること」が必要であるのに、
消費増税反対論を「トゲ」と称して、「これを取り除けるか」と発言したことは、不偏不党、政治的公平に明らかに反する。
島田敏男氏の即時更迭が求められる。
番組に出演した前原誠司氏は、共産党の笠井亮氏と社民党の阿部とも子氏が発言する時に、発言者を見ようともしない態度を示した。
自民党、公明党、みんなの党、たちあがれ代表者に対する姿勢と正反対であった。
前原氏の人間性がよく表れているが、このような人物が要職に起用されていることに、いまの民主党体質が鮮明に表れている。
前原氏などはまともな党であれば、要職に起用されるわけがない。
偽メール問題で同僚議員を死に追いやって平然としている。
八ッ場ダム工事中止を何の根回しもなく公言して、結局、八ッ場ダム工事実施という結果をもたらした。
尖閣列島近辺で操業していた中国人漁船船長を逮捕し、法と証拠に基づいて粛々と措置を進めると公言しながら、米国の命令が出ると、突然、無罪放免した。
消費増税に反対姿勢を示しておきながら、流れの変化を見て、何の説明もなく増税推進に変節した。
「言うだけ番長」の的確な批評を受けたというだけで、新聞記者を会見から締め出すという幼稚極まりない行動を示した。
つまり、要職を担う器量を持ち合わせていない。
島田敏男は、国民の過半数が消費増税に反対しているという現実を踏まえた討論の仕切りをしていない。
小沢一郎氏の問題となると目の色を変えて世論世論と連呼するのに、消費増税という、国民世論が何よりも重要な問題では、世論の厳しい反対意見をまるで紹介すらしない。
島田敏男は野田氏が「トゲ」を抜いて、消費増税案採決に突き進むことを誘導するが、消費増税案が国会で可決されるハードルは低くない。
私は、法案は衆議院で否決される可能性が高いと判断している。
その最大の理由は、民主党衆議院議員の多数が、法案反対に回ると考えられることである。
「シロアリ退治なき消費増税」案に賛成する民主党議員の大半は、次の総選挙で落選させられる可能性が高い。
「主権者国民連合」は、民主党議員で「シロアリ退治なき消費増税」案に賛成する議員に対して、総力を結集して「落選運動」を展開する。もちろん、前原誠司氏もその対象の一人になる。
民主党議員で、この「落選運動」をはねつけて当選を勝ち取る議員は、極めて少数になると思われる。
このことから、法案採決の段階で民主党衆議院議員の大半が、法案反対に回る。
政治家にとって何よりも大事なことは、選挙で当選することだ。消費増税賛成の主権者は自民党候補に投票する。消費増税に賛成する民主党議員はほとんど落選することになるだろう。
前原氏、野田氏、岡田氏、安住氏、玄葉氏、枝野氏などが揃って落選することになるのではないか。
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