格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

腐った治安当局<本澤二郎の「日本の風景」

2020-06-02 12:26:06 | 日本の風景

腐った治安当局<本澤二郎の「日本の風景」(3702)
<画期的「警察・検察・判事を監視するNPO法人」設立の動き!>
 特定秘密保護法など戦争三法が強行されて以来、日本の言論の自由は著しく衰退、ひとり日刊ゲンダイがガス抜きのように健闘しているメディア事情だ。そうした危機的事態を改善しようという動きが、いま勇気ある市民の間から出てきている。画期的ともいえる新事情が、耳に飛び込んできた。
 「警察・検察・判事を監視するNPO法人」設立の動きである。差別と暴力を印象付ける警察の暴走が、初めて動画配信された昨日、この評価できるNPO法人計画を思い出した。毎日新聞の成果である。
 
<毎日新聞スクープ=外国人を差別・拘束した動画配信の大波紋!>
 毎日新聞のスクープ記事が、ネットで炎上している様子を知って、またしても驚かされた。記事には動画も配信されているので、筆者でもその様子がどういうことなのか、容易に判別できた。
 
 これまで日本では、あまり見ることが出来なかったデモ風景である。数百人の若者らが、怒りのプラカードを頭上に掲げて、東京・警視庁渋谷警察署に向かっての平和デモだが、抗議そのものは激しい。
 
 デモ関係者の怒りは、外国人(クルド人男性)への差別的暴力的な警察の取り締まりに対してだった。その現場が、動画で詳細に映し出されているではないか。直感して、これは戦前の「おいこら警察」むき出しの姿ではないか、と勘ぐってしまった。
 国家主義政権が、市民に向かって「おいっ」「こらっ」と脅しまくる戦前警察の様子は、戦後の映画でよく見た場面だ。リベラリストや共産主義者は、ことごとく特高警察に監視、脅しまくられていた時代の再現といったら過剰だろうか。
 
 このところの警察の不祥事は、数えきれないほどだが、映像による野獣化した警察の取り締まり風景が、日本で見られると思っていなかったジャーナリストは、腰を抜かしてしまった。ネットで炎上して当然だった。いま全国に、燎原の火のように発信されている。毎日新聞のヒット記事だ。狂った日本記者クラブ賞は無理でも、毎日編集局長賞間違いなしだろう。
 
 時あたかも、米全土でデモと略奪が繰り広げられて1週間になる。白人警察官が、理由もなく黒人男性を抑え込み、窒息死させた殺人事件として、警察は問題の警察官を殺人で逮捕した。
 
<元文科事務次官が「日本の警察も米ミネアポリス化」と指弾>
 この映像を見た元文科事務次官が、すかさず反応を見せたらしい。「ミネアポリスと同じではないか」とブログに書き込むと、それが大きく話題を広げている。筆者はそれを見つけたので、事情を知ったものである。
 
 今朝ほどの電話口で、新聞テレビと週刊誌を見ている友人は、知らなかったと絶句した。ということは、TBSはせっかくの毎日記事を無視したことになる。毎日系TBSも、日本テレビやフジテレビの仲間なのか。
 
 この映像を見た日本人であれば、誰もがやくざ暴力団のような言葉を発して、外国人に襲い掛かる日本警察に驚愕するはずである。警視庁の処分はどうなったのか、知りたいものだ。日本の恥である。
 
<差別と乱暴な捜査とやくざ捜査から逃げる日本警察>
 筆者の経験では、小学生になると、隣の席の友人が、父親が朝鮮人、母親が日本人の子供だった。ごく普通に仲良しになった。差別などなかったが、長じて自動車販売の朝鮮人経営者と親しくなり、彼に子供時代の思い出を聞くと、相当の苦い経験をした、と打ち明けた。
 
 半島出身者の人たちは、日本で相当の差別を受けて、苦しみながら生きてきたのである。これは真実だ。いまも一部の都市で、ヘイトスピーチなどと聞きなれない言葉が飛び交っているようだが、現場を目撃していないため、ピンとこないが、国家主義政権下の、おそらく偏狭なナショナリストによる差別運動なのだ。
 
 そして現在、働き手が少なくなってきた日本に来る労働目的の移民が増えてきている。その治安現場で、外国人差別が強行されていたのだろう。その現場が初めて国民の目に飛び込んだ、今回の毎日スクープである。NHKも朝日も報道しなかった?なぜなのか?これも不思議である。
 
 「木更津レイプ殺人事件」でも分かったことだが、肝心かなめのやくざ暴力団事件から逃げている警察である。官邸の警察官僚をまねて、腐敗堕落に落ち込んでいる一方で、外国人いじめなのか。許しがたい蛮行であろう。 
 
<官邸の警察官僚の腐敗と慰安婦・徴用工軽視のアジア蔑視>
 競艇で莫大な資金稼ぎに成功した、右翼暴力団と見られた笹川良一でさえも「人類皆兄弟」と公言していた。これは正しい。人間は皆平等である。
 
 他方、歴史認識ともなると、過去の侵略戦争を正当化する現在の国家主義的内閣は、従軍慰安婦や徴用工の恥ずべき問題に対して、真正面から向き合おうとしない。アジア蔑視が今もこびりついている。
 
 経産官僚と共に警察官僚が牛耳っている官邸では、国粋主義者の首相犯罪を、つぶさに捜査するどころか、反対に隠ぺい工作をしている腐敗警察という、民主に敵対する犯罪的対応が、警視庁など現場の警察に伝染しているのだろうか。
 
 我が家の医療事故死(東芝経営・東芝病院)を詳しく知る福田赳夫元秘書は「警察は、異常死の場合だから、即座に警察に通報しなかった違法行為から捜査を始めなければならなかった。それをしない書類送検ゆえに、東芝・電通に肩入れした東京地検検事の松本朗に不起訴にされた。検察も悪いが、警察はもっと悪質」と今朝ほどの電話で怒った。
 
 改めて「警察・検察・判事を監視するNPO法人」設立を、1日も早く実現するよう願うものである。
2020年6月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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保健所大改革の時<本澤二郎の「日本の風景」

2020-06-01 00:12:04 | 日本の風景


保健所大改革の時<本澤二郎の「日本の風景」(3701)
<介護施設職員と介護老人すべてのPCR検査を急げ!>
 安倍・自公・日本会議の新型コロナウイルス対応は、目の前の生きるか死ぬかという国民の、追い詰められている切迫感よりも、正月以来の東京五輪実施の幻想に取りつかれていて悲しい。この半年間の様子から断定できる。
 緊急事態宣言を解除したものの、それでも人々は第二波に震え上がっている。この間、判明したことは、コロナ禍の第一線にさらされた保健所の無能・無力な実態であろう。直ちに、本来の使命(地域住民の安心確保のための病院指導の徹底)を果たせるように、大改革をしなければならないことを、あえて指摘したい。
 ともあれ、まずは介護施設の職員と介護老人すべてのPCR検査を実施すべきだ。この半年の間に亡くなった老人遺族関係者もまた、PCR検査をして、感染の有無を明らかにして、適切な治療を施さねばならない。本当であれば、これは数か月前にすべきで、相当数の老人がコロナで命を落としていると推認できるからだ。
 
<コロナ第二波におびえる前に保健所の体制確立が急務>
 日本国民は、安倍内閣の政治的な思惑と幻想が先導するコロナ対策に、安心できないでいる。特に体力・免疫力の低下したお年寄りを持つ家族は、第二波に不安を抱えている。
 
 コロナ禍で一躍注目を浴びている都道府県の公的機関である保健所のことであるが、筆者などは最初、何のことかピンとこなかった。「地下水や水道水の水質検査機関」という理解しかなかった。
 多少の知識のある者は、食中毒を監視・指導する保健所と考えていた。実際、専門家を含めて手も足も出ないウイルスを退治するような荒業を有していると考える国民は、一人もいなかったろう。
 国民の健康を支える使命を帯びている保健所は、実のところ、地域医療を支える病院を、しかと監視する役目を担っている。ここにこそ保健所の公正な監視機能が働かねばならないのだが、現実は全くこの重大な使命からソッポを向いていた。
 
 19年間、病院での身内介護をしてきた稀有な人物からの証言である。現実の話を聞くまで、全く気付かなかった不明に、今はたじろぐばかりである。
 
 「病院・医師・看護師の適切な看護・治療を監視する重大任務を放棄している保健所」を、彼は繰り返し指摘、この機会に公正・健全な保健所に改革する必要があるという。厚労省と都道府県の責任において、これを大改革しないと、コロナ第二波、第三波どころか、日常的に発生している医療事故多発日本を返上することは不可能というのだ。このさい、筆者も強く指摘したい。
 
<食中毒に特化、病院・老人施設指導は形だけで事実上絶無>
 「医師失格」(長崎出版)取材で驚いたことの一つは、統計学的な医療事故死の年間件数は、最大4万件超である。医学博士や東大医学部卒を尊敬していたジャーナリストは、この数字に飛び上がってしまった。
 
 何事も自ら体験や経験をして、物事の本質や概要を知ることが出来る。人間は、それぞれが狭い分野の知識と経験で生活している動物なのだ。無知の知を認識しないと、おそらく暴政を強行する安倍の自公レベルなのであろう。
 
 現在の保健所は、言われてみると、確かに夏場に活躍している。食中毒である。「営業停止」という報道に人々は、保健所を思い出す。
 
 他方で、病院に関しての監査をしている保健所が話題になることはない。「保健所と病院は馴れ合い」という。そのことを見せつけられてきた19年間というのだ。
 
 「我が家では徳洲会病院で、身内がインフルエンザに罹った。疥癬にもかかった。にもかかわらず、保健所は何もしなかった。院内感染はいわば当たり前の言葉となっている。入院患者は厳しい衛生環境下に置かれている。そのことに対する丁寧な監査を保健所は怠っている。いわんや高齢者施設も同様である」と決めつけた。
 
 今なすべきコロナ対策は、老人施設関係者のPCR検査の実施である。専門家であれば常識のはずだ。安倍・加藤・西村のなすべき最優先課題である。
 
<疥癬(ダニ)放置で命を奪われる老人が施設や病院で>
 中曽根康弘と同年だった母は、彼より1年先に亡くなってしまった。もしも、介護老人施設が健全に機能していれば、保健所が定期的に監査をしていれば、まだ生きて居られた。
 母は中郷記念館という老人施設で、最期は猛烈なかゆみに食事も、寝ることもできない疥癬にかかって、無念の生涯を終えた。
 一昨年の3月、北京から帰国して母の待つ中郷記念館に押しかけた。両手がクモの巣のように白くなっていて、その不気味な姿に「どういうことか」と衝撃を受けてしまった。介護不良も徹底したのだが、それでも家族は怒り出すことはできない。
 お分かりだろうか。「それなら家に引き取ってください」という覚悟がないと不可能である。じっとこらえて、やんわりと文章で適切な介護を要請した。
 問題は、両手で腹から首まで、手の届くところまで、爪でかきむしっていて、肌から血がにじんでいた。無知な人間は疥癬を知らない。単なる老人性のかゆみと理解して、普通のかゆみ止めの塗り薬を用意してもらい、それを週2回か3回の食事の面倒を見る日に塗ってやり過ごしてきた。
 
 これほど残酷なこともなかったのだが、無知な家族はそれが精いっぱいだった。猛烈にかゆいダニであることを知って、施設の看護師と医師に通告したものの、皮膚病に無知な医師と看護師なのか、それとも嘘をついていたのか、とうとう疥癬という事実を中郷記念館担当者は認めなかった。
 
 このような時に、いち早く保健所に連絡すべきだったが、保健所の任務を理解していなかったため、出来なかった。家族の無知と、施設の責任放棄によって、最期の最後まで親孝行をすることが出来なかった。
 
 母は晩年の5年間ほど、この施設で過ごした。入所すると、車いすに乗せられて、歩く運動機能を奪われてしまった。よく大声上げて「饅頭を食べたい」といって介護人を泣かせていたが、そんな母を疥癬がすべての生きる機能を奪ってしまった。
 
 疥癬さえも予防できない老人介護施設、それを厳しく指導する機能喪失の保健所の現在である。これでは感染力の強い新型コロナウイルスから、お年寄りを防御することなど不可能なことである。
 
 厚労省・保健所は、まず何よりも早く老人施設のPCR検査をする責任がある。介護施設を姥捨て山にするなど論外である。
2020年5月31日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)追伸・昨日S建材のO君が心配してくれて来訪。元気な姿に安堵して帰った。新鮮ミョウガと温かいアジフライ2枚、串カツ2本も持参した。これを昨夜と今朝の食事で平らげた。揚げ物は半年振りか、おいしく食べた。昨日の昼には、うずら卵大の、我が家の取り立ての新鮮ジャガイモの蒸かし、いただいたソラマメのゆでたもの、それに庭先で自由勝手に育った新鮮菜をゆでた料理が、卓に並んだ。妻に「どうかな」と水を向けると、文革時食べ物もなく餓死した、他人に親切な祖母を思い出したらしく「おばあさんに食べさせたらどんなに喜んだことか。思い出すと胸が痛い」といった。
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