福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教の根底にあるもの

2018-03-22 | 頂いた現実の霊験
「弘法大師から親鸞、道元へは同質的なものの発展を見て取ることができる。弘法大師によれば他受用応化身の随機説法が顕教で、自受用法性佛の内証智の境を説くのが密教ということになる。いいかえれば全く形を越えた宇宙そのものの絶対佛がそのまま果てしなき冥想を享受しているというのが毘盧遮那仏の自受用三昧に外ならない。これが密教の根本三昧である。・・・道元の根本的立場もまたこのような密教の三昧と全く同質である。「 . . . 本文を読む
コメント

一期大要秘密集・・12

2018-03-22 | 諸経
一期大要秘密集・・12 問ふ。何んか観じて能く此の菩提心を発するや。 答。文に云く、夫れ無上菩提心を発せんと欲はば、先ず深心を以て仏の法身を観ぜよ。性海湛寂として無生無滅なり。衆生痴闇にして自ら覚に由なし。諸仏如来、この輩を愍念し大悲の浪を起こして生死の海に流し、大教の網を張って顕密の機を済ふ。しかるに我等今教網に遇うて既に罹れり。當に彼岸近きことを知るべし。今度脱漏せば永く生死に留まらん。當に深 . . . 本文を読む
コメント

華厳経から・・18

2018-03-21 | 諸経
道元禅師の名前のもとになった「信は道元、功徳の母なり」という句はここ賢首菩薩品にでてきます。 . . . 本文を読む
コメント

今日春分の日は八王日で善根を修する日です

2018-03-21 | 法話
今日春分の日は八王日で善根を修する日です。 「八王日とは立春・春分・立夏・夏至・立秋・立冬・秋分・冬至である。天地の諸神はこの日に当番をかえることになってり、この日は特に善根を修すべき日とされる。出家は本より誰も悪いことをしなければ鬼も力を得ることはできない。法華懺法にも「六斎・八王・行病鬼王」とある。(塵添壒嚢鈔)」 . . . 本文を読む
コメント

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その21

2018-03-21 | 諸経
「復次に、竜王、若し貪欲を離るれば即ち五種の自在を成就することを得」 (昔、波斯匿王にお釈迦様が)十善戒は一日保つことができぬならば朝より昼までたもてばよろしい。その間も保つことがむつかしいとあらば食事の間にても保つがよろしい。其の位な僅かの間でも持つことができぬというわけはない。王曰く、「其の位の事は出来ぬわけではありませぬが外に多くの悪事をなすときはなんの甲斐もなかろうと思います。」仏曰く、「 . . . 本文を読む
コメント

一期大要秘密集・・11

2018-03-21 | 諸経
一期大要秘密集・・11 問ふ。己に阿字と心月と即ち菩提心の體性なることを知んぬ。未だ知らず、この心に幾くの差別ありや。 答。廣すれば則ち無辺なり。略すれば二に過ぎず。一には能求の菩提心、二には所求の菩提心なり。能求の道心とは大日経に云く、自心に菩提心と及び一切智とを尋求す。何を以ての故に、本性清浄なるが故に、と云々。 (  大毘盧遮那成佛神變加持經卷第一入眞言門住心品第一「佛言祕密主。自心尋求菩提 . . . 本文を読む
コメント

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その20

2018-03-20 | 諸経
この十善戒をもって本具(本来具足している)の仏性を開顕せねばならぬ。(凡夫と云えども)御仏の体性を本来に具有して元より即身成仏しておるけれども、十悪の雲にて蔽ふて居るから十善をもってその雲を払ふの必要がある。・・この不綺語戒および他の十善戒を円満に護持すれば必ず無常菩提(悟りの世界)に登り、三世(過去現在未来)不変の大安楽を受けることを得らるるからどうぞ其のつもりでますます信仰を増進せられんことを . . . 本文を読む
コメント

一期大要秘密集・・10

2018-03-20 | 諸経
一期大要秘密集・・10 問ふ、阿字と心月と同なりや異なりや。 答ふ。同にして即異、異にして即同なり。同に非ず、異に非ず。亦は同,亦は異なり。(十六重の義、今且くこれを略す。(これは大師が法華経解題等でおしゃっている十六玄門のことか))是れ則ち菩提心の體性なり。 問ふ、正しくこれを観ずる方法如何。 答ふ。若しは阿、若しは月、これを図造せよ。その形、白河の色に染めて微妙厳麗にして世に比類なくして . . . 本文を読む
コメント

華厳経から・・17

2018-03-20 | 諸経
華厳経巻六浄行品第七   ・・・・   盛暑炎毒ならば 當に願うべし衆生 衆惱捨離して 一切皆盡ならんと。   暑退して涼初まるとき 當に願うべし衆生 無上法を證して 究竟じて清涼ならんと。   經を諷誦する時は當に願うべし衆生 佛の所説に順じて 總持して不忘ならんと。 若し佛を見ることを得ば 當に願うべし衆生 無礙眼を得て一切佛を見たてまつらんと。   ・・   佛塔を見る時は當に願う . . . 本文を読む
コメント

華厳経から・・・16

2018-03-19 | 諸経
華厳経巻六浄行品第七 若し城郭を見れば 當に願うべし衆生 金剛身を得て 心不可沮(くじけないように)ならんと ・若し王都を見れば 當に願うべし衆生 明達遠照 功徳自在ならんと ・若し妙色をみれば 當に願うべし衆生 上妙色を得て 天人讃歎せんと ・入里乞食せば 當に願うべし衆生 深法界に入りて 心無障礙ならんと ・人門戸に達せば當に願うべし衆生 總持門(覚りの門)に入りて 諸佛法を見ん . . . 本文を読む
コメント

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その19

2018-03-19 | 諸経
綺語を離れたならばどのような功徳があるか 「何等をか三とす。一には定めて智人のために愛せらる。二には定めてよく智を以て実のごとく問いに答ふ。三には定めて人天に於いて威徳最勝にして虚妄あることなし。(人天というは人間と天人なり。天人とは日本でいう神である。・・天に生まれるのは生まれる原因があって生まれる。人間に生まれるのは人間に生まれる原因があって生まれる。・・人間はいつもいつも人間に生まれるように . . . 本文を読む
コメント

一期大要秘密集・・9

2018-03-19 | 頂いた現実の霊験
一期大要秘密集・・9(已下阿字観を説く)。 八葉の白蓮一肘の間、阿字素光の色を炳現す。禅智俱に金剛縛に入れて如来の寂静智を召入す。阿字の字義は亦無量也と雖も、且く十義を挙げて以て無尽を顕す。 ・阿字平等の義 阿字は諸法に高下あることなし、體本より平等にして差別なきがゆえに、心體阿も本より等うして凡聖の異なし。仏性闡提、一如平等なり。 ・阿字無別の義。 阿字は諸法無分別の義なり。自体清浄にして垢 . . . 本文を読む
コメント

華厳経から・・15

2018-03-18 | 諸経
・・・華厳経巻七浄行品第七、「 ・・若し已に道にあらば 當に願うべし衆生 成就佛道 所求無餘   路を渉りて行かば當に願うべし衆生 淨法界をふみ 心に障礙なけんと。 高きに趣く路をみれば 當に願うべし衆生 無上道を昇りて三界を超出せんと。   下に趣く路を見れば 當に願うべし衆生 謙下柔軟にして 佛の深法に入んと。    若し險路を見ば 當に願うべし衆生 惡道を棄捐して 邪見を . . . 本文を読む
コメント

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その18

2018-03-18 | 諸経
「また次に竜王、若し綺語を離るれば即ち三種の決定を成就することを得。(この綺語とは戯語、小説、流行歌、滑稽、演劇のようなもの、それから情詞、狂歌、川柳、柳樽というようなものを称する。しかし詩歌俳諧でも道徳を本とし、道理に基ずいて神祇釈教にかんすることを詠むときは全く真言密呪と同じ功徳がある。・・ざっとした考えでは綺語というものは悪口するのでもなく、人の頭を打つのでもなく、又盗むのでも不品行するので . . . 本文を読む
コメント

今年は西国三十三所開創千三百年です。

2018-03-18 | おすすめ情報
今年は西国三十三所開創千三百年です。4月15日に長谷寺では西国三十三所草創千三百年記念法要がおこなわれます。同時にこの日を4月15日の語呂合わせで「良いご縁の日」として「日本巡礼文化の日」に制定しています。またこの日には西国三十三所全札所でこの日だけの散華を配布するようです。    このほか今年は西國三十三所開創千三百年の記念行事が目白押しです。 . . . 本文を読む
コメント